足らないデキで走った前走の反動を案じていたのだが、悪くなっていないので、反動だけは避けられた模様。見た目にも楽にハナ切っていた様に見えたが、スタートしての2F目を11.4秒で行きながら後続と差の出来る逃げを打っているのだから、如何に楽な競馬だったかが判る。4角で矯めを造っていたのは、全く意味が無いどころか、むしろ後続に付け入る隙を与えている様なモノなのだが、それでもおいでおいでの楽勝。時計も優秀で、このレースは何故か毎年レベルが高い。
休み明けのオーストラリアTはパッとしない印象だったが、使われて確実に良化。今季はゲートの心配は完全に消えてレースの流れに乗れる様になり、少々無理に前へ付けたとしても確実に伸びる様になっているが、今日もそんな感じで、良い脚を長く使っている。まあ結果的には、勝ち馬にあれだけ楽をされただけに、この2着は仕方が無いのだが、この馬もまだまだ伸びる余地がある様な印象。
馬体回復。今の時期だけに当たり前といえば当たり前だが、毛ヅヤも冴えている。好発切って、スッと2番手。途中、馬場の悪い内目に閉じ込められるシーンも有ったし、直線入り口でハッピーパスと接触しているのだが、それでも最後まで渋太く伸びている。別定戦でこれだけやれれば上出来。
目黒記念もそうだったが、決して悪くない。ただ、返し馬でコズんでいただけに、咋春程でも無いのだが。この馬の場合、タフネススターとは違って、矯めるだけ矯めてブッ放す競馬しかないだけに、今日は展開に泣いたのが全て。
準オープンの馬だが、馬はここでも見劣らないし、デキも良い。中段から4角手応え良くハッピーパスに並び掛けた時は、この馬が2着といったシーンも有ったのだが、坂で失速。元々、手応え程は伸びてくれないタイプでは有るのだが、やはり平坦向きかも。
今日も展開と馬場に泣かされた形になるが、デキは咋秋から目立っていて、ピークを思わせる。何時か一発がある筈で、今後も要注意。
トモの甘い印象も有ったが、体はキッチリ出来ているし、細い印象も無い。外枠プラス休み明けで引っ掛かるかと思われたが、折り合いスムーズ。坂もシッカリ駆け上がってきた。CWで動いた様に、休ませて馬が変わった印象。
まだ全体的に力が付き切っていない印象。出遅れた訳ではないのだが、ダッシュ付かない辺りは、この辺が原因だろう。3角から押し通しで、その割には良く伸びて来たが、前半の行き振りを思うと、もうちょっと距離が有った方が良いかも。
イレ気味だが、如何にも森厩舎らしいスカッとした馬体。前半は掛かり気味だったが、ハイペースだった分、持って行かれるシーンまでは無かった。今日は休み明けだったが、キッチリ出来ていただけに、最後止まったのは前半のロスが応えた分だろう。トゥルーサーパスとは対照的に、この馬の場合は距離が短い方が良い。
休み明けで仕方が無い面も有るが、もっと歩様にスムーズさが欲しい。出遅れて直線勝負。トゥルーサーパスの外へ出して良く差しているが、前に強い馬がいたということ。
全体に緩んでいる。距離を意識して矯めて乗られたが、直線外に出したら、不利とまで言えないにしても狭いシーン。悪い内容ではないが、もうワンパンチ欲しい。
二人曳きも気負い過ぎ。ペース自体はコレでも良いと思うが、今日は突かれ気味で、息の入る暇が無かった。ただ、その割には直線バッタリとまでは来ていないので、やはりこのクラスは地力上位。
チャカついているのは毎度。ただ、相変わらず見栄えのする馬体。これで走れる筈だが、飛びの綺麗な馬が終始荒れたインを通っていた。これでは。
叩いても良くなって来ない。このメンバーならば勝って当然といった印象だけに、デキが無いとしか言い様が無い。
連闘で気合は乗っていたが、馬はここへ入ってもヒケは取らない程度。レース内容は昨年とトラストファイヤーと全く同じで、道中は置かれ掛けていたが、4角から走る気を出して直線一気。従って、この馬も良い脚が一瞬しか続かないタイプの馬と判断出来るだけに、今後は脚の使いどころがポイントになりそう。
まだ実が入っていない印象だが、落ち着いている。この馬は昨年のメジロキルデア的な内容で、中段からダイタクフラッグを意識しての競馬。ただこの馬の場合、不器用さ故に人気を落としていただけに、この小回りをこなしたのは収穫。直線のフラフラ振りが若さだが、こういう経験は何時か必ず生きてくる。
