2人曳き。今年は歩様の悪さに泣かされたが、昨年の状態に戻った印象。馬の造りだけならジャパンカップや天皇賞の方が良かった。中段の外目。まあ、下手に内へ入れて、馬が余計な気を遣う事を思えば、外をノビノビ走らせる方が正解。早目に仕掛けたリンカーンに連れて動き、坂下では既に先頭。その後はチギる一方で、終わって見れば9馬身差のレコード。日本競馬史上最高のパフォーマンスといっても過言ではない強さだが、それもハイペースという下地が有ってこそ。一時、スローペース症候群なんて言葉も流行ったが、それもスッカリ過去の話になってしまった。「今日の展開には少し驚いたが、体調が天皇賞時のものだったし、枠順も外で12番も自分のラッキーナンバーでした。武豊騎手を見ながらの競馬で、本当に素晴らしい内容の競馬ができて、ラストを飾れたのは良かった。JC3着で今日は何としても勝ちたかったし、この馬がベストホースであることを証明できて良かったよ。(ペリエ騎手・週刊競馬ブック)」
2人曳き。菊花賞を思えば一枚落ちるのだが、それでも悪くはないレベル。シンボリクリスエスを後ろに置きながらの競馬。勝負どころでもシンボリクリスエスを意識せず、真っ先にうごいて行ったが、シンボリクリスエスが楽々付いて来て9馬身差。今日の策は完璧とまでいえるとは思うが、とにかく勝ち馬が強過ぎた印象。仕方が無い。
2人曳き。多少余裕を持たせた造り。方向性は悪くないが、今日だけをいえばマイナス。好位のインで流れに乗る策。ただ、今日はハイペースになったし、リンカーンが早目に動いて我慢比べの流れになってしまって、そこまで。まあ、付いて行かなければ勝ちは無いのだが、矯めなければ3着も無かった訳で、今日は流れが向かず。
勢い有った昨年を思うと、今年そこまででは無かった印象も有ったのだが、漸くそれが戻って来た。道中は最後方待機。付いたら付いて行ったで置かれる可能性が有っただけに、この策は有る程度止むを得ないのだが、とはいえ右回りはコーナーで動けないこの馬にとってはこれだけ前と離れてしまってはどうしようも無い。まあ、中山2500mはどう足掻いてもこの馬が台頭出来る舞台ではないという事。
2人曳き。多少歩様の硬い嫌いも有った馬だが、今日は悪くない。腹袋はともかく、馬体も締まって見える。道中はシンボリクリスエスを徹底マーク。とはいえ、勝負どころからはシンボリクリスエスに置き去りにされてしまったが、最後はこの馬なりに伸びて掲示板確保。 ローカルの2000m前後をメインで使われているが、今日の内容だと東京の長距離戦で我慢比べをやった方が良い。
全体の迫力はジャパンカップの方が上だが...。行こうと思えば行けた筈だが、グズグズしている間に、アクティブバイオとザッツザプレンティに来られハナを譲る形。それでも、佐藤騎手のいう「自分のペースで行けさえすれば」問題は無いのだろうが、如何せん中山2500mはトリッキー過ぎるコース形態。前でやり合っていると、どうしてもそれを意識してしまうだけに、自分のペースで行けているつもりでもそうでは無くなってしまう。まあ、人気に推されて守りに入ってしまうのは有る程度止むを得ない事では有るのだが、それにしてもワンパターン。
何時もを思えば歩様はマシだが、これも迫力不足。流石に歩様良いだけに好発。ただ、距離を嫌って押さえたのが今日は裏目で、後方で何も出来ずに終わってしまった。引退レースだというなら、思い切って乗っても良かったのでは?
