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競馬回顧 2011年2回京都・1回東京

第28回フェブラリーステークス(GⅠ)

トランセンド

相変わらず馬は地味。今日は毛ヅヤが冴えず、尚更悪く見えた。好発。例に依って出脚は苦しいが押してハナ。ただ、マイルでのスピードが無く、3角手前からマチカネニホンバレに並ばれてかなり苦しい展開。直線向いて、一瞬は出られる場面も有ったが、坂を上る脚で振り切って快勝。戦前懸念した様にやはりマイルは向かなかったのだが、この馬に競り掛けて来る馬を全て追っ掛けバテさせる不思議な力が有る。transcendという単語は「(経験・理解力の範囲を) 越える,超越する」といった意味が有るそうだが、この点では名前を地で行く。ただ正直、UAE戦は出脚で苦しい印象も有るが...。

フリオーソ

2人曳き。遮眼革。筋骨隆々といえば聞こえは良いが、少し立派過ぎる様にも映った。ゲートも少し悪かったが、芝で動かしても良い事は無いという判断も有って、慌てず一回立て直しての競馬。ただ、結局これが今日は正解。何度か述べた様に、ダート馬は年齢を重ねると馬力優先になる傾向が有り、芝スタートで付いて行っても他馬以上に脚を使うだけ。最初から外回しており、4角では大外とはいえ中段に取り付いていた。1分36秒台で決まる馬場もこの馬には良かったのだろうが、坂を上がってダノンカモンには並ぶ間も無くといった感じで追い込んで来た。マイル不適のこの馬としては文句無しの競馬。

バーディバーディ

+6s。例に依ってハードな攻め馬をこなしながらの馬体増。この相手でも見劣らない程度の馬にはなって来た。ゲートが少し怪しかったが、芝でも前へ行ける馬で、スンナリ中段。道中上手く捌いて、労せず追撃態勢造り、1頭で伸びて来た時には一瞬やったかの場面だったが、ラスト100mで甘くなった。前々走阪神戦に前走大井戦と、確実に差は縮めているのだが、まだ薄い様で厚い壁が。

ダノンカモン

シープスキンノーズバンド。スカッと見せる造りは元々。それでもトモにボリューム感が有るのはデキが良いから。道中はジワッと中段。ただ、今日は微妙に行き振りが悪く、直線向いてからもジリジリとしか伸びず、フリオーソには並ぶ間も無くやられ、パワーの違いを見せ付けられていた。1400mならまだ誤魔化せるのだろうが、この馬場のマイル戦で真っ向勝負となると底力で差が有る。

マチカネニホンバレ

遮眼革。シープスキンノーズバンド。-10s。前走京都戦でも毛ヅヤの良さは目立ったが、如何せん太かった。この数字は良い傾向。芝の部分でも出脚が速く、道中の行き振りはトランセンドよりも良かった。3角手前から早々並び掛け、ラスト300m迄は互角の競馬だったが、そこからトランセンドが二枚腰。前述した様にこの馬に絡んだ馬は皆追っ掛けバテしてしまう。ただ、当然ながら同じ5着でも前走京都戦より遥かに内容は上。今更ながらノビノビ走れる外枠の方が良い。

ダイシンオレンジ

相変わらずキビキビした歩様。好調キープ。もっと置かれる危険も有ったが、芝スタートでも出脚が付いてスムーズに好位。道中の手応えも悪くなく、4角回って3番手に居たが、そこからが案外。速い上がりが使える馬ではないだけに、今日の馬場でも東京マイルは厳しい。

セイクリムズン

馬体は抜群だったが、下見で何かに驚いて暴れる場面。テンション上がっていたのは確か。好発。外からマチカネニホンバレに擦られた影響も有ったのか、最初から行きたがっていた。直線向いてからはズルズル下がる一方。全く競馬にならなかった。距離は1400mの方が良いに決まっているのだが、そこへ精神状態の悪さが加わって全てが噛み合わなくなった印象。

コスモファントム

+6s。馬体ははち切れんばかりでデキは間違いなく良いのだが、この数字では太い。3角位迄は行き振り悪くなかったが、乗り役が一瞬後ろを振り返ってから急にハミを取らなくなった。何か故障で無ければ良いが...。

第61回ダイヤモンドステークス(GⅢ)

コスモメドウ

オーストラリアンブリンカー。馬体は目立つ印象無いが、この時期にしては毛ヅヤが良い。ゲートで若干分が悪く、少し出したら引っ掛かって中段。ただ、直ぐに折り合いが付いたのは大きい。この枠だが、今週はラチ沿いが意外に伸びず、早目に外へ持ち出したのも作戦だったのだろう。上手く回ってコスモヘレノスの仕掛けの乗る形で進出。ハンデ差も有ってアッサリ突き抜けた。昨年暮れに阪神で後ろから行き過ぎて失敗したが、今日は掛かっても果敢に乗ったのが正解。ハンデも大きいのだが、その乗り易さがこの馬には有る。

