2人曳き。前走阪神戦は緩んでいた様にも見えたが、叩かれてシャキッと。手先の柔らか味も出て、落ち着きも充分。行かせる気は無かった様だが、サンツェッペリンが主導権握ってペースを落とそうとしたところを、行きたがってそのままハナへ行かせる形。以前は口を割るシーンも見られたのだが、今日はそれを思えばかなりスムーズ。一旦はサンツェッペリンに出られたのだが、差し返したところが決勝線だった。前走替えられた手前が、今日は替わっていなかったが、ハナへ行けば折り合える様になっただけでも収穫は有った。17番枠からの先行策も楽では無かっただろう。次走は案外狙い目。
-8kg。変わらずトモに張り。毛ヅヤも良化。叩いて順当に上向いた。出脚はサッパリに近かったが、押してハナへ立ったところを、喧嘩せずに2番手。ヴィクトリーの項で述べた様に、一旦はハナだけ出たのだが、最後差し返されて惜しい2着。今日はヴィクトリーの性能が一枚上回ったという事になるのだが、あれだけ出して行けるというのは、余程乗り易いのだろう。これが距離延長で武器に。
-10kg。シープスキンノーズバンド。前走東京戦より気負っていたが、これは造り込んで来た分が大きい。皮膚も薄く見せ、抜群の馬振り。文句の付け様の無いデキ。ゲートを躓きながら出てしまった分も有るが、外にも出せずに中段のイン。既にこの段階で、最悪に近い展開といって良いだろう。4角も、捌いてはいるのだが膨れてしまい、その分が届かなかった。不器用なだけで、やはりここでは力が一枚抜けている。前述した様に、馬券上の狙い目はヴィクトリーになるが、常識的にはダービーに最も近い馬。
2人曳き。気合を前面に出す馬が多い中、落ち着いていた。造りも、数字の分、馬振りで差が有るが、毛ヅヤが良くて緩んだところが無い。半馬身程出負け。道中は後方。ずっとインに入れて、フサイチホウオーが4角膨れたところを直線上手くスクッたが、それで居てフサイチホウオーとは差を付けられた。今日は仮にゲート出ていても、勝ちは無かった筈。それ程上位とは力量差が有りそう。
時々小走りが入るのは何時も通り。変わらず毛ヅヤが良い。好発。行きたがっていたとはいえ、出脚は一番良かった位だが、行かせつつ深追いせずで離れた3番手。道中こそ折り合い付いていたが、前を捕まえに行く脚が無く、雪崩込んだだけ。これでサンツェッペリンとは2戦2敗。まだ重賞ではキツい。
2人曳き。気配が良い。トモの張りも有って、好調持続。中段のインで折り合いを付ける策。インをスムーズに立ち回っていて、直線向いてメイショウレガーロは掴まえそうな雰囲気有ったのだが、伸び切れない。距離が長い?
