+10kg。何だかんだで各馬ウィークポイントが有り、デキだけならコレ。ただ、芝ならこれで良いでも良いが、ダートで馬格が無い馬はどうしても目立たない。出脚サッパリという感じでも無かったが、例に依って後方から。最初からインを通る気は無かった様で、ずっと外を通り、3〜4角中間でフィールドルージュに蓋が出来たのは大きかっただろう。無論、前がやり合う展開も向いたが、これ位の脚は持っている馬。課題は、前走にしてもそうだった様に、早目に外に出す競馬が多く、砂を被らざるを得なくなった時。
+14kg。元々ダート馬にしては頼りなさの残る馬で、それを思えばこれ位で丁度。今日も出負けして後方から。前走東京戦が道中集中していない様に見えたが、1800mでペースが速く、3〜4角中間で仕掛けた時の反応が前走とは全く違っていた。逆に言えば、準オープン上がりのメイショウトウコンに差されたのは不満。メイショウトウコンが本当に強いという可能性も少なからず有るが、この馬もゲートは課題に。
2人曳き。気配薄いのは何時もの事。戦前にも述べた様に馬振りはここでも見劣らない。積極的に乗られて好位の外。差されはしたが、自分より前の組がしっかり捕まえていて、切れる脚は無いにせよとにかく相手なり。直線手前が替わるのが遅く課題も有る馬だが、連勝式の押さえには常に要るタイプ。
オーストラリアンブリンカー。何時も通りにスナップの利いた歩様。ただ、芦毛の分も有るにせよ、もう少し馬体にキレが有っても。出脚ガンガンの馬では無く、中段位に居たが、エイシンラージヒルがペースを落としたのを嫌って2角でハナへ。作戦は悪くないが、乗り役に言わせると早目に抜け出してソラを遣ったとの事。差しても競馬出来る馬で、手の内のカードが増えたのは確かだが、芝スタートになると出脚がサッパリ。東京マイルは宜しくない。
+6kg。造りにメリハリが無い。デキ万全とは行かないだろう。ゲートも出脚も有る馬だが、外枠でも有り好位。2角で来たタイキエニグマに連られて行きたがったのが痛い。ずっと外を回されていて、根本的問題としてデキがイマイチ。追い比べとなるとこの辺りの差は大きい。
2人曳き。今日は歩様が案外。使い込んで馬が落ちて来た。相変わらず出脚が無くて後方から。これ自体は仕方が無いのだが、3〜4角中間からの脚がメイショウトウコンとは全く違っていた。ここで叩かれた分、更に後手に回り、掲示板も外す形に。結局はコーナーで動けないのが最大の問題。逆に言えば次走東京で狙い目。
馬体の張りは前走阪神戦の方が良かったが、今回の方が歩様がスムーズ。逃げ馬にしては出脚が甘いのだが、押してハナへ。2角迄はスムーズだったが、そこからペースを落とした時にタイキエニグマが来て苦しい展開に。それを思えば、この着順でも良く頑張っている方だろう。ただ、出脚の甘さから来るスタート直後の無理が、早目に息を入れようと乗り役に思わせて、タイキエニグマを呼び込んだ面も。乗り役が甘いといえばそれ迄だが、やはり出脚が課題になる。
+12kg。折角のデキだが、如何せん太い。好発。押していたが、出脚で差が有って、エイシンラージヒルに譲る形。自分のパターンでは無いとはいえ、道中そんなに悪いとは思わなかったが、追って案外。太い分が応えたのだろう。冬場の方が良いタイプでは有るが、この時期はこうなるケースも多い。調教技量に疑問。
+6kg。まだ太いのだが、毛ヅヤが良くて張りも有る。往時のデキに戻ったと見て良い。気配も悪くない。ジワッと好位。ただ、道中ずっと行きたがっていて、直線もズルズル。今日に関しては見所無かったが、この馬に関してはこの行き振りが真の姿。デキも戻っているだけに、次走注目。
2人曳き。毛ヅヤが良く、昨季から好調持続。ただ、以前よりはマシになっているとはいえ、歩様に力が無い。シープスキンノーズバンドはその影響で頭が上がる分も有るだろう。ジワッと好位。見た目には早目進出の形だが、先行勢皆止まっていて、ずっと余裕が有った。直線入り口で逃げたインティライミを捕らえて5馬身差。今日は展開面も大きいのと、他馬が自滅した分も。常に人気先行の馬でも有り、過大評価は危険。
