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競馬予想 2024年7回京都

第69回有馬記念(GⅠ)

ドウドュースが取消になって難解というよりは、中山2500mがベストと思える馬が少ない。内枠で競馬が上手いという点ではべラジオオペラということになるか。昨年の段階では2000mがギリギリかに思えたが、前々走京都戦は自力で動いて、最後迄良く粘っていた。あの内容なら距離は保つ筈。冬場の方がいいタイプでも有る。

内枠から前に行くという点ではダノンデサイルも同様。前走京都戦は大事に乗られて位置取りを悪くした分も有るが、意外と折り合いが付いていた。最内枠だけに、今回は逃げる形になる様な気もするが、我慢の利くタイプで、逃げ切りも充分。

距離適性だけならジャスティンパレスは注目すべき存在。その点で、前走東京戦は何とかしたかったところだが、スロー過ぎて競馬にならなかった。ただ、今回も内枠に先行馬が多て、早目に隊列が固まりそうで、スロー必至。東京よりは中山の方がいいとしても、それなりに工夫は要る。

押さえがディープボンド。中山2500m適性だけなら、これも上位に入る。前走京都戦は早目に動いて、地力の一端を示したといえる内容。昨春は不振だったが、完全に復調している。ただ、冬場は太目が残り易く、調整が難しい部分も有る。出来ればマイナス体重で出て来て欲しいところ。

馬単
5=1 5=11 5=9

第19回阪神カップ(GⅡ)

無難な本命はナムラクレア。ゲートがアテにならない割に、常に自分の力は出し切ってくれるタイプ。1400mはあくまで守備範囲といった印象だが、今回は外枠で外回りと考えれば、むしろいい方に出そう。相変わらず競馬になるとツキがないのだが、今回はジョッキーを替えて臨む一戦でも有り、何とかしたいところ。

対抗はダノンマッキンリー。前走は全くの同条件で、重賞勝ち。尤も、当時のメンバーは同じGⅡでも大分格が落ちる印象も有る。それも有って、今回は人気になっていないが、普段はアテにし辛いということになる追い込み一手も、いい方に取れば格を超越する部分も有る。突き抜けても不思議はない。

ウイングレイテストもこの条件で重賞勝ち。前走中山戦は外枠からイチかバチかで先行したが、ピューロマジックの激流に巻き込まれて裏目に出た格好。最近1400mを走っていない点がどうかだが、流れに乗れれば巻き返す。

押さえがマッドクール。これも前走中山戦は流れが向かなかったが、それ以前に歩様が硬くて、デキも一息だったか。この中間は少しゆとりを持った調整。太目残りは危惧するが、歩様さえ良くなれば。

馬単
16=13 16=6 16=11

第76回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

先週の限定戦を見る限り、ここもマトモに決まるとは思えないが、今年は意外に札幌戦組の善戦が目立つ。そこでニタモノドウシに期待してみたい。前走札幌戦の段階では、明らかに馬が緩かったが、この中間の馬を見る限りでは成長が有りそう。その前走はいい脚を長く使っており、この点も今の京都に合う。

対抗はアルテヴェローチェ。前走東京戦は引っ掛かっていた馬も居て、中々能力比較が難しいのだが、一応は完勝。この段階では、何か新星が出て来そうな雰囲気も有ったが、結局、そういった馬は出て来なかった。現時点での完成度が高く、体幹の強そうな走りが出来る馬で、少し荒れた馬場も問題ない筈。

ミュージアムマイルは前走が強かった。尤も、2000mの内回りだっただけに、外回りへの対応がカギとなるが、1800mで一度、外回りを経験している点はプラス。その前走は4角手前から動いて、回り脚の速さも見せた。後は内枠さえクリア出来れば。

押さえがトータルクラリティ。前走新潟戦はフラフラだったが、一旦沈みそうなところから盛り返しており、渋太い面を見せた。京都マイルで勝っているといっても内回りでのモノで、走ってみないと分からない面は有るのだが、馬自体はこのメンバーでも上位。今年のメンバーなら通用していい。

馬単
11=8 11=4 11=10

第10回ターコイズステークス(GⅢ)

イフェイオンが狙い目。前走札幌戦は気性的に少し難しい面を出したか、ゲートの駐立が悪く、道中も力みながらの追走。それで0.3秒差なら、能力は示したといえる。今回は重賞勝ちの有る中山マイル。実績を考慮すると若干ハンデが見込まれた感は有るが、枠も手頃で何とかしたい一戦。

逃げそうなペイシャフラワーが対抗。この鞍上、52kgだけに迷わず行く一手。人気どころにマイルベストの馬が少なく、仕掛けのタイミングが難しいレース。好位勢同士で牽制してくれる形になれば、逃げ切り迄。

ミアネーロは下見で煩い割に、競馬が上手いのがいい。マイルは久々になる点が課題となるが、馬群の中で競馬出来るので、中山マイルは苦にしない筈。春と比較して、馬体も成長している。

穴中の穴がキタウイング。中山マイルで重賞2勝の実績が有りながら、ハンデ52kgはあまりに恵まれた。馬体に成長がない点は残念だが、ここに来て悪い時のギスギス感はなくなっており、デキは上向き。内枠を引いた点も好材料。

馬単
4=8 4=7 4=3

第75回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

外国調教馬が2歳GⅠに参戦するのは史上初。それだけ勝負が懸かっているということだろうが、今年は日本調教馬が手薄ということも有り、そのメイデイレディに期待してみたい。少し頭の高い走法では有るが、ダートでのフットワークは中々軽快。今の馬場なら、外枠もいい方に出そう。

