デキ絶好。中段の外で折り合って、直線は外からグイグイ伸びてくる。見た目にはただの圧勝劇なのだが、ペリエ騎手は今開催(同時開催分含む)ダートで7勝。鞍上替われば...の印象は当然。
若干太いのは確かだが、GⅠ馬の風格を感じさせるのもまた確か。前代未聞の馬場入り入場後の再検量だが、それも影響無かった様(大半の馬がそうなのだが、この馬も例外でなく気合乗り悪過ぎて、本当の所は良く分からないのだが)。昨年同様に芝で置かれ加減、手応えも悪かったが、それでも何とか2着まで押し上げてくる。東京だから走るのか?(中央開催の)GⅠだから走るのか?
良く見せるのは相変わらず。好発...でも無いのだが、単に芝適性の違いで前で流れに乗り切った。持ったまま先頭に並び掛け、直線もそのまま押し切る様に見えたが、ここからが例に依って甘い。やはり外枠で流れに乗れた事は大きかっただろうが、過去の芝実績馬は惨敗続きだっただけに、追って甘いという悲しい性は有るものの、何よりもこの馬自身の能力の高さの証明にはなった。
馬は若干硬いが何時もの事。それなりに折り合って、どこも不利は無かった筈。JCダートは恵まれた面も有っただけに、それだけにGⅠで通用するにはやはりまだ底力が足らないと考えるのが妥当。
大分張りは戻ってきた印象。これもサンフォードシチー同様にそれなりに伸びてはいるが、もうワンパンチが足らない。
インから伸びかかるが鋭さ負けの形。昨年の様な前崩れで無いと。
追って伸びないのは分かり切った事だが、それにしても負け過ぎ。
馬は然程見劣りしないが...。1,2コーナー中間辺りまで先行馬が若干やり合って乱ペース。これに「我、関せず」と最後方待機。そして、偶々目の前にナリタトップロードでこれに乗ずる競馬。従ってかなり展開利も有るのだが、GⅡでもかなり上級の部類だけに評価に迷う。一応、GⅢ楽勝レベルは見込めそうなのだが、それ以上はやってみないと。
若干緩いが、本番から逆算すればこんなものか。3歳時とは違って一応前で闘い、且つナリタを抑え込んだ。この世代、上位処が単に虚弱体質ゆえにレース振りにムラ有るだけで、レベル的には例年通りと思われるだけに、条件馬に勝たれたのはどうかと思うのだが...。
例に依って全盛期と全く変わり無し。が、今日は寒さ故か、若干馬が硬い印象も。スタート後手は今に始まった事では無い。ただ、走る距離が長いだけに影響が薄かっただけで、今日の様にちょっと前が早くなってしまうと天皇賞(秋)同様に後方にされる。まあ、今日はそれはむしろ展開上プラスに働いているので、アグネスに追い負けたのは馬自身が突きつけた引退勧告。
若干太いのと気合乗り一息な以外は、かなり良化。前での競馬だが、深追いはせず。レースはスムーズに運べたが、手応えが悪い。それでも渋太く伸びてはいるが、デキを考慮しなければ、やはり完敗。
抑えて後方。後方待機で展開向いた形だが、4角で前が詰まる不利。内外の馬場差も相当に有ったが、やはり不利に尽きる。
相変わらず好調続くも、力負け。
これも好調。とはいえ、末不発。暫く距離を使ってからか?
