前々走が秀逸だったパラジに期待してみたい。その前々走は序盤に行きたがったことも有り、勝負どころで積極性を欠いたのが敗因。結果的に4角は上手く内目を捌いて来れたが、直線で前が詰まって外へ立て直すロスが有った。あれがなければシリウスコルトを捕まえていただろう。前走はシリウスコルトと同斤だったが、今回は1.5kg差と斤量面でも有利。何とかしたい一戦。
対抗はドゥラドーレス。前走東京戦はレコードが出る馬場で、4角14番手では流石に厳しかったが、力量はローカルGⅢのメンバーなら上位。出脚はないにしても、前走はスタート直後に前が塞がったのが位置取りを悪くした一因。大外枠ならそういうこともない筈で、4角で中段に居れば差し切り迄。
コスモフリーゲンも無難な馬。福島は初出走となるが、中山に良績が有って、小回り向きの先行力が有る。今開催、比較的前有利で、好位のインで上手く流れに乗れれば、大崩れは考え辛い。
リフレーミングもこの辺りのメンバーなら好勝負。昨年の5着馬だが、その翌走は小倉で重賞勝ち。その昨年はハイペースで差し決着になり、展開は向いた筈だが、勝負どころで立て直すロスが有ったのが痛かった。今年も立ち回りひとつ。
斤量利の有る3歳馬から狙いたいところだが、中でもクラスペディアに期待した。意外と出脚が速くない点がはネックだが、ここは楽に行けそうな組み合わせ。2着が多いが、詰めが甘いというよりは展開のアヤに泣くケースも多かった。開幕週だけに行けさえすれば簡単には止まらない筈。
同じく3歳馬のアブキールベイが対抗。2歳時から能力の片鱗を見せていたが、ここ一番の重賞でその決め手が発揮出来た形。53kgも恵まれたといえそう。あとは開幕週の馬場で再度、ハマるかどうか。
古馬ではヤマニンアルリフラが面白い存在。出脚も速い方だが、外から来られても連られずに走れているの成績安定に繋がっている一因だろう。ここはクラスペディアの外で、展開的にも楽な形になりそう。斤量的にも55kgなら恵まれたといえるのでは?
大穴中の大穴がタマモブラックタイ。新馬、500万とはいえ、小倉1200mで2勝。近走は1200mにも使っておらず、今回は漸く条件が合った。重賞勝ち馬だが、ハンデも手頃。今回は何時も以上に攻め馬も動いた。
馬振りのいい馬が揃って、中々の激戦。その中でも、最上位クラスのエキサイトバイオに期待してみたい。前走京都戦は番手のインからセコい競馬。それだけに勝てなかった点に課題は残るのだが、器用さは示した一戦。ここは最内枠だけに同じ競馬に持ち込める筈。前さえ開けば、最低でも馬券圏内とみた。
フクノブルーレイクが対抗。前走中山戦は1角で挟まれて競馬にならず。これも馬振りはいい方だが、マイラー体型で、前々走にしても最後は坂が上り切れていなかった点から、平坦の福島に替わる点はプラス。あとは序盤の位置取り。極端な後方になると厳しいが。
センツブラッドが3番手。前走京都戦は道中で馬群が2つに分かれる展開となったが、前に居て追い掛ける形になりながらの2着。前に居た組がこの馬以外、総崩れだったことを考えると、内容は濃い。開幕週の馬場なら粘り込み充分。
押さえが逃げて2連勝中のトレサフィール。枠は少し遠いが、ゲートが速いのが最大のセールスポイント。このメンバーでも楽にハナを切れるだろう。競られたら全くダメだろうが、開幕週の馬場で行き切れさえすれば、簡単には止まらない。