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競馬予想 2007年5回京都・5回東京

ジャパンカップ(GⅠ)

ディラントーマス回避はお粗末という以外に無いが、ならばメイショウサムソンが不動の中心だ。前走東京戦は他馬の凡走に助けられたが、それでも今年の充実振りは本物。東京2400mなら不安要素を探す方が難しい。昨年の今頃が悲惨だった事を思えば別馬になった。3歳秋が駄目で4歳で本格化したという点で、同じオペラハウス産駒テイエムオペラオーと同じ道を辿っているのが何とも興味深い。

相手も日本調教馬と見たが、ヒモ穴で注意したいのがコスモバルク。前走にしてもヨレた段階で既にスタミナ切れだった筈だが、そこから渋太いのがこの馬最大の特徴。4年連続参戦のジャパンカップだが、気性的に問題が有った4歳時を別にすれば、毎回ソコソコの競馬になっていて、東京2400mも意外に合う。あとは松岡騎手がヨレ癖にビビらず思い切り乗ってくれれば。

3番手がポップロック。前走は距離不適の2000mであれだけ追い込めば上々。内枠を活かせるタイプの馬で、昨年暮れの中山戦が1番枠でディープインパクトの2着,今春の東京戦も2番枠から重賞勝ち。一瞬の脚が無いので、余程付かぬ限り単勝は買い辛いが、立ち回り一つで連入へ。

ウオッカは今季デキ万全とは言い難いのだが、今春阪神戦でイマイチと思ったら、東京戦でしっかり立て直して出て来た。中間の一頓挫も、出走して来る以上は万全と見たい。あとは折り合いという事になるが、前走京都戦で大事に乗ったのが良い方に繋がる可能性も。

大穴がヴィクトリー。稀代のジャジャ馬になってしまったが、この手の馬は距離自体がどうのというより、距離短縮というだけで良い方に出るケースも。3年前のこのレースで、前述コスモバルクを折り合わせて2着に導いたルメール騎手の手腕も加味して。

馬単
10=3 10=2 10=11 10=6

ジャパンカップダート(GⅠ)

前走大井戦圧勝ヴァーミリアンが中心に。何より今季のデキは本物だ。ただその前走は、出負けした中を序盤スムーズに捌いて中段に付けられた利が有った。出脚は良いにしてもゲートには不安が残る。交流戦5戦5勝の実績も、東京で裏目に出るケースが考えられて。

相手は昨年のこのレースの最先着馬フィールドルージュ。前走は、道悪で追い込みのこの馬には何ともならぬ展開になっただけ。東京は勿論ベスト。距離も他馬が止まる確率が高くなる分有利に働く。それでもGⅠとなるとどうかという面は有るのだが、昨年より一枚落ちるメンバーなら。

単勝オッズ付きそうで狙ってみたいのがフリオーソ。前走大井戦は前半に相当引っ掛かりながらも4角狭いところをコジ開ける脚を見せた。結果的にヴァーミリアンにはチギられたが、折り合い付けば案外差の無い競馬だった可能性が有る。毎年、超の付くハイペースのジャパンカップダート、今年はそこ迄とも思うが、折り合い一つで大仕事も。

4番手がワイルドワンダー。距離を嫌われて人気を落としているが、このレースはデキさえ有れば距離関係無く平気で突っ込んで来る。前走もあの馬場状態を思えば最高の競馬だろう。折り合いを意識し過ぎて位置取り悪くなるパターンは勿論考えられるが、展開さえ有れば。

フサイチホウオーは評価が微妙。取り敢えずの押さえといったところ。ただ2つ言える事が有って、ジャングルポケット産駒がダートも走るという事と、2400m以上は確実に距離が長いという事。まあ、今季のデキ自体にも怪しい面が有るのだが、要はオッズ次第の狙い。

馬単
7=11 7=4 7=6 7=14

京阪杯(GⅢ)

55kgならサープラスシンガーが有力。この手の馬にしては出脚が無い方だが、サンアディユが斤量背負っているのが有利に働きそう。当然内枠も好材料。展開の助けが無い限り、馬場の良否を問わず差しの利かない京都内回りコース、その展開も味方しそうなのだから逃げ切るのみ。

