期待通りの馬体増だが、気持ち緩いし、テンション高い。スタート良い馬だが、中段から置かれ掛かる。インを突く以外の選択肢は無かった様な気もするが、腹を据えてイン強襲。走る気になってからは絶対に諦めない根性。しかし、ビハインドザマスクがもうちょっと前にいて、もうちょっと早く仕掛けていたら、前が開いていなかった筈なのだが。
好調持続。スタートは五分だが、二の脚が速く押してハナ。当面の相手をダイタクと踏んでいたのだと思うが、外を意識し過ぎてインを空けてしまった。そのダイタクはギリギリ押さえ込んだが、勝ち馬の強襲。下見はトロットはパッとせず、ダイタクで仕方が無いといったムードが漂っていただけに、相手をダイタクと読んだのは、テン乗りで有る事を思えば、賢明な判断。仮柵明けの馬場でまさか後ろからとも思っていた筈で。
絞れたし、落ち着いていた。レース振りも全てが完璧だった。ただ、上位2頭はリスクを承知の賭けをして、それが当たった。まあ、大事に乗り過ぎたといえばそれまでだが、慌てず騒がず大事に乗れるのがこの馬の強み。時計勝負云々も小さくは無いのだが、それはトロットスターも同じ。勝負事、増してGⅠでローリスク、ハイリターンはムシが良過ぎたという事。
前走と変わらず。1000mなら無敵な程、スタート良い馬だが、何故か今日はダッシュ付かず。しかし、被されても嫌気出さず、最後まで飽きずに走っていた。ダイタクに前をカットされたのは確かだが、そこを突っ込むだけの脚も無かった。
例に依ってスタート悪い。この馬はこの形でも問題無いが、今日は前が止まらなかったし、この馬場で大外に持ち出さねばならない不利が有った。オープン特別程度は何時でも勝てるのだろう。
休み明けだからか、多少硬い。昨年同様にインに突っ込んで、トロットスターに前に入られ、前が壁。立て直してそこから来ているが、どうも運が無い。
中2週でも落ち着いている。全てに文句無く、恐らく生涯最高のデキなのだろう。ただ、見た目にはスプリンターでは無い。流れに乗って、インから一瞬伸び掛かったのだが、そこで止まった。今日は馬が戸惑ったとしか。
今週坂路53.0秒。この馬が良く見せる時は究極に美しいだけに、「キッチリ出来ていた」とまで言い切るのも嘘が有る気もする。毛ヅヤは良かった上、気合は乗っていたが。今日は何時にも増して追走に苦労。4角手前で既にステッキが飛び、4角大外。ここから届くのだから、素晴らしいの一言に尽きるのだが、毎回述べている通り、手前を替えるのが遅過ぎる。どうも、馬が勝手に替えなくてもと判断している様な気もするのだが、大井でも追い込み切れるかどうか?
チャカついていたが、今更の話。前々で流れに乗る形。その割に4角置かれ掛け、直線半ばまではジリジリといった印象だったが、坂上でちょうど外には、手前を替えてエンジン掛かったブロードアピール。これで最後に根性発揮して、もう一伸び。
毎度ながら筋肉の張った馬体。4角教科書通りに持ったままで先頭。準オープンならば楽に逃げ込み体勢なのだが、ここからが重賞、というよりブロードアピールの凄さ。クールネージュがダラしなさ過ぎ、抜け切ったのが気持ち早い等、言い訳は色々有るだろうが。
絞れてきた。もっと追走に手擦るかと思っていたが、杞憂だった様だ。中段からスムーズに競馬出来たが、最後は決め手の差としか言い様が無い。追って頭が上がっていたのも事実なのだが。
普段よりは良く見える。中段やや後方で、4角まではほぼブロードアピールと同じ位置。ただ、この距離だと前がそれ程止まらない。
馬体増は減っていた分が戻っただけで、これで走れる筈だが。4角で既にアラアラ。見た目問題無いだけに、気力が萎えたのか...。
他が休み明けというのも大きいが、馬体は抜けている。多少気負って走っていったが、それでも4角では矯める余裕は有った。スローでも折合って前で闘える利を今日は最大限に生かした形で、確かに見た目はデインヒル産駒だけに能力高い様に見えるのだが、今日に関してはあまり高くは評価し辛い。
適度に気合が乗って好調。スターと後手を踏まされたが、インが開いていて道中中段。どうも行きたがる他馬とは対照的に完璧に折合えたのが最大の好走要因。直線はエアエミネムの内か外に出すで迷い、外に出してからもダンツフレームに寄られ挟まりかけたが、それでもコジ開けて伸びて来た。この競馬が出来るならば本番でも充分にやれそう。