コスモヘレノス

この数字でも太く見せなくなって来た。意外に成長している。これもゲートが少し悪かったが、首をネジ込んで好位。従ってこれも序盤は少し行きたがっていたが、内に入れて何とか折り合いを付けた。馬が落ち着いて、2周目向正面で外へ持ち出し、昨秋東京戦同様のマクる競馬。ただ、東京は直線が長過ぎて、何かにやられてしまう。堅実だが、瞬発力が足らず。

キタサンアミーゴ

全体にメリハリの無い造りだが、近走はずっとこんな感じ。これでまずまず。この馬の出脚でスッと2番手。他馬よりは手綱を短く持っていたのは確かだが、道中は折り合いも付いていた。4角の手応えも悪い様には見えなかったが、追ってから内にモタれていた。上位2頭は3000m以上で経験が有り、今日はこの差が出たと見たいが。

ビートブラック

-8s。もう少し絞っても良い位だが、深い踏み込みをしており、デキはまあまあ。出遅れて後方。前走京都戦で先行策が裏目に出た事も有り、今日は折り合いに専念。位置取りを別にすれば4角迄スムーズに来たが、これも追い出して直ぐ内にモタれており、このロスが痛い。ただ、直線で2度手前を替えていたが、最後の右手前はそれなりの伸び。間違い無く能力は有るが、前述の通り前走で失敗してその反省が今日はまた裏目。ツキが無い。

ゲシュタルト

馬体はそれなりに見せる様になって来たが、歩様に力強さが無く。ここなら出脚が速く、スンナリ好位。道中少し折り合いが怪しく、前に馬を置いて何とか我慢させる格好。その分、内外前に馬が居て、ベストの立ち回りではなかったが、許容範囲だろう。ただ、直線向いて一種は伸びたが、手前が替わって伸びが甘くなり、ノメって止まった。何度か述べている様に、近況デキが本当ではないのだが、それを思えば悪くない内容。最悪は脱した感。

モンテクリスエス

2人曳き。遮眼革。-10s。絞れたのは良い傾向。この身体付きなら文句無し。例に依って後方でジックリと。外に馬が居たのが良くなかったのか、2角辺りから珍しく噛んでいた。4角コースロス無く回して近い位置に居たのだが、いざ追って案外。簡単にはバテないのが強みの馬だが、道中がこれでは力が出せない。意外に難しい面が有る。

ミヤビランベリ

毛ヅヤはこれでもマシになったが、相変わらず馬体に張りが無い。斤量分出脚が鈍ったが、少し出してハナ。前走中山戦と同じペースで飛ばしたのは芸が無い気もしたが、マイペースはマイペース。ただ、2周目4角では既に一杯になっていた。ハンデ,デキ,そして距離経験と今日は走る要素が無かった。

第45回共同通信杯(トキノミノル記念)(GⅢ)

ナカヤマナイト

+6s。ガサはないが、メリハリの利いたステイゴールド産駒。ただ、今日もイレ込み目立つ。ゲート無いの柱立が悪く、出ッパも怪しかったが、折り合いに専念して中段から。この形なら折り合いはスムーズ。ひらすらインを狙って上手く内が開いた。この利が大きく、それ以上ではない印象も。この手の関東馬は必要以上に売れる傾向が強く、馬券的妙味は無いと見て今春の間は全て見送り。

ユニバーサルバンク

-8s。少し歩様が硬いのがマイナス。トモが薄くなって来た。ハナへ行く気は無かった様だが、出して2番手。ディープサウンドの逃げがスローで少し行きたがっていたのを我慢させる格好。それでも坂下で先頭に立ち、寸前迄粘っていたが、最後の最後で内からナカヤマナイト。決め手の差が出た形だが、内からやられただけに、運も無かった。ただ、500万条件を勝っておらず、本賞金1200万では中山戦が使えない。もう1走使う事になるのだろうが、これ迄も無理使いになっており、その点でも運が無い。

ディープサウンド

デビュー当時思えばこれでもマシだが、トモの甘い歩様。毛ヅヤも一息。出脚で勝っていた訳ではないが、下手に外回されるのを嫌ってハナへ。大外枠からの先行策はハイペースになりがちだが、2番手以下に行く気が無く、1000m通過が61.6秒のスロー。このペースで今の馬場なら余程弱い馬ではない限り粘り込める。今日はそれだけの話で、重賞では力不足。

ベルシャザール

2人曳き。数字通りの馬振りで見栄えはするが、競走となると立派過ぎる。出遅れ1馬身不利も、この外枠で行きたがってしまい、3角では好位。それでも直線向いてジワジワ伸びており、フォームは中々ダイナミック。もう少し絞った方が良さそうだが、先々走って来る筈。

ダブルオーセブン

2人曳き。-9s。札幌で好走している様に、芝向きの造りと歩様。数字分細いのだが、馬も五分。出脚は負けていなかったが、真ん中で挟まれ、道中もミヤビファルネーゼが徐々に下がって来て4角では最後方に。それでも折り合いは問題無く、今日のスローであの位置からの5着なら上々。上がり3F33.7秒はメンバー中最速だった。次走芝なら狙い目に。単勝勝負!

