気合乗る。クリスザブレイヴが引っ張って、自身は数馬身離れた2番手。今日は馬が自ら前を捕まえに行った印象も有るが、後方から全く来ないのにもかなり救われた。東京に良績集中している様にあまり気性的にタフな馬ではなく、広いコースで後方がユックリ仕掛けてくれるのを好む傾向だけに、この新装新潟競馬場が合っていたと言える。
長期休養明けでマイナス体重なのだが、細くなくキッチリ造ってきて、ここまで仕上げた関係者に敬意を表したいところ。行くだけ行ってといった感じだが、気性の勝った馬だけに見た目に出来ているかどうかが全てで、一応その点はクリアしていただけに、それなりに粘り込める。とはいえ勝てなかったのは、マイルよりは1800m向きだからか。
デキ完璧！楽に行っていた前の組とは対照的に、後方は誰が一番我慢するかというチキンレースの様相。従って、後方でチキンレースをしている間に、前が逃げ切ってしまったという事。ただ、後方にいた各馬は何れも末脚の持続性に難が有ったのも確かで、仕方が無いと言えばそうなるのだが。
攻め馬セーブしたのが裏目に出たのか覇気に欠ける。これもチキンレースのクチ。インを突いた時にはスッと上がって行った筈が、G前1Fで止まるところを見ると、この馬が一番脚が続かない。ただ、53kgであれだけ止まるのが早いのだから、失望も失望。
悪くは無いが、生涯最高と思えた前走の安田記念程では．．．。スタート下手なのは相変らず。一瞬はスッと反応したネイティヴハートとは違って、とにかくジリ。前の2頭は仕方が無いとしても、少なくとも3着争いは制して欲しかっただけに、距離か57kgに敗因を求める以外に思い浮ばない。重賞勝ちは8枠からが多く、あまり内枠に実績無いというのも有るのだが．．．。
馬体戻って好気配。とはいえ、とにかく今日は61kgに尽きる。
絞れてきたのだが、まだまだ。道中最後方から。4角大外からスッと上がって行けたが、今日はハマったとしか言い様が無い。前2頭が消耗し合う外を並ぶ間も無く。
流石にここに入ると馬が上。今日は向正面でペースが落ちた時に持って行かれ加減になったのが痛い。当面の敵、マルカミラーは捕まえたのだが、勝ち馬の強襲を差し返す余力を残し切れなかった。
京都金杯の頃はもっと良く見えたのだが。前で流れに乗ってはいたが、人気だけに目標にされてしまったのが、最後に応えた。とはいえ、根本的問題として、京都新聞杯の様に差しに回った方が、この馬の持ち味が出る気がしないでも無いのだが。
絶好調。3角からペースが一気に上がる、小回り独特の忙しい競馬になってしまい、逃げ馬にはキツい展開。それなりに頑張っているのだが、やはりもうちょっと展開の助けが。
毛ヅヤ良くなって上向き。道中は後方2番手から。ただ、直線何処に出すかで迷った事も有るのだが、勝ち馬とは直線の伸びが対照的。今日の展開ではついていった方が辛かったかも知れないが、この馬の持ち味を生かす意味では、有る程度前で流れに乗る必要が有るのだろう。
軽量級ボクサーの様な体型で、一頭だけオープン馬の見栄え。パープルエビスを行かせ、手応え楽に2番手。とにかく競馬が上手くなった。同池江厩舎だからか、ステイゴールド同様の道を歩んでいる。ただ一つだけ苦言を呈すれば、詰めの甘いところの有った馬だけに、今後の為にもゴールまでしっかり追って欲しかった。
ちょっとゴトゴトしていたが、適度にチャカつきつつパドックを周回を続ける内にほぐれてきた。スローに落とし過ぎた嫌いも有るのだが、距離に自信が無いだけに仕方が無いのか。結構早めに来られてそれなりにキツい展開だったが、何とか堪えて2着。
馬が硬い。前を壁にしていたが、若干行きたがっていた。良い感じで4角上がってきたのだが、前半のロスが応えたのか直線でパープルエビスと脚色が一緒になってしまった。
数字程ではないのだが、若干太いのは確か。ただ、あれだけ中間やってのプラス体重だけに、デキが良過ぎるのだろう。道中3番手グループの外。とはいえこのスローだけに、3〜4角置かれ加減になったのが痛い。今日は太かった所為も有るのだろうが、このコースだとこんな競馬が多いのも確か。
