2人曳き。+10kg。前走小倉戦時からデキ自体は良かった。多少重い様にも映るが、馬体には張りが有る。ローエングリンが好発切った以外は横一線だったが、そこから出脚で3馬身。中館騎手曰く、これでもゆっくり行かせたとの事だから如何に出脚が速いかが分かるだろう。坂下迄このリードのまま。流石に最後は脚が上がっていたが、完勝。このレース、春の中京戦とは別モノの競馬になっているが、この馬なら両方共イケる筈。ただ、前走小倉戦はタニノローゼ等、出脚だけならこの馬と五分の馬が居た。こういう馬場でも有り、今日の方が与し易い相手になっていたのは確か。
歩様の硬さは相変わらずだが、馬体は前走阪神戦同様充実。今季初っ端から比較して20kg近く増えているが、緩んだところが無いのが目下のデキの良さを物語る。アストンマーチャンの出脚は速過ぎるとして、この馬も出脚良く好位から。最後も良く差してきているが、4角の手応えが悪く、置かれ掛かったのが痛い。今日は底力示した一戦という事になるが、道悪は良くないのだろう。
+8kg。下見でパシュファイヤー、競馬でオーストラリアンブリンカー。前走阪神戦は張りを欠いていたが幾らかでもマシに。テンション高いのもスプリント戦で許容範囲。これもアストンマーチャン程では無いが、出脚ソコソコ速く好位から。サンアディユと違い4角の手応えが良く、早目にアストンマーチャンを掴まえに行ったが、今季デキが無い分、最後止まった印象。現状望み得る最高の競馬。
+6kg。今迄が見た目良くても走らないというパターンで、これ以上は増えない方が良い様な気もするのだが．．．。出負け気味だったが、徐々に外を進出して4角で中段。外を回されたのが応えている筈だが、最後良く差して来ている。いきなりのスプリント戦を思えば、今日は強い内容。ただ、道中前に壁が無かった分も有るが、行きたがるシーンが有った。これがマイル戦で悪い方に出なければ良いが．．．。
-10kg。普段は硬さを感じさせる馬だが、今日は歩様にバネ。数字分だけ少し細い様にも映るが、この歩様なら。出脚で差が有って中段やや後方。ずっと内を立ち回って最後迄渋太く伸びて入着。目下デキが有るのが大きい。次走注目。
2人曳き。シープスキンノーズバンド。迫力を言えばアストンマーチャンだが、毛ヅヤが良く今季絶好調。ローエングリンのスタートも有ったが、出脚も少し差が有って好位直後。4角動いて行ったが、ほぼ被せ切った筈のサンアディユに内から伸び返されている。外枠はキングストレイルが頑張っているだけに言い訳にならないが、もう少しやれても良い。馬場?
-8kg。元々が緩く見せがちな馬だが、馬体が減って緩く映るのはデキが無い証拠。歩様も頼りない。中段やや後方。道中何度かハミを掛け直すシーンも有ったが、直線もサッパリ。デキが無いの一言に尽きる。
2人曳き。ダート戦で完歩の小さい歩様には目を瞑っても良いが、大物感が無いのは確か。纏まっているといえばそうなのだが．．．。その気になれば出脚は有りそうだが、無理せず枠なりに中段。馬群の中に居た分、4角で前が詰まり、暫く追えないシーンが有ったのだが、アロンダイトが早仕掛けして連られた馬が多く、結果的に正解だった。今日に関しては展開が向いたという見方をしたい。次走人気になる様なら危険。
トモの張りも目立ち、今季は確実にデキが良さそう。例に依って後方。4角外を回して普通に追い込み、ワンダースピードを捉えた時には乗り役も勝ったと思った筈だが、馬群を割ってドラゴンファイヤーが来た。ドラゴンファイヤーには上手く乗られた感も有るが、前述した様にアロンダイトの早仕掛けも有り、展開的には向いた。ただ、やはり追い込み策がベスト。時々行かせる競馬を試みているが、これは良くない。
2人曳き。-14kg。悪くないが、張りがイマイチ。気配が地味なのも休み明けでマイナス。出脚ソコソコ有りそうだったが、無理せず好位。直線は一旦抜け出しているのだが、そこ迄だった。まあ、4角少し狭い気もしたが、前崩れの展開で脚が矯められた利の方が大きかった筈。物足りぬ内容。次走危険。