サトノオー

ディープインパクト産駒だが、小じんまりとした印象。下見だけならイマイチ感強く。出脚が鈍く後方から。スローも有るのだが、少し行きたがる馬に任せて少し番手を上げ、直線は大外。通った位置と展開を考えれば良く伸びているが、出脚が無い馬は重賞で通用しない。

ダノンバラード

前走阪神戦と変わらずで、完歩の小さい歩様。馬体も強調点に欠ける。例に依ってゲートが少し悪いのだが、行く気も無く後方から。折り合い怪しいのも元々で、要は4角迄前走と同じ状態で回ってきながら、今日に限って直線は全く伸びず。直線何度も手前を替えていたのも気になった。デキ?

第104回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

トゥザグローリー

+8s。気持ち重い程度。昨季から今日で6戦目。使い詰めながら歩様に硬さが無いのが何より。若干ゲートが悪かったが、この馬の出脚で好位。この分、少し行きたがっていたのだが、一応は許容範囲。何より乗り役が落ち着いており、4角で先に動いた馬を全部行かせてから最後に外へ持ち出す余裕。前のヒルノダムールは馬場の中程でアッサリ捕まえ、完勝。ただ、直線芝の切れ目でジャンプして手前が替わっていたのはご愛嬌としても、頭の高さは相変わらず。この相手でも力量上位だが、走法から来る限界は有りそう。

メイショウベルーガ

2人曳き。オーストラリアンブリンカー。この時期の牝馬ならこれでまずまず。煩い牡馬が多い中、地味な気配が却って印象的。一度下げてから内に潜って中段。4角迄我慢させて、ヒルノダムールが動いてからの進出。ただ、ここでの手応えがトゥザグローリーとは違っており、これを被せ切れなかったのが痛い。今日はこの分の2着。それでも戦前述べた様に、牡馬相手の方がレースはし易い。今更ながら京都も得意。

ヒルノダムール

2人曳き。これでもこの馬にしてはマシな歩様。気配も上々。少し出して中段で折り合っての追走。ここ2走、ルーラーシップに並ぶ場面が無く、ビッグウィークが動いた事も有り、これに乗って4角先頭。一旦は完全に抜け出したが、手前が何度も替わって苦しがっていた。内にモタれる症状も相変わらず。手堅く走ってはいるが、この相手ならこんなモノか。

ダノンシャンティ

2人曳き。パシュファイヤー。デキに問題は無いが、イレ込みキツい。道中は中段。スタート直後から口を割って行きたがり、向正面迄行きたがっていたが、それでも直線ジワジワ伸びていた。地力の高さを見せ付けた一方で気性面も相変わらず。逆に言えば今日は乗り役の所為ではなく、8〜10Rと3連勝した安藤勝己騎手、特に10Rの癖馬レインボーペガサスを保たせる辺りは復調ムード。

ロードオブザリング

2人曳き。首を水平に保ち、気配は中々。ただ、ここへ入ると馬が迫力不足。この相手でも有り後方からの競馬となったが、2角迄は少し掛かっていた。ただ、スロー嫌って早目に動いた馬が多く、4角で馬群が縮まったのはこの馬にとって良かっただろう。道中はコースロス無く回して、直線だけ馬場のド真ん中へ。ダノンシャンティが58s背負って距離不適、この馬はベスト条件だったとはいえ、同タイムアタマ差なら上等。準オープンもまだ使える馬だが、オープンでも足りる。

ビッグウィーク

シープスキンノーズバンド。マルタンガール。+18s。多少余裕残しだが、昨秋が細い印象も有っただけに、増えて出て来た点には好感。好発は毎度。好位から立ち回りは悪くなかったが、4角でヒルノダムールに抵抗するのがやっと。案外感が残った。休み明けは言い訳になるが...。

オウケンブルースリ

+6kg。チャカついていたのは近況の成績思えば良い方に受け取りたい。馬体もこれで良い筈。下見の雰囲気だけなら最悪は脱した。全く行く気無く最後方から。この馬の場合はこれでも良いのだが、坂の下りから進んで行かず、直線も全く伸びず。同じ負けるにしても内容が悪過ぎる。当面見送り。

第46回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

ホエールキャプチャ

周回重ねる毎に煩くなって来たが、許容範囲。フックラとした造りにも好感。今日もゲート五分。出たなりでジワッと中段。この位置で普通に回って来たら直線前も空いていた点には運も有ったのだが、直線向いてラスト1Fで早くも先頭。抜け切ってからは手前が替わって遊んでいた分、着差は付かなかったが、実質はオイデオイデの大楽勝。ダンスファンタジアと違い、競馬に行って注文が付かないのが良い。ゲートももう心配無いだろう。