日本調教馬ではブラウンラチェット。近年の王道ともいえる東京戦組だが、過去の馬と比較して完成度は高いものの、そこ迄の迫力はない。レースでそれなりに纏めていた点は評価出来るが、内に居た利はそれなりに有って、評価する部分が有るとするなら、器用さのみ。少なくとも馬力で圧倒することはない筈。

その東京戦で3着だったショウナンザナドゥが穴っぽい存在。スローで内有利の展開になったが、外から差して来ており、力は持っている。今回は流石に1000m通過1分オーバーということはない筈で、流れ一つ。

テリオスララも馬振りは上位。セラフィックコールの下で、こちらはスカッと見せるタイプだが、骨格がしっかりしているのがいい。過去のレースから、マイルだと少し忙しい嫌いは有るのだが、前走は逃げて上がり最速。今の馬場も楽ではないが、上手く流れに乗れれば。

馬単
17=10 17=9 17=2

第59回中日新聞杯(GⅢ)

途轍もなくハンデが見込まれた印象も有るのだが、それでも力が上と見て、3歳馬コスモキュランダを狙う。シンエンペラー、シックスペンス等、古馬相手にソコソコ走っている馬がも多く、現3歳世代は決してレベルは低くない。前走京都戦は途中でマクる形になったが、強引過ぎたのが敗因。ゲートが悪いので、どうしても組み立てが難しい面は有るのだが、中京2000mなら。

キングズパレスが対抗。コスモキュランダが58kgと考えれば、この馬の57.5kgはかなり恵まれたといえそう。重賞タイトルこそ遠いが、G⇆なら、ほぼ馬券圏内。前走東京戦にしても、2角で内から寄られた影響も有ったか、ずっと頭を上げて力んでしまったのが全て。それでも0.7秒差に踏ん張っており、ここは決めたい一戦。

逃げるベリーヴィーナスが単穴。中京2000mは未勝利、500万と勝っているコース。前走京都戦はアリスヴェルテが50kgで速過ぎたか。ここはデシエルトの出方次第は有るが、この枠でこの鞍上なら行き切ることしか頭にない筈。スンナリなら簡単には止まらない。

トーセンリョウも決め手では負けていない。8頭立てとはいえ、スローで外を回されるキツい展開だったが、1頭だけ脚が違った。初重賞挑戦となるが、その分ハンデは軽い。あとは序盤の位置取り次第。

馬単
9=3 9=1 9=5

ジャパン・オータムインターナショナル 第25回チャンピオンズカップ(GⅠ)

色々悪条件も多いのだが、レモンポップの連覇に期待する。昨年は大外だったが、今回は内枠となり、枠が替わったことに依る難しさや先行激化が見込まれる組み合わせでも有るが、マイルで走っていた出脚は1800mで尚生きる。当日は引退式とのことだが、このパターンの失敗例も最近少なくなっており、キッチリ決めたい。

対抗はサンライズジパング。前走京都戦は外を回して、力任せの競馬。それで居て強い内容。コーナーを逆手前で走っており、まだまだ課題は多いが、左回りに替わる点はプラスとなるか。開催日が1日でも後ろへズレていたら違っていたそうだが、規定の関係で古馬との2kg差となった点も結構有利に働きそう。

ウィルソンテソーロも実績上位。昨年の2着馬だが、当時の追い込みから一転して、その翌走大井戦で先行して、新味を見せた。その後は自在派としてすっかり定着。同馬主のウシュパテソーロが海外で活躍する中、国内で賞金をキッチリ稼いで来た。安定感ではピカイチ。チャンスは続く。

押さえは前述ウィルソンテソーロやウェスタールンドの様な内枠の差し馬。今年の組み合わせなら、ハギノアレグリアスということになるか。前走は59.5kgを背負って、内から抜けて来る形。斤量を背負って一瞬の脚が有るのは、地力が有るからこそ。1枠2頭が行ってくれそうなのも好都合で、あとは前さえ捌ければ。

馬単
2=12 2=8 2=3

第75回チャレンジカップ(GⅢ)

久々にバビットを狙ってみたい。前走はハナへ行けず、最後は苦しくなったが、それでも0.5秒差。距離も長かった中で、バタッとは止まっておらず、最悪は脱した様に見える。逃げ馬にしては、出脚がないのはネックだが、この組み合わせなら何とか行けそう。馬場が悪いのも良し悪しで、マークが甘くなる利点も有る。

対抗はこの路線の常連、ディープモンスター。前々走中京戦のハンデが58.5kgだったが、重賞勝ちなしで積み上げたモノで、如何に堅実に走っているかが、この数字からも分かる。ただ、叩けば良くなるという話が多い割に、休み休み使われている不思議な馬だが、今回は中1週。久々に詰めて使って来た。引っ掛かる気性がネックだが、これで折り合いが付けば突き抜けても。

1年半以上の休み明けだけに、フタを開けてみないとわ分からないが、ボルドグフーシュの実績も光る。中間は先週の坂路で自己ベストを更新。全くダメということはないだろう。荒れ馬場は苦にせず、本来の機動力さえ発揮出来れば。

マキシも圏内。前走は内へモタれ気味だったが、陣営の話では少し馬が緩い分も有ったとのこと。その中での2着なら悪い内容ではない。少し行きたがる気性だけに、内回りの2000mもいい条件。血統から、こういった馬場も強い筈。

馬単
3=1 3=12 3=4