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競馬回顧 2019年2回阪神

第79回桜花賞(GⅠ)

グランアレグリア

2人曳き。今日は落ち着いていた。今年初戦としては馬体も出来ていたが、若干歩様が硬いかも。ゲートは五分程度。出脚で好位から。まず11番枠のメイショウケイメイが行って、更に大外からプールヴィルが逃げる形になったが、先行激化とならず、1000m通過が59.4秒、特に序盤600m35.4秒が遅かった。多少行きたがっていたが、他馬も似た様なモノで、前に壁はなくとも、むしろ今日はスムーズに運べた利が大きかった。抑え切れない手応えで4角手前から進出。直線入口で先頭。あとは独走だった。牡馬相手に3着でも挑戦させようとした程の馬だけに、限定戦では単純に力が違っていた。時計も桜花賞レコード。今日、この時計で走ったことが東京戦でどうかだが、次走も有力。

シゲルピンクダイヤ

前後肢にバンテージ。+6kg。前回の中間が一頓挫有り、馬体増は素直に好感。もう少しトモがしっかりしてくれば理想的。スタート直後に躓いて、出遅れ1馬身不利。腹を括ってそのまま後方で折り合いに専念。スロー過ぎて中段グループがゴチャついており、今日はこれが次善策。直線向いて、一瞬進路がなくなり掛けたが、脚で馬群を捌いて2着浮上。追っている最中に手前が替わるのは相変わらずでも、最後迄しっかり脚を使えていた。人気馬が失敗しているとはいえ、堅実。GⅠを勝つのはどうかだが、ヤマノカサブランカの再来にはなれるかも。

クロノジェネシス

2人曳き。馬自体は高値安定。緩んだところがなく、トモのボリューム感も有った。気配も他馬と比較して堪えている方。ゲートは五分程度で中段の内目。ただ、微妙なところだが、直ぐ内のノーブルスコアの方が出ッパが良かった為、内ラチ沿いを取れなかったのは結果的に痛かったかも。その結果、3角手前で外から寄られて、手綱を引っ張る場面が有った。直線は暫く前が壁になったものの、内回りとの合流地点辺りで、何とか脚で外へ出し、寸前でダノンファンタジーを捕まえて3着。ただ、ゴチャついた部分を別にすれば、折り合いは付いていた点は収穫。脚の外向が何時悪い方に出てもおかしくないのだが、2400mということを考えると、この馬が本命になりそう。

ダノンファンタジー

2人曳き。毛ヅヤが良化。垢抜けた馬体は目立つ。踏み込みも力強い。今日も好発。ジワッと行かせてグランアレグリアをマークする形。折り合いは良くも悪くも前走程度。前に壁がない状態だけに、堪えていた方だろう。グランアレグリアを徹頭徹尾マークして、相手が早目に動いて行った際にも付いて行ったが、決め手一本の馬だけに坂を上って甘くなった。弱点を突かれた格好。次走は枠次第。距離よりも、取り敢えずインで脚を矯めるのが最重要。

ビーチサンバ

落ち着きが有って、歩様もスムーズ。デビュー以来、一番良い状態。半馬身程出遅れて後方に近い位置。序盤が遅かったのを気きにしたか、3角で少し動いてダノンファンタジーの直後。スムーズには運べたが、追い出して一瞬モタついた間にダノンファンタジーとの差が付き過ぎてしまった。エンジンが掛かってからはそれなりに伸びているが...。ただ、そういうタイプだけに、距離延長は歓迎。東京にも良績が有り、次走大崩れは考え辛い。

ウオッカ追悼競走 第37回ニュージーランドトロフィー(GⅡ)

ワイドファラオ

前後肢にバンテージ。+12kg。多少立派だが、緩んでいる印象はない。今日は何より気配が良かった。好発切って、最内枠からそのままハナ。出脚も速そうで、直ぐに1馬身抜けて抑え気味の逃げ。1000m通過も60.3秒とスロー。4角で一旦引き付けてから、直線入口で突き放し、そのリードを一杯一杯守り切った。トビが大きいタイプで切れる脚はなさそうだが、パワーと持続力は有りそう。裏を返せば東京向きではないということになるのだが、今日のところはウオッカ追悼競走を角居厩舎が勝ったという点に最大の価値が有る。

メイショウショウブ

イレ込みは毎度。それだけにフックラして欲しいのだが、シャープな造りで何時もそれなりに走っている。ワイドファラオ程ではないが、ゲートを決めて、その番手から。下見はともかく、レースに行くと折り合いが付く。坂下で前が開いて、そこから猛追したが、クビ差届かず。強いていえばもう少し早く前が開いていれば届いていた可能性も有った。阪神戦除外でこちらに回って来たが、メンバーレベルを考えてもこちらに来て正解だったか。次走はオークスへ回る様だが、距離面が苦にならなさそうで案外有力では?