マイネイサベル

-6s。キッチリ出来ていたが、ホエールキャプチャとは対照的に、この時期にしては余裕が無い。ゲートで少し分が悪く、後方から。丁度ダンスファンタジアを眺めながらの競馬で、直線ダンスファンタジアが外へ持ち出したところをこの馬は内から。当然、ギャンブルだったのだが、上手く前がバラけてくれた。スパッと切れるタイプではないが、良い脚を長く使ってここ迄。内を突いた利も大きいが、直線の長いコースならこれ位は走れて不思議は無い。ただ、今日の馬体減は今後へ向けて悪材料。東京戦はまだ何とも言えないが、少なくとも輸送の有る阪神戦は見送り。

デルマドゥルガー

目立つ馬ではないが、特に減点材料も無し。まずまず。出脚が怪しくて後方から。道中は内外前と馬が居て、キツい競馬を強いられた。直線向いてからも狭いところに入ってしまい右往左往の場面。前が開いたのは既にラスト200mだった。そこからここ迄追いこんでおり、少なくともマイネイサベルよりは強いという評価は出来る。前述の通りで出脚が怪しいのは課題だが、重賞勝つ場面有っても不思議は無い。

フレンチカクタス

2人曳き。+4s。10sは絞れて良い造りだが、馬振りは断然。好発を好位で宥めての追走。ただ、直線向いてからがフラフラ。デルマドゥルガーには中山で先着しており、スローが向かない面も有るだろうが、今日だけをいえばイマイチ感は残った。

メーヴェ

数字は大きくないが、バランス取れている。トモの造りは中々。出脚は有った筈だが、内がゴチャついて後方から。この位置で折り合いは付いていた。直線向いて外へ出そうとしていたが、出し切れずに内から。それでも直ぐに前は開いた。少なくともダンスファンタジアよりは伸びており、まずまずの内容。500万は楽勝出来る筈。

ダンスファンタジア

イレ込みもそうだが、それよりも歩様が硬いのが気になった。止め絵は悪くないだけに、使い過ぎ? 若干ゲートが悪いのをカバーすべく、少し出して中段。前に壁が有るので見た目はそれ程でもないのだが、道中かなり噛んでいた。これで仕掛けが遅れ、直線内が突けず外へ持ち出さざるを得なくなって更に後手。ただ、最後はフレンチカクタスに差されていたのは頂けない。毎回述べている様に、気性面に問題の有る馬は調教が鍛錬の方にベクトルが向かない。前走中山戦は確かに好時計で、現状でも能力のアドバンテージは有る筈だが、気性面が直ったとしても数か月後アドバンテージが残っている保証は無い。

ユースティティア

毛ヅヤが良く、下見だけならコレ。数字は450sだが、馬体のメリハリも利いている。出遅れて後方から。ただ、行きたがって中途半端に動いてしまい、コーナーで外回されて、4角も大外。今日の展開では何も出来なかった。素質は有る筈だが、まずゲート難が課題。

第61回東京新聞杯(GⅢ)

スマイルジャック

2人曳き。GⅢなら馬振り断然。歩様にスムーズさが有り、デキも良さそう。落ち着いていた点にも好感。シルポートやファイアーフロートの先行策に乗りつつ、少し出して好位。内目7頭分迄の馬場が良く、この策が正解。この形では折り合い欠く懸念も有ったのだが、道中はスムーズに折り合いが付いた。今日で11戦目の騎乗となる三浦騎手、自信も有ったのだろう。直線向いても手応え通りに伸びているが、最後は1頭早目に抜け切る形になったとはいえ、キングストリートとハナ差。出して折り合い付く様になったのは収穫なのだが、程度は知れている。

キングストリート

多少太いだろうが、キビキビした歩様。まずまず。この馬の出脚でジワッと好位。3角ではスマイルジャックを相手と決めての競馬。直線向いて一瞬の脚でスマイルジャックに突き放されたが、ジワジワ脚を伸ばして最後はハナ差。この辺りは馬の特徴だろう。良い脚を長く使うタイプで、直線の長いコース向き。ただ、今月で解散の池江泰郎厩舎、土曜日も惜しい2着。何れも人気以上の好走とはいえ、スンナリ勝たせて貰えない。

ゴールスキー

意外に落ち着いていた。馬体に迫力が有って、この歩様なら及第点。最内枠で下げる事も出来ず、好位直後。少し出している分、向正面では少し行きたがっていた。直線向いても坂下迄迷って、結局スマイルジャックの外では一手遅い。馬も最後内にモタれており全てに内容が悪過ぎる。解散前に池江泰寿厩舎へ転厩となったのはそれだけの期待馬故だろうが、池江郎師に貫録見せ付けられた感。

キャプテンベガ

+18s。然程太くは見せず。馬体のしなやかさは年齢重ねても相変わらず。ゲートも若干悪かったが、行く気も無く後方から。直線内狙った策は悪くなかったが、これも少し迷って捌きながらの競馬。元々スパッと切れる方ではないタイプではないだけに、僅差でも今日は4着で一杯。昨年頑張ったアクシオンが今年冴えないだけに、サンデーサイレンス産駒18年連続重賞制覇はこの馬に託すしかないのだが...。若い頃はトモの甘さが目立った馬で、それが今は直っているにも関わらずゲートが甘いのが直らない。これが痛い。