覇気に欠けるのは事実。復帰以来あまり変化が無いだけに、現状これが精一杯のデキなのかも。だとしたら、最早古馬相手に通用する気配は無さそうだが。
サイレントハンターにコスられたのが痛い。
例に依って見た目は条件馬。好発馬過ぎて若干行きたがる素振りも直ぐに折り合って中段。一番最初に、という訳でも無いが、かなり早めに仕掛けても最後までバテない。これが最大の勝因。3歳牝馬には現状東京のマイルは酷過ぎて、昨年同様に我慢比べのレースになってしまった。
今の時期にそれは必要無いが、もう一絞り出来そう。デビュー以来、初めてスタート五分に切れた。道中3番手、勝ち馬とは対照的にインで仕掛けを遅らせての競馬。坂を上がって一瞬諦め掛けたが、馬体合ってもう一伸び。中々センス高い。
−10kgも見た目は許容範囲。スタート失敗して後方。大してて応え良くなかった様に見えたし、かなり強引に外に出すロスも有るのだが、それでも外に出してからの伸びは目立つ。他馬気にする癖が有るそうだが、それが無くイン強襲が出来れば、意外に面白かったかも。
馬体減にイレ込み。直線勝負に賭ける。Cコースでしかも3歳牝馬。一気に伸びる筈も無いのだが、それでも最後まで諦めずに駆けている。例の馬体減を思えば、馬体回復すれば一線級でも脅威。
馬体は抜けた存在。スタート後手。しかし、レースはバテもせず、伸びもせずの印象。前々で闘った方が良さそうだが、現状はまだまだ。
デキは良さそうだけに単純に距離が長い。
イレ込みも3歳牝馬だけに一応許せる程度。「出張馬房でイレ込んだ影響でもう終わっていたのかも知れない。(国枝調教師・週刊競馬ブック)」
気合乗りは上々だが、兄同様に馬体からは大物感は全く無い。がしかし、実戦は相当に豪快。後方でガッチリ折り合い、大外から一番最後に仕掛けて上がり3F34.4。この世代、良く言えば豪快、悪く言えば荒っぽいレース振りの馬が多いが、この馬も例外に有らず。
増減無しだが、まだまだ絞れる身体付き。アグネスの前で折り合う。ただビッグゴールドに外から被せられ、それを嫌って早めの進出。その分、何とかシャワーパーティーを捕まえた辺りで止まりかかっているのだが、外からアグネスが来てもう一伸び。良く食らい付いていて、これも能力高い。
ジリっぽいので一番最初に動いたものの、やはり追って甘くなってしまう。ただ、以前は折り合いの心配をしていた馬だけに、この馬なりに進歩している。何よりもこの世代に生まれのが不幸過ぎるだけ。
成長期なのか、朝日杯よりも馬がしっかりしてきた。インで上手に脚を矯めてセンスの高さは流石と言った所だが、今日は上位馬の破壊力の前に成す術も無く。非力なのは確かだけに馬場も応えているか。
現段階で既に馬体だけは並のGⅠ馬よりも数段上。前半行きたがり、その後ハミが抜けて折り合ったっても、坂の下りでまた行きたがる。前が開いていたは言い訳に過ぎず、これでは春は果てしなく遠い。好馬体は潜在能力の高さを告げていて、確実に完成時の能力はこの世代屈指と想像出来るだけに、惜しい印象。
+10kgで単純に太い。仕掛けて2番手。通常、インの2番手は4角死んだ振りが基本だが、デムーロの場合は容赦無く押して押しての競馬。戦前指摘した通り、力は一枚抜けていた筈だが、その分2着馬に詰め寄られた印象。多少太かった面も有るので断言は出来ないが、基本通りならばもうちょっと楽に勝てたかも。
こちらは絞れて好気配。何よりも意外に行けたのが好走の要因。そして勝ち馬の隣の枠順で、勝ち馬の通った跡を通れたのも大きい。とはいえ、この馬が初めて見せた器用さかも。
好発。その分、楽に逃げられた筈。例に依って尻尾振って苦しそうになりながらも、それなりに粘っている。ダートはこなす程度の印象。
気合一息は何時も通り。ダッシュつかず中段からジワジワ押し上げていく形も伸び切れず。成し崩しに脚を使ってしまったか?