2人曳き。+16kg。前走東京戦でも重目に映った位で、流石に太い。ただ、馬振りはGⅠ級。出遅れたが、少し行きたがっていた分も有り、徐々に番手を上げて向正面では中段。斤量背負っている事も有り、早目に動いて行ったが、流石に最後は甘くなった。今日は走らない条件が揃っていたが、デキは有るので絞れさえすれば変われる筈。ただ、ゲートが時々悪い時が有るのが．．．。
シープスキンノーズバンド。馬体と歩様にギスギス感が有る。スタート直後に進路が狭くなった事も有って後方からとなったが、早目に外へ出し、アロンダイトをマーク。そのアロンダイトが早仕掛けだったのだから、この馬も多少なりとも早かったという事になるのだが、そのアロンダイトすら交わせなかった。一線級とは少し差が有る。
2人曳き。使われて馬体が締まって来た。毛ヅヤも良く、馬に集中力。スタート直後はかなり行きたがっていて、武豊騎手独特の離れた最後方迄下げて折り合わせる形。3〜4角中間から大外を徐々に進出して、直線入り口で中段。内にモタれ気味ながらも差し切った。まあ、後半だけ見れば圧勝だが、1角6頭雁行で突っ込んで行った様に、前半の先行争いが激しく、漁夫の利も大きかった。今日のところはこの競馬が出来た事だけを評価したい。
コンパクトに纏まった馬体。大物感は無いが、その分決め手は有りそう。たまたま五分に出たが、ゲート内が煩い。好位で流れに乗っての想定が、内から出負け気味のヤマカツオーキッド、外からホウザンと前半の先行激化に巻き込まれた。そこからは立て直して競馬にしているが、オリエンタルロックに抵抗するシーンが無かった。折り合い面を意識しての前走後方待機策だった筈だが、これでは台無し。ツキが無い。
バランスの取れた造り。手先の柔らかさも特筆出来る。外からサブジェクトを急かせておいて1角で引く形。菊沢隆徳騎手、今日はここが上手かった。前も止まり加減だったが、マクり気味に4角先頭。最後は渋太かったというよりは決め手が甘い印象だったが、展開を造ったのが大きい。ダートで是非一度。
+6kg。これも均整の取れた造りだが、ホウザンと比較して迫力に欠く。仕草も若い。1角6頭雁行から最内グラーフをネオスピリッツが叩き、これをピッタリマーク。ただ、ネオスピリッツが早目にバテ、3角で既に先頭に立たされたのは如何にも早過ぎた。結果、ホウザンの目標にされ、道中の力み具合迄考慮すれば良く頑張っている方。性能自体は高い。
2人曳き。落ち着きが無く、馬体も締りが無い。好発。ハナへ行こうとしていたが、1角でネオスピリッツが主張して引く形。乗り方としてはこれはこれで良かったが、外から馬が来てインに入られ、4角行き場が無くなったのが痛い。渋太さは有りそう。
馬振りだけならこれとオリエンタルロックが双璧。気配も上々。出脚も大した事無かったが、出負け気味だった影響も有って好位から。道中も行きたがって競馬にならず。やはりハナがベストだが、ハナへ行く出脚が甘いのも課題。
2人曳き。リズミカルな歩様。緩んだところも無く、休み明け考慮せずとも満点やれる。道中は最後方から。前半は少し力んでいた。4角では追撃態勢だけ造って直線大外。坂上迄は左手前のままだったが、今日はこの脚が特に速かった。まあ、前走東京戦の上がり33.1秒は伊達では無かったという事になるのだが、ゴールドキリシマが引っ張って前半ソコソコ流れた割に4角団子になった展開が向いた感も有る。ただ、距離は別にして、この世代フサイチホウオーが駄目となると、33秒台の脚が有る馬はこの馬以外居ないという説も。
2人曳き。-10kg。いきなりからキッチリ仕上げて来た。出脚が無いのでジワッとだが、好位から。例に依って早目に動いて早目先頭。先頭に立って暫く遊んでいた様にも見えたのだが、外からドリームジャーニーが来てもう一踏ん張り。差し当たっては、逃げる競馬以外で結果を出せたのが収穫。距離も勿論歓迎だが、出脚が無いので枠順に左右され易い点は課題。特に3角迄が近い京都3000mでは余計に不安が有る。
2人曳き。この馬にしては落ち着いていた。歩様も、あくまでこの馬としてはのレベルだが、マシな方。アオり気味に出て中段のイン。戦前は折り合い面良化という報道も有った様だが、実戦に行けば大差無い走り。まあ、あれだけ力みながら最後迄来るのだから今更ながら底力が有るという話になるのだが、競馬に進歩が無いのも確か。ゲート難からハナへ行けるとも限らず、今日は課題の方が目に付いた。