2人曳き。テンション高いのは何時も通り。張りも有ってデキ自体は良いが、もうちょっと馬を大きく見せて欲しい。枠内柱立不良。出遅れ。折り合いには課題の無い馬だが、トビが良過ぎるだけに下手に動かしても良くない馬で、ずっと後方。3角から競馬が動く中山2200mでも直線に賭けた。2着とはいえ、今日は競馬が終わった後に来ただけだが、それよりもゲートが課題。3000m超で追い込みに徹した時が馬券上の妙味。それ以外の条件では中途半端に人気になりそうで、手が出し辛い。
一時期歩様が落ちて何ともならなかったが、今日はスムーズ。毛ヅヤも良い。内外から来る馬に連られそうになっていたが、宥めて中段から。前に居たジャリスコライトがマツリダゴッホを追い掛けようとしていたが、関係無く着狙いに徹して、そこで脚を矯めた分の3着。力は有って、オープンでもやれる馬では有るが、これも過大評価はどうか。
この馬にしては歩様もスムーズ。ただ、相変わらず馬が小さく映る。戦前の予想通りハナへ。出脚が有るのと、逃げ馬不在のメンバーでハナへ。単騎で行けているのだが、途中から行きたがって息が入らず、終いがバタバタ。勿体無い競馬になってしまった。押し出されてハナというケースも多い馬だが、前に馬を置いた方が良さそう。
+10kg。多少緩い造りだが、シルエットはほぼ出来ていた。小さく纏まった馬が多い中、馬振りで圧倒。ただ、もうちょっと歩様がパワフルでも。道中はマツリダゴッホを見ながらの競馬。ただ、3角過ぎにマツリダゴッホが馬なりで行けたのに対して、押しても付いて行けなかった。まあ、休み明けの影響が一番出易い部分では有るのだが、この相手だけに、もうちょっと意地を見せて欲しかった。暫く見送り。
毛ヅヤは良いが、馬に集中力が無い。歩様は何時もこんな感じだが。出負け。1角進入時では最後方になりそうだったが、今日は道中のラップがバラバラ。しかも、皆が最内を開けていた事も有って、2角ではトウカイエリートの直後に。3角から人気馬が外へ回す中、ずっと最内を立ち回って、内からトウカイエリートを競り落としたところがゴール。今の京都は普段より力の要る馬場状態で、ハンデ差が余計に利く。戦前に述べた様にCコース使用で内有利になったのも良かった。恵まれに恵まれた勝利。
+12kg。元々が細手の馬で、これ位で見た目は丁度。懐かしさを感じさせるテイオーステップ。サイレントディール,ウインレガート,ワイアットアープの3頭で飛ばして、離れた4番手。3角手前でペースが落ち、一団になったが、ずっとインに居て、一旦は抜け出した。最後は内を開けた分とトウカイワイルドの思い切りの良い騎乗の分だろう。トウカイワイルドの項で述べた様に、内を立ち回った利とハンデ差は有るが、ここに来て馬も良くなっている。
オーストラリアンブリンカー。筋肉の付き方が甘い気もするが、馬はここでも見劣らない。気配も良い。スタート直後に躓いたが、有る程度出して中段やや後方。トウカイワイルドと前後する位置。これもずっとインに居て、結局1〜3着は内から順番通り。これも内を立ち回った利とハンデが大きい。
-4kg。今日は更にイレ込み酷い。華奢な造りは何時も通りだが。故意にゲート遅らせて後方から。1角辺り迄はスムーズだったが、そこから内外に馬を置く形になって行きたがってしまった。ただ、4角外を回って、道中ロスが有って、この着差なら、勝ちに等しい内容。華奢なタイプで、こういう力の要る馬場も合わなかっただろう。及第点はやれる。
トモが全く付いて来ない。歩様が非力過ぎる。ただ、毛ヅヤは良く、デキ自体は良い筈。出脚無く後方から。後方で馬群が固まった為、ずっと外を回される形となったが、最初から入着狙いだったのだろう、直線迄待ってから追い出してここ迄。直線手前が替わらかったのが微妙に痛かっただろう。ただ、トモの甘い状態で、これだけやれたのは立派。本格化すればオープンでも。
+4kg。戦前にも述べた様に、前走中山戦の段階で出来ていた。数字分微妙に重いかも知れないが、充分合格点。馬なりに中段から。4角外を回ったのは、人気馬だけに仕方が無かろうが、戦前に述べた様に、京都は下り坂の手応えが何時も極端に悪い。ハンデ背負っているだけに余計に痛かった。状態面は決して悪くなく、京都以外なら。