オーシャンエイプス

この辺りの相手なら馬振り上位だが、良い時はもっとトモが張っていた。これもデビュー当時から出遅れの常習犯だが、今日は五分。折り合いは例に依って怪しいにせよ、中段から競馬が出来た。直線はグリーンベルトの外ギリギリだったが、力強いフォームで伸びて来た。スパッと切れないのはトビの大きい走法故。逆に言えば良い時の走りが戻って来ている証。引退迄に重賞一つ位は勝つ場面有って良い。

シルポート

好調キープ。今季は序盤が酷く、叩いて良くなっているだけに、好調期間が長い。好発。元々出脚の甘い馬だが、58s背負って更に鈍り、ファイアーフロートにアオられながら何とかハナ。その分だけ、前走京都戦より1秒速いペースで行く格好に。それでも目下のデキと内有利の馬場状態でラスト200m迄は粘っていたが、そこで失速。ファイアーフロートさえ居なければと考えるのは当然だが、前走重賞勝っているだけに、毎回楽には行かせて貰えないのも当然。馬の力は見せている。

ダノンヨーヨー

-8s。一息入れて張りが落ちた。良いとは言えぬ。出遅れて後方から。ただ、何れにしても後ろから行く馬で、大外持ち出すのも予定通りだが、オーシャンエイプス迄がグリーンベルトでこの馬だけが悪いところを通らされる格好に。手前が替わるのも遅かったのだが、これはこの馬の癖。デキも本当ではなかっただけに、仕方が無い。今日はモタれずに走った点を収穫としたい。

第51回きさらぎ賞(NHK賞)(GⅢ)

トーセンラー

2人曳き。-10s。攻め強化して予定通り絞れて来た。それで居て歩様も落ちていない。折り合いに専念して後方から。最初から馬場の良い外目を走らせる為にも下げた様だが、これがまず正着手。そしてペースが遅いと踏んで、早目に動き、4角で3番手グループの先頭。それでも逃げたリキサンマックスとは10馬身程差が有ったのだが、上がり3Fで2秒違う脚で最後はクビ差。馬も見事だが、乗り役の判断も見事。鮮やか過ぎて馬の能力が分かり辛いのだが、全身使ったフォームは躍動感有った。根性が無いのか、前走は競って甘い印象しかなかったが、こういう競馬も合っていた様。

リキサンマックス

2人曳き。遮眼革。-6s。絞れたと見て良い。ムチッとした造りは兄ローレルゲレイロに似ている。造りは上位。押して一気に内ラチに寄せてハナ。2番手メイショウナルトとは3馬身、更に後続馬群とは3馬身離しての逃げ。押して行っているので見た目には速いのだが、実際は1000m通過が60秒超えるペース。ミルコ・デムーロ騎手を除き、上手く後続を騙した。内が悪いので仕方が無い面も有るのだが、直線向いて何度か手前を替え、頭が上がり気味。あれが無ければ逃げ切っていた。ラチを頼っている分、前走よりは真っ直ぐ走っているのだが、この辺りは父キングヘイローを彷彿とさせる。ただ、最終的にはこの出脚をスプリント戦に活かした方が馬の集中力は続くのだろう。

オルフェーヴル

2人曳き。-6s。今日は少しイラつき気味。馬体減も良い傾向とは言えぬ。この馬にしてはゲート出た方だが、例に依って後方から。ただ、道中の折り合いが怪しく、トーセンラーの進出に付いて行けなかったのが悪い方に出た。直線向いてからはトーセンラーと同じだけ伸びており、4角での位置取りの差が全て。ドリームジャーニー同様、コーナーが多い競馬の方が折り合い面で誤魔化しが利きそう。

ウインバリアシオン

馬体そのものは悪い印象無いが、トモの甘い歩様が減点。例に依って出脚は甘いのだが、何とか中段。これも序盤は折り合いを欠いていたが、それでもオルフェーヴルよりはマシ。一応4角でトーセンラーを追撃する態勢は造っているのだが、追って手前が替わらず、伸びが甘かった。現状は力不足。

メイショウナルト

休養前の方が歩様に力強さは有ったが、馬体はほぼ出来ていた。数字上のペースはともかく、リキサンマックスが飛ばして離れた2番手。折り合いも付いていた様に見えたが、いざ追って内にモタれ、ステッキに尻尾振って抵抗する症状が直らず。見た目は悪くなかったが、これもまだ本当ではない。

コティリオン

相変わらず数字の割にはコンパクトな造り。皮膚の薄さは有ったが、今日は歩様に力が無い。出遅れて後方から。折り合いは付いていたが、この位置だから折り合っていた印象も。直線向いてもまだ後方4,5番手では位置取りが悪過ぎる。先週も述べたが、乗り役が最近乗れていなくて。