ヴィッテルスバッハ

実が詰まったタイプのマイラー体型。歩様も力強い。出遅れ1馬身不利。出脚もなさそうで、そのまま後方から。3角で少し番手を上げ、直線は大外。1頭違う脚だった。今日はこのスローペースで仕方がない。ただ、同じプラットフォームの未勝利もそうだったが、回り脚は若干甘いかも。エンジンが掛かる迄に少し時間を要している。その点では東京向き。次走も面白い存在だが、あとは届くかどうか。

アガラス

2人曳き。下見は何とか堪えていた程度。迫力も断然だが、如何せんスプリンター。出たなりで中段から。特に急かさなかったことも有るが、折り合いは付いていた。ただ、勝負どころもそうだが、何となく反応が鈍く、ヴィッテルスバッハには並ぶ間もなく交わされていた。決して止まっている訳ではないものの、最後迄ジリジリといった印象。馬体の割に距離は保つのだが、もう少し鋭い脚が欲しい。

ショーヒデキラ

2人曳き。小走りは入っていたが、マイルなら許容範囲。馬体もマイラーなのだが。ジワッと行かせて好位直後のイン。折り合いも付いていた。直線もインから。ただ、追い出して最初は外へモタれ、その後は内にモタれと右往左往。ステッキの一発目を持ち手の部分で叩かれた影響も有るのかも知れないが、前走中京戦の方が走りがスムーズだった。現状だと左回りの方が良いかも。

ウオッカ追悼競走 第62回サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

ミッキーチャーム

前後肢にバンテージ。前走中山戦がイレ込んでいたことを考えると、この馬としては落ち着いていた。トモの迫力一本の馬。ゲートは五分程度。外からダイアナヘイローとアマルフィコーストが行って、一旦立て直して好位の外。今日も多少行きたがっていたが、下見通り、前走を考えれば遥かにマシだった。特に勝負どころで我慢してくれたのが大きく、直線入口から坂下に掛けての脚が速かった。接戦になったが、このリードを最後迄守り切った。明らかに失敗したラッキーライラックを別にすれば、このメンバーでは力が一枚上。あとは輸送をどうするか。

アマルフィコースト

前後肢にバンテージ。毛ヅヤは良かったが、もう少し落ち着いて欲しい。ダイアナヘイローの逃げに乗る形で2番手。折り合いも付いていた。前走京都戦はそれなりの内容だったが、ちょっと結果的に仕掛けが早かったことも有り、大事に乗ってジワジワ追い出された様に見えたが、そこをミッキーチャームに交わされて、最後迄その差が詰まらなかった。12番人気は妙に人気がなかったが、前走で述べた様に今の限定戦なら展開一つ。特に今日はダイアナヘイローが機関車になってくれたことは大きかった。

ミエノサクシード

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。+6kg。数字はこれ位で丁度。気合が乗って、歩様もスムーズ。出遅れ1番不利も、外枠故に挽回が利いて中段の外。道中はミッキーチャームに付いて行く形。直線向いて、一瞬の脚はそのミッキーチャームに利が有ったが、良い脚を長く使って内から併せられたカンタービレは振り切った。これもこのメンバーなら五分の馬だが、如何せんゲートがアテにならず、序盤の立ち回りが鍵となる。その分、配当的妙味が有るということにもなるのだが...。

ダイアナヘイロー

スプリンターということも有るが、このメンバーでも迫力は最上位クラス。デキ自体も悪くない。ゲート自体はクロコスミアの方が速かったが、出脚でハナへ。クロコスミアも特に抵抗する気配はなく、他馬も競り掛けて来ず、1000m通過60.0秒とスローに落とせた。ただ、その分、各馬の仕掛けが早目。直線入口ではほぼ並ばれ、坂下では半馬身程出られていたが、それでもミッキーチャームと0.1秒差。良く頑張っている。強いていえば内枠が欲しかったところということになるが、この形なら距離は保つ。

クロコスミア

+8kg。小さい馬なので増えるのは単純に良い傾向。特に緩んだ部分もなさそう。好発も、1400mから来たダイアナヘイローに抵抗するのは無謀と判断したか、相手にせず好位のイン。折り合いもそれなりに付いていたが、直線に向いてスペースが有るのかないのか微妙な状態。一瞬の決め手が有る馬なら割れただろうが、この馬の様な渋太いタイプだと入って来れない。かといってダイアナヘイローに抵抗するのはどうかというところで今日は仕方がない。

第63回大阪杯(GⅠ)