2人曳き。前走京都戦の方が造りにメリハリが利いていた気も。重厚感有る造りは流石だが。ゲートが少し悪かった分も有るのだが、ハナへ行ける出脚も無くて好位から。ただ、道中の行き振りそのものがイマイチで、直線も案外だった。前走の様に、ハナ切って主導権握らぬとダメなのだろうが、ハナ切る出脚も無いだけに。
-6kg。馬体減は良い傾向では無い筈だが、見た目には変わらず。踏み込みもしっかりしていた。出負けして後方から。3角手前で既に何時でも動ける位置に誘導して、追撃態勢造ったが、4角でもフサイチホウオーの後ろに居たのだから、届く筈が無い。まずはゲートを五分に出てからという事になろう。
-14kg。造って来た分も有るにせよ、限度を越えたイレ込み。ただ、馬体は数字の割に迫力が有る。道中は中段の外。4角で、フサイチホウオーに弾かれる不利も有って、直線伸びなかったが、ただ結構キツいところでも上がって行く脚は見せていて、着順程はダメな内容では無い。今日イレ込んだのは今後の課題になるが、性能そのものは高い。
2人曳き。気負ってはいたが、集中して歩けていた。馬振りで闘うタイプでは無いにせよ、この馬なりに悪くない造り。出脚で差が有って中段やや後方。これは仕方が無いが、中山だとコーナーで動く脚が無いのが辛い。東京で改めて。
2人曳き。前走中京戦からそうだったが、気配抜群。馬体も迫力満点。それ程出脚良かった訳では無いが、何が何でもの構えで押してハナへ。この馬場で1000m通過58.2秒、外回りという部分も大きいが、この勢いに各馬が騙された面も。4角では既にセーフティーリード。次走へ向けて、手の内がバレた面は否めないが、元々この形になれば渋太いタイプ。
+6kg。良い時の張りが戻って来た。仕草に集中力が有って、昨秋とは一変の気配。半馬身程出負けも、出脚で出して中段。4角で前が壁になっていたが、内に切り替えて、この馬独特の豪脚が出た。最後は相手が前で楽をしていた分、今日は文句の付け様の無い内容。今季はデキが有るのも大きい。次走の限定戦は確勝級。
前走中京戦は良く見えたが、歩様やトモの張りが少し落ち気味。出脚は有るのだが、無理に出すと折り合い面で不安が有り、コンゴウリキシオーに譲って2番手で控える形。ただ、今日はコンゴウリキシオーに並び掛けるシーンが無かった。前へ行った者勝ちの阪神外回りで、その利は享受してこの結果。少なくとも一線級の馬では無い。
2人曳き。+4kg。気持ち重いだろうが、中身は有りそう。時々ゲートをやらかす馬だが、今日は五分に出て中段。意外に出脚も悪くなく、この辺りは成長が有りそう。直線、狭いところをコジ開ける脚が無く、ジリジリになってしまったが、牡馬相手でも有り、これは仕方が無い部分。復活してしまったスイープトウショウを負かすのは難儀だが、それ以外とは差の無い競馬が出来る筈。
2人曳き。数字上は帳尻合っているが、造りが緩慢。今季はデキが無い。好発。出脚良く出しておいて、好位に控える理想的な展開。折り合いも付いていた筈だが、追ってからが案外だった。今日は言い訳の利かない負け方。これでマイネルスケルツィに2戦2敗で、単純に弱いという話も有るが、それ以前にデキが無い。暖かい時期がダメ?
-10kg。もっと煩い方が走るのは確かだが馬体に張りが出て、今季は良い方のこの馬。何時もゲート悪い馬だが、今日も出負けして後方。ズブいので、早目に外へ出してという競馬は予定通りだっただろうが、ここで脚を使うと、今の阪神は伸び切れない。今日は展開が無かった。下見の気配も含めて復調ムードは有るのだが、もう少し機動力が出て来ぬと。
毛ヅヤが落ちて来た。歩様や張りも案外。少しゲート悪かったが、出脚で出して中段。直線迄は上手く回って来たが、そこからが伸びない。これもサクラメガワンダーと同じ事が言えて、能力も足りないが、デキも落ち気味。