2人曳きで遮眼革着用だが、気配目立つ。前半にコスられなかった分もあるだろうが、ハイペースでこれだけ頑張ったのだから立派。加えて、ダイタクフラッグを競り落としている様に、並んでからの渋太さも際立っていた。ちょうどサンエムマジックの様なタイプの馬で、長距離でこそ面白いタイプ。
若干硬いが、落ち着いている。インからスルスル伸びて来たが、勝ち馬同様に小回りで一瞬の脚を生かすタイプだろう。
長距離輸送を心配していたが、思ったより落ち着いている。外からジリジリ伸びて来た。歩様を思うとダート向きだが、良く走っている。
例に依ってシープスキンノーズバンド。腹回りをボテッと見せるが、何時も通り。被されると脆い馬で縦長になった分被されずには済んだが、如何せんペースが速すぎたし人気で目標にされる辛さも有った。
緩い。小回りでこういう競馬になってしまうと、道中如何に楽をするかがポイントになってくるだけに、道中気負うタイプのこの馬では辛い。
サクラチトセオー産駒は、チトセサクセスが有名な様にトモの甘い馬が多いのだが、シッカリ踏み込んでいた。ただ、やはりそれでもサクラチトセオー産駒、馬が下を気にして走っていた。道悪も良いとは思えないのだが、少なくとも硬い馬場は良くないか。
デビュー当時と比べたらトモもパンとしてきた。藤澤和雄厩舎の馬は総じてそういう傾向が有るが、この馬もやはりスローで決め手を生かすタイプ。それだけに小回りでなし崩しに脚を使わされる展開は不向き。
相変わらずイレ込む。ローラーを掛けた筈だが、それでもインは悪いのだろう、外のサンターナズソングに持ったままで行かれてしまった。ハナ切らないとサッパリな馬で、今日は仕方が無い。
福永騎手はこれでも不満らしいが、相変わらず良く見える。好発もスッと控えて中段。4角も大外を回って、自力で捕まえに行っている。外枠で揉まれなかったし、52kgもあると思うが、今日はメチャメチャ強い内容。今の低調なスプリント路線ならば、古馬相手でも最上位クラスで、サーガノヴェルと共に今後のスプリント路線を面白くしてくれそう。
重くはないが、昨年と比べると全体的に落ちる印象。3角までは後方のイン。4角ではサニングデールを追い掛ける様にして上がってきたが、直線は逆に突き放された。デキの無さは否定しないが、この馬の場合、函館では異様なまでに高い能力を見せているだけに、今日のところはサニングデールがそれだけ強かったということだろう。
イレ込みは毎度だが、滞在競馬で何時もよりはマシ。道中はタイキトレジャーと似た様な位置で、4角も同じ様に上がってきた。昨年暮れにハミを替えてからはモタれなくなったので、運良く力を発揮出来ればこの位は走れる。この馬が滞在競馬で使うのは初めての筈だが、イレ込みが普段よりもマシだった事を思うと、滞在競馬の方がこの馬の気分が向く確率が高いのかも知れない。
歩様硬いのも休み明けで有る程度仕方が無く悪くないが、GⅠ馬の気配ではない。ゲートの鋭さとダッシュ力で最初の2Fで圧倒的リードを取り、道中で楽をして逃げ切るのがこの馬の持ち味だが、今日はゲート出て直ぐに躓いてしまい、全てが台無し。芝に関しては、今までがあまりに上手く行き過ぎて、他の逃げ馬の様に絡まれる経験すら無かったのだから、直線失速も仕方が無い。
2人曳きも落ち着いていたし、気配際立っていたが、今日は4角と直線入り口での不利に尽きる。
重いというよりは、緩い印象。内でショウナンカンプが躓いただけに、逃げる絶好のチャンスだったのだが、意外にモタついてしまっていた。まだ本調子ではない。
多少腹回りを薄く見せて、走るサンデーサイレンス産駒の体型。スタート良かったが直ぐに控え、後方のイン。4角でも大事にインを回って追い出しを我慢しての直線勝負。馬群を上手く捌けたのも良かったが、坂を上がってからが強かった。不振が長く続いていただけに、ハンデに恵まれたのも良かったか。
デキは良くも悪くも平行線といったところ。中段で折り合う競馬。直線もインをスクって展開向いたが、口向きの悪さをだしてしまって伸び切れず。抜け出す時の脚は目立っていただけに、勿体無い印象も。