3番手の外。ヒダカに来られた時にヒルんだ印象。そこからは再び盛り返しているだけに。
絶好調。でも、見せ場を作っただけ。
気配落ちた。とはいえ、負け過ぎ。
前走時にベタ褒めしたが、今日もそのままの気配。内枠で仕方が無かった面も有るが、馬群の中。ただ、問題はそこではなく、中途半端に外に出そうとして、ポケットにハマってしまった点。馬に相当の脚の違いが有ったからこそ勝てたものの、お世辞にも褒められた騎乗では無い。
若干太い。前を眺めながらの競馬。何時でも交わせる手応え。前が開くのを待って追い出し理想的な競馬だった筈だが...。着差こそ僅かだが、勝ち馬とは相当な力差認めて。
これも多少太い。道中はタイキトレジャーの外。直線追い負けの形だが、G前50mまでは食らい付いていたのは収穫。
前走とは違っていつもの待機策で良く伸びている。以前はコレ位のペースだとついて行けなかったが、老いて益々盛んなのか最近は楽について行ける様になっている。とはいえ、やはり矯めてブッ放す競馬が合っているのだろう。
こちらは相変わらず芝だと追走に苦しむ。が、距離延長ではなぜか末切れず、とはいえこの距離では届かず、「帯に短し、襷に長し」の印象も。
外から一瞬コレのシーンもそこまで。
外からキーゴールドに来られては苦しい。
相変わらず気難しい。
太目感こそないが、多少チャカつくのは前走と一緒。余裕有るのか一気に脚を使わず、Cコースしかも大外から4角軽く気合付けただけで、先団に取り付ける。見た目にはたったこれだけの事だが、相当の能力の違いを物語る。時計も速い。ただ、課題として、追ってインにモタれた事は、かなり大きいと思われるのだが。
マイナス体重は気にならず。ジャングルポケットをマクリとするならば、競艇で言う所の落として差すイメージ。上手く一瞬の脚を生かしたが、これもインにモタれる課題。前走時に述べた通り、やはり力の要る馬場は合わなかった様だ。
初めて見るが−12kgは気にならず。道中は若干掛かり気味だったが、直線半ばまではジャングルポケットと同じ手応えで上がって来れた。直線突き放されたが、掛かり気味だった分とキャリアの差で相殺すれば、この馬も相当の能力の持ち主。
出負け。走法は芝向き。インから伸び掛かるがそこまで。上位馬が例年のレベルならばともかく、今年はあまりに運が悪過ぎた。
馬場入り後に放馬。大外から雪崩込んだだけ。
イレ込みもだが、まだまだ絞れる筈。今日は逃げたが、追って甘すぎ。
好馬体。追っ付け通しの追走。前走時はそんな気配もなかっただけに良く分からない。
太いと言う程でも無いが、やはり追い不足な分緩いのも確か。道中は変について行ったが、やはり矯めて行った方が良さそう。
若干のチャカつきは何時もの事で、見た目には例の直前回避の影響は感じず。道中は常に外々の中段。その分スムーズな競馬が出来たとも言えるが、それでも差し切った辺りは一枚上の力と言う事。
この馬、好調期間が長い。逃げて自分でペースを造って競馬をするか、好位で流れに乗って競馬をするのか、この馬の場合2通りの競馬が出来るが、結局、マイルは前者、7F戦は後者が合っていると言う事だろう。
馬は一枚上の印象。一応折り合って流れには乗れていた筈。荒れ馬場を苦にする素振りも無し。それでも追って伸びない。原因をコレと断定は出来ないが、見た目にはともかく意外に非力なのか、それとも内枠を嫌って無理について行ったのが応えたか?
例に依って、飛びつきたくなる馬体。どうやら芝は慣れれば問題無さそう。メイショウキオウを見る形での競馬だが、若干反応が悪く(ここらが芝に慣れていない辛さ)、その分届かず。慣れてくれば、こんなスローの流れでも、2着は有ったイメージ。
デキは良さそうだが、若干太い。これも3着馬同様に内枠を嫌って好位での競馬。行ったら行ったで甘い。
今季絶好調続く。スタート後手も余り影響無し。京都外回りでもこれだけ馬場が悪いと外に出すのが届く確率は高そうだが、結局外に出せずインから抜け出す形。ノメらなかったのは運が良かったのか、馬がこういう馬場を苦にしないだけなのか良く分からないが、この決め手なら牡馬相手でも。
あまり良く見せないが、前走も同じ様な雰囲気。エイシンに行かせて、2番手で折り合いに専念。手応えはあまり良くなかったが、とにかく渋太く伸びる。一旦は抜け出し、更に勝ち馬がインをすくい、それをもう一度差し返す根性まで見せているのだが。
昨春の華奢なイメージしか残っていなかったが、思っていたよりしっかりした造り。好位のイン。流れに乗って、直線インから抜け出しを図るところ、ここで止まってしまって更に内から勝ち馬にスッと交わされた。若干距離が長い印象も有るが、ここで通用するとは正直思っていなかっただけに評価を上方修正。
同じイン待機策でも、勝ち馬とは対照的に上手く外に出せた。終わってから突っ込んできた様に見えるが、この馬の切れ味はこんなモノではないだけに、馬場に殺された分も相当分有るだろう。
前々で立ち回っていたが、決め手不足と言うよりは力不足。
4角回ってくる時に外に逃げ加減。