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競馬回顧 2013年2回京都

第30回フェブラリーステークス(GⅠ)

グレープブランデー

遮眼革。四肢にバンテージ。-6kg。今日も馬体には迫力が有る。気配も上々。ゲート五分に出て、好位のイン。砂はかなり被った筈だが、相変わらず問題はなく、直線向いてから外へ持ち出し力強い伸び脚で強い勝ち方だった。前走中京戦も、時計こそ遅かったが、完勝。パワーが有るのでこういう馬場も向いているのだろう。数年前に砂厚が9cmになっているが、特に今日はパワータイプの台頭が目に付いた。ただ、レース後に故障が判明。また暫く掛かりそう。

エスポワールシチー

+3s。馬体の張りが少し怪しいが、最近はこんなモノ。一時悪かった歩様はマシになっているが。今日はゲート五分。タイセイレジェンドより出脚に余裕が有ったが、行かせて2番手。ペースもそれ程速かった訳ではなく、坂を上がって後続を完全に突き放したが、結果的に抜け出すのが早過ぎたか。一瞬フワッとしたところをグレープブランデーが急襲。2着を何とか死守するのがやっとだった。前述した様にパワー優先の馬場で復活。

ワンダーアキュート

2人曳き。前肢にバンテージ。チャカつきは毎度。馬体も重量感充分。最近にしては珍しくゲート五分。この馬の出脚で中段から。4角迄はスムーズに運べた。直線向いてグレープブランデーの直後。テスタマッタを無理矢理弾いて伸びて来たが、それでも一手遅れた面は否めないだろう。常に底力を感じさせる走りをする馬だが、この距離は微妙に忙しい。

セイクリムズン

シープスキンノーズバンド。四肢にバンテージ。相変わらずメリハリの利いた造り。毛ヅヤも良い。ゲートが少し悪かったが、内枠の馬が概ね先行してくれてロスは軽微。ラチ沿いに拘って上手く捌いて来たが、最後の最後に甘くなった。決め手では負けていないが、上位とはパワーの差が出た形。

シルクフォーチュン

この馬にしては落ち着いている。馬体も大分重量感が出て来た。この馬にしてはゲート出て後方から。今日は何とか折り合っていた。大外へ持ち出して直線も伸びているが、セイクリムズンの項で述べた様に、最後はパワー負けした印象。前と似た様な脚色になっていた。1分34秒台の馬場の方が良い。

テスタマッタ

2人曳き。下見は何時も煩い印象はないが、今日も少し緩い。これも例に依って後方から。課題の折り合い面も何とか堪えていた。ただ、昨年と違い、内へ突っ込んだのが失敗。ワンダーアキュートが強引に進路を奪ってしまい、万事休す。そこから渋太く盛り返しているが、競馬は既に終わっていた。参考外。

ガンジス

落ち着いていて今日も雰囲気は良かった。ダート馬にしてはトモが少し薄いが。スッと出て好位から。理想の位置で立ち回りは完璧だったが、追って案外。戦前は期待したが、今日のところは見込み違い。力負け。

カレンブラックヒル

2人曳き。四肢にバンテージ。このメンバーで迫力が足りないのは仕方がないところ。特に減点材料はない。半馬身出負け。押して好位には取り付いたが、初ダートで好走するならハナか2番手でないと厳しいところ。案の定、4角でアラアラだった。可能性は有る馬で、チャレンジ自体は間違っていないと思うのだが、出遅れが痛かった。乗り役に変なプレッシャーが掛かったか、休み明けが響いたか...。

第47回小倉大賞典(GⅢ)

ヒットザターゲット

気配は地味だが、馬体の雰囲気は悪くない。ゲート自体は普通に出ているが、外から来られて中段やや後方から。ペース自体が決して速い訳でないのだが、今の時計の速い馬場で各馬が早目早目。この展開で内で脚を矯められたのが今日の勝因。一瞬の脚を生かして抜け切った。最後ダコールに詰められた辺り、良い脚はほんの僅かしかないといった印象だが、とにかく勝ち切ったのは見事。好騎乗。

ダコール

-6kg。しっかり踏めていた。数字はないが、馬体も纏まっている。あまり行かせる気はなく、後方から。道中はヒットザターゲットの外に居たが、4角から外へ持ち出し、直線向いて一瞬はやったかの場面だったが、内からヒットザターゲット。着差が着差だけに通った位置の差のみだろう。これが外枠なら諦めも付くが、特に2番枠だけに悔いが残るところ。内枠を無駄にした感が有る。