馬体は良いが、相変わらずトモが甘い。出負けしたが、何時もの事。この馬の場合、矯めて直線勝負しか策が無いのだが、ただトモが甘い分馬力が無いので、ハンデが応えてしまう。準オープンでも堅実は堅実だが、オープンで軽ハンデを貰った方が勝ち切る可能性が高いかも。
姿勢高いのは何時もの事で、あまり変わった印象も無い。前で流れに乗って雪崩込んだだけ。どうも決め手に欠ける印象。
毛ヅヤ良くなった。ゲートでチャカついて、出遅れ。離れた2番手だったが、自分から捕まえに行った分、甘くなってしまった。
叩いて3走目。順当に良化して来たが、究極とまでは思えない。まだ絞れる余地も有る。好発馬も、エアシャカールの出方を窺いながらの競馬。道中は枠なりでインにいたが、3角でローエングリンが一気にペースを落とした時に外に出したのが好判断。例に依って4角の反応は悪いものの、外からツルマルボーイが来てもう一伸び。ツルマルが来なかったらと思うとヒヤヒヤモノのGⅠ制覇だが、土曜日の900万特別より遅い時計がこのレースの全てを物語っている。
デキは金鯱賞当時の方が良かった様に思えるが、あの時は馬が良過ぎただけに仕方無し。道中は後方から、4角も大外を通って来た。一瞬ハナを覗かせた割に、ダンツフレームの抵抗に遭っての2着だが、ここまで来ると、全ての敗因は橋口弘次郎調教師の運の無さとしか言い様が無いだろう。前走とは違って展開利無しで突っ込んで来ただけに、評価は高いのだが。
馬振りはヒケを取らないし、落ち着いている。落鉄のアクシデントがあって、鉄を打ち直した直後は、テンション上がっていたが、返し馬で落ち着かせることに専念。ここらは横山典弘騎手、流石の手腕だろう。1番枠を引いているだけに、ゲートで待っている間何かやらかさないか心配していたのだが、そんな事も無く、むしろ好発切ってそのままハナ。離して逃げていたが、3角で思い切りペースダウンし、一息入れてからの直線勝負。結果的にはあと一歩といったところだが、今日はこういうアクシデントが有りながらでも落ち着いて走れた事自体が収穫。半年前の東京スポーツ杯2歳ステークスを思えば、気性の成長振りは見事。
稽古でヨレていたのが気になったが、意外な程良いデキ。道中はやはり先行策。3角までは比較的マトモだったにせよ、4角からはモタれ通し。抜け切ってしまえば、大阪杯の様にモタない事は判っているだけに、決して右回りが問題では無く、何度か述べている通り、後ろからのプレッシャーに弱いということだろう。中途半端に先行するよりは、後方から思い切った競馬をすべき。
今日は絞れて良く見えた。久々にスカッと見せる。中段から折り合いをつける競馬。直線はエアシャカールに外から寄られ、また何時もの悪い癖を出すかと思われたが、意外に最後まで諦めずに走っていた。まだアテには出来ないが、変化の胎動はあった。
稽古走ったので、コレならと思われたが、ちょっと馬が立派過ぎる。直線勝負も、ソコソコ止まり。上位とは相当な力量差が有りそう。
近走結果が出ていなかったが、デキだけは良い。スローを中段で折り合って、如何にもこの馬向きの流れ。4角の手応えは悪い様に見えたが、外からヤマニンリスペクトが来て、持ち前の渋太さを発揮。揉まれ弱い割に、叩き合いに強いという変わったタイプの馬だが、今日の展開はお誂え向き。
毛ヅヤは冴えているが、背中の辺りに余分な肉がついている。外からスッと2番手。スローで折り合いを懸念していたが、以前程ではないにせよ、多少行きたがっていた。軽ハンデも利いているが、今日は渋太いというよりも、トッププロテクターがジリっぽい分、残ってしまった印象。
胴長だが、デキ文句無し。距離不足でも、スローならば流れに乗れると思っていたが、行き振りが悪い。3分3厘から押し通しなのは何時もの事だとしても、直線の反応の悪さが流れに乗り切れなかった分だろう。少なくとも2000mは有った方が良い。
落ち着いて、今日は走れると思ったが...。望み通りの単騎逃げが打てたが、もうちょっと後続に脚を使わさないと、決め手不足が露呈してしまう。
冬場でも結果を出しているが、汗をかく季節が合っていて、基本的には夏馬なのだろう。今日は良く見えた。スタートで出負けして、流れに乗り切れなかったし、直線も不利が有った。
