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競馬予想 2020年4回京都

第162回天皇賞・秋(GⅠ)

上昇度に期待するならクロノジェネシス。ゲートで失敗した時や揉まれた時等、課題は多いのだが、前走阪神戦の勝ち方はセンセーショナルだった。1分56秒台となると厳しいだろうが、極端な時計勝負にはならない今の馬場状態なら。

アーモンドアイも対抗以下には落とし辛いところ。競馬が上手くて、時計勝負に強いのが特徴だが、前走は不利も有ったにせよ、チラホラ上の馬も出て来た印象。要は上昇度がなくなって来た。得意舞台だけに勝ってもおかしくはないが...。

スカーレットカラーは前走札幌戦が完全に脚を余す競馬。出遅れ癖の有る馬が小回りで取り溢すのは仕方がないところ。相手は確実に強くなるが、これも極端な時計勝負は歓迎せず、今の馬場はプラス。矯めて乗って決め手を生かしたいところ。

押さえがキセキ。間違っても勝つ可能性はほぼゼロに等しいが、2,3着なら充分有りそう。前走京都戦は最近にしては行きたがっていたが、今回が2000mという点も影響した気も。これも追い込みに徹する形となりそうだが、上がりが掛かる展開なら。

馬単
7=9 7=10 7=8

第63回毎日放送賞スワンステークス(GⅡ)

京都巧者のサウンドキアラが本命。前走は東京でも結果を出したが、馬の成長が一番とはいえ、基本的には平坦の方がいいタイプで、時計勝負が向いたということはいえるだろう。京都なら馬場の良否を問わないのは春の競馬が示す通り。改装前最後の京都重賞でキッチリ締めたい一戦。

アドマイヤマーズも実績上位。3歳秋以降、休み明けに結果が出ていないのが気にならないでもないが、このメンバーなら格好位は付けたいところ。あとはゲートと58kg。内枠だけに、斤量を背負って出遅れる様だと苦しくなる。

スマートオーディンも条件は揃った。最近はキレ味イマイチといった印象も有るのだが、数字の上では過去2戦共メンバー中最速の上がり。良でも今の時計が掛かる馬場は歓迎材料といえる筈。

メイショウオーパスは前走が準オープンとはいえ、強い内容。掲示板には常に乗るものの、中々勝ち切れなかったが、これで一皮剥けた感は有る。特に京都は堅実で、今年の時計が掛かる馬場で結果を出している点も好感。

馬単
1=2 1=15 1=5

第81回菊花賞(GⅠ)

コントレイル◎。馬体からは何故強いのか未だに良く分からないのだが、他の要素が優れていることは確か。具体的には道中で余計なことをせず、競馬が上手い。となれば京都3000mも他馬が苦しむ分だけ有利といえそう。内枠も包まれる危険は有るが、実質同馬主のキメラヴェリテも出走して、バビットを潰す形になりそうで、バラける可能性も高く、基本的には歓迎。

次位筆頭はアリストテレス。春は2着続きでクラシックに出走出来なかったが、ここ2戦は強い内容。特に前走中京戦はペースが落ちたところを早目に動き、1000mの持続力勝負に持ち込んで押し切った。スタミナは見せたといえるだろう。昭和の菊花賞ならこの馬が本命。

ヴェルトライゼンデが3番手。前走は18番枠としては最良の競馬。最後方からの追い込みは一度試しておきたかったところだろうが、いきなりから結果を残せたのは収穫。展開待ちにはなるが、この手の一本被りのレースで負かすなら自分の競馬に徹するタイプで、ハマっても不思議はない。

押さえがガロアクリーク。前走中山戦はバビットを逃げるを追い掛ける形で、キンシャサノキセキ産駒がスタミナ勝負に付き合ってしまった格好。それで3着に踏ん張ったのだから、意外とスタミナが有ったということはいえる。今回は内枠を引き当て、セコい競馬が出来そう。器用さを生かす展開に持ち込めば。

馬単
3=9 3=6 3=2

第23回富士ステークス(GⅡ)

安定感のない馬同士の対戦。常に力を出し切れないタイプだから、そういうことになるのだが、一番マトモに走れそうな確率が高いのはスマイルカナ。前走中山戦はトロワゼトワルを相手にハナを奪い、最後は捕まったものの惜しい2着。ここは楽々単騎が濃厚な組み合わせでも有る。

走る走らないは別にして、ペルシアンナイトが実績面では最上位。前走札幌戦は後方の内目で上手く集中力を続かせられたのが好走の要因。今回は少頭数の外枠と条件は悪化するが、マイルへの短縮、鞍上が2回目となる点、少し時計の掛かる馬場と好材料も多い。

ケイアイノーテックも東京ならソコソコ走る。掲示板の下の方には高確率で居るものの、一方で2年半前の東京戦以来、馬券圏内がないのだが、追い込みにとって頭数が少なくなったのは歓迎材料。このメンバーなら久々ハマッても。

東京マイルならレイエンダも警戒必要。安定感のなさではこのメンバーに限らず、現役全オープン馬の中でもトップクラスだが、不適条件だとサッパリ走らない面が有り、少なくとも前走函館の2000mは長かったということが言える。2走前から道悪も宜しくないが、昨年2着時が稍重。今年も似た様な馬場状態となりそうで、何とかしたいところ。

