馬は最初からオープン級。ただイレ込み気味。出脚大して速くないが、誰も行かなかった事も有ってハナ。最内からアクティブアクトも来ていたが、内外離れていて関係無し。ほぼ出脚使わずにハナ切って1000m通過が60.3秒なら楽も楽。3〜4角中間で漸く競馬が動く流れも恵まれていた。直線、あれだけ外へ持ち出せたのも手応えに余裕が有ったからだろう。馬自体もそうだが、条件戦時代から示していたパフォーマンスもオープン級。展開利有れば勝って不思議無しだが、前走中京戦は競り合って惨敗。出脚が少し甘いので、2番手からでも競馬出来る様にならないとオープンでは厳しい。
-8kg。銭型浮いて毛ヅヤが目立った。馬体も細くない。ハナも叩ける出脚が有ったが、押さえて好位直後。道中の手応えの良さが兎に角目に付いた。枠なりにずっと何のロスも無く立ち回れた利は有ったが、出脚が良いから道中楽が出来る分も。ミヤビランベリに逃げ切られたのも止むを得ぬ面は有り、今日は評価出来る内容。次走狙い目。
遮眼革。+8kg。この位の数字で丁度。今日は馬体に張りが有った。出脚が甘く、スタート直後に外に出そうとしていたが、出し切れず馬群の中。その分なのか道中手応えが悪く、4角手前からステッキが飛んでいたが、その割には直線寸前迄粘って惜しい3着。叩いてデキが良くなっていたにしても、この変わり身。前走東京戦は手前が替わらなかった点も含め右回りの方が良いかも。
+8kg。トモの甘さが直って本格化。ただ、ここらが天井という感も。スタート直後から掛かり気味。道中は好位。各馬ワンテンポ仕掛けが遅い中、馬が待ち切れず早目の進出に。直線、ミストラルクルーズとの併せ馬になったが、道中ロスが有った分、最後に止まった。弱い馬では無いが、この相手ならあくまで互角といった程度。ロスが有ると勝てない。
-18kg。増減は元々激しいタイプ。休み明けも有るが、中身が無さそう。出脚が無く道中は中段。内を進出して4角で好位。最後は伸びなかったが、これは仕方が無かろう。年取った影響なのか、荒れ馬場でも苦にしなくなっている。
個々で減点材料は無いのだが、パッとしないのも確か。例に依って後方。この馬はこれで良いのだが、道中のペースと逃げたミヤビランベリが外へ持ち出して苦しくなった。これもキャプテンベガ同様、あくまで互角の馬。
2人曳き。-8kg。前走東京戦が太かった。腹回りしっかりしていて、歩様も硬さ無し。出たなりで好位。大して速い出脚では無かったが、ソコソコの位置に付けられるのが阪神1400m外枠の良いところ。ほぼ持ったままで前に取り付いて、直線はずっと右手前のまま真っ直ぐ伸びていた位楽だった。外枠の利が有ったにせよ、今日は完勝。ただ、ガサが無いので、今開催の時計の速い馬場が向いた感も。交流戦や冬場の馬場状態では過信禁物。
-4kg。歩様に伸び。気配も良いが、ちょっと馬が軽い。出脚が無いのは何時も通り。これはこれで良いが、時計が速いにしても、勝負どころでの手応えがイマイチ。終いは伸びていて上がり3F34.8秒なら究極に近いが、一瞬のモタツキが前を楽にしている分も。軽い分、機動力が落ちている。今日は今後へ向けて黄色信号灯った感。
毛ヅヤも良く、今季は変わらず良い状態。気配も良い。出遅れ1馬身不利。ただ今日は出脚もそうだが、道中も余裕が無かった。直線良い脚だったが、入り口でスッと外に出せないのも、流れに乗り切れていないから。今日の内容だけを言えばこの距離は忙しい。ただ、ダート馬は有る程度距離の融通が利かないと厳しいのも確か。現状では1600m,1800m限定に。
+16kg。多少余裕は有るが、一年以上休んでいた事を思えばほぼ完璧に近い仕上がり。出脚でスッとハナ。差し馬が人気被るメンバー構成でも有ったが、それでも道中楽が出来たのは出脚が有った故だろう。最後は甘くなったが、4角迄スムーズに持って来れただけで今日は上等。反動の出難い仕上がりでも有り、次走狙い目。
まだ力が付き切っていない。前走東京戦も張りが無い様に見えたが、要するに馬が若い。出脚は有るので、出して行って好位。向正面の行き振りは良かったが、勝負どころからが甘い。現状では力量不足。
気配は地味だが、馬体は纏まっている。毛ヅヤも冴えていた。行く気無く後方。早目に外へ出していたが、ハミを噛んでしまったのか、向正面で一気に好位へ。ここで結構脚を使っている筈だが、ハンデが相当利いているのだろう。ノットアローンをほぼ半周追い掛け回す格好から最後捉えてクビ差。ただ、ハンデだけで無く、コーナーでの回り脚も中々良かった。小回り向き。中山で一発も。