2人曳き。歩様に伸びが無い。張りも落ちて来た。出脚が無くて後方。最初からインを通る気は無かった様で、1角で外に出し、4角も大外。デキが有れば別だが、落ち気味の現状で、しかもイン有利の馬場。こうなるとキツい。一度立て直して。
毛ヅヤが良くて、トモに厚み。集中力も有って、目下絶好調。押してハナへ。行った馬が圧倒的有利なメンバー構成、距離に不安を抱える馬も多く、道中は楽も出来た。ただ、追ってからもしっかりしていたのは、前述した様にトモに厚みが出て、この馬が充実していたからだろう。相手強化されても行ける程の出脚では無い筈だが、前半出して行っても問題無い事が解っただけでも収穫。器はともかく、器用さで上位馬食うシーン有っても。
+6kg。シープスキンノーズバンド。張りも有って、造りは中々。下見では集中力有ったが、馬場入り時に暴れる。スタート直後にフラついて中段から。馬装通りの走法だが、折り合っていた。追って馬群から叩き出された脚も悪くなかった。頭の高い走法から、距離延長が良いとは思わないのだが、2400m位迄はこなせる筈。
+10kg。気持ち重い程度で走れる状態。それよりも歩様がダート馬。出負け。無理に仕掛けずに、後方から。ずっとインを立ち回り、直線だけ馬群を割って来た。歩様は硬いのだが、四肢が伸びた走法には好感。今日の相手は大概だが、歩様が良くなればもっと良いところ迄行ける。
遮眼革。毛ヅヤは良いが、まだ造りが緩慢。ただ、それを絞っても大した馬では無さそうだが。サンツェッペリンに乗る形で、2番手。前半多少行きたがっていた以外は問題無い様に見えたが、追って案外。少なくともオープン級の馬では無い。500万なら何とかなるとは思うが、人気になる様なら蹴飛ばして妙味。
デキそのものは悪くないが、オープンの馬では無い。集中力も欲しい。道中は後方。1角迄行きたがっていたが、そこからはスムーズ。早目に外目へ持ち出して、直線はアルナスラインとの併せ馬。最後は僅かに見劣ったが、能力差というよりも、道中の通った位置の差だろう。少なくともアルナスラインとは五分の評価をして良い。馬自体は平凡だが、次走500万なら確勝級。
手先に軽さが有って、決して悪くないと思うのだが、抜けた存在では無いのも確か。ハナへ行きそうだったが、サンツェッペリンの勢いを見て控える形。そこ迄の手応えが悪く、坂下で追うのを止めていた為、殿負け自体は止むを得ないが、それにしても意外な敗戦。芝だとフォームが突っ張っている感じ。脚元に何処か弱いところが有りそう。
2人曳き。また馬体減だが、元々が太かった分も有ろう。出脚有りそうで、向正面ではダイワスカーレットより前に居た位だが、折り合いに専念して中段。行きたがるダイワスカーレットとは対照的だった。今日は大逃げのエイシンイッキですら1000m通過60秒を超えるスロー。こうなると道中の折り合いの差は大きい。ここに来て馬も良くなっている。
2人曳き。下見では落ち着いている。兄ダイワメジャーと違って、歩様が柔らかいのが良い。勿論馬も上位。出脚は甘そうだが、道中ずっと掛かり気味。最後はその分だけ。今日は強い内容。ダイワメジャーの競馬なら結果は違うのだろうが、この時期からそれをしていては距離が保たなくなる。もどかしい部分は有るが、性能そのものは高い。
2人曳き。相変わらず下見の集中力が素晴らしい。トモの張りも目立ち、一戦毎確実に良化している。道中は中段から。ずっとインに居たのは悪くなかったが、直線向いてインを突くか外へ出すかで迷ったのが痛い。本田騎手は「結果的に仕掛けが遅れたが、今後へ向けて良い経験になった」と戦後述べたそうだが、仕掛けの問題では無く、単なる判断ミス。勝てたとは言わないが、接戦には持ち込めた筈。
2人曳き。馬は良いが、歩様に力強さが無い。エイシンイッキが大逃げを打ったが、離れた2番手。ただ、出脚そのものは甘そう。普通に回って来たが、最後は決め手の差。上とは能力差有る。