一番良く見えたのはNHKマイルC時だったが、あの時程では無いにしても、普通時のこの馬のデキ。ゲート失敗して後方になっただけに、折り合いに専念しようとするのだが、とにかく場内が沸く程引っ掛かっていては話にならない。加えてストライドの大きい馬だけに馬群の中に入れる訳にも行かず、4角も大外。今日は逆にこのスローでも良く3着まで持って来たと思えるだけに、悲観する程でも無いのだろう。言い換えれば、ハイペースの期待出来る天皇賞は面白い存在になりそうで。
太く見せがちな体型なのだが、ダービー時はそれ程無かっただけに、やはり太いと判断するのが妥当。これも前半から気負って、行きたがってしまっては話にならない。賢い馬だけに、前回の休み明けのきさらぎ賞とは違って強力メンバーだったけに、気持ちに余裕が無かったのだろう。叩けば変わる馬だけに、このあとの上昇度は大きそうだが。
出来ていたが、相変わらずイレ込み。最初こそハナだったが、途中からイケハヤブサがまともにハミをとってしまい、これを行かせて2番手。とはいえ、そんな競馬の割には折合っていたのは好感。最後は能力の差だが、こんな競馬が出来るならば、大分常識に掛かってきたと言えるのではないだろうか?
多少チャカついているのは春同様。調教過程の割に出来過ぎていた。こちらは引っ掛かるタイプではないだけに上手く道中運んでいたが、3角から置かれてしまい4角は大外に振られる不利。その割には良く詰めているのだが、置かれる癖はそれまで見せなかっただけに、次走は叩いてこの点が解消されるかどうかが鍵。
多少細い。超スローになって、行きたがる素振りを見せているのだが、何とか宥めて折り合った。最後は2着馬の渋太さに手擦ったが、折り合った分、最後差し切れたといったところ。
このコースの単騎逃げの展開は、何故か超スローになってしまう。それでも3角から離して、後続に脚は使わせた。tやはり、もうちょっと速めのペースだったらと思うのだが。
デキ抜群!インでひたすら我慢させて最後方待機。仕掛けも我慢して、4角何処を捌いてくるかといった感じだったが、直線エアスマップに外に出し、併せ馬の形になったのが好結果。
張りが無いのは年齢的なものか。このスローで4角大外にブン回されては厳しい。むしろここまで良く詰めたとさえ言える。
道中外を通らされ、引っ掛かってしまった。
やはり太い。最後は詰めているのだが...。
完成度高く、見た目に切れ者と言った感じ。サンデーサイレンス産駒と言われても通る程。ゲート散々ゴネていたが、結局ゴネ得だったか?そのゲート難も、好意的に解釈すれば、あの我の強さがブツけられても怯まない勝負根性に繋がっていると言えなくも無い。とにかく川島洋騎手、1角と4角で2回分、過怠金を取られていて、それだけ激しい競馬だったのだが、それを道中最後方から直線だけで差し届くのだから、如何に勝負強いか。
首差し長い馬で落ち着いていて、如何にも長距離向き。マイネ(ル)2頭で兼ね合いたかったところだろうが、ちょっとマイネルプロスパーがバテるのが早かったか。その分、一瞬抜け切ったシーンが有って、その時に競馬を止め掛かってしまった。勝ち馬に来られてまた抵抗しているのだが。「サーッと行かせて抑える競馬を、2戦目でしてくれるんですから、いいセンスを持っていますね。(中館騎手・週刊競馬ブック)」
ちょっと踏み込み浅い。前を壁にして折り合いたかった様だが、それでも口を割って行きたがる。それでも上手く捌いて、4角は手応え良く外に出せた...までは良かったが、そこでヤマノブリザードに思い切りブツけられる不利。ただ、ここで走る気無くさず、また立て直してここまで来た根性は高く評価。
もうちょっとトモに筋肉がついてこれば、凄い馬になる筈だが、現状はまだまだ。これも微妙に掛かり加減。とはいえ、何の不利も無く競馬出来た筈だが、追って頭が上がって、外にモタれた分、伸び切れず。
メンバー中一番チャカついていた。結局、道中終始外を通らされたのが痛い。シープスキンノーズバンド着用で、頭の高い走法。しかも直線はフラフラで。