-4kg。ギリギリ感は有るが、毛ヅヤは良く、この馬にしては落ち着いている。道中は好位。もっと出脚が速いイメージだったが、大して速くなかった。ハナなら別だが、控える格好だと例に依って道中は掛かり気味。あまり喧嘩するよりはと3〜4角先頭に立って、寸前迄粘っていたが、最後にレオマイスター。ただ、そのレオマイスターとは3kg差。展開的にもキツく、今日は地力を見せた一戦。
-6kg。2戦2勝とはいえ、一番人気に推されるだけの事は有る。馬も良かったが、歩様が力強い。出脚は並程度だったが、馬群の切れ目から上手くインへ潜って好位。道中は下を気にする素振りも無く、スムーズに立ち回れていた。ただそうはいっても最終レースの芝の1200mが枠連8-8で決まる馬場状態、楽では無かった筈だが、最後伸び返して僅差迄持ち込んだ。次走注目。
馬体が減らなかったのは良い傾向。落ち着いていたのも良かったが。元々ゲートはアテに出来ない馬だが、出遅れ2馬身不利。最初から外へ持ち出し、道中は後方。最後は中々凄い脚だったが、流石に競馬が終わった後だった。ただ、とにかく脚は持っている。1000万使える馬だが、オープンでも通用。
水に濡れた赤レンガの様な独特の毛ヅヤだが、歩様に伸びが有る。410kg台の馬でこれだけ伸びやかに歩ける馬は中々居ない。ゲートも少し悪かったが、出脚も甘く中段やや後方。スマートギアとは1馬身差有ったにせよ、直線も馬格の割にダイナミックなフォームで伸びていた。ここの馬主さんの馬は頭が高く、出脚で勝負する馬が多い印象も有るのだが、この馬は一味違う。九州産としては現役最強、一般馬相手でも準オープン辺り迄なら通用しそう。
2人曳き。ほぼ文句無しのデキ。一息入ったが、キッチリ出来ていた。一完歩目はむしろ遅かった位だが、出脚で好位。例に依って引っ張り切りの追走。4角、数頭を外へ弾いたが、脚でコジ開けた格好。直線もアッサリだった。まあ、パワータイプでこういう馬場も合うが、抜け切ってソラを遣う癖は相変わらず。この辺りは道中力んでいる分も有りそう。これが直ればGⅠ級だが。
前走中京戦と変わらず。何時もの事とはいえ、相変わらず太く映る。出脚も無い馬だが、出遅れて後方から。道中ずっとインで我慢して、直線もインから。函館は結構これが利くという面も有るが、前走は不利を食らっただけで、力量的にはこれ位やれて不思議無し。ただ、最後差を詰めたとはいえ、キンシャサノキセキが遊んでいたのも確か。過大評価もどうか。
歩様が力強い。馬体の張りも良い。スプリントの出脚では無いが、道中は中段を楽に追走出来ていた。キンシャサノキセキが外へ張り出して行き場が無く、直線もトウショウカレッジとは脚の差有って、ここでも一瞬逡巡。ただ、これだけ待たされているのに、追い出して頭が上がり、競馬を止める様な素振り。折角の性能が全く生かされていない。厩舎技量の問題。
2人曳き。発汗目立ち、イレ込み気味。馬体は悪くないが。例に依って出遅れ気味だったが、出脚は速いので中段やや後方。4角行き場が無く暫く待たされたが、キンシャサノキセキを起点とする例のアクシデントで馬群が一瞬バラけ、そこを突いて伸びて来た。ゲート分だけで、トウショウカレッジ辺りとは能力差無い。
2人曳き。多少トモが甘いが、手先のスナップは利いていた。気配も良く、デキ自体は良い。3角迄ウエスタンビーナスと競り合い。そのウエスタンビーナスも結構速い筈だが、こちらの方が出脚に余裕が有った。流石に最後は止まったが、適性は見せた。逆に言えば今迄が不適距離だったか。やり様で化けそう。
間違い無く絶好調。前走中京戦辺りから歩様に力強さが出て来た。好発。道悪の影響なのか出脚が鈍かったが、何が何でもの構えでハナ。道中の手応えも大して良い様には見えなかったが、早目並び掛けた直線向いてロックドゥカンブが故障し、アサクサキングスが外へヨレてメイショウサムソン目掛けて競輪ばりのブロックを披露。今日は道悪をデキでこなしただけで、道悪自体も向いているとは思えない。凡戦。
2人曳き。全体に張りが一息。気配ももっと表に出さないと。これでも勿論前々走よりは良いのだが。スタート直後に躓き掛かった分、出脚が鈍って中段やや後方。1角辺り迄少し掛かり気味だったが、早目に外へ出したら折り合えた。4角マクり加減に動き、直線入り口で好位。スパッと切れる馬では無いのでジワジワにせよ、差し切れる勢いだったが、上り坂でアサクサキングスが内から体当たり。ここで逡巡した分届かなかった。今後も反動は一応警戒したいが、デキが無い現状を思えば良く走っている。