+8kg。馬体増は気にならないが、寸が詰まった造りで歩様が窮屈。出脚が良く2番手。ソコソコのペースで逃げたゴールドキリシマを3角辺り迄は追い掛けていたが、そこから一息入れて後続を引き付け、バテたゴールドキリシマをす自然に交わす形で4角先頭。最後迄渋太く抵抗していた。ツボに嵌ると結構強い。準オープンは勿論、重賞でも関東のハンデ戦辺りなら充分通用。
+8kg。馬振りは元々目立つ。ただ、今日は数字通り太い。スタート直後に押していたが、出脚が無く中段のイン。直線は雪崩込んだだけだった。本来はもう少し出脚が有り、前へ行って渋太さを生かすタイプの馬。太い分、出脚が無かった。
2人曳き。馬振りの良さが目立つ。気配も上々。毎回良く見せるフサイチホウオーを別にすれば下見はNo.1。枠も枠だが、出脚も甘く後方から。外から来たドリームジャーニーの勢いが良過ぎただけで、この馬としては走っている。距離延びても良い。
2人曳き。+8kg。シープスキンノーズバンド。落ち着いていた。馬体も変わらず雄大。中段やや後方。折り合いも付いていた。直線外へ回し、勝ったかに見えたが、追ってサッパリ。デキは悪くない筈で、距離?
シープスキンノーズバンド。前走札幌戦も見た目は決して悪くなかったが、皮膚の薄さが目立ち更に良化。折り合い意識して急かさずに中段。向正面の天井からペースが落ちたときに馬群の間を進出。4角一旦前を壁にして脚を矯め、バラけてからの伸びは一枚役者が違う感も有った。ただ、ここは如何にも相手関係が楽。何時ものマクり勝負では無かったのは東京戦へ向けて収穫となるが、この馬が勝つ時は毎回メンバーが軽過ぎるのが。
-8kg。変わらず歩様がスムーズ。今季は最初から悪くないデキ。これも折り合いに課題が有るので、使えない出脚の筈だが、それでも自然と好位。4角、マツリダゴッホが馬群に引っ掛かった隙に動いたが、スペースが出来てからのマツリダゴッホも速かった。最後は性能差だが、今季はデキが有る分なのか折り合いが付くのが良い。ローカル重賞なら展開一つ。
-10kg。発汗目立つのが気になったが、馬は細くなっていない。例に依って後方から。そこ迄手応え良かった訳では無いが、4角徐々に進出して大外からそれなりの伸び。不向きな展開を思えば良く差しているが、これも所詮はローカル重賞級。後方から差しているので、時計勝負に対応出来たとも言い難く、次走人気になるなら却って危険。
2人引き。覇気が無い。小さいなりには出来ているが。出脚で差が有って、中段のイン。この馬の場合、コースロス無くをテーマに乗られる事が多く、今日もそのパターン。ただ、一瞬でも脚は見せた。距離もこの馬にとってはまだ短く、毎回人気にならない事も有り、現状の手薄な関東選手権距離路線なら常に一考の余地は有る。
キビキビ歩けているのは良いが、馬体の雰囲気がもう少し。この枠でも有り、無理せず中段。4角、内から併せに来たマツリダゴッホに喧嘩売って早目に動いたが、流石に甘くなった。無謀といえばそれ迄だが、こういう経験は今後に繋がる。前走新潟戦の際に、自己条件でも厳しいと述べたが、何とかなりそう。
数字通り有る程度は出来ているが、全体に緩慢。後方のイン。暫く前が開かず、態勢決まってからバラけた分も有るのだが、ガツンと来るシーンも無かった。レース中の骨折明けという事で、後遺症も有りそう。完調ならマツリダゴッホとは五分の馬だが、今季は厳しいだろう。
変わらずデキは良い。落ち着きも有った。枠なりに好位のイン。折り合い面は相変わらず万全では無いが、短手綱なら我慢は利く。ただ、直線はサッパリ。距離が長い。
馬体に張りが無い。デキが無い。出脚で好位。ただ、道中のリズムが悪く、4角では既に後退。ただ、その割には大きく負けていない。中間色々有った結果のこのレース出走、叩いての良化待ちといったところ。