2人曳き。多少テンションか高い。デキは変わらず良いが、歩様が甘いのが現状の天井。出脚はソコソコ有る馬で、好位から。ただ、直線向いてアッという間に置き去りにされてしまった。前走中山戦の際に述べた様に、一瞬の脚が無い。
馬体そのものが目立つ訳では無いが、戦前にも述べた様に、ダート馬の割に手先が軽いのが良い。ゲートは出ているが、出脚で置かれて後方から。枠なりにインを立ち回り、前走同様馬群を割って抜けて来た。ペース的にも、馬群がバラけていたという意味でも、今日は展開がズバリだった。乗り役に運が有った以外に無いだろう。ただ、ジョイフルハートが負ける展開は過度のハイペースになり易そうなのは好都合。あとは1400m以上でどうか。
-10kg。シープスキンノーズバンド。絞れたと見て良いだろう。復帰以降良い状態をずっと維持していたが、ここに来て更に上向き。好発。出脚も有る筈だが、ハイペースを嫌って中段待機。4角多少フクれたが、終いの伸びはしっかりしていた。最後はあくまでハンデ差。芝だと甘さが付き纏うが、ダートなら堅実。
オーストラリアンブリンカー。この馬にしてはスカッと見せている方。歩様も悪くない。出脚良い馬とはいえ、相手をジョイフルハート1頭に絞り、ハイペースをマトモに追い掛けた。直線も、この馬にしては手前が替わるのも早かった方。良く頑張っている。数字こそ昨年と大差無いが、今季は馬体に重目感が無いのも良い。次走狙い目。
馬体のパワフルさは落ちていないが、もうちょっと歩様がスムーズでも。揉まれると弱いのを嫌ったのか、外枠の馬を全部行かせてスリーアベニューと前後する位置。良く差してはいるが、外を回したにせよ、スリーアベニューとは差が有った。全盛期の迫力を期待するのは酷だが、一時期よりは持ち直している。
流石に下見は見劣るが、これは相手が悪い。この馬なりにトモに張りが有って、毛ヅヤも良い。テンション高いのは何時もの事。出脚は有る筈だが、ゲートが多少悪かった事も有って、外枠の先行馬を行かせてから好位。馬群がバラけた事も有るが、4角インへ潜って進出した時の手応えが良く、一瞬やったかと思った程。軽ハンデ故の手応えで、それに騙されたという事になるのだが、ダートの短距離という話になるともうちょっとパワーが欲しい。ただ、世間のイメージとは違って差しは全く問題無い。
+6kg。坂路で時計が出ず、この中間不安説も流れたが、スカッと見せているし、イレ込むのも何時も通り。好発。何時もならここからの出脚が更に速いのだが、59kgに加えて、何より他馬が色気充分だったのが痛かった。ハナ切るのに梃子摺って、ハイペースに巻き込まれ、直線向いた時には既にアラアラ。武豊騎手が何度か抑える競馬を試みて、抑え切れずにブッ放す競馬が続いていたが、遂にボロが出た。この辺りは厩舎技量の無さ。58kgでオープン特別を勝っているとはいえ、ハンデ59kgもやり過ぎ。
+6kg。歩様の柔らかさが素晴らしい。毛ヅヤも相変わらず良く、生涯最高のデキ。出脚はフサイチリシャールだが、これが控えた事も有って、半ば押し出される様にハナへ。微妙に渋い馬場とはいえ、このメンバーで1000m通過59.0秒はスロー。追撃に来たサクラメガワンダーもそれ程の勢いでは無く、そのまま押し切った。前走阪神戦と違って、道中が楽だった分が大きいが、マイルでも折り合えたのは収穫。
+4kg。この時期にしては毛ヅヤが良い。馬体も悪くないが、前走阪神戦の方がもっと良かった気も。差し馬にしては出脚の有る方だが、行きたい馬に行かせて中段から。道中はあまり行き振り良くなかったが、4角迄は大人しくしていて、直線だけ外へ。下も渋くてスパッという訳では無いが、ジワジワ伸びて2着。昨年とは違って、今日はしっかり手前も替えていたのは良い傾向。まあ、もう少し決め手が有れば重賞にも手が届くのだが。
2人曳き。前走阪神戦もそうだったが、歩様が案外。馬の造りは昨春とは比較にならない位良いのだが。多少掛かっていた様にも見えたが、逆らわずに2番手。それでも3角過ぎ辺りからは良い形になった様に思えたが、乗り役がマイネルスケルツィへ併せる迄が遠い。前走戦が恵まれた重賞勝ちだったにせよ、今日は自分の競馬に持ち込めただけに、案外の内容。道悪が良くないか?