戦前指摘した通りの好馬体、ただ今日は気持ち太かった。1角外から被された時に嫌気を出していた。その割にインで折り合えていたし、直線も手応え有って一瞬伸び掛かったのだが、何故か脱落。そういえば、今年の2歳ステークスは、追って伸びる馬がトレンドになっていたが。
流石に使ってきた馬だけ有って、何時もより若干テンション高い点を除けば、素晴らしいデキ。前で折り合わせて2番手。直線も抜け出してからは危なげ無く、といった感じだが、最後アップアップだったのも事実。やはり距離が長いのは否定出来ないのだろう。まあ、牝馬戦はそれ以上に競馬の巧さを要求されるので、今日の様なケースは良く有る事なのだが。
プラス体重は当然成長分で、春同様に毛ヅヤ冴え仕上がっていた。例に依って後方からだが、外を回っては届かないと読んでインを突いてはみたものの、ダメで外に出す羽目になった。結果的にはともかく、良い脚が長く使えないのは事実で、4角を大事に回ってきたのは正解。少なくともこの相手では一番強い事は確認出来た。
まだ細い位。もっと増えて良い。道中は勝ち馬の直後。4角それ程手応え良く無かったし、あまりビュっと伸びている訳では無いのだが、ムーンライトタンゴと並んでから根性発揮しての3着。
止め絵は文句無いのだが、ちょっと踏み込み浅い。前のペースにハマったのは確かだが、ローズバドはあと一歩まで勝ち馬を追い詰めた訳で、凡走といえる部類。
馬はここでも通用。上手く逃げたが、勝ち馬が押さえ切れない手応えで早めに来られては厳しい。
距離以前の問題として、馬が緩んでいた。
下見でイレ込むのは春と同様。とはいえ、レースでスムーズに折り合えるのも一緒。道中、中段の内々で我慢させて、追い出し我慢させる余裕も有った。直線狭いところを割ってくる脚は、如何にも中山巧者。
ラジオたんぱ賞の事を思えば、締まってきたのは確か。若干、持っていかれ加減になっていたが、2番手からの競馬。直線、押し切らんとするシーンだったが、勝ち馬に最高の競馬をされてしまった印象。止むを得ない面も有るだろうが、やはり持って行かれ加減にならなければ、押し切っていたと考えるのも自然で。
デキ文句無し。後方のインで待機策、というよりこんな緩ペースにも関わらず、おっつけ気味。ちょっと捌き損ねた印象も有るのだが、開いた後、脚が一瞬しかなかっただけに、パンパンの良で無いとといったところ。
好馬体で能力有りそうで、一瞬の脚が無さそうに見えるのも事実。スローを嫌ってか、早く動いていったが、そこまでと言った印象。前走もインから嵌っただけに見えただけに、メッキが剥がれただけとも思うが。
例に依ってシープスキンノーズバンドだが、一応出来ていた。最後は瞬発力の差がでてしまったが、普通に走ってこの結果。今日はラジオたんぱ賞よりも評価出来る。
どうも爪に難が有る模様。それだけに直前の雨は有り難かった。まあ、前が適度に速くて、上がりが掛かったのも幸い。まともならばこの程度はやれるのだろうが、ただ、馬場が硬いと全能力を発揮出来ないのは問題で。
流石にオープン2着の有る馬といった印象。外からタイキが持って行かれて、連れられてしまったも有るのだが、やはり多少掛かった。直線向いてからは暫く手前を替えずに伸びそうで伸びなかったが、坂の途中で手前を替えて一伸び効いた。その分で、エルウェーサージュを交わした印象なのだが、それにしても暫くスプリント戦を使った後で、この競馬が出来るのだから、ここでは力量上位。
多少太かった筈。逃げる形ではなかったが、タイキは完全に引っ掛かって、離して行っていただけに問題無し。意外にダラしない印象も有るのだが、展開で人気になっただけで、力量でアドバンテージの有る馬という訳では無いだけに、人気にされたのは辛かったか?
格上挑戦になるが、馬振り上位。抑えて後方。展開向いた筈だが、捌くのに苦労して突っ込み切れず。ただ、まともに捌けていても、勝ち切るまではどうかと思うが。
イレ込んでいた。好位から、インを突いて一瞬伸び掛かったがそこまで。この差が、同じくスプリントを使っていたフィールドスパートとの力量差と言えなくも無い。
絶好調で気配目立っていたが、4角で既に圏外といった有様。雨?距離?