第45回小倉大賞典(GⅢ)

サンライズベガ

少しトモの送りが硬いのだが、叩いて毛ヅヤが良くなった。中山2200mの後で、出脚が怪しかったが、コスモセンサーに乗り、クレバートウショウに抵抗しつつ好位。この距離なら折り合いは付く馬で、これでもスムーズ。4角もクレバートウショウの仕掛けに乗っての追い出し。最後はバトルバニヤンに差されそうになっていたが、平坦という事も有り、一杯一杯粘り切った。前走はミヤビランベリがスロー過ぎて3角から動く競馬となり、見た目以上に厳しい競馬となったが、それを思えば今日は遥かに楽な競馬。落差で走った印象も。ただ、最高に運んでハナ差。ハンデ55sでも有り、過大評価も危険。

バトルバニヤン

腹回りが弛んでおり、張りが一息。見た目のデキだけを言えばかなり悪い部類。出遅れて出脚付かず。ならばと最初から内へ潜って向正面で中段。4角で上手く馬群が切れて、直線外へ持ち出せた。この馬にとってはリルダヴァルと追い比べとなったのも良かっただろう。渋太く脚を伸ばしてハナ差迄持ち込んだ。コース相性も有るのだろうが、前々走と同じ競馬に徹して、今日はギャンブルに成功。ただ、出脚の無さに状態面が見え隠れしており。

リルダヴァル

+8s。遮眼革。少し緩く映る。ここへ入ると馬振りは上位だが、完調手前。出脚で苦しく、このコース形態で何とか好位。道中の折り合いは若干怪しい程度で、一応は付いていた範囲。それよりも4角で何処へ行くかで乗り役が迷ったのが痛かった。サンライズベガに締めて回られて、これを行かせてからの追い出し。最後はハナ+クビ差の3着だが、同タイムだから比べ馬では勝っている。ただ如何なる理由が有っても、この馬がロートル連中相手に負けたのは頂けない。下見通りまだデキが戻り切っていない。

スマートステージ

シープスキンノーズバンド。前走京都戦でも馬は目立っていた。毛ヅヤが良く、好調持続。元々出脚の無い馬だが、オートドラゴンと接触して後方から。バトルバニヤン同様、最初から腹括って内を狙う策。それなりの競馬は出来ているが、如何せんバトルバニヤンの後追いでは馬券圏内迄が無い。新潟がベスト。

サンライズマックス

2人曳き。今季はデキが良い。トモの造りがしっかりしており、手先のスナップが利いている。ゲートは出たが、例に依って後方から。これはこれで良いが、直ぐ外に居たドモナラズが邪魔になり、マクりが打てなかったのが痛い。直線は競馬が終わってから伸びて来た格好に。前述した様にデキは有るので、チャンスは続くが。

ナリタクリスタル

前走中山戦から出来ていた。悪くなっていなければ上等。出脚悪くなかったが、向正面から急に手応えが悪くなり、そこから半周追い通し。それを思えばズルズル行っていないだけマシなのだが、案外の競馬。出脚が有っただけにもう少し前へ行っても良かったか。何れにしてもこういう乗り難しさは有る馬。

コスモセンサー

張りは有るのでデキ自体は良さそうだが、腹回りボテッと映る。押してハナのつもりが、内からシゲルタックに主張されて慌てて2番手引く形。当然折り合いは付かず、このロスは相当。直線向いた段階で既に手応えが無く、そのままズルズル。今日は乗り役が悪く、参考外。

第25回根岸ステークス(GⅢ)

セイクリムズン

筋肉が浮き上がり、皮膚を薄く見せて充実一途。ゲートが若干怪しかったが、出脚と枠の利で中段のイン。先に追撃態勢造ったダノンカモンへ外から併せ、ラスト200mから一騎打ち。これを100m程で制して、最後は流す余裕が有った。圧倒的に強い。1.23.0の時計も、馬場状態勘案すると意外に速い方だろう。次走のマイルはやってみないと何とも言えないところだが、下見の気配はむしろ地味なタイプで、道中も折り合いが付く。トランセンドがマイル,東京共向くタイプではない事も有り、勢いも加味して次走も中心に。

ダノンカモン

シープスキンノーズバンド。-10s。若干気負っていたが、前走京都戦が太目で、これ位が丁度。先行争いに一瞬クビだけ突っ込んで、直ぐに好位へ引く形。4角スムーズに捌いて、ラスト200mで先頭。ただ、その時点ではセイクリムズンの勢いが違っていた。後続には3馬身差付けており、悪い内容ではないが、勝ち馬が強過ぎた。ただ、この馬の場合は東京マイルで結果を残している強みが有る。昨秋武蔵野ステークスでも、枠に泣いただけで、グロリアスノアと差の無い競馬。これも上位争いは確実。