好調。矯めて終いを生かす競馬。とはいえ、この展開では話にならない。
新馬時とは違って、追走手一杯。とはいえ、スターエルドラードが1000mの競馬をしているだけに、7Fの競馬になったこの馬に展開が向いた。直線も挟まりかけたが、どうにかクリア。時計も平凡で、あまり強さを感じさせる競馬でも無い。
好馬体だが、見た目に太い。これだけ太いとどうしてもダッシュ付き辛く、後方からの競馬。とはいえ、運良くインがガラ空きで、スムーズに捌いてこれたが、あまりにスムーズにいき過ぎて、ちょっと早かったイメージ。あれだけ太くても使ってくるのだから、有る程度の将来性は見込んでいるのだろうが、遊び遊び走るタイプでも無いので、所詮スプリンターの印象が拭えないのも確か。
最早例に依ってというべきか、外に逃げ加減。とはいえ、直線向いて手前を替え切ってからは、良く伸びている。
終始楽な手応え。直線向いた時は嵌った様に見えたが、追って案外。まだまだ成長途上なのだろう。
ジックリ構えての競馬。直線伸びているし、何より芝でも大丈夫な事が証明出来たのは大きい。まあ見た目に非力なので、ダートで走った方が不思議だったのだが。
元々休養前が細かったという事もあるのだが、＋22kgも全く太目感無し。3番手のインでずっと我慢していたが、4角外に出してからは、他馬を寄せ付けず。伊達に降級ではなかったという事。
復調。ハナ切っても脆い時も有れば、ハナ切らずとも結構渋太い時も有って良く分からないのだが、今日は何故かハナ切らずとも渋太い。「気分屋だから成績にムラはあっても、もともと力のある馬ですから。（秋山騎手・週刊競馬ブック）」
如何にもダート馬といった感じで、ちょっと硬い気もしないでも無いのだが、何時もよりはマシ。ズブいながらも渋太く伸びた。良く頑張っているが、ダート馬だけに小回りで忙しい競馬は辛い。
デキ文句無し。時計も速かったし、前で決まっただけに後ろ過ぎたと言えばそれまでなのだが、今日は勝ち馬が強過ぎたのも確か。
デキ良い筈なのだが．．．。折り合っていたにも関わらず、前走とは打って変わって全く伸びず。どうも良く分からない。
今季本当にデキが良い。とはいえ、切れる脚が無いだけに。
道中中段。とはいえ、既に4角で勝負あり。直線は他馬が道悪で苦しむ中、引き離す一方。今日はハイペースで自然と上がっていけたが、スローでこの競馬が出来るかどうかが当面の課題だろう。そういえばトニービン産駒が道悪走るのは今年のトレンドだが、何れも他の自滅で勝った印象。
ガサが無い馬だけに、恐らく脚が一瞬なのだろう。道中も後方3番手で我慢させて、直線も大外にブン回して2番手確保したところがゴール。願っても無い降雨で、条件向いたのは確かだが、この斤量をこなしたのは今日一番の収穫。
この馬場で、馬コミの中を殆ど馬場を選ばずに来たのだから、余程根性が有るか、余程道悪が上手いかのどちらかだろう。とはいえ、スムーズに外に出せた割にはジワジワとしか伸びず。
ブライアンズタイム産駒だけにこんなものという気もするが、歩様が若干硬かった。この馬としてはもっとペースが速くなって欲しかっただろうが、こんな馬場ではその願いも適わず。加えて、4角抜け切ってしまう展開が理想的なのだが、隣にいた道悪は鬼だったらしいロードプラチナムの手応えが違い過ぎた。パンパンの良馬場ならば、とは思うが、例に依ってもどかしいのがこの馬の性。
曳き手をグイグイ引っ張って、どうもコース巧者というよりは、函館の水が合う結果、体調アップという事なのだろう。アクティブバイオと似た様な位置を走っていた筈だが、こちらは直線インに押し込まれた。その分4着争いの一角止まりに終わってしまった印象も。
馬体はここでも通用の器。4角置かれたのが全てだが、またインから盛り返している辺りは只者では無い。とはいえ、これも経験。何時か生きる日が来れば。
珍しく絞ってきて、勝負気配は有った。トップハンデで道悪、しかもブリリアントロードに早めに来られる展開。雨で全てが崩れた印象。
ガッチリと見せて良く出来ていた。出遅れたのは今更の話だが、直線向いても右手前のまま。手替わりも応えたかも知れないが、本質はサウスポーの模様。