稽古目一杯やってきただけ有って絞れていたが、歩様に柔らかさが有ったのは好感。カルストンライトオがゲート後手を踏んで、こちらは好発でハナへ。来ていたカルストンはダイタクへの意識が強過ぎたし、4角引き離す事が出来たのも上手かった。
ボテっと見せていて太いのは確かなのだが、阪急杯時も488kg(今回:504kg)でこんな感じだっただけに、まだまだ成長している辺りが凄い。好発だったが、もう行かなくても大丈夫。4角は、太かった所為も有り妙に反応悪かったが、この反応の悪さが逆に矯めを生み、終いの伸びに繋がっている。このスピードの柔らかさが、昨秋のキャンペーンを支えていたが、依然健在なのは確かな様。
若干硬いのはいつもの事の様だが、トモが稀に流れていたのが...。ゲート後手は前走同様。ただ、勝ち馬好発切っているだけに、結果的にはちょっと前半深追いし過ぎた嫌い。とはいえ追って伸びる訳でも無いだろうから、これはこれで仕方が無いのか。ただ、トモが流れていたのがゲート後手の理由としたら、一息入れて坂路調教を取り入れるだけで、アッサリ解決しそうなのだが。
好調。好発も控えて中段。インからこの馬なりに伸びてはいるが、何よりも前が止まらない事には。
最近あちこち連れ回した所為で前走も細かったのだが、折角稽古緩めたのに輸送で相殺されては辛い。これも4着馬同様に雪崩込んだだけの印象。従ってノボリユキオー同様にこの距離は若干短過ぎるのか。
パッとしない。今日はこの馬場だけについていった方が正解だったのだが、本来はもっとタメて脚を生かすタイプ。
今日は天候不安定だったが、とにかく落ち着いていて、全てに文句無し。前走辺りから本格化の兆しで、例えスローでも大丈夫になったのかも知れないが、ユーワファルコンの造ったハイペースで折り合いを気にしなくて済んだ点は大きい筈。とはいえ勿論、折り合えさえすればこの破壊力。53kgとはいえ、この時計は凄まじい。
チャカついていた点も含めて、仕上がっていた前走時と変わらず。2番手だったが、逃げた馬が離して逃げてしかもハイペース、この形ならば何とかなる。ただ、そのユーワに並び掛けた時には、既に手応えが全く違っていた勝ち馬。勝ち馬の目標にされた面も有って、今日は仕方無し。
細い位に仕上がっていたが...。それにしても、毎度のゲートは何とかならないものか。この馬場で最後方から追い込む競馬では厳しいに決まっているのだが、それでも前走とは違って、今日は直線で手前を直ぐに替えられただけに、最後ここまでは追い込んで来れた。
仕上がっているが、もうちょっと成長して欲しい。道中はやや後目から手応え良く。頭数が手頃だったのも有るが、ハイペースでバラけて、インに潜り込めたがここまで。やはりまだまだ。
チャカついていたが、これでもマシな部類。今日は終始手応えが悪い。直線もバテてはいないのだが。
絞れてきたのは好感。ただ単に柴田善騎手と鞍が合わなかっただけなのか、今日はゲート普通。最後止まったのは距離で仕方が無いが、ゲートまともに出られただけでも。
一時期良く見せなかったが。デキ戻ってきた。一番良いスタート。この距離でスタートはあまり関係無い様に見えるが、見た目よりスローだっただけに、楽に前で流れに乗れたのは大きい筈。ただ、自分から捕まえに行っているだけに、強い競馬だったのも確かだが。
半ば無理やり絞ってきた。初めて遮眼革着用してきたし、勝負だったのだろう。逃げたかったのだろうが、ヒシピナクルに来られて、馬がその気になってしまったのが痛い。その分、勝ち馬に差された印象。まあ、急遽の乗り代わりで責任は果たせたと言えるが、騎乗予定の安藤勝騎手はこういうのをやり過ごすのが上手いだけに。
一息入れたのだが、あまり変わらず。例に依って後方待機策だが、勝ち馬をマークして動いていった。伸びてはいるのだが、勝ち馬に坂で突き放された。休み明けだっただけに、仕方が無い面も有る。
デキ変わらず。後方から。スローと読んでか向正面で動いていったのだが、その割に3角でペース上がった時に置かれてしまう。小回りで忙しい競馬が続いていたのは不幸だたったが、この馬の実力は所詮この程度という気もするのだが。
これもスローで動けず、置かれたクチ。