+10kg。中間のアクシデントの影響を案じていたが、多少は有りそうなムード。微妙に緩い。例に依って後方から。3〜4角中間辺りから一気に動き、直線入り口で先頭。あとは独走だった。前半のペースが遅いとはいえ、34.5秒は優秀。単純に力が違った形だが、ハイペースの前崩れでは無くマクる脚を見せたのは今後の交流重賞への対応を考えると大きい。
50kg差が有るが、後ろを歩くメイショウトウコンと同じ位に映る。この馬としては悪くないが、ここらが一線級との差。フサイチパンドラの方が出脚が速く、無理せず2番手。メイショウトウコンにはアッサリやられたが、勝負どころで手応え悪かった割に、ロングプライドの急追を凌ぎ切ったのだから評価して良い。出脚が甘いので、位置取り苦しくなった時が課題になるが、強くはなっている。
+11kg。馬振りはここでも最上位。馬体増は成長分。ただ、テンションが高い。ゲートの出方が怪しかったが、立て直して中段のイン。道中はスムーズだったが、インを突かず外へ回した分、メイショウトウコンの後を追う形に。メイショウトウコンとの差はともかく、マコトスパルビエロを捕まえ切れなかった点で不満は残るのだが、こういう競馬が出来た点は評価出来る。
+10kg。多少重いが、馬体の張りは有る。休み明けとしては悪くない。ゲートはアオり気味だったが、出脚で好位。ただ、外に居た分メイショウトウコンにマトモにマクられる形になった。その辺り思えばそれなりには堪えている。下見同様、休み明けを考慮すれば上々。
+16kg。多少重いが、ダートならこれでも。気配も上々。スタート直後に躓いた事も有って後方から。メイショウトウコンの後に付いて行ければまだ違うのだが、コーナーの脚が無い分、これだけの差が付いてしまう。今更ながらベストは東京。
歩様が硬い。今季はそこ迄デキが良い訳では無い。ゲートが開いて躓いたが、出脚良くハナへ。単騎は勿論、ペース的にも楽に行けている筈だが、4角では既にアラアラだった。時々思い出した様にダートに使われるが、ベストは芝。通用するなら限定戦で相手が弱ければといったところ。
2人曳き。いきなりから完璧に近い造り。歩様もしっかり。2F辺りから単騎。恐らくハナへ行きたくなかったと思うのだが、ブリトマルティスやサプライズユーの方が出脚が速く、擦られる形になった分前半掛かり気味。ただ、行き切ってからはスムーズ。道中遅かったとはいえ、逃げた馬が上がり3F33.6秒で纏めれば流石に負け様が無い。ただ、トライアルとしては価値の無い内容。競馬に進歩が無かったのは気になるところ。
+18kg。もっと増えても良い位。それよりももっと歩様に伸びが欲しい。一瞬の脚身上の馬に有りがちといえば有りがちな歩様なのだが。出脚は無いが、出して行って中段。枠なりにインに居たが、4角で前が詰まり、直線もスペースが中途半端で逡巡するシーン。半馬身差とはいえ、ダイワスカーレットの方には抑える余裕が有った位だから能力的な評価としては良く見ても五分という事になるのだが、以前の大外ブン回し一辺倒から脱却しつつ有るのが評価出来る。
歩様の硬さは有るが、非力さ感じさせるよりはといったところ。寸詰まりの馬だが、その分トモが張っている。出脚良く好位から。終始ダイワスカーレットを射程圏に置いての競馬だったが、その差が最後迄詰まらなかった。前に居た利は有ったが、これだけ踏ん張れれば立派。限定戦なら上位。
+8kg。シープスキンノーズバンド。一見悪くないのだが、歩様面でイマイチ頼りないところが有り、まだ完成度が低い印象も。流石に先行タイプとは出脚が違うが、差し馬にしては悪くなく中段から。直線は外へ持ち出したが、手前が替わらず伸びあぐねた。スローで展開面大きいが、この馬自身も成長が欲しい。
2人曳き。相手が悪いだけで3歳牝馬としては充分及第点。欲言えば歩様の力強さという事になるが。スタート直後に乗り役の腰が落ちたが、出脚で中段。上位馬とは決め手で差が有ったが、500万をしかもダートで勝ったばかりの馬という分を考慮すれば上出来。自己条件なら確勝級。
馬体は数字通りに良いが、仕草に集中力が無い。出遅れて後方から。元々切れる脚も無いのだが、直線イマイチ伸び切れず。前述した様に瞬発力も足りないのだが、道中フワフワした走りがそれ以上に気になった。デキが無い。