ダローネガ

-8kg。絞れてキリッとした印象。これで本調子。勢い良く来た外枠の馬に少し抵抗しつつ好位。戦前は距離面を不安視していたが、少し力みながらも前に壁がない割には堪えが利いていた。4角先頭で回って来て、直線向いても渋太く粘っている。慣れればこの距離でも何とかなりそう。

マルカボルト

四肢にバンテージ。トモにボリューム感。煩いのも何時ものこと。ゲートは一番速かった位だが、押しても進んで行かず中段やや後方から。道中はいつでも動ける位置に居たが、どうもズブさが有って、エンジン掛かったのは直線向いてから。脚は確実に持っているが、もう少し流れに乗れるだけで違うだろう。本来は先行する馬だけに、ローカルの1800mは少し忙しいか。

パッションダンス

2人曳き。四肢にバンテージ。皮膚を薄く見せて歩様が力強い。この枠でジワッと好位。ペースは大して速くなかったが、折り合いは付いていた。向正面で外へ持ち出したが、4角で少し前が壁になり、少し待たされたのが痛かったか。3着争い接戦だったが、僅かに見劣った。ハンデ差無視すれば実力的には互角以上。この相手なら充分足りる。

第63回ダイヤモンドステークス(GⅢ)

アドマイヤラクティ

少し気負っていた気もしたが、硬さはなかった。馬体が軽いのはこの距離ならプラス。この枠で急かしても良いことはなく、出たなりで中段やや後方から。折り合いは序盤怪しい場面も有ったが、要は前に馬が居るかどうか。前に馬を置ければ折り合いは付いていた。2周目向正面でコスモヘレノスが半ばヤケクソ気味に動き、これに乗る形で進出。それで勝ち切ったのだからかなり長い間良い脚を使っている。ここ数走、3着続きで詰めの甘い印象も有ったが、この距離で新味が出た。天皇賞も圏内だが、あとは毎度の如く馬場状態がカギになる。

ジャガーメイル

遮眼革。大分歩様がしっかりして来た。トモに筋肉が浮いて、全盛期よりむしろ良いかも。ゲートが若干悪かったが、無理せず後方に近い位置。馬装は派手でも、ハンドリングの良さには定評が有り、セコい競馬は出来た。2周目4角から外へ持ち出し、アドマイヤラクティを追う形で坂を上って一瞬止まり掛かったが、最後にもう一脚使って2着浮上。ハンデがどうかと思ったが、東京もこの距離も走る。

メイショウカドマツ

シープスキンノーズバンド。これもトモのボリューム感は目立った。少しテンション高いが。最初から行く気はなかったそうだが、ゲートも悪く好位から。途中の飛び道具にも我関せずで直線迄待ってから追い出したが、アドマイヤラクティとの追い比べで一瞬前に出たものの、ラスト200mで力尽きた。渋太いタイプで、中距離は決め手負けする場面も多いのだが、この距離はこの距離で少し長い印象。

ノーステア

シープスキンノーズバンド。数字の割に大きく見せないが、距離を考慮すればそれはそれ。ただ、チャカつくのは明らかなマイナス。ゲートも少し悪かったが、あまり進んで行かず後方から。2周目3角から追走も怪しくなったが、押して押して直線もフラフラになりながらここ迄。頭も高く、シッチャカメッチャカな馬だが、東京は合っている。距離はもう少し鍛錬が必要だろう。

サクセスパシュート

筋骨隆々といった雰囲気ではないが、バランスが取れて馬体には張りが有る。行きたい馬に行かせて中段のイン。道中はメイショウカドマツを見ながらの競馬となったが、4角で外へ持ち出さず、直線は内から。ジワジワ来ているが、前と似た様な脚色。基本的には自力で動いた方が良いタイプかも。

ファタモルガーナ

前肢にバンテージ。スカッと見せて、今日も雰囲気は良かった。スタート直後に躓いて出脚が死に、離れた最後方からの競馬。馬群に追い付くのに脚を使い、そこで行きたがってしまい、かなりリズムを欠いていた。今日は競馬にならず。むしろ良く6着迄押し上げた方だろう。引き続き注目。

第47回共同通信杯(トキノミノル記念)(GⅢ)