-10kg。元々が馬を大きく見せないタイプ。ただ、何時もより歩様がしっかり。その分、重心が低い。他に出脚の速い馬を牽制しつつ、エイシンデピュティだけ行かせて2番手。以前はもっと苦しがって行きたがるイメージだったが、近況デキが良いのか折り合いも問題無かった。道悪を苦にしないのは承知の通り、枠なりにインを上手く立ち回ったが、直線向いて坂下でアサクサキングスと接触し、ステッキを落とすアクシデント。今日は道悪や不利で他馬が走っていない分が有り、凡戦の印象も強いのだが、この馬自身幾らかでも復調して来たのは確か。
今季は意外な位にデキが良い。何より歩様に硬さが無いのが特筆出来る。出脚良い馬だが、距離も意識しつつ中段。ポツンと離れたインを追走。有力馬が外をマクりに出る中、ここで我慢して、直線迄待ってから外へ。多少ロスは有ったが、本質的には荒れ馬場向かず、この方が良かっただろう。これもデキで道悪をこなした格好。何度か述べている様に、距離もマイルよりはこの辺りのそれが向く。
2人曳き。-6kg。前走京都戦が明らかな太目。無駄肉が無くなって、歩様もしっかり。枠も意識に有ったか、無理せず好位直後。道中はスムーズ。ただ、直線向いてからはこの馬の独壇場になってしまった。まず内へヨレてインティライミに体当たり、続いて外へ行ってメイショウサムソンと接触と、エイシンデピュティへの良い援護射撃に。道悪は良くない。
これも今季はデキが良い。輸送減しなかった点にも好感。例に依って後方。道中はずっとメイショウサムソンをマーク。4角でも早目に動くメイショウサムソンに付いて行って、坂下迄は食らい付いていたが、最後に息切れ。決め手身上の馬で、道悪は不向きだが、これだけやれたのは立派。完全に本格化。
今季は馬体充実。この数字でも緩んだところも全く無い。無理せず中段。序盤はこの馬何時もの掛かる位の行き振りで、雰囲気は悪くなかったが、直線向いてサッパリ。アドマイヤベガ産駒の道悪。
シープスキンノーズバンド。歩様が硬いのと馬に集中力が無い。ゲート五分も下げて後方から。レース後の乗り役の話に有った様に、ずっとラチ沿いを。開幕週で通常ならインが開かないケースだが、比較的頭数が少なかった上に道悪で内を避けた馬も何頭か居て上手く前が開いた。実績からそうだが、頭の高い走法から、道悪でも能力が殺がれ難いタイプ。道悪でハンデが余計に利くのも周知の通り。基本は事故。
数字の割に馬は元々良く見せるタイプ。ただ、以前はもっとイレ込むイメージだったが、今日は大人しい。誰も行かなかったのと、枠の利でスッとハナ。前半は逆に行きたがっていた位で、大逃げの格好。最後は外から4角詰めて来た人気どころの追撃は振り切ったのだが、最後に内からトーホウシャイン。最後は序盤のロスの分だが、今日はこの相手でこんなに行けるだけでも道悪適性を示したと言えよう。
ピースオブラヴと比較すると迫力不足だが、これでも良く見せている方。歩様もスムーズ。出脚サッパリで中段やや後方。人気どころが動いた際に付いて行かずワンテンポ待ってからの仕掛けだったが、4角ゴチャつくシーン。最内スッと抜けたトーホウシャインとはこの辺りが対照的だったが、それでも出て来れる辺りは気持ちが来ている。馬場適性だけでは無く、今季はデキも良さそう。次走注目。
馬格は無いが、連勝馬らしいデキの良さ。出たなりで好位のイン。道中は下を気にしている素振りは無かったが、4角での手応えが妙に悪く伸び切れなかった。他の人気馬と比較して斤量に恵まれていた分の4着だが、こういう馬場は良くなさそう。
2人曳き。歩様が良くなって来ず、良い時はもっと馬を大きく見せていた。ただそれでも前走東京戦を思えば遥かに良い。出脚甘い馬だが、馬場と斤量を意識しての先行策。昨春の東京戦で先行して惜しい2着も有り、これでも競馬になる筈だが、4角外へ逃げ加減,直線サッパリと散々な内容。デキが万全では無い事も有るが、一応は走れる状態だった筈。馬場に尽きる。
今年は歩様がしっかり。馬振りも元々良いが、良い意味で重量感が出て来た。好位直後。丁度ベッラレイアをマークする格好だったが、4角で付いて行くのがやっと。馬場も有るのだが、ベッラレイアとの比較では斤量面でも適性でも利が有った筈。距離も長い。
馬自体はまだ完成されていない面は有るのだが、毛ヅヤが良くデキは良い。もっと出脚良い筈の馬が中段から。道中は良いところを選んで走っていたが、こんな事をやっている段階で適性の無さが判る。参考外。