-18kg。元々がスカッと見せる馬で、シルエットそのものは悪くないが、張りが無いのは確か。ゲートは出たが、例に依って下げて後方。直線迄は大事に乗って、そこからは外へ回したが、追ってサッパリだった。馬体減以外に敗因が無い。
歩様もスムーズで、トモも充実。サクラメガワンダーやマイネルスケルツィに出脚でやられる形で好位。まあ、行き切れた時より成績が落ちるのは止むを得ぬが、それにしても止まり過ぎ。まあ、高齢馬は時計勝負に弱いという面も有るが、それ以前の問題。エアシェイディと同じ馬運車で来ている筈だが、輸送上のトラブルが有ったのか．．．。
2人曳き。落ち着いていた。トモの張りは血統だろうが、にも関わらず歩様に硬さが無いのが最大のセールスポイント。アストンマーチャンが折り合いの為に外へ出そうとしていたのを、1頭徹底マーク。これでアストンマーチャンが実質圏外になり、ウオッカ一頭に集中出来る様になった。直線も、ウオッカが来ただけ伸びた印象。歩様の分だと思うが、この血統の割に乗り易さも有るのだろう。東京でも有力。
叩いて馬体に張り。ただ、毛ヅヤの悪さ等、昨年暮れの状態程では無い気もしないでも無いのだが、前走は論外だっただけに、ストライクゾーンには入っていた。人気2頭が外でやり合うのを眺めながら中段。並びそのものは戦前の予想通りだったが、アストンマーチャンが失敗した分、ダイワスカーレットに余裕が出来た。ただ、それにしても最後突き放されたのは意外。一本被りだった人気程の能力差が無いのか、デキが無いのか、距離が短いのか．．．。
2人曳き。落ち着いていた上に集中力有った。トモの張りも目立つ。折り合いを気にして、出してはいなかったが、出脚良く好位のイン。人気3頭が外で競馬している中、ソツ無く回って来れた。最後は突き放された様に、性能の絶対値で劣るのだが、器用さが距離延長で武器に。
芦毛だが、毛ヅヤが良い。前走時にも述べた様に例年なら上位の馬。出脚で置かれて中段やや後方。ただ、道中外から前へ行った馬も多く、直線向いた時には最後方に置かれていた。最後来てはいるが、実質競馬が終わった後。出脚が課題に。
皮膚を薄く見せる点は良いが、もう少し歩様にスムーズさが欲しい。これも出脚が甘くて後方から。道中はインに居て、直線だけ外へ出そうとした様だが、入口で捌き損ねるシーンが有ったのが痛い。これも上位3頭とは差があるが、それ以外なら。
2人曳き。手先の軽さは有ったが、今日は何時に無くテンション高い。好発。武豊騎手独特の、馬群と離して折り合い付ける策に出たが、大外枠ダイワスカーレットがプレッシャーを掛け続け、作戦失敗に。3角では抑え切れずに2番手。直線は一瞬抵抗しただけで終わってしまった。今日は仕方が無い。これなら最初から出脚で行き切った方がという事になるのだが、それは結果論になろう。
イラついていたが、歩様が力強く、毛ヅヤも良い。道中はずっとディアデラノビアをマーク。直線一瞬スペースが無かったが、ディアデラノビアが内へモタれてスペースが出来、上手くそこを抜けて来た。それでも一応は自力の勝利。マイルでも問題無く、落ち目の実績馬が多い現状なら東京でも有力。
-8kg。ギスギスした造りは馬体減関係無く元々。ただ、この馬にしては歩様がマシ。ゲート悪かった事も有って、後方から。無理にインへ回さず、外へ出してここ迄。外を回って伸びるイメージが出て来たのは収穫。賞金面でも上積みが出来たのは大きいが、追い出して頭が上がっていたのが距離延長でどうか。
テンション高いのは気にならないが、毛ヅヤが悪く、張りも無い。暖かくなって変わって来るかと思われたが、そのままだった。行きたがるのを宥めて好位。何時もより前での競馬だが、距離を意識した分も有ろう。ただ、4角向いてから内にモタれていて伸び切れず。折り合いと位置取りは敗因になるが、それでもこの相手なら力が抜けていた筈。今季はデキが無い。フケ?