ここに来て急浮上。トモの造りがシッカリして、重心が下がって来た。1周目3〜4角中間から引っ掛かって前へ並び掛ける形。これも実はワンパターンで、デビュー当時から前に馬がいるとどうしても行きたがる癖が有るのだが、加えて今日はアクティブバイオが抵抗してくるツキの無さ。4角では既に共倒れになっていたが、今日のところは仕方無し。
イレ込みと馬体が減るケースを案じていたのだが、その点は全くの杞憂。むしろユッタリし過ぎている程。1角まではアンティークコインに競り掛けられたが、相手が引いてそこからは単騎。前半1000m通過が62.3秒だし、マトモな馬なら逃げ切って当然のペースだが、早目に来たミスティックエイジに併せてもう一伸び。今日のメンバーは完成度の低い馬が多く、最後は完成度の高さがモノを言った印象。将来性という点では案外大した事は無いかも。
2人曳き。姿勢が高いのは気になるが、馬振りは良い。好位で流れに乗れたし、スローを嫌って早目に動く策も正解だったが、コスモバルクに併せられて馬がヒルんだ様な印象。突き放されてからまた差を詰めに掛かっているだけに勿体無いが、良馬場でも強かったのは収穫だろう。
500kgの馬に見えず、まだ力が付き切っていない印象。相変わらずゲートが下手だが、今日はスローでこの点を上手く誤魔化せた。道中はブラックタイドをマークしていただけに、勝ち負けに加わる事は出来なかったが、それでもマークした馬は交わしたし、一応進境は窺える内容。まだ信頼に足るレベルではないが、デビュー当時を思えば、馬体持て余し気味な走法も大分マシになった。
馬振りは良いと思うが、力強さに欠ける。道中は中段よりやや前。スローで外々を回される展開にはなったが、それでもハイアーゲームに交わされていては話にならない。将来性云々はともかく、当面はノーマークで。
馬振りが良くて歩様が硬いという馬がこのレース多いのだが、この馬も例外に非ず。注文を付けて後方待機。今日のペースでこの位置取りでは苦しいが、それでもここまで伸びてきたのだから、少しは楽しみも有ろう。歩様が良くなればもっとやれる筈。
+10kg。2人曳き。太く映るし、デキ自体もまだまだ。中段位置も、馬を外に置くと良くないだけに、この点に気を付けての競馬。とにかくノビノビ走らせていた印象で、ステッキも一発使っただけ。まあ、結果は確かに辛勝なのだが、今日は勝てさえすれば良いといった感じも有り、これはこれで良いのだろう。ファンにとっては不満に映るかも知れないが、デキの無い現状だけに、これ以上駆けると後に響く。
漸くデキが戻って来た。本調子と言って良い。最近デッパが悪い。道中はファインモーション徹底マーク。最近、マークしていても力が違い過ぎて置いて行かれる馬も多いのだが、相手も無理していない事も有って食らい付いて行けた分の2着。従って、着差以上に差は有るのだが、今夏サッパリだった事を思えば競馬内容は格段に良化。冬場に良いタイプなのかも。
2人曳き。+16kgは好材料だが、デキ自体がまだまだ。これもハッピーパス同様にファインモーションをマークする競馬。直線それなりに伸びてはいるが、それでもハッピーパスに負けたのは頂けないだろう。まだ恐る恐る攻め馬やっている嫌いも有り、この辺りを何とかしない事には。
スッキリした馬体。これもファインモーションマークの馬。それはともかく、この1〜4着は見事なまでに現状の力量通り。流石にマイルは紛れが少ない。
多少地味だが、何時ものこの馬。好発も、スマイルトゥモローがいただけに、ジワッと好位から。ただ、決め手の無いこの馬にしては矯め過ぎた嫌いも有って、ファインモーションを待って追い出していては分が悪過ぎる。まあ、この展開では競馬し辛いのも事実なのだが...。
-2kg。今季最高だった前走程では無いにしても、悪くは無い。ファインモーションを意識せず、インで脚を矯める自分の競馬に徹したが、直線で前のレンドフェリーチェがフラついてロクに追えずに終わってしまった。
2人曳き。下見では落ち着いているのだが...。例に依って暴走。ただ、府中牝馬Sと比較すると更に淡白になっている印象。もうダメかも。
多少煩いが、桜花賞を思えば数段マシ。ただ、そんな事よりもトモのシッカリした造りを強調しておきたい。中段よりやや前で、丁度上手く出来たポケットにハマった形。ただ、直線の伸びは際立っていたし、時計が示す通りソコソコ力の要る馬場状態。トモがパンとしてパワーアップしたのも大きいだろう。