メイケイペガスター

2人曳き。-8kg。この馬にしては落ち着いていた。もう少しトモにボリューム感が来ればGⅠクラス。馬体に迫力が有る。ゲート少し悪かったが、押して好位。"流石は横山典弘騎手"というべきだろう、意外に折り合っていた。今日はこれが全て。早目に先頭に立ち、最後迄脚勢衰えず、そのまま押し切った。力さえ出し切ればこれ位は走って当然。ただ、次走中山戦直行でしかも乗り替わり。アッサリでも不思議はないが...。

ゴットフリート

2人曳き。前肢にバンテージ。相変わらず馬は子供。気配はこんなモノだが。これもゲートが怪しく中段から。少し折り合い面は怪しかったが、持って行かれる程ではなく、我慢は利いていた。直線向いても、終始メイケイペガスターと同じ脚色。良いトビしているのだが、やはりゲートと折り合いが課題になる。

マイネルストラーノ

後肢にバンテージ。こじんまりとした馬体。少し歩様に力感を欠く。一瞬ハナへ行き掛けたが、マイネルマエストロが行って2番手。同馬主喧嘩せずで、スローに落とし、狙い通りの競馬は出来た。直線向いてからメイケイペガスターには一瞬で交わされたが、3着には渋太く残した。前走中山戦は馬場が悪くてズボズボ決着になったが、スムーズならこれ位は走れる馬。

ラウンドワールド

馬には問題ない。ノンビリと歩けていた点も何より。出遅れ2馬身不利。これだけ遅れると流れに乗るだけで脚を使ってしまう。脚を矯めるだけ矯めて、直線は脚を使っているが、そこ迄抜けた馬でもなく、毎度の如く惜しい競馬で終わってしまう。暫く掛かりそう。

マンボネフュー

シープスキンノーズバンド。トモの造り自体は悪くないが、その割に歩様が甘い。出脚は速かったが、外から来られている間に自然と中段に。この辺りは、折り合いに問題がなければもっと強気に行けた筈だが、少し行きたがっていた影響も有った。直線も、ずっと前が開かず、マトモに負えるようになったのはラスト200m。完全に脚を余してしまった。

第106回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

トーセンラー

+10s。少し集中力を欠くが、増えたのは良い傾向。ゲートはキチンと出たが、例に依って行かせる気はなく、中段の外目。ショウナンマイティが抑え切れずに早仕掛けして、結果的には絶好の目標が出来た。従って展開的にはこれ以上なく向いたのだが、それでもこの力の要る馬場で勝ち切った点は評価出来る。馬体が増えていた様に、パワー面で強化されている。

ベールドインパクト

2人曳き。四肢にバンテージ。+12s。馬体に張りは出たが、少し太いかも。出脚が案外で後方から。4角でも後方の内目に居たが、向いてから外へ持ち出し猛追。上手く乗られたトーセンラーには届かなかったが、地力の有るところを見せた。トーセンラーと違い、馬格も有って遠回りさせられる可能性も低そう。今年は最低でも重賞制覇がノルマだろう。

ショウナンマイティ

2人曳き。戦前は状態面に良い話がなかったが、少し緩い程度。毛ヅヤが冴えていた辺りは陣営の努力の賜物だろう。トーセンラーに叩かれて後方。ただ、1角入った辺りから行きたがってしまい、2角で乗り役が諦めてハナへ。地力で良く粘っているが、内を開けざるを得ない馬場状態も悪い方に働き、2着残せず。馬は頑張っているが、GⅠならともかく、GⅡでは一番やってはいけないパターン。昨年リーディングの浜中騎手だが、今年はとにかく乗れていない。

ビートブラック

もう少し絞れた方が良いのは確かだが、気持ちは前向き。ヤマニンファラオには出脚で完敗だったが、押してハナ。途中からショウナンマイティに行かれ、展開厳しくなったが、マイペースを貫き入着。ベストはハナだが、自分の競馬に徹しさえ出来れば競馬は出来る。かつては完全な気分屋だったが、天皇賞制して強敵相手に揉まれたのが良い方に出ている。

ジャスタウェイ

2人曳き。前肢にバンテージ。+4kg。スカッと見せてチャカつく。この距離なら出脚優位でスッと好位。ただ、道中結構行きたがっていた。直線向いても伸びずバテず。ショウナンマイティが状態面で嫌われて、押し出されての1番人気となっていたが、この馬にとっては距離が長かった。