馬単
7=10 7=9 7=6

第25回秋華賞(GⅠ)

ここ迄無敗のデアリングタクト。前走東京戦に限らず、危なっかしい競馬が多いが、圧倒的能力差で狭いところをコジ開け続けて来た。京都内回り2000mなら何処にも居なくても不思議はないが、ここ迄来たら負ける迄は本命にせざるを得ないところ。

逆転の一番手はリアアメリア。前々走東京戦で有る程度復活のメドを立て、前走中京戦で2歳時のパフォーマンスを完全に取り戻した。ただ、これも危なっかしい部分が有り、ゲートが不安定。前走はたまたま出たが、駐立が怪しく、内枠を生かすにもスタート五分が条件。

マルターズディオサも復活して来た1頭。前走中山戦はスローペースを2番手で流れに乗る展開が向いた感も有るが、ゲートが安定しており、競馬自体が上手いタイプ。ここは先行馬が少なく、ハナ切って押し切る展開迄有りそう。

押さえがクラヴァシュドール。前走中京戦に案外感も有ったのだが、減るよりは良かったとはいえ、春から+18kgは重目残りだった。今回は絞れている筈で、直線平坦の京都なら、前進必至。

馬単
13=2 13=3 13=10

第68回アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

少頭数だが、上位拮抗。軸を決めるのが難しいが、一番死角が少なそうなのはダノンファンタジー。前々走阪神戦は大幅馬体増で参考外。前走は1分30秒台の決着に対応し切れなかったが、何とか5着。GⅠだとワンパンチ足りないが、GⅡのレベルなら互角以上の戦いを期待出来る。折り合いも一時よりはマシになっている。

対抗はフェアリーポルカ。前走札幌戦は+18kgが響いた格好。春にGⅢを連勝、大雪で時計が掛かる中だった中山戦、良馬場の福島戦と同じ1800mでも違う条件で勝った点も評価出来る。そういう意味では雨が降りそうなのも歓迎材料。

逃げそうなトロワゼトワルが3番手。前走中山戦はスマイルカナが行く展開で行き切れない中、鞍上の技が冴えていた感も有ったが、ここは楽に行ける組み合わせ。1800mの経験がないだけに、距離に不安も有るが、そこは単騎の利で有る程度カバー出来る筈。

押さえがラヴズオンリーユー。1800mは微妙に短い印象も有るのだが、今回は極端な時計勝負になりそうにない点は好材料といえそう。あとは、下見の気配や厩舎の過去の傾向から叩き良化タイプの印象もない訳ではなく、休み明けの影響次第。

馬単
2=3 2=7 2=5

第55回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

雨が有る程度残ることを前提にダンビュライトに期待。最近は京都でしか走らなくなっており、上がりが掛かってくれれば尚頑張ってくれる傾向に有る。昨年2着馬でも有るが、近走は全てGⅠということで、参考外。メンバー軽化で勝機。京都を走るのは、恐らく生涯最後となる筈で、何とかしたいところ。

キングオブコージは前走東京戦が好内容。GⅡのメンバーなら性能が一枚上だろう。ただ、自在性が後押ししている感は少なからず有り、この17番枠は威力半減といった感も。勝ってもおかしくはないが、立ち回りに相当の工夫が要る。

実績上位のキセキも当然、マークが必要。ただ、最近の鞍上が仏国遠征の為、今回はテン乗り。出脚が鈍っている状況で内枠もいいとはいえず、これも乗り方にはかなり神経を使う必要が有りそう。

押さえがステイフーリッシュ。前走中山戦は勝負どころでズブくなり、カレンブーケドールに付いて行けなかったのが応えた形。ただその反面、最後の最後で追い上げて3着に来た様に渋太い脚を持っていることもまた確か。良く走って2,3着だろうが、坂の下りで惰性を付けられる京都は合う。

馬単
1=17 1=2 1=6

第6回サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

台風接近の為、馬場悪化は避けられないところ。開幕週の道悪だけに滑る馬場になると何ともだが、パワー優先という形になれば一番有利なのはダディーズビビッド。キズナ産駒ながら、母父フレンチデピュティが全面に出たパワフルな馬体で、前走中京戦も前に逃げ切られる展開では有ったが、渋太く差を詰めていた。今年は例年より明らかに小粒なメンバーで、何とかしたい一戦。

対抗はキングストンボーイ。こちらも好馬体の持ち主。新馬の前走札幌戦を見る限り、レースがまだ分かっていない印象も有ったのだが、逆にいえば1回使った上積みは大きい。最近だと通用しなくなりつつ有る札幌組だが、前述した様に今年のメンバーなら通用しても。

馬場が乾いた時はスペシャルトークを本命視したかった。スカッとした馬体で、下見ではチャカついているのだが、レースに行けば好位で折り合いが付き、反応も俊敏と、センスの高いタイプ。あとは雨でパワー負けしなければ。

インフィナイトは札幌戦以上に通用しないことが多い新潟戦組だが、不良馬場で勝ったのがセールスポイント。ただ、野芝オンリーの道悪とオーバーシードのそれでは傾向がかなり違う面も有り、これで人気になる様なら嫌ってみる手も。

馬単
7=8 7=4 7=5