2人曳き。太く見せるのは何時もの事。カルストンライトオに行かせて2番手。丁度ショウナンカンプを早目に潰しに行ったビリーヴの様な競馬で、とりあえず前は潰したが、後ろから切れる馬に差されては仕方が無い。まあ、今日は休み明けだけにこれで納得出来る内容だが、ただこの馬大型馬の割に一戦毎の反動の大きいタイプで、2走目のポカをやるケースを想定しておく必要は有る。
2人曳き。多少重いが、デキは良い。道中中段も、終始内々を立ち回って渋太く脚を伸ばした。まあ、この馬の場合は時計勝負を歓迎しないだけに、馬場がそういう状態だったという事だろう。逆に言えばこの馬が来る馬場でシーイズトウショウが勝つのだから、シーイズトウショウが本物だという事。
重量感が有る事はこの馬にとって良い方向だと思うが、今日は重量感有り過ぎた嫌いも。意外にも先行策に出たが、今日は妙に行き振りが悪く、これが前走スローを差す競馬をした影響なのか、それとも馬場に泣いたのかは不明。一度良馬場で見てみない事には。
気配地味。道中は中段。4角上手く捌いて外へ出し、そこからこの馬なりに伸びて来たが、ここまで。ただ、3着とは全く差の無い競馬で、この馬なりには駆けている。
520kg有る馬だが、ここへ入ると華奢に映る。スッと流れに乗って好位から。まあ、最後は家賃が高かったという事になってしまうが、今日の経験は何時か生きる筈。
2人曳き。馬は悪くないが、歩様はイマイチ。内の馬が速く、先行出来なかったが、全く競馬にならなかった以前を思うと、格段にマシになった。行けたら行くに越した事は無いのだろうが、もうちょっと。
デキ自体は良いが、多少重いのと、例に依って歩様がイマイチ。行くだけ行ったが、これだけ歩様が硬いとなると、もうちょっとジワッと行かないと苦しい印象。まあ、意外に馬場も悪かった様だし、今日は有る程度同情の余地が有る。
馬体増えたのは良い傾向だが、デキ自体が無い。中段やや後方。外を通らされたにしても、弾けるシーンが全く無かった。デキに敗因を求める以外に無いだろう。
一つ間違うとコズむ傾向の有る馬だが、今日は実に柔らかい歩様。馬振りもここでは抜けた存在。今日は好発。行きたい馬に行かせて、4角手応え充分に前へ並び掛け、直線もそのまま押し切って3馬身差。今日は相手も弱く、ゲートさえマトモならばこれ位やれて当然だが、歩様が良くなって競馬に自在性が出て来たのが良い。
2人曳き。デキ自体は良さそうに見えたが、姿勢が高く、歩様に力強さが無い。中段のインで脚を矯め、4角でコーナーワークを利して前へ接近。直線バラけたところを抜け出して来たが、先に抜けていたマルターズヒートとの差は広がる一方。下見もそうだったが、実戦でも姿勢が高く、その分が追っての味を欠いた印象。芝が全くダメだという事は無いとしても、ダートの方が向く筈。
全体的に馬が緩い印象。好位から。ガツンと行くかと思っていたのだが、意外にスムーズ。ただ、坂でケイジーロマンの前をカットし、失格。伸び掛かっていただけに勿体無い。
2人曳き。デキ自体も良いが、馬振りも上位。前半は追走に汲々。現状スプリントは忙しいのだろうが、4角も狭いところへ閉じ込められて仕掛けが遅れたし、今日はちょっとツキも無かった。馬振りは良いだけに距離延びれば変わる筈。
毛ヅヤ冴えていたが、非力に見える歩様。道中は後方。ただ、待機というよりはゲートが悪くて仕方無しにといった印象。4角も大外へ持ち出さなければならなかったし、非力なタイプだけに当然スピードに乗り切るまでに時間も掛かるだろうから、この馬もこの距離は忙し過ぎるという事。
歩様もスムーズだったし、馬振りも15番人気のそれでは無いだろう。中段から上手く外へ出したが、ここまで。これが現状の力。
まだ絞れる体付き。ただ、馬体張っていたし、デキ自体は相当良い。距離を考慮して押さえ気味の位置取り。勝負どころで外に出せなかった上、直線も前が壁になり、結構厳しい競馬を強いられたのだが、それでも馬群をコジ開けて伸びて快勝。まあ、勝つには勝ったとはいえ、この乗り方しか出来ないというなら距離が長いという事になるのだろうが、それにしても強かった。
多少トモが甘い造りだが、毛ヅヤは冴えていた。道中は好位の内々。この馬お得意のセコい競馬がハマッたが、マイネルモルゲンがタレるのが早過ぎた印象。まあ、この馬の実力からすればこれでも走り過ぎだが、競馬は完璧だっただけに惜しい。
これもトモが甘い。デッパ悪かった影響で、中段やや後方から。行きたがる事無く、スムーズに流れに乗れているのだが、追って案外。七夕賞の様に早目に動いてもダメだし、今日の様に矯めても伸び切れないとどうもタルい印象。現状1400m位の方が良いかも。