第48回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

ウキヨノカゼ

-8kg。この時期で毛ヅヤは案外だったが、狙い通り絞れて来た。このメンバーでは単純に一番良く見せた。出遅れ1馬身不利。少し出してジワッと好位へ。ペースは1000m通過60.3秒のスローだったが、それと関係なく外から競馬し、アッサリ突き抜けた。最後詰められたのはあまりにも早目に抜け出し過ぎたから。着差以上の完勝だった。レースレベルを疑問視しつつも、前走中山戦で触れた通り、東京向きの馬。

スイートサルサ

2人曳き。-10s。細くは見せず。ただ、気配は今日の方が良かった。これもゲートが悪かったが、出脚でカバーして中段から。インで脚を矯める策は定跡通りだが、直線向いて一瞬狭くなる場面。立て直してからの追い出しになった。もう少し流れていれば影響は軽微で済んだ筈だが、このスローだけに勿体ない競馬になってしまった。ただ、左回りでモタれず走れた点は大収穫。

イリュミナンス

四肢バンテージ。-12s。落ち着いていた。硬さもなかったが、チョイ巻き気味。ゲートは五分に出たが、出脚がなく中段から。少し行きたがっていた様にも見えたが、直線向いてからのエンジンの掛かりが悪い。前走中山戦でも同じ症状だったが、東京でもこれでは...。距離が延びればマシになるとしても、そもそも体力面で疑問が残る。

ジーニマジック

四肢バンテージ。-8s。前走が太かった。毛ヅヤは一息だったが、現状はこれ位がベスト。戦前の想定通りハナ。出脚も速く、このペースで後続を数馬身離しつつ、楽に行けた。坂を上がっても先頭、2着は確保かに思われたが、最後に2頭が強襲。同着の3着に。今日の展開で勝たないと厳しい気もするのだが、次走中山で権利を取る場面迄は有って良い。

トロワボヌール

2人曳き。前肢にバンテージ。多少チャカつくが、ギリギリの馬が多い中、フックラした造りに好感。ゲートは速い方ではなかったが、少し出して中段から。ただ、微妙に行きたがっていた。直線はサッと外へ持ち出し、スムーズな競馬が出来たが、追って決め手負け。フォーム自体は力強いが、瞬発力が足りない。

コレクターアイテム

-6s。トボトボ歩くのは何時もの事だが、馬体の張りが怪しく映った。ゲートも悪かったが、例に依って後方から。ただ、4角から手応えが怪しかったが、追ってからもサッパリ。不必要に外を回し過ぎた面も有るとはいえ、デキがなかったと見るのが妥当だろう。これから立て直せるか、正念場になった。

第63回東京新聞杯(GⅢ)

クラレント

非力な歩様は相変わらず。今日はトモの張りも怪しかったが。好位取りに行って序盤はかなり行きたがっていたが、岩田騎手の腕っぷしで宥め切った。直線向いてからはあとはどこを割るかだけといった手応え。前が開いてからはその通りスパッと切れた。二束三文とはいわないが、他場では案外にも関わらず、東京では妙に強い。ただ、これを東京適性と片付けるのは簡単だが、あくまでGⅢ。独特の淡々とした流れが向いた感も有る。GⅠで果たして...。

ダイワマッジョーレ

一歩毎に筋肉の動きが分かる馬体の張り。気配も良かった。マイルでは出脚がやや怪しく、中段やや後方から。今日は折り合いが付いていた。直線向いても中々前が開かなかったが、ラスト200mでクラレントが抜け、そこを通る形でここ迄。スムーズだったクラレントとは大分捌きに差が有ったが、このスローでこの差なら勝ちに等しい内容。やはり左回りの方が伸びが良い。もう少しゲートを出てくれればベストだが、この馬こそ東京巧者。

トライアンフマーチ

四肢にバンテージ。筋肉の盛り上がりは中々。前走京都戦より集中力が有った。出脚も悪くない馬だが、スローを読んで少し押し気味に2番手。坂下迄我慢して、直線はレッドスパーダとスマートシルエットとの間を割る形になったが、最後は決め手負け。勝ちに行くならもっと早目に動かないとダメだろう。勿論、それが馬主にとって良いかどうかはまた別の話だが。

レッドスパーダ

手先だけで歩くのは毎度。馬体も数字の割に迫力がない。序盤少し競られたが、ジワッとハナへ。1000m通過が59.4秒だからまんまとスローに落とせた。もう少し坂下で後続を突き離していればベストだっただろうが、僅差には粘っている。もう少し出脚が有れば馬券圏内も。