ダイショウジェット

+8s。数字程ではないが、太い。ベストは550s。道中は中段から。この枠で外回される懸念も有ったが、行きたい馬がそれなりに先行し、後方馬群はバラけて1頭分だけ外を回る形。直線向いて一瞬の瞬発力では上位2頭には叶わなかったが、この馬らしいダイナミックなフットワークでしっかり最後迄脚を伸ばした。東京ならこれ位走れて当然。ただ、砂を被る事自体は平気な馬だが、前述の通りトビが大きいので、今日はバラけた位置で追走出来たのも大きい。

エーシンクールディ

この時期の芦毛でも、毛ヅヤは怪しいが、馬体は数字通り出来ていた。出脚は勝っていたが、ケイアイガーベラが居て好位に控える形。道中の折り合いもスムーズで、坂下では先頭の場面。そこからは上位馬が強かったが、見せ場は充分造った。先行するイメージの強かった馬だが、この競馬が出来るならどんな競馬でも出来そう。

ティアップワイルド

数字程の重量感は感じないが、トモに厚みが有って、まずまず。これも出脚は速かったが、ケイアイガーベラ相手に喧嘩避けて好位。道中は問題無かったが、いざ追ってからが甘い。何度か述べた様に、この馬は時計に天井、特に上がりの脚に限界が有るのだが、それにしても今日は負け過ぎ感は有る。現状1400mは長い?

ケイアイガーベラ

歩様には多少硬さも有ったが、馬体は文句無し。東京はゲートから怪しいのだが、出脚でハナ。道中のペースは大して速くなく、4角も手応えも悪くないように見えたが、追って案外。東京だけではなく、船橋や中京も含め左回りは全て馬券圏外。これに敗因求める外無さそう。

サクセスブロッケン

ギスギス感も有ったが、一応は出来ていた。意外に出脚の速い馬だが、無理せず中段。ただ、直線向いてってからが全く伸びず。下見はこれで走れると思えただけに、症状は深刻なのだろう。引退は止む無しの感。

第46回京都牝馬ステークス(GⅢ)

ショウリュウムーン

似た様な数字でも夏場は緩いだけだったが、ここに来て馬が良くなっている。ただ、下見はかなり気負っていた。この馬の出脚で中段やや後方。前に馬が居て、怪しいながらも折り合いは一応付いていた。外差しの利く馬場で、4角回って10頭以上横に並んでの追い比べとなったが、ド真ん中を突き抜けて来た。ハミを替えた効果は確かに有った様。ただ、今日でも抜け出して一瞬は内にモタれる場面。手前も直線だけで5回程替えており、今日は強い内容でも毎回確実に走れる保証は無い。

ヒカルアマランサス

+12s。この数字では多少太いのは否めず。歩様も相変わらず。昨年同様、ゲートが悪くて後方から。行かせると意外に甘い時が有り、今日の馬場ならこれはこれ。直線外回す策も間違っていないが、直線左手前で内にモタれる場面が有り、ここが少し痛かった。右手前での伸びは中々だったが...。戦前述べた様に、最近勝負どころでモタつく癖を見せるのだが、これもまだ本当とは言えない。

サングレアズール

+12s。然程太くは見せず。近況は1400m以下を使われており、気配も丁度良いところ。出脚の有る馬だが、折り合い意識して出脚使わず好位の内目。前述の通り近況は短距離中心、今日はしかもスローだったが、折り合いは付いていた。直線も内の悪い馬場状態の中、しっかりしたフォームで伸びており、まずまずの内容。オープンでも足りる馬。

レディアルバローザ

馬の造りに強調点は無いが、この時期の牝馬にしては毛ヅヤが良い。こちらは出脚の速い方ではなく、中段から。この枠で馬場の悪い内を通るしかなく、最後がジリッぽくなった印象。昨秋京都戦時に準オープンでも足りると述べたが、これならオープンでも問題無さそう。ただ、次走は準オープンの東京戦との話。池江泰郎厩舎のラス前で必勝期す一戦に。

リビアーモ

+6s。馬体は悪くないが、歩様に力強さが来ればもっと良くなりそう。出脚がサッパリで後方から。追ってからも一瞬モタついてから伸び出した様な印象。もっと俊敏さが来ないとオープンでは厳しい。

ブロードストリート

+10s。デビュー以来最高体重。元々スカッと見せる馬で、トモに付いた分には気にならないが、腹回りに来ており、やや減点。道中は好位に居たが、オッツケ気味の追走。4角でも置かれ気味になっていた。エンジン掛かったのはラスト200m程。太い影響も大きいだろうが、今なら2000m位の方が競馬がし易そう。

コスモネモシン

デキの良さは目に付いたが、テンションが高くて。下見の気配から折り合い懸念していたが、好位でスムーズに折り合えた。直線向いてこれならの雰囲気だったが、いざ追ってからが甘い。ただ、脚が上がっている様な印象でもなく、単純に決め手負け。戦績通り33秒台の脚が無い。