例に依って線の細さは有るが、差し当たって歩様がスムーズになっただけでも。ゲートは出ているが、出脚がサッパリで最後方から。乗り役も腹を括って直線迄待ってから馬場の7分どころ。流石にここ迄出せば馬場も良く、伸びる事は伸びるのだが、当然競馬が終わった後。出脚の無さが道悪への不適性を示していて、今日は参考外。
煩いのは仕方が無いが、造りが緩い。例に依って後方で折り合いに専念。直線も無理に外へ回さず、そのまま馬群を割る形。暫くはモタついていたが、ラスト200mからの伸びは目立っていた。戦前は期待しただけに、それを思えば案外だが、展開を考慮すれば悪くない内容。決め手身上の馬だが、道悪も全くダメという訳では無さそう。今日の競馬だけならマルカシェンクより評価は上。ただ、本来の乗り役が戻ると過剰人気になってしまう点がどうか。
+10kg。この時期の馬体増は敬遠されがちだが、トモがしっかりして来て、前走よりも更に良くなっている。3角過ぎ辺り迄は、中段で折り合っていたが、坂の下りでマトモに行きたがってしまい、ロデオ状態に。こうなると直線は伸びないのは仕方が無い。相変わらずというよりは、デビュー以来最悪と言って良い内容。ただ、精神的な部分を別にすれば、安藤騎手ですら持って行かれるという事は馬にそれだけパワーが付いて来た証。本格化は近い。高松宮記念やスプリンターズステークスへ出て来た時が馬券上の妙味。
シープスキンノーズバンド。多少太い。歩様も落ちて来た。マルカシェンク同様、出脚が無くて後方から。腹を括ったマルカシェンクとは違って、3角過ぎから動いたのが余計に良くなかった。元々道悪も良くない馬。次走良馬場で真を。
2人曳き。多少チャカついていたが、これは許容範囲。手先も軽いが、トモの薄さは相変わらず。好発。例に依って出脚が速いが、控えて好位の外。この馬にしては折り合っていた方だと思うのだが、直線向いて手前が替わらず下がる一方。どうも外を回されると競馬を投げる傾向が有る。折角の出脚を無駄にしたのも勿体無かった。マイネルスケルツィに少しでもプレッシャーを掛けていれば展開は違っただろう。鮫島騎手、この辺りはまだ甘い。
もう少し馬を大きく見せてくれると文句無しだが、キビキビ歩いて馬体に張り。デキに関してはかなり良い線。出脚利かせてハナと思ったところへ、ワンモアチャッターが来て2番手。ただ、前に馬が居るとどうしても気を遣っているのだが、田中勝春騎手、それを嫌って思い切って3角過ぎから叩きに行く形。中山道悪の鉄則通りといえばそうだが、今日は結果的にこれが大正解だった。道悪は血統や適性だけでは無く展開とデキが重要。状態面は本物だが、何時か道悪で人気になった時が有ったとしても、過大評価は禁物。
今季絶好調。造りも良いのだが、歩様が良くなったのが一番大きい。これで4戦連続ゲート五分。ただ、出脚が何時も以上に無くて、結局は最後方から。ブラックタイドが早目に動いたが、4角ワンテンポ待ってからの仕掛け。その分、脚が残っていて2着確保。乗り役に言わせると出脚が無かったのは下を気にしたとの事。今日はゲートをマトモに出た事だけを評価したい。
＋6kg。この方が良く見せるのは確かだが、実戦となれば多少重いかも。中段やや後方。シャドウゲイトが早目に動いた事も有って、連れて動いた馬が何頭か居たが、その中でこの馬が一番勢いが良かった。最後は脚が上がったが、作戦自体は間違っていない。展開のウェイトが大きく、今日は能力判定不能だが、復帰以降の競馬は瞬発力が甘い印象。ハンデも、実績思えばあくまで妥当。これだけで飛び付かないほうが良い。
例に依って手先は柔らかいのだが、もうちょっとトモに厚みが欲しい。スタート直後は押していたが、出脚が甘くて中段から。直線だけ外へ持ち出したが、ここ迄。GⅠ勝ちはあくまでフロックで、あくまでオープン特別級の馬だが、大分状態面持ち直してきた。
シープスキンノーズバンド。胴長だが、重厚感の有る造り。手先も柔らかく、気配も良い。出脚有ったが、控えて中段。4角外へ回して、先に仕掛けたブラックタイド等の後を追う形。ただ、どうしても坂に掛かると甘い。デキが有るのは確かだが、ベストは平坦。
2人曳き。元々そういう馬だが、下見だけならコレ。何より気配が良かった。道悪を嫌ったのか、思い切ってハナへ。急かすと良くない馬だと思うのだが、それでも折り合ってしまう辺りは余程道悪がダメなのだろう。参考外。