ブライトライン

腹回りがボテッと映った。いいとはいえないだろう。出脚云々の馬ではなく、例に依って後方から。ダイワマッジョーレよりも余程上手く捌いていたが、最後はむしろ止まり掛かっていた。数字にすれば上がり33.2秒と自己最速だが、手前も替わっておらず、少し疑問符も付く内容。案外左回りは良くないかも。

ドナウブルー

四肢にバンテージ。馬体はこんなモノだが、少しトモの送りが硬く映った。出脚利かせて好位。馬群の外に居たとはいえ、リズム良く走れていた様にも見えたが、追ってサッパリだった。下見通りデキが一息かも。

第53回きさらぎ賞(NHK賞)(GⅢ)

タマモベストプレイ

2人曳き。チャカついていたが、今日は馬をドッシリと見せた。出脚は有る血統で、今日も一番速かった位だが、マズルファイヤーをマークする形で2番手。ここで上手く脚が矯められた。直線向いて外からマズルファイヤーに併せ、並ぶ迄右手前だったが、左手前に替えてもう一伸び。パワー不足は前回触れたが、平坦とスローで上手く誤魔化し利いた印象。それ以上ではないだろう。

マズルファイヤー

前後肢にバンテージ。-10kg。ここでは馬振り最上位。毛ヅヤも冴えていた。誰も行かない流れで、少し押しただけでハナへ。内の馬場が悪く、道中からかなり内を開けての逃げに。直線でもほぼ馬場のド真ん中に持ち出したが、この分だけ、差された印象。かなりパワー任せでも、競馬としてはマイペースに持ち込んで勝っている。賞金加算出来たのも何より。

アドマイヤドバイ

前肢にバンテージ。背丈が低いだけで馬の造りはしっかりしている。ゲートが少し悪かったが、無理せず後方から。これも折り合って上手く運べたクチ。前述の通りで、内はかなり悪いのだが、走れるギリギリのところへ突っ込んでここ迄。スローで"行った行った"の展開になった割には良く差している。勝負根性は有りそう。

バッドボーイ

+12s。しっかり踏めているが、数字分だけ作りにメリハリがなくなった。出遅れ1馬身不利。これが一番痛かったが、タマモベストプレイが内を開けての逃げ。押して好位は確保したが、道中結構行きたがっていた。最後は大きく負けた訳ではないのだが、道中のロスの分が出た形となった。まだ競馬が下手。

クラウンレガーロ

キビキビ歩けてはいたが、力感に欠く。下向いたところでゲートが開き、反動でアオッたが、この頭数で中段から。ただ、折り合いは付いていた。直線向いてタマモベストプレイの直後。フォームは止まっていないが、スローということも有って届かず。微妙に力量差も有りそうだが。

リグヴェーダ

+12s。極端に太く見せる訳ではないが、少し余裕残し。行く気なく後方から。前が内を開けていて、外回すと外ラチ迄行かれる危険が有った上に、折り合いも微妙で、内へ入れる形。それでも3角からは内を進出して行ったが、直線はサッパリだった。不慣れな点が出たか。

第27回根岸ステークス(GⅢ)

メイショウマシュウ

少し太く映る。毛ヅヤは悪くなく、動きもキビキビしていたが。出遅れ1馬身不利。この馬意外に出脚は有るのだが、そのまま後方でインベタの競馬。坂を上り切ってもまだ前が壁になっていたが、前が開いてからが強烈だった。ダイナミックなフォームで一気に捕らえてしまった。追い込み一手で次走どうかだが、前走阪神戦でガンジスにやられたのを東京でやり返した点は評価出来る。下が渋ると前が止まらなくなるだけに、良馬場の方が良いだろう。

ガンジス

気配は文句なし。ただ、少し前肢が勝ち過ぎている気もするが...。押して好位。どうも少しズブさが有るのか、取りたい位置に付けてからも押す場面が有り、微妙にスムーズさを欠いていた様にも見えたのだが、それでも追ってキッチリ伸びた。流れに載れていないだけに、見た目以上に強い内容だが、何か変。

セイクリムズン

前後肢にバンテージ。キリッとした馬体は流石。ゲートが少し悪かったが、出脚で好位。例に依って抑え切れない位の手応えだったが、追ってからもその通りに伸びた。最後は斤量差だろう。一方でこの枠で上手く行った面も有るのだが、1400mで我慢が利けば堅実。