相手が前述したサンアディユ。前走中山戦にしても道悪で一瞬置かれながら再び伸びて来る底力を感じさせる内容。ただ、単純な出脚だけの比較ならサープラスシンガーより速い筈だが、斤量背負わされているのが厄介。むしろ出脚が抜群に速いタニノマティーニに余計なプレッシャー掛けられる危険すら有る。

3番手がペールギュント。この頭数で追い込み一手というのは厳しいのだが、57kgでこの相手ならの感。前走にしても58kg背負って道悪では走る要素が最初から無かった。あとは展開に尽きる。

マイネルアルビオンも京都で重賞2着が有り差の無いところ。基本的に左回りが駄目で、ここ2走は度外視して良い。休み明けという事も有って、極端な時計勝負はどうかだが、右回りならこの相手でも立ち回り一つ。

馬単
3=9 3=11 3=8

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

以前は日本一堅いGⅠで有名だったが、近年は混戦続き。ただ、デュランダルでさえ2回取り溢した事を思うと、追込馬には厳しいのは以前から変わっていないところ。今年も先行有利と見てダイワメジャーが中心になりそう。何度も述べている様に、近走は往時のデキが無いのだが、メンバー的に昨年より一枚落ちるのは確か。この相手なら何とかならぬか。

相手はヒネッて外国馬ベクラックス。京都の本馬場で追い切った際の走法は日本の馬場でもやれそうな感じだった。能力的にもソコソコ通用する筈。要は流れに乗れるかどうかだが、その意味で外枠も良い方に出そう。

休み明けでもエイシンドーバーが3番手。今の京都は内枠だと競馬のし辛さが有るのだが、出脚は良いのでそれなりに対応は可能。元々は冬場に強いタイプだったが、休養前は比較的暑い時期でもデキを維持出来ていた。ここは休み明けになるが、あれが本格化のサインならここでも勝ち負けに。

大穴がサンバレンティン。今春はそれ程デキが良いとは思わなかったが、今季はデキが有りそう。前走福島戦は展開面が向かなかった上、あの馬場状態でハンデ58kg。それ以外に負けたレースもそれぞれ敗因が有り、カンパニー辺りが人気になるメンバーなら差は無いだろう。良馬場でこその馬で、時計が速くなりそうなのも良い。

馬単
8=17 8=2 8=18

東京スポーツ杯2歳ステークス(JpnⅢ)

惜しい競馬が続いているスマイルジャックが今度こそ。前半は結構行きたがるのだが、それでも終いしっかり伸びて来る辺りが能力の証明。今年は強いいちょうステークス組だ。距離延長は課題といえば課題だが、オープン戦の方がペースが上がる分却って良い方に出る可能性も。

相手は新馬上がりでもゴスホークケン。その前走は、仕掛けたのはほんの一瞬。殆ど持ったままだった。馬振りもオープン級。試金石的部分は有るが、ノンストップでも何等不思議無し。

3番手がタケミカヅチ。これも馬振りの良さが目立つ1頭だが、折り合いに課題が有るのも同様。東京で最後方からというのは京都以上に厳しい。加えて前走のメンバーレベルに疑問。人気程の評価はどうか。

押さえが逃げるダンツキッスイ。出脚が抜群に速く、単騎で行けるのは間違い無いだろう。ただ、これも掛かり気味に行ってしまうタイプの馬。追い込み利かないといっても逃げ馬有利とは行かない今の東京。乗り方に工夫が要る。

馬単
9=4 9=5 9=10

エリザベス女王杯(GⅠ)

GⅠ,JpnⅠで掲示板外した事の無い堅実駆けアサヒライジングに期待。前走東京戦は、外枠とデアリングハートの出脚にやられた形。今回距離延長で、出脚に誤魔化しが利くのが大きい。単騎バレバレのメンバー構成。妙に人気が偏っているが、実力的にはあくまで上位拮抗の一戦。このオッズなら文句無く中心視。