アルアイン

遮眼革。マイラー体型だが、馬自体はずっと悪くない。叩いた分、馬体に張りが出た程度。好発。エポカドーロに行かせて、その番手から。多少行きたがっていた位だが、基本がマイラーだけにこれが本来の姿。最近にない行き振りだった。直線はエポカドーロが内を開けたところを突いて一杯一杯振り切った。ただ、これで完全復活とはいえない。まずスローで絶好の展開になったこと、スタート直後に、外枠の馬が中途半端に行ったことで、中枠勢が全滅させられた点も良い方に向いた。今後も余程展開がハマらないことには善戦マンの域を脱出するのは難しい。一線級がUAE戦へ向かうことも有り、このレース自体、今後はナイスネイチャやマチカネタンホイザが勝った時代の高松宮杯をイメージした方が良さそう。

キセキ

前後肢にバンテージ。激走後の休み明けだが、意外と馬に活気が有った。歩様、馬体共問題はない。エポカドーロが好発。この馬自身も若干ゲートが分が悪かったことも有って、無理せず2番手から。エポカドーロが飛ばさず、1000m通過61.3秒。折り合いも問題なく、早目に動いて行ったが、内から脚を矯めていたアルアインに一瞬の脚を使われて、その差が最後迄詰まらなかった。やはり自分でペースを造った方が安心感は有る。ただ、ルーラーシップ産駒故か、2戦続けての出遅れ。父程派手ではないのだが、先行馬だけに地味に痛い印象も有る。

ワグネリアン

2人曳き。後肢にバンテージ。+8kg。数字分だけ太い印象も有るが、馬体に張りが有った。デキ自体は良さそう。ただ、テンションが高い。エポカドーロ、アルアインが行ってその次列から。ダービー同様、出して行った分、少し行きたがって1角だけゴチャついたが、あとは折り合いも付いてスムーズ。インから一瞬良い脚を使ったが、本当に一瞬だけだった。今日の展開なら突き抜けて欲しかったが、半年の休み明けでこれだけ走れば上等。中間の微妙な雨で力の要る馬場になったのもこの馬にはアンラッキーだった。

マカヒキ

前後肢にバンテージ。-8kg。前走京都戦が太かった。ただ、全盛時の張りはない。スタート直後から行く気なく後方から。道中はインで死んだ振り。直線は上位馬にインを確保されてしまったことも有って、外へ持ち出したが、ジワジワ伸びてここ迄。イン絶対有利の展開としては頑張っているが、前走で述べた様に昔は時計勝負でこそ強かった馬。デキ自体が上向いている点は大きいが、前走、今回と力の要る馬場での好走は衰えのサインと見るべき。

エアウィンザー

オーストラリアンブリンカー。前後肢にバンテージ。-8kg。前走中京戦の方が馬に活気が有ったが、絞ってキッチリ仕上げて来た。好発も、外から来られてその直後から。理想はアルアインやワグネリアンの位置だった筈だが、枠の分でその外から。折り合いは付いていたが、いざ追ってからがイマイチ。今日は枠の分も大きいのだが、もう少しパンチ力が欲しいところ。

第51回ダービー卿チャレンジトロフィー(GⅢ)

フィアーノロマーノ

前後肢にバンテージ。-4kg。太く見せるのは毎度。ダート馬の様な体型だが、歩様に窮屈そうな部分がないのは何より。好発。マルターズアポジーに抵抗する意図はなかっただろうが、ジョーストリクトリが意外に仕掛けて来て、諦めてこの直後から。そのあとはスムーズだったが、1000m通過56.5秒のハイペースはこの馬の好発が呼び込んだ部分が大きい。このペースでも4角の手応えが抜群で、早目に被せに行って直線入口で戦闘。流石に最後は一杯一杯だったが、プリモシーンを凌ぎ切った。それ迄の持ち時計が阪神での1分33秒6だったが、2秒近く詰めた格好。豪州血統で時計勝負は強いとしてもお見事。今春GⅠで即通用とは思わないが、先々は突き抜けても。

プリモシーン

2人曳き。今日は抜群に良く見せた。無駄肉が一切なく、それでいて馬に落ち着きが有った。ゲート五分。馬群が2つに分かれ、その間は一時10馬身近く開いていたが、正にその間から。4角で前の馬の脚がなくなり、自然と差を詰め、外から良く追い込んでいるが、最後の最後に鈍った感も。重賞2勝馬だけに仕方がないとはいえ、牝馬のハンデ55kgが最後に応えた形。逆にいえば馬は頑張っている。時計が掛かる馬場は不向きだが、時計勝負の馬場で一瞬の脚を使える展開になれば一線級。

マイスタイル

馬に緩んだところはなかったが、多少歩様が硬い。ゲート五分。少し出して先行グループの最後方、全体では7〜8番手辺り。外枠ながら、縦長の展開で比較的コースロスなく乗られたのと、前走小倉戦で引っ掛かっただけに折り合いが付いたのも良かった。4角は内で我慢して、直線はギベオンの内から。今日の展開だと最低2着というところだが、重賞好走の力は充分示した。今後も折り合い一つだが、あとはクジ運。外枠を引くケースが多過ぎる。