スティールパス

2人曳き。前後肢にバンテージ。一目見て分かるこの厩舎の馬体。もう少し歩様が伸びて欲しい。出たなりで中段のイン。ずっとインを回ってセコい競馬が出来た。直線向いてからも上手く捌けたが、外から来たメイショウマシュウを別にしても、前に届かなかった。牡馬相手では力量差有るが、交流戦を勝っている様に限定戦なら上位。

エーシンウェズン

前後肢にバンテージ。少しトモの送りが硬い。馬体は文句なしだが。この馬にしてはゲート出た方で中段から。道中、折り合っていた様に見えたが、4角で手応えが怪しくなり、直線向いても伸びずバテず。1400mでも問題はない筈だが、1200mの後で戸惑った面は有ったか。

テスタマッタ

2人曳き。+6kg。まだ少し緩い。出遅れ1馬身不利。最後方でも頭を上げており、相変わらずだったが、3角で行かせてからは良い脚を長く使っている。坂を上がって甘くなったのは今日のデキでは仕方がないだろう。次走スムーズなら変われる筈。

第18回シルクロードステークス(GⅢ)

ドリームバレンチノ

+10kg。緩んだところが一切なく、馬体に張りが有った。いきなりからほぼ完璧。ハンデの分、出脚はやや見劣ったが、ジワッと好位。流れに乗ってからはこのペースで流石に引っ張り切り。直線向いて暫く前が壁になったが、手応えに余裕が有り、ケイアイアストンとマジンプロスパーの間が空くのを待って一気の伸び。ダッシャーゴーゴーとは僅差だったが、むしろ伸び返し気味だった。後述する様に、ハンデと枠の差は有るのだが、中々強い内容。

ダッシャーゴーゴー

+12s。前肢にバンテージ。やや太目だが、一応筋肉の輪郭は浮いていた。枠の通りに、マジンプロスパーを眺めながらの競馬。このペースで少し行きたがっていたのはやむを得ぬところだろう。4角も手応え充分で回って来たが、内からやられた分には仕方がないだろう。ハナ差で59kgだけに一番強い競馬をしている。時々ボロ負けするのだが、どうも野芝がダメということの様。漸く戻れた川田騎手も過去の経緯が有り、気合が入っているだろう。今春は勝負。

メイショウデイム

前肢にバンテージ。馬体に迫力を欠くが、無駄肉のない造り。一旦ケイアイアストンをやり過ごす形となったが、好位で少し掛かり気味。4角で前が4頭雁行となり、その2番手グループで回って来れた。直線向いてもスッと前が開いたが、追い比べで僅かに見劣って3着。同タイムだが、ハンデ差が有るだけに、高い評価は与え辛い。晴雨問わず器用だが。

マジンプロスパー

+6kg。踏み込みが力強い。数字分太い気もするが、最近の中では一番。ケイアイアストンの好発に乗って好位。ペースは遅かったが、折り合いは付いた。4角で一瞬モタつき、ダッシャーゴーゴーにアオられていたが、形としては勝ちパターン。今日は少しダラしない印象の方が強かった。外枠の方がまだマシなのだが、どうも詰めが甘い。

レジェトウショウ

2人曳き。前肢にバンテージ。背丈は低いが、馬に幅が有る。ゲートが少し悪かったが、出脚でカバーして中段。この形でも意外な程ブレーキが利いていた。折り合った分だけ、直線は伸びて来た印象。今日はスローでここ迄だが、何処かで一発有って良い。

サドンストーム

2人曳き。遮眼革。前後肢にバンテージ。チャカついていたが、一応は許容範囲。毛ヅヤも冴えており、デキは良い。痛恨の出遅れ2馬身不利。直線向いても、行くところが悪く、ずっと前が壁だった。マトモに追えたのはラスト100m。ただ、この100mの脚は強烈でも有った。次走改めて。

アイラブリリ

2人曳き。サドンストーム以上にチャカついていた。馬は大きく見せるが、これだけ煩いとスプリント戦といえどもマイナス。ゲートが少し悪かったが、押してハナ。ペースは遅かったが、ケイアイアストンが掛かり気味に来ており、あまり良い逃げだったとは言い辛い。直線向いてからもサッパリ。ただ、準オープンの内容が強かった訳ではなく、良馬場ならこの程度という気もしないでもない。