以前と比べて歩様が格段に良くなった。これもゲート悪く後方から。終始外を回って4角も一番外。今日の流れでは手も足も出なかったが、逆に言えばそれでここまで詰めて来たのだから能力は有る。
最近どうもパッとしない。道中は中段。良い位置にいたと思ったが、追って弾けず。デキに問題を求める以外になさそう。
これでも歩様はマシな部類。思い切ってハナ。このペース自体は悪くないが、道中気負い気味に逃げていただけに、この観点からはスロー過ぎたという事になるのだろう。追っての伸びを欠いてしまった。
デビュー当時とは別馬。前走指摘した馬体の緩さも気にならなくなったが、稽古強過ぎた嫌いも有って多少歩様が硬い。好発も控えて好位。4角から外へ出し、直線追い出すとインへササッたものの、それでも諦めずに伸びて快勝。まあ、中山マイルはこの策しかないといえばそうなるが、当然この策はセンスとそれを引き出す厩舎技量を要求される。佐々木晶三調教師、今年のGⅠ勝ちが何れも1番枠なのは偶然ではないだろう。
2人曳き。下見はどうしても気負う。内からアポインテッドデイがコスって、ムキになって行ってしまったが、それでも昨年の様な56秒台では無く、単騎で行った57.5秒だからまだ我慢が利く。競馬に進歩が無いのは確かに痛いが、クラシックさえ諦めれば一線級だ。
2人曳き。多少重いが、それでも馬体に張りが有ってデキ自体は良い。これも好発。スタート直後にメイショウボーラーを煽り、控えて2番手。そこで折り合ったまでは良かったが、追い出してからヨレヨレで、その分最後甘くなってしまった。まだ馬が若いだけに、これは良化の余地が有るだろう。
ここへ入るとどうも地味。スタート直後にパッチン食らって最後方からも、そこから上手く馬群を捌いてここまで押し上げて来たが、既に大勢決した後だった。こういう競馬は能力が判り辛く、評価を確定させるのはもう1走見てから。
まだ絞れる体付き。ジワッと好位。そこで下手に外を回さず上手く内へ入れ、直線は最内から一瞬コレというシーンも有ったが、そこまで。これが現状の能力と見て良い。
馬体はもっと増えて良い。歩様は相変わらず。後方で何も出来ず。とにかくこの歩様が良くならない事には。
歩様の硬い馬だが、今日は何時もよりはマシ。逃げ馬の直後で折り合いを付け、4角で外へ出してそのまま押し切る教科書通りの競馬。小回り独特のハイペース、良馬場とはいえ微妙に緩い馬場も向いただろうが、それでもこの競馬が出来れば文句無し。今日の勝利で本物の芝馬になれた印象。
2人曳き。流石にGⅠ時の様なデキではない。1角で外から寄られる不利。この影響で、道中気負い気味だった上、勝負どころから手応えが急に怪しくなってしまう。最後は底力で詰めてきたが、道中のスムーズさを欠いた分が応えてしまった。
姿勢が高く、フワッとした印象。2番手から。ただ、この枠で前に壁が造れなかった分、喜んで行き過ぎた印象。結果的には末脚を無くしてしまった。弱い馬ではないが、もうちょっと競馬が上手くならないと。
まだ緩いが、かなり良くなって来た。好位で流れに乗る競馬。ただ、首を使わない走法で、その分追っての伸びを欠いた印象。58kgの分も有るとはいえ、先入観を抜きでいえばこの距離は長い。
気合乗っていたし、デキも良さそうに見えたが、歩様が硬い。道中は内々も終始掛かり気味。とはいえそれでも、一瞬は内から抜け出し掛かっていたのだが、そこで止まってしまう。もうちょっと折り合いスムーズならこのクラスでも。
シープスキンノーズバンド。トウカイテイオー産駒で歩様の柔らかさが武器の馬だが、今日は歩様が硬い。行きたがるのは仕方が無いが、それにしてもダラしなかった。デキが本当ではない。
以前はトモが甘くてどうしようも無かった馬だが、かなりマシになってきた。後方待機。何も出来ずに終わってしまったが、小回りならこんなモノ。
返し馬はそうでも無かったが、下見はテンション高目。馬体は成長していたが。ゲートをフワッと出し、2角までに上手くインへ潜り込ませる競馬も、3〜4角中間から外へ出し、坂を上り切ってからの脚が凄かった。デビュー当時から1800mを主体に使われ、今日はこのスローが向いた面も否めないだろうが、それでも今日の内容は1頭ケタが違う様な勝ち振り。気の早い話だが、今日のマイルはあくまで余興、オークスでこそ。