シープスキンノーズバンド。馬体は悪くないが、歩様が硬い。出脚で差が有って中段やや後方。そこ迄は不利無く進めていたのだが、4角でアグネスラズベリに外から蓋をされたのが痛い。無論、脚が無いから蓋をされるのだろうが、最後際迄詰めていただけに、勿体無かった。馬装が馬装で、確実に走るタイプでは無いが、準オープンでも能力は足りそう。
数字の割にボリュームが有って大きく見せる。中段でジョリーダンスと前後する位置。この馬の方が1頭分、ジョリーダンスの外を回った形になるのだが、追ってからの脚で見劣った。オープンでは論外だが、前走京都戦にしても限定戦で相手に恵まれていた面も。今夏の降級戦でも嫌ってみたい。
2人曳き。造りは悪くないが、毛ヅヤが一息。出脚でサウスディーダに行かれる形。とはいえ、2番手我慢でも競馬出来る筈だが、それを絡んで行って馬がその気になって最悪の展開に。今日はこれが全てだが、この馬にしては頭が高いのも気になった。下見は悪くないのだが、頭が上がって来るのは、デキ落ちのサインでも有り。
-8kg。漸くにして絞れて来た。ただ、もう少し歩様が伸びて欲しい。好発。1馬身抜けたが、行きたい馬2頭が行って3番手。4角それ程手応え良い様には映らなかったのだが、これはトビが大きくて回転が鈍い分、回り脚が無いからだろう。ゲートの利は大きいが、一応は完勝。芝でも全く問題無いのは前走阪神戦の際にも述べた通りだが、ここ2走の競馬を見る限り、確実に決め手不足。これが東京で課題に。
相変わらず毛ヅヤが良い。歩様も、この馬にしてはスムーズな方だろう。ゲートを出たトーホウレーサーに叩かれた分、位置取り悪くなって中段。ただ、今日は4角団子の展開になり、内に居た利が有った。相変わらず手前が替わるのが遅く、どうしても一瞬モタつくのだが、昨秋東京戦の際に述べた様にマイネルレーニアとは能力差無い。
馬が華奢に映る。毛ヅヤ良いので、デキ自体に問題は無い筈だが。ゲートは五分に出たが、出脚と枠の分で後方のイン。ただ今日は、中段に居た組が外を回されて苦しい展開になり、結果的にこれが正解。掻き込みの鋭い馬で、前走時に次走狙い目と述べたのだが、マイネルフォーグに差し返されている様では程度が知れている。馬体の成長が欲しい。
バランスの取れた馬だが、迫力に欠く。中段辺りに居たが、枠なりに行った分、外を回されて苦しくなった。今日は展開だが、この枠でこの人気に祭り上げる方が間違い。力は抜けていないにせよ、差の無い馬で有るのも確か。
重厚さは無いが、皮膚が薄く、柔らかみ有りそうな馬体。ゲートの作法が悪く、立ち上がる様に出て、出脚が付かずに後方。インを回ったとはいえ、ここでも能力足りる馬で、その分、ここ迄追い上げたが、ゲートを出ていれば最低でも複勝圏内は有った。出脚が少々甘くとも、ゲートを普通に出るだけでかなり違う筈。
馬を大きく見せて、変わらず悪くない。ゲート悪かったが、出して行って好位。ここからはスムーズでも、終い伸び切れなかったのは前半のロスの分という事だろう。今日は参考外。
2人曳き。落ち着いていた。馬体は数字通り重いが、張りが有って、昨秋同様デキは良い。その気になればハナへも行ける出脚の有る馬だが、全く出さずに中段。インに入れる気は無かった様で、最初から外に出していた。1000m通過が62.2秒。スローを嫌って早目に動き、坂を上がってシャドウゲイトを競り落としたところが決勝線だった。昨秋初っ端の中京戦は行きたがる素振りを見せていただけに、折り合っていたのも収穫。相手関係有るとはいえ、今日は文句の付け様が無い内容。あとは長距離での機動力がどうか。
前走中山戦を思えば歩様マシに。デキも変わらず良い。逃げ馬不在のメンバー構成、重賞で行き切る出脚は無い筈だが、労せずハナへ。単騎でしかも超スロー。メイショウサムソンが早目に来たのを、道中の貯金で一旦は突き放したが、最後は力でネジ伏せられた。今日の競馬で勝てないなら厳しい。