相手はウオッカ。ただ、前売単勝1倍台は如何にも被り過ぎ。今にして思えば、前々走阪神戦で、行きたがりながら古牡馬相手に最後迄踏ん張った内容が秀逸だったが、前走でも折り合いを意識した分が裏目に出た。ここも後方から差し届かないケースが考えられる。今季デキ自体も万全とは言い難い。

文字通り単穴がダイワスカーレット。毎回人気で負けていながら、対ウオッカとは3戦2勝。今回のオッズも含めて些か過小評価の感。先行馬にしては出脚甘い馬が、折り合い課題で距離延長。条件は確実に悪化しているが、アサヒライジングを別にして相変わらず先行馬不在。デキが良いのも強調材料。

一応の押さえがスイープトウショウ。前走は4着だったが、デキの無い現状と展開を思えば今更ながら強い内容。往時の迫力は無いにしても、限定戦なら。

馬単
9=3 9=7 9=4

京王杯2歳ステークス(JpnⅡ)

出遅れの常習犯だが、リーベストラウムが狙い目。前走は500万の限定戦ながら大外へ持ち出しての3着。ただ、最後の脚は明らかに性能上位だった。今回内枠を得て、馬群捌く策なら台頭へ。

相手はエフティマイア。休み明けになるのが、リーベストラウムとの差になるのだが、前走新潟戦は完勝と言える内容。好発切って、折り合って早目先頭の展開を押し切ったのだから文句無しだ。ただ、何回も述べている様に新潟は競馬が特殊過ぎて、実績がアテにし辛いのも確か。この点でもリーベストラウムとの差を認めねばならぬ。

絶好枠フォーチュンワードが3番手。ただ、前走中山戦にしても最内枠から上手く運んでいて、能力自体は怪しい面も。牝馬が人気を集める低調メンバーで、器用さがモノを言うシーンも有りそうだが、下手に人気になるようなら過信は禁物。

ハートオブクィーンも要注。前走函館戦は馬場が悪過ぎて何とも言えぬ面が有ったのだが、馬振り自体が抜けていて圧勝も当然だった。胴長の体型から距離延長も問題無い筈。あとは転厩の影響と折り合いだけ。

押さえがアポロドルチェ。以前よりは目立たなくなったいちょうステークスだが、今年の上位3頭はそれなりに素質が有りそう。この馬も、この相手なら通用と思うが、外枠で差す展開を余儀なくされそうで、差し届かないケースも。

馬単
3=4 3=1 3=5 3=14

KBS京都賞ファンタジーステークス(JpnⅢ)

前走阪神戦は、前崩れの展開で上がりは35.0秒と平凡だったが、抜けて来る一瞬の脚が速かったドリームローズ。この血統にしては大柄に出てパワーも有りそうなタイプ。一度使われて出脚が来れば。

一応エイムアットビップが相手となるが、スピードで押すタイプで外回りに替わるのは良い材料とは言えない。ただ、ここは如何にもメンバーが手薄。押し切られるシーンは覚悟を。

エイシンパンサーもこの相手なら差の無いところ。前走新潟戦は前半引っ掛かっていた事を思えば一脚使っている。下見でイレ込むので輸送の短い京都に替わるのは良い。距離短縮も当然好材料。

馬単
1=14 1=8

カシオペアステークス

この相手で56kgならサクラメガワンダーが文句無く中心に。今春はあまりデキが良いとは思えなかったが、前々走函館戦辺りから立ち直り気配が出て来た。距離も1800mがベスト。荒れ馬場も苦にしない筈。

相手はホッコーソレソレー。前走は展開がハマッたというよりは相手関係。単純に力量上位だった。ただ、今回は同じオープン特別ながらメンバー強化の一戦。前段がバラけそうなムードも有って、突っ込み切れるかどうか。

3番手がマチカネオーラ。今年はデキが無いのが苦しいところだが、流石にこの相手ならの感。最後方から行く訳にも行かず、出脚が無くで、内枠は辛い面も有るのだが、攻め強化で巻き返せぬか。

一発はデンシャミチ。ここはこの馬以外の逃げ馬が皆休み明け。最内枠のこの馬がスンナリ行けるだろう。京都は良績無いが、単騎なら格好は付けるタイプ。

馬単
3=4 3=2 3=1