母は9年前の覇者で、この馬も期待されているが、見た目は大した事無い。この枠だけに、距離損嫌ってハナへ。この枠から行くとなると、どうしても内枠勢はビビッてしまい、願っても無いマイペース。戦前の想定よりは差しが利く馬場だったとはいえ、それでも開幕週の馬場で有る事には変わりが無く、それなりの力さえ有れば残れてしまう。勝ち馬とは着差以上の差を認めざるを得ないが、負けた相手は同厩舎で同馬主。自分の競馬をした結果、相手に展開が向いて、親子ドンブリならこれ以上を望むのは贅沢。
歩様は硬いが、馬振りだけをいえばコレ。歩様は硬い分、ヤマニンアルシオンの様なダッシュ力は無いのだが、外からジワッと好位へ。直線も、スパッとは切れないにせよ、ジワジワ渋太く伸びて、3着確保。今日は稽古やり過ぎた嫌いも有って、馬が硬くなってしまっていたが、元々はそんなところの無い馬、マトモならもうちょっとやれた筈で、今日はフロックでは無い。
-8kgは全く気にならず。ただ、相変わらず物見が激しい。道中は中段やや後方。この大外枠を普通に競馬してしまったが故に、普通に外々を回されてしまった印象。今日は仕方が無いといえば仕方が無いのだが、上位3頭はそれぞれ別の手法で外枠を克服しているだけに、何かしらの策が欲しかったところ。
2人曳き。前走時にも述べたが、やはり馬自体は並。ただ、2歳の割に落ち着いているのは買えるが。例に依って後方。ただ、直線でパッチン食らう不利が有ってそこまで。まあ、それでも最後詰めているだけに、どうしても評価が過剰になりがちなのだが、ただ首の高い走法だけに、使える脚は一瞬しか無い筈で、直線のブレーキの分最後の脚が際立って見えただけだろう。一番人気があんなところへ突っ込まなければならない状況も問題で、この馬を一番人気にする方が間違いだった。
2人曳き。もうちょっと歩様に力強さが欲しい以外は、仕上がり上々。中段の外。3角辺りから上手く内へ入れ、徐々に進出する競馬も、最後は瞬発力の差。やはり時計が掛かった方がこの馬には有利。
デキだけをいえば実はこの馬が一番。ただ、例に依ってトモに力が無い上、とにかく細身。中段やや後方のインも、直線外に出した際に、スイープトウショウと接触する不利。非力だけにこういうアクシデントは痛い。
馬体は良いのだが、相変わらず歩様が硬い。出遅れ。歩様が硬いタイプだけに、こうなると全く流れに乗れなくなってしまうが、それでも大外へ回したラストはメンバー中最速の上がりで詰めて来た。この手の馬は案外決め手に欠けるタイプが多いのだが、この馬はそうでも無い様。案外力は有るのでは?
攻め強化も、やり過ぎた様で細いし、多少歩様の硬さも出て来てしまった。好位の内々も全く伸びず。デキ自体に問題が有りそう。
-10kg。絞れた点も良いが、菊花賞時に気になった歩様も良くなった。道中は中段。徹底してハッピールック=ペリエ騎手をマークしていたが、ハッピールックが置かれ出した際に対象をエリモシャルマンに切り替えたのが好判断。歩様が極端に悪くなるケースが今後の課題だが、それさえ無ければこのカテゴリーの一線級。
前走同様馬は目立つ。これもハッピールックと前後する位置にいたが、スローを嫌って早目に動いて行く競馬。今日の流れを思えばこれが最高の策と思うが、最後は決め手の差。堅実だが、終い甘く中々勝ち切れない。
今日は歩様スムーズ。中段。勝ち馬にマークされた事も有るが、トニービン産駒だけ有って、コーナーでの動きがぎこちない分、置かれてしまう。とはいえ、直線だけでここまで差を詰めているのだから力は有るが、競馬が雑。
一枚重い。控えた2番手は予想通りだが、首を全く使わない走法で、どうも力んで走っている印象。早目に捕まえに行ったが、最後は息切れしてしまった。単純に上がりの競馬に対応出来なかっただけでは無い筈で、ダートの走法に変わってしまった分も大きい。
スカッとした何時ものこの馬。1000m通過62.1秒、単騎楽逃げ。ただ、スローになれば当然各馬の仕掛けも早くなる訳で、イングランディーレに来られて苦しくなった。とはいえ、この程度も凌げないにも関わらずオープンで勝ち負けしようというのも虫の良い話で、現状まだまだ。
2人曳き。この距離にしては気負い過ぎ。コズんでいたし、前走程の迫力を感じず。出遅れて後方から。前半から微妙に掛かり気味で、この距離は本質的に長い。
例に依って多少トモの甘い造り。馬体も多少緩い印象だが、この馬何時もこんな状態で出てくる。例に依って後方待機策。ただ、自分から動けない脚質で、となれば直線の短い中山でも直線まで我慢しなくてはならない。