+12kg。馬体の成長もそうだが、精神的に大人になって来た。好発。出脚も速く、持ったままで好位。上手く内目を立ち回り、直線だけ外へ持ち出して差し切り。道中外から絡んで来るのも居て、鬱陶しい展開だったが、折り合い面も全く問題無し。南半球産で半年遅れの馬でも、前走福島戦辺りが天井だと思っていたのだが、ここに来て気性面が改善されたのが大きい。阪神戦出走組は気性面怪しい馬が多く、次走京都戦へ向けてこの点がアドバンテージに。
+6kg。多少余裕残しだが、馬に集中力が有った。出脚も無い馬だが、行く気も無くて後方から。3〜4角中間から外へ回し、最後モタれたにせよ、ここ迄伸びて来た。まだ内目の馬場も良い筈で、これだけ走れば上等。ただ、6着といっても最内の利が有った前走東京戦の内容から一線級とは差。次走へ向けては無欲の競馬に徹して何処迄といったところ。
シープスキンノーズバンド。デキとしては悪くないが、もう少し歩様がしっかりしないと。道中はロックドゥカンブと前後する位置。ロックドゥカンブより外に居る分早目早目の立ち回りになり、坂下では一瞬先頭に立つシーンも有ったが、そこからの脚で差が有った。最後は決め手の差だろう。前々走福島戦が示す通り荒れ馬場得意の馬だが、良馬場でもソコソコやれたのは収穫。混戦に強いタイプで次走京都戦も一概には。
この馬にしては歩様もスムーズ。毛ヅヤや気配も悪くない。後方のイン。ずっと内を回りここ迄。最後甘くなったのは休み明けの分も有ろう。単勝15番人気は過小評価で、常に人気にならないタイプ。自己条件なら。
大きく見せない馬だが、その分トモが張ってコンパクトに纏まった造り。決め手が有りそうなタイプ。出脚が無くて後方から。そこから良く差しているが、4角外へ回し損ね、暫く前が詰まっていたのが痛い。3着スクリーンヒーロー辺りとは五分以上有りそう。
+18kg。少し歩様が硬いのだが、馬体は緩んだところ無くむしろ充実。好発。最内ゴールデンキャストも速く、これに行かせて2番手のつもりが、行きたがってハナを覗かせるシーンも。それ位だから4角手応え充分。直線はオイデオイデの大楽勝になった。無論、今日はゲートを出たのと、ゴールデンキャストの好発で早目に隊形が決まった分も有るのだが、イマドキのスプリント戦は極端なハイペースになる事が稀で、こんなペースが殆ど。次走外国調教馬居ないだけに、かなり有力。
-6kg。叩いて良化。集中して歩けていて、歩様もスムーズ。馬体も数字通りに見せる。ゲート出ているが、内枠の馬が好発切って、無理せずに中段。開幕週の馬場でインへ潜り込めた利が有ったとはいえ、4角多少ゴチャついていたのだが、そこから狭いところを割って来たのだから立派。折り合い面も含めて、ここに来て気持ちが来た。
折り合い課題の馬だが、スプリント戦を思うともう少し気持ちが前に来ていても良かった。高いレベルで評価しても馬体は悪くないが。ゲート少し悪く、出たなりで中段。3角少しゴチャついた分が有ったにせよ、それにしても直線の伸びがイマイチ。距離というよりは33秒台の脚が無い。
輸送しても減らなかったのが目下充実している証拠。好位のイン。枠の利も生かしつつスムーズな立ち回り。流石にこの相手では最後が甘くなるのだが、一瞬は2番手に上がる脚も見せ、完全に復調した。後は相手関係一つ。
-8kg。オーストラリアンブリンカー。骨格の良い馬で、どうしても良く見せるのだが、張りがイマイチ。好発。道中スムーズだった上に、何より今日は前圧倒的有利の展開だった筈だが、直線案外。デキが無い。
-20kg。ガレガレ。流石にこれでは．．．。中段の外。馬体の分、気持ちにも余裕が無く、行きたがっていた。今日は外枠にキツい展開になった分も有るのだが、ここに来てデキ落ち。
2人曳き。歩様が硬い。トモに厚みが欲しい。珍しく出遅れ。外枠は元々良くない上に、展開も無かった。参考外。
-14kg。休養前が太かった。惚けたところが有るので、気配が出ていたのも良かった。好発切って好位のイン。逃げたデンシャミチを外からストーミーカフェが潰したのも更に有利に。直線は後続を離したが、あくまで勝って下さいの競馬になっただけで、今日は能力判定不能。ただ、下見の気配が変わってきたのも確か。次走中山1200mは流石に厳しいだろうが、東京マイル辺りでも勝ち切れる様なら本格化と見て良い。