それにしても3角で既に圏外なのだから、余程雨がダメなのだろう。「少しでも体に雨が当たっても嫌がる馬なんです。（吉田騎手・週刊競馬ブック）」
馬体増は好感。ぺーすそのものは特別速いものでは無かったものの、好発切って単騎の筈がツルマルザムライが3角で既に来て、結構厳しい展開。斤量差有りこそすれ、その割に渋太く、最後まで抵抗して粘りきるのだから大したモノ。
馬振りは上位だが、まだ太く見えた。テンに仕掛けたら思いっ切り引っ掛かってしまい、3角では既に逃げた勝ち馬に並びかけるシーン。とはいえ、斤量差有るだけにそのまま行かせても良かった筈だが、ちょっと押さえ過ぎた分、逃げ切られた印象。ただ、根本的問題として、タケイチケントウが消えた以上、この相手ならば楽勝しない限り、評価を下げざるを得ない。
増えて出てきたのは好感。馬任せというよりは、この馬としては控えて2番手というべきか。直線は上位馬2頭のポケットに入ってしまったのは誤算。「直線は馬の間に入って気遣っていたし、外に出していればもっと際どく差してこれたんじゃないかな。（小池騎手・週刊競馬ブック）」
インの好位。手応え悪くなかった筈だが、直線伸びもせずバテもせず。
良くなってきた。最後方からの競馬。とはいえ、伸び切れず。
久々も出来ていた。今日は勝機と思えただけに、痛恨のというべき競走除外。
京王杯スプリングC辺りから、デキは戻っている。昨年社台が見事に決めた連係プレーを今年はエイシンが。エイシンビンセンスにトウカイパルサーを突かせ、引っ掛かったのを確認してエイシンビンセンスはガッチリ押さえて2番手。4角もビンセンスに早目に動いてもらって、良い脚が続かないこの馬は4角大事に回ってきた。連携無しでも勝っていた様な気もしないでも無いが、下が渋った段階でエイシンビンセンスの勝ちは無いと踏んだ分、楽に勝たせて貰った印象。お友達にインを開けて貰えたのも有り難かったか。
良く見せる。最近、ソコソコ前で闘える様になった。外の良い所を選んでの競馬だが、結局は内外の差と、馬場適性の差としか言い様が無い。とはいえ、流石に平坦でこの辺の距離は切れる。
金鯱賞と同じ気配。ヤル気充分といった印象。インから伸びなかった前走の反省を生かして、外からの競馬。少なくともロサードよりは早目に動いていて、しかも良い脚を長く使っているが、勝ち馬にインからあれだけの脚を使われてしまっては。
ややチャカつき気味も、馬体はここでも上位。エイシンビンセンスに突かれて、口を割って逃げていた。それでも3角までは楽に回ってこれたが、既に手応え悪かったエイシンビンセンス一頭ならばともかく、4角からノボリユキオーまでもが来てしまったのが誤算。
あまり滑る馬場が良いタイプとも思えないのだが、それより今日は直線ロサードにカットされたのが痛い。
見た目には良くなったが、反応の悪さは前走時と変わらず。とはいえ、前の止まり易い馬場、前走もそれなりに詰めていた様に終いは確実。1000万条件ならばこんな競馬でも勝たせて貰えるが、準オープンともなると、といった印象も有るが。
後方からイン狙いは、こういう馬場の基本。ただ、ユッタリ構え過ぎて3角から一旦先団と離れてしまったのと、あまりにスムーズに行き過ぎて、G前100mで一旦先頭。ちょっと早かったか。
勝ち馬はともかく、2着馬はインをスクっているだけに、3着も仕方が無いところ。とはいえ、上がり3F34.3と珍しく切れた。今充実している。
スローも有るが、ちょっと持って行かれ加減。最後も休み明けなのか失速したが、とはいえスッと上がっていけただけに、手応えは掴めた印象。次走こそはの感も無きにしも非ず。
要は「デムーロポジション」なのだが、この馬場だけに勝って下さいと言わんばかりの絶好位。それ程展開向いて、並の馬でも勝っていた程恵まれていたにも関わらず、追って案外。とはいえ、このクラス通用しない程、この馬弱いとは思えず、距離に敗因を求めたくなるのだが．．．。
もうちょっと速くてもと思うが、中々良いペースで逃げられた。とはいえ3角から一気に来られ、引き離しに掛かるのに脚を使い過ぎた。小回りこースに強ち多いパターンで、仕方が無いといえばそうなのだが。