-8kg。チャカつくのは何時も通り。馬体細いといえばそうだが、瞬発力身上の馬で、当座の結果だけならこれでも。今日も意図的な出遅れ。殿からの競馬となったが、このペースの割には意外に折り合い付いていた。直線インを突き、メイショウサムソンの早仕掛けもアシストにして、ここ迄。今日は運良くそうならなかったが、擦られると弱くて、アテにはし辛い馬。
悪くないといえばそうだが、もう少し張りが有っても良い。枠なりに好位のイン。ソツ無く立ち回って、際迄詰めて来た。そうはいっても、上位とは力量差有りそうだが、元々この位の力は有る馬。もう一つ言えば、このシーズンは妙に走る。
シープスキンノーズバンド。毛ヅヤ良いが、トモに力が付いて来ないとオープンでは厳しい。前半口を割って行きたがっていたが、我慢させて後方から。ただ、今日は4角の捌きがマズく、外へ出すのか、馬群を割るのかで中途半端になってしまい、それがスローで余計に応えた印象。下見も怪しいが、今日は展開も無かった。
2人曳き。気配絶好。ただ、もうちょっと馬を大きく見せてくれても。少なくとも万全では無い。好位の外。多少気負ってはいるが、この馬の過去を思えばこれ位で丁度。ただ、それで居て、4角メイショウサムソンが来た時に抵抗出来ずにマクられてしまった。馬の気持ちが抜けたなら、今後が苦しいが．．．。
何度も述べている様に、今季は歩様がスムーズなのが良い。馬体も変わらず充実。出脚は無いが、最近ゲート出る様になって、メイショウサムソンをマーク。道中上手い事行った筈だが、追ってからが何故かサッパリだった。敗因不明。
-8kg。馬体に張りが出て来た。集中力も有って、気配絶好。もっと出脚の有る馬だと思っていたのだが、意外に甘くて中段。ただ、ソコソコ流れた事も有って、馬群が固まらず、インに入れて、コースロス無く競馬が出来た。手前が替わったのは最後の数完歩だったが、叩き出された脚はしっかりしていて、それだけ余裕が有ったのだろう。前走阪神戦から差しに切り替えて連勝の形だが、出脚が甘い分、この方が競馬がし易そう。
-10kg。絞れたと見て良い。もう少し歩様伸びれば文句無しだが、力強さは有る。出脚有りそうだったが、下げて中段。これもずっとインに居て、一足先に抜けたピカレスクコートの後を通っての2着。デキが有るのも確かだが、今日は展開が全て。牡馬相手で通用の馬では無い。
毛ヅヤ良化。馬体にもう少し雰囲気が欲しいのだが、チャカついていたのは一概に悪いとは言えない。珍しくゲート出たが、下げて後方。枠なりにインを回っていたが、直線迄待ってから外へ。最後迄ずっと右手前のままだったが、良く伸びて来た。ゲート出たのもデキが上向いた面が大きいだろう。差し有利の馬場だった面も否定出来ないが、この馬自身も復調している。
-12kg。これもイレ込み気味。馬体減は気にならないが。主張した馬は居たが、出脚と枠の利で好位。最後は、今開催結構差しが利いている分と、少し捌き損ねた分も。ただまあ、中山マイルで教科書通りに乗れたのも確か。器用さで展開拾う競馬も有るだろうが、基本的には重賞の馬では無い。
以前は歩様の非力さが目立った馬だが、大分マシになって来た。ダンスインザモア程では無いにせよ、相変わらずゲートが悪くて後方。直線外へ回して追い込んでは来たが、同じ競馬をしたマイネルハーティーには追い負けた。下見は良化ムードだったが、実戦で進歩が無い。
+6kg。この馬がイレ込むのは良くない傾向。頭が上がっていたのも気掛かり。出脚で好位。折り合い課題の馬だが、しっかり折り合って道中は完璧だった筈だが、追って案外。下見がイマイチだったとはいえ、負け過ぎだろう。敗因不明。