今季最高体重だが、意外にスカッと見せているし、何よりコズんでこないのが良い。好発馬も、被されると脆いだけに、外からヤマカツスズランが一気に来てヒヤッとしたのだが、影響無かった模様。終始手応え良く、勝負どころでもヤマカツスズランを可愛がる余裕を見せて完勝。今日は初めて重賞勝つことに意義を見出したいところだが、今後はGⅠを勝つ為にも、マイルとスプリントでの結果が欲しい。
気合が乗って来ないのは何時も通りだが、馬体が緩んでいて本調子ではない。ちょうど一年前のフェブラリーステークスのトゥザヴィクトリーと全く同じ展開、外枠と芝の部分をフルに生かしての楽逃げに持ち込んだのが大きい上、スターリングローズが直線まで待ってくれたのも相当利いている。ワンペースでしか走れないという点では中央のダートは合っている印象、逆にいえば小回りで忙しくなる地方のダートは疑問なのだが、それでもデキの割には良く走っている印象。改めて地力を認識したが、ただこのケースは反動が出易いので、今後要注意だろう。
馬体絞れて、最近の中では一番のデキ。久しぶりの先行策。スターリングローズとほぼ同じ位置にいたが、インから行っているだけに、そのスターリングローズにマークされている状態。枠順もあるだろうが、スターリングローズは外から被されると脆いので、一端引いてでも外から被せに行くべきだった。純粋な力勝負で分が悪いのは見えていただけに、宝来騎手、何かしらの工夫が欲しい。
遮眼革にシープスキンノーズバンドで、何時もの馬装。デキも良く見えた。スタートでやや後手を踏まされたが、スッと中段に取り付いて流れに乗れた。勝負どころでもインから手応え良く2着は有る様に見えたのだが、ここからが手前を替えずにジリっぽい。今日は、一瞬の脚を要求する流れだっただけに、ジワジワ脚を使うこの馬には辛くなってしまった。
煩いのは毎度。発汗も目立っていたが、時期が時期だけに止むを得ない。出負けを押して2番手だったが、吉田稔騎手、ペースが速いと思ったのか中途半端に引っ張ってしまった。元々追って切れるタイプではないし、加えて今日は58kgを背負っていることを思うと、無理にでも行かせるべきだったと思うのだが。
前走の園田戦も休み明けだったが、冬場で重目残り。今回は普段の体重に戻って、数字上は走れる筈だが、如何せん覇気が無い。最後は地力で詰めてきたが、道中の行き振りが良くないだけに、デキが無いのだろう。
馬体に張りが無く、気合乗りも乏しい。戦前に関係者がコメントしていた通り、夏負けの影響だろう。今日は競馬になっていない。
今日は良く見えたが...。直線入り口で引っ張る不利も有ったが、その段階では既に手応えも怪しかった。時計勝負はダメ。
一応フックラ見せている。好発も、無理には行かずに後方。直線では完全に圏外かと思われたが、中山記念勝ちのムービースターを思わせる様な坂下から回転の利いたフットワークで馬群を割ってきた。この決め手を一度芝で見てみたい気もする。
まだ太く見えるが、マイナス体重は好材料。最内枠で砂を被るシーンを案じていたが、スタートから押して強引に外に出した。坂上で逃げ馬を捕らえ逃げ込み体勢だったが、前半のロスが有った分、勝ち馬の決め手には屈する形。とはいえ、力のあるところは見せたし、馬群の中で砂を被っていたら掲示板すら無かった危険も有っただけに、これはこれで仕方が無い。
張りは目立つ。スタートしてダッシュつかず後方。意図的に行かなかった勝ち馬と違って、流れに乗り切れなかった面もあるだろう。それでも最後は詰めているが、着差が着差だけに、こういうロスが響いてしまう。
全体的に緩んでいる。前半から仕掛けて積極策。ここでは能力断然と言って良い存在だけに、マトモならばこれでも押し切れる筈だが、それが出来なかったのはデキの無さということだろう。
前駆の出が硬いが何時もの事。遮眼革着用の馬で砂を被ってどうかと思われたが、縦長の展開になってくれたのが幸い。直線も上手くバラけてくれたし、この形ならば力を出せる。
姿勢は高いが、気配は悪くない。前半に仕掛けたら引っ掛かってしまって伸び切れず。今日は時計掛かって、条件は揃っていたのだが...。
明らかに太かったし、ゲート一息。ただ、最後は一応格好だけはつけていて、コレを叩いて変わってくる筈。