+12kg。数字はどちらでも問題無いが、馬に集中力有ったのが何より。道中はずっとキングストレイルをマークしながらの競馬。そのキングストレイルが抜けたところを通って2着。前に馬が居たとはいえ、折り合っていたのは良かったが、キングストレイルには突き放された。ハンデ戦とはいえ、今日の相手でこれだと先行きが暗い。
+8kg。シープスキンノーズバンド。もう少し造りにメリハリが欲しい。出脚は有る筈だが、内外から来られた影響で、引いて中段やや後方。この分、追い上げる際に外を回る形になって、余計な脚を使わされた。何時も競馬に行ってのロスが多く、その分勝ち切れないのだが、ツキも一因だろう。この相手で一番人気はやり過ぎだが、展開一つの馬。
-12kg。前走新潟戦はかなり重量感を感じたが、今回は数字の分スッキリ。輸送分も有るだけに良し悪しは一概には。無理せず枠なりに後方から。前走もそうだった様に、この形は確かに切れるのだが、毎回来るのは競馬が終わった後。中山マイルの外枠でこれだけ走るならと次走人気になりそうだが、却って危険。
デキ自体は確実に良いが、この馬の場合は歩様の非力さが能力の天井に。出脚がサッパリで後方から。4角外へ出そうとして出せず、暫く待たされた分が有ったが、元々良い脚が一瞬しかない馬で悪くない立ち回りだった。出脚が妙に無かったのがどうかだが、この馬なりの競馬は出来た。
シープスキンノーズバンド。頭が高い分、歩様が頼りなく映るが、デキ自体は絶好。好発。キングストレイルが更に速かった分も有るのだが、下げている内に後方に近い位置取り。直線も狭いシーンが有って折角の最内枠を生かし切れなかった。まだカンファーベストの位置なら馬券圏内有った筈で、勿体無い競馬に。次走注目。
-10kg。気配を表に出し、歩様もしっかり。ただ、造りはギリギリ。ゲートは少し分が悪かった位だが、少し出して中段。勿論出せる位だから折り合い面はスムーズで、追っての脚も1頭違っていた。ブライトトゥモローがスムーズならという感は有るが、力量差示して、しかも器用さを見せたのは収穫。馬体から反動が気になるところだが、器用さで上位馬のスキが突ければ。
休養前同様この馬にしては歩様がスムーズ。馬体に重量感が有って、変わらずデキが良い。出脚が無くて後方から。内枠の分下げてから外へ回す形になっていて、インティライミの後追いになってしまった上に、コーナーの脚が無くて肝心なところでモタつくので余計に届かない。それでも最後の脚は流石といえる脚。一応は地力示した一戦。
もう少し歩様が伸びて欲しいが、これでも以前よりはマシ。少し太く映るが、緩んだところが無く、逆にデキが良い証拠。3番手から折り合いしっかり。タマモサポートが早目に動いてくれる展開も絶好だったが、一度として先頭に立つシーンが無く、乗り役が上手く乗った感が強い。もう一ついえば坂で多少フラフラするシーン。阪神でも好走例有るとはいえ基本は平坦。
+10kg。休養明けになるが、全体に緩慢。その分歩様も甘い。中段のイン。ディスタンスも走る馬だが、その割に行きたがるシーンも。ただ阪神は得意としていて、切れるという程では無いにせよ、ジリジリと伸びて来た。下見の印象が悪過ぎるのが今後へ向けて微妙になって来るが、今春GⅠでソコソコ走っていたのは伊達では無かった。
当然ここへ入ると馬振りで見劣るが、造り自体はしっかりしていてデキは良い。キビキビ歩けているのも好感。枠なりに好位のイン。ロス無く立ち回って伸びずバテず。ユッタリ行ける分、距離が延びた方が良いかも。
-6kg。それでもトモの張りはかなり目立つ。落ち着きが有ったのも良い傾向。出していない割に出脚良さそうだったが、外からヤマトマリオンが来て2番手。万全では無いにせよ、前走新潟戦を思えば折り合っていた。早目に動く策もこの馬のパターンだが、その割には直線が甘い。決め手が無いのも確かだが、クラスが上がると坂が課題になりそう。