シープスキンノーズバンド。元々数字通りには見せない馬だが、最近は幾らかでも大きく見せる様になって来た。歩様もこの馬にしてはスムーズ。タイミングが合わず、大きく出遅れ。直ぐに馬群に取り付いて、格好は付けたが、あれだけ出遅れると厳しい。ただ、以前なら格好すら付けられなかった気も。ゲートがアテにならず、1番人気はやり過ぎにせよ、連下級の扱いは必要。
-12kg。トモが薄くて、後肢が付いて来ない。中段の外。ピカレスクコートと前後する位置で、展開としては悪くなかった筈だが、坂を上がってバッタリ。デキが本当では無い。
落ち着いていた。もう少し大きく見せてくれても良いが、だからこそ切れるという側面も。前走阪神戦で気になった馬体の張りも悪くない。とにかく真っ直ぐ走らせて馬群の切れ目を探す策。3角手前で上手く外へ出せた。中々手前が替わらず、右手前になったのはラスト50mだが、それだけ楽だったという事だろう。スプリントなら積極的に動けるのが良い。マイルだと折り合い面課題で、普段は出脚を封印しているだけの馬。
デビュー当時から変わらないとはいえ、歩様が伸びない。ただ、ノドの手術は当たっていて、昨夏から馬は良くなっていた。流石にこの距離だと出脚が甘くなるが、結果的にスズカフェニックスをマークする形に。直線もスズカフェニックスの後を追い掛けただけだが、スプリントで楽に追走出来たのが大きい。ただ、実績からはこれ位走られても何等不思議は無い馬。単勝万馬券は流石に過小評価。
馬体変わらず目立ち、歩様もマシに。出脚速かったが、行きたい馬に行かせて好位から。ただ、3〜4角中間で、スズカフェニックスが外から来た時に置かれ掛けたのが痛い。何度も述べている様に、出脚で器用さを生かすタイプの馬で、本質がスプリンターでは無い。ただ、枠の差も有るとはいえ、昨年は出脚でやられ加減だったのが、今年は先行勢を潰す出脚だった。8歳馬だが、昨年より強くなっていたのも確か。
2人曳き。前走中山戦と変わらず。良い時はもっと良く見せる馬。ゲートも悪かったが、出脚も無くて最後方から。揉まれ弱いという話が有るので、ゲート出てもこの競馬になっていただろうが。4角、大外に持ち出したが、上位3頭はもっとスムーズな競馬が出来ていて、枠順の差が出てしまった。そうはいっても、ここ迄詰めているのだから、相当に強い。外枠引いた時が馬券上の狙い目。
毛ヅヤが物足りず、張りも一息。歩様に柔らか味は出たが。出脚甘いが、徐々に前へ。4角先頭へ並び掛けて見せ場は造ったが、肝心の直線が案外。今日は最高の競馬だった筈。今後も見送り。
2人曳き。-8kg。落ち着いていて、デキ抜群。マイルでも相手関係でやられていた馬だが、スプリントでは出脚が苦しい。追って切れる馬でも無く、4角の位置取りのまま雪崩れ込んだ。この馬の出脚で主導権握れる距離で無いとダメ。
-10kg。細くなったというより、造って来た印象。歩様も落ちていない。ディバインシルバーにハナは譲ったが、出脚抜群に2番手。ちょっとムキになっている嫌いは有るが、4角は乗り役も夢を見ただろうが、追ってサッパリ。前走京都戦でも展開に恵まれた面は有って、家賃が高かったという事になるのだが、この出脚は今後武器になりそう。経験を積めば一概には。
+15kg。増えて来るのは良い傾向。張りも有って、納得の状態。内目の馬場が良くないのだろうが、行き切れずに好位から。4角インが開いて、直線半ば迄は先頭だったが、手前が替わらず、最後に外からドッと来られてしまった。これで引退だそうだが、一応自分の競馬は出来た筈。
+6kg。多少重いかも知れぬが、歩様スムーズで悪くない。ダートでも出脚の無い馬だが、付いて行けずに後方。直線も全く伸びず。初芝とはいえ、もうちょっとやれても良い筈だが．．．。