アグネスワルツ

2人曳き。相変わらず毛ヅヤが冴えず。気配はともかく、馬体にもまだ張りが戻らず。出遅れ1馬身不利。カバー出来る出脚は有るにせよ、無理はせず2番手から。ただ、元々内が悪い上に、坂の下りで我慢が利かないアプリコットフィズ。最悪の展開になってしまった。デキも無いだけに踏ん張りが利かず。前走中山戦の2着は恵まれに恵まれただけで能力検定としては参考外。本調子取り戻す迄には暫く掛かる筈。

アプリコットフィズ

歩様に力強さが有り、相変わらず数字の割にバランスの取れた造り。出脚が速く、スッと好位。ただ、スタート直後からずっと行きたがっており、坂の下りでも待ち切れずに動いてしまい、直線は全く伸びず。今日は競馬になっていない。馬も勿論悪いのだが、昨年辺りから折り合いが付かないのは安藤勝己騎手の特徴。一時程の神通力が無くなりつつ有って。

第16回シルクロードステークス(GⅢ)

ジョーカプチーノ

2人曳き。+10s。数字通り少し太目だが、メリハリは残しており、デキが良いのは確か。出遅れ1馬身不利。道中は後方から。もう少し前に付けたいところだが、如何せんスローで折り合いが怪しく、それどころでは無かった。600m通過が34.8秒は過去20年の1200m重賞の中で最も遅い流れだそうだが、上手く外目に持ち出し、ジェイケイセラヴィ等このスローを嫌ってマクッた馬に乗っての進出。直線は外から一気に突き抜けた。前開催と違い、今週から外が伸びる馬場に一変した京都芝、58s背負っての勝利だけに能力は否定しないが、細かいところで上手く行った感は有る。

アーバニティ

-6s。狙い通り絞れて来た。今季はデキも良い。前走阪神戦では外枠から引っ掛かっており、二の轍は踏まぬ様、出脚使わず後方から。ジョーカプチーノ同様、怪しさは有ったが、一応折り合ってジョーカプチーノの後から脚を伸ばした。折り合えばこれ位の脚は有る。過去に何度か述べた通り、1400m戦ではイマイチ詰めの甘さが有り、ベストは1200m。あとは前が止まるかどうかの問題。

モルトグランデ

+10kg。全体が立派といった雰囲気。デキは悪くなさそうだが、少し太い。ゲートは出ているが、やはり出脚で分が悪く中段から。外差しの利く馬場だが、中段の内で上手く脚を矯め、手応えだけを言えば4角で勝ったかの雰囲気。前走は決勝線寸前で甘くなっただけに、そこを我慢しての追い出したタイミングはバッチリだったが、今日は相手が強かった。前走の相手で今日の展開なら何とかなっただろう。同じ3着だが、前走の反省を踏まえて乗り役は完璧に乗っている。乗り馬恵まれず重賞未勝利の田辺騎手だが、近々チャンス有りそう。

セイコーライコウ

多少腹回りがボテッと映り、実際太いだろうが、トモの盛り上がりは悪くない。この馬なりの出脚で中段。道中はインでスムーズな立ち回り。直線ラチ沿いから一瞬だけ抜け出さんかの場面は造ったが、そこ迄。ハンデ54sも若干恵まれたが、外が利く馬場状態を思えば上々の競馬。オープンでも通用する下地は有る。

シンボリグラン

遮眼革。この数字でも太く見せない。昨季から攻め馬強化しているが、実になっている。以前気になった歩様の硬さも気にならず。最近ゲートが悪かったが、今日はゲート五分。まだまだ馬が若く、好位で少し行きたがる位の手応え。直線向いての決め手の差は仕方が無いだろう。元々重賞で勝ち切れる馬ではなく、自分の力は出し切った。

スプリングソング

トモにボリューム感が有って、止め絵は良いが、何時も以上に歩様が硬い。ゲートで若干後手踏んだが、押して好位。道中は悪くなかったが、4角の手応えが少し怪しく、直線も伸びあぐねた。前走後に反動警戒と述べて、間隔開けての出走は期待通りだったが、まだ本当ではない様。今春は厳しそう。

サンダルフォン

+2s。前走でも太かった位だが、今季は馬体に張りが有ってデキが良い。例に依って行く気無く後方から。直線だけ外へ持ち出す策は悪くないが、直線では手前が中々替わらず、ラスト50m地点。枠も応えたが、京都も合わない印象。

ジェイケイセラヴィ

この時期にしては毛ヅヤまずまず。気合の乗っており、下見に問題は無い。ジワッと好位。スロー嫌って早目に動いて行き、4角で先頭。伸びそうで伸びずはこの馬のパターンだが、今日はこのスローを思うと負け過ぎ感が有る。モルトグランデ程度に使える脚が短い印象。もっと矯めた方が良さそう。

ティファニーケイス

遮眼革。トモに迫力が有り、毛ヅヤもまずまず。出脚で1馬身抜けてハナ。ジョーカプチーノが出遅れてイメージ狂った分は有るのだが、それにしても600m通過34.8秒はスロー過ぎた。要らぬマクりを呼び込み、自身が苦しくなっただけ。最近、関東の若手騎手にペースの分かっていない騎乗が多く...。