-8kg。前走阪神戦が一枚重い造り。削っても文句無しの馬体。休養して馬が良くなっている。ゲートは出たが、最初からこの策を決めていた様で、一旦下げて後方からイン狙い。ペースが速く、早目にバテた馬が多くて、4角では既に好位に居たが、それにしても見事にインが開いた。今日は展開一本。ダートの道悪も昔から走るのだが、出脚が無いので、どうしても競馬がギャンブルになる。
+8kg。何時も休み明けから全開の馬だが、今季もデキが有りそう。落ち着いているのも良い傾向。もうちょっと前で競馬するつもりだっただろうが、皆が速くて中段から。休み明けは毎回引っ掛かるのだが、このペースなら折り合える。勝負どころでマルブツリードが外から動いたのを一旦待ってから追い出す形。折り合いさえ付けば地力上位の馬だが、クワイエットデイに120%の競馬をされてしまった。流れが乱れた事も有り、少なくとも力負けでは無い。次走もチャンス。
2人曳き。気配も悪くなく、全てに及第点やれる。クワイエットデイよりは出脚有りそうだったが、これも下げて後方から。クワイエットデイ同様、インを回さず馬群を捌く形を採ったが、2回程詰まるシーンが有ったのが痛い。クワイエットデイとは能力差無いと見て良い。
-8kg。歩様が硬いのが気になったが、馬体は悪くない。先行激化を嫌って後方に近い位置取り。早目に外へ出し、何時でも動ける体勢だったが、結果的に外を回された分苦しくなった。まあ、性能そのものはオープンだと少し足らない馬だが、一応言い訳は有る。昨秋の中京戦で示した通り、器用さも有るので、展開一つ。
遮眼革。馬振り変わらず良いのだが、毛ヅヤに年齢が。最初から行く気無くて後方から。枠なりにインを立ち回り、今日の展開なら最高の競馬だった筈だが、伸び案外。往時の力が無い。
腹回りはボテッと映るが、手先に柔らか味が有るのが強調出来る。あまり出脚の無い馬だが、頑張って押して好位から。ただ、道中もオッツケ通し。それでも4角迄は結構頑張っていたのだが、下の渋い馬場も合わない。参考外の一戦だが、今日これだけ押したのは次走の出脚に繋がる筈。
-4kg。減って来るのは良い傾向では無いが、見た目には細くない。ただそれよりも今日は馬が気負っていた。出脚でヒシハイグレードに叩かれたが、行かないと競馬にならないだけに、好位で積極的に。競馬を壊したのは仕方が無いが、レースでツキが無いのが気になる。
毛ヅヤは悪くないが、造りにメリハリが無い。元々行けない馬だが、ヒシハイグレードに叩かれて後方から。道中ずっと外を回されたにせよ、それにしても直線手前が替わらずサッパリ。フェブラリーステークス好走馬は、毎年の様に各地で人気になって飛んでいて、競馬に行っての消耗が大きいのだろう。下見通りデキが無かったか。
2人曳き。気配は良い。前走京都戦で気になった歩様も持ち直した様子。好発も、自然に下げて、何時でも動ける位置へ。外へ回し、コーナーを左手前で回り、直線は坂上迄右手前だったが、坂を上がって左手前に戻してもう一伸び。ここでは力が違っていたといえばそうだが、今日は勝負どころでモタつく癖を出さなかったのは大きな進歩。トビの飛距離で勝負するディープインパクトタイプだが、外回るのは仕方無いにしても、これで回り脚が来たという事になればJpnⅠでも。
2人曳き。馬振りはオープン級。ただ、良過ぎる造りで瞬発力は無さそう。行く気も無いのだろうが、出脚も無くて後方。結果的に道中下げたナムラマースをマークする形。4角での手応えに差が有ったが、それでも渋太く追い掛けて、少なくとも突き放される事は無かった。とにかく相手なりの馬で、能力そのものは重賞でも差は無いが、出脚が課題に。
-8kg。2人曳き。この兄弟、造りと結果が一致しないが、歩様が硬いのは明らかにマイナス。ゲートの作法も兄程では無い筈だが、人気が落ちて来るとスターターにも見放される様で、出遅れ。ずっと最後方、直線だけ外へ。ペースが遅い分、直線向いて前との差が少なかった事も有るが、ジワジワ来てここ迄。昨年暮れの中山戦が強烈で、それを思うとダメさ加減が際立つのだが、重賞入着級は有る。
2人曳き。-10kg。一息入ったが、トモに張りが有って、更に良化。前半少し掛かり気味だったのを宥めて中段。直線、右にモタれ気味だったそうで、その分なのか、少しゴチャつくシーンも有ったのだが、それでもここ迄盛り返して来た。悪くない内容。距離には課題が有りそうだが、ニュービギニングとは互角の能力。
-8kg。まだ余裕の有る造り。もう少し歩様が伸びて欲しい。好発。出脚でハナへ。フォーミュラーワンが中々引かなかった事も有るが、前半3角辺り迄がオーバーペースに。直線も暫くは左手前だったのだが、坂下で右手前に戻ってしまい最後迄そのまま。ただ、トビは大きく、芝向きは芝向き。出脚も有るので、芝でもオープン級。歩様が良くなれば更に。
-8kg。細いというより力感が消えたのが痛い。3角辺り迄はナムラマースを意識しての競馬。そこで一旦下げてインに入れ馬群を突いたが、捌けずに終わってしまった。デキ落ちの嫌いが有るのがどうかだが、今日は参考外。
-10kg。手先も柔らかく、見た目には良いが、例に依って数字の増減が大きい。出脚が無くて後方から。インに入れて結果的にマツリダゴッホをマークする形。4角の手応えではマツリダゴッホが圧勝しそうな勢いだったが、ジワジワ来て最後は1/2馬身差。マツリダゴッホが競馬を間違えた面は有るが、不器用さも目に付いただけに、トリッキーな中山2500mで勝ち切ったのは能力の証明。次走京都でも連下には。
一叩きされたが変わって来ず。悪くないが、抜群だった昨秋程の状態では無い。行けたら行こう位の気で出していたが、外枠でも有り、結局は控えて後方。斤量差有った上、ずっと外を回されていた事を思えば良く差し込んでいるが、微妙に頭が高いのが気になる。下見通りデキが万全では無い。
シープスキンノーズバンド。集中して歩けていたが、姿勢が高い。デキは相変わらず良いが。出脚で様子を窺っていたが、中段で宥める形。道中、頭は高いのだが、一応は折り合い付いた。前走は早目に先頭に立たされる形になったが、今日は追い出し我慢して、勝ちパターンだったのに最後に2頭。コーナーで脚が使えるので、手応えに騙され易いタイプでは有るのだが、今日の展開で差されたのは不満が残る。距離延長は確実にマイナス。
落ち着いていて悪くないが、もう少し雰囲気が欲しい。気配が地味。出負けして後方から。折り合い付いてずっとインを立ち回っていたが、坂下で狭いシーンが有ったのが痛い。力は有るが、ゲートが課題に。
オーストラリアンブリンカー。この距離を走る馬にしてはテンション高過ぎる。ただ、皮膚の薄い馬体でデキ自体は良い。出脚良かったが、インテレットが主張して2番手。マクり合戦を内で矯める絶好の展開になったが、4角捌き損ねたのが痛い。まあ、今日の着差だと、それが無くても勝ち負け迄は厳しかっただろうが、重賞でも差の無い力が有るのは確か。
パシュファイヤー。気負って、隊列から離す形。悪くないが、良い時はもっと馬体にゆとりが有った。五分に出たとはいえ、何故かハナへ。今日は結果的にこれが裏目。3角手前からエリモエクスパイアに来られ、最悪の展開になった。トビが大きいので、ゲートに関わらず大事乗った方が良さそう。
独特のトモの送り。昨秋のデキには無い。出脚良く好位から。ただ、ペースが遅かった事も有るが、前半は抑えるのにかなり苦労していた。4角では既にアラアラの手応え。気の良過ぎる馬に多いが、折り合い面がデキに現れるタイプ。