ダイアトニック

気配上々。毛ヅヤが甘い面は有るが、馬体に柔軟性が有る。ゲートでアオってしまい、1馬身不利。そのまま後方から。首が使えず、4角迄全く動かず、インを回って直線勝負。馬群を割って良く伸びているが、これだけ時計が速いと前に数頭残られるのは仕方がないところ。基本的には短距離の差し馬。今日はたまたまハイペースの展開になって、脚を矯めたことで台頭して来たが、基本的にマイルは長い。

ギベオン

毛ヅヤが冴えて、デキにケチは付けられない。トモの迫力も一枚抜けていた。好発も、速い馬が多く、道中は先行集団の最後方、つまりマイスタイルと並走する形。ただ、前でフィアーノロマーノが強気に乗る中で、57.5kgを背負ってマトモに追い掛ける展開は厳しかった。馬の問題というよりは、ハンデ差が一番響く展開になってしまった形。間違っても馬は責められない。

第49回高松宮記念(GⅠ)

ミスターメロディ

2人曳き。-4kg。もう少し絞っても良い様な気もするが、スプリント戦なら。それでも毛ヅヤが良くて、馬は張っていた。気配も堪えが利いていた。出たなりで好位から。前がそれなりに飛ばしてくれたことも有ったが、元々引っ掛かる位の馬だけに1200mでスッと流れに乗れた。手応え抜群で直線に向いて、セイウンコウセイの内から併せて一瞬の決め手を生かし切った。とはいえ、今日の展開ならもう少しスッと抜けてくれても良かった。今日はイン有利な馬場が向いた感も強く、勝ったとはいえ若干評価が下がる。

セイウンコウセイ

馬体には年齢も感じたが...。攻め強化したとのことだが、トモの送りにも硬さが有った。好発。一瞬で一馬身抜けた。そこからモズスーパーフレアがハナへ行ったが、ゲートを決めた分、道中で楽が出来た。坂下で先頭。そこからは決め手の有るミスターメロディにやられてしまったが、2着に踏ん張ったどころか最後は差し返そうとしていた程。57kg自体は背負い慣れているものの、他馬はそれより軽い斤量で走っていただけに、同斤となったことで地力の高さを証明。時計勝負で出脚の速さを生かせた。今後も斤量次第。

ショウナンアンセム

前肢にバンテージ。腹回りがボテッと見せるのは前走中山戦同様。とはいえ、毛ヅヤが冴えて、歩様もキビキビ。今日はゲート五分。行き振りも良かった。3角でゴチャついたことで後方となり、直線も進路がなくてモズスーパーフレアを交わすのに少し待たされたが、只管内目を回ってここ迄。1200mに転向して2戦目だったが、その前走が超ハイペースで前走はスピード負けしたことが結果的に良い経験となった。ダノンスマッシュに先着出来たことは馬場の恩恵が大きいとはいえ、GⅢレベルなら充分勝ち負け。サマースプリントシリーズで一つタイトルは取りたいところ。

ダノンスマッシュ

前後肢にバンテージ。高値安定。とはいえ、もう少し前走京都戦は迫力が有った気もしないでもない。ゲートは怪しかったが、少し押して好位直後。その分、少し行きたがっていた。特にコーナーで前を追い掛けてしまったのは痛かったかも。直線も最後迄伸びているが、今日の馬場では流石に届かず。負けるとすればこのパターンしかないだけに、仕方がないところ。前走で厳しい競馬を強いられたことも結果的に良くなかった。馬は頑張っている。少なくともこれで評価を落とす必要はない。

ティーハーフ

2人曳き。トモに迫力は有ったが、もう少し歩様がスムーズになって欲しい。ゲートは出ているが、流石に出脚が付いて行けず後方に近い位置。直線もスムーズに捌いてジワジワ伸びていた。下見はどうかと思うのだが、レースに行くとトビがブレないのが大きい。9歳馬だが、走り方が上手くなっている。

第26回マーチステークス(GⅢ)

サトノティターン

2人曳き。572kgにしてはスカッと見せる。ただ、毎度のことながら馬っ気迄出して、かなりテンションが上がっていたのも確か。出脚は有りそうだが、ゲートが躓き気味で中段やや後方から。1角辺りは多少行きたがる面も有ったが、道中は大人しく走っていた。直線向いて大外。油断すると大事故になりかねない馬で、鞍上は外へ重心を寄せて内から鞭を連打。鞭の使い過ぎで制裁を受けながらも真っ直ぐ走らせて突き抜けた。力は有るのはお馴染みながら、中山でこの騎乗はお見事。今後も馬の気分一つ。強いて言えば、東京、特に2100mの方が確実性は有るだろうが、鞍数が少ないのがネック。

ロンドンタウン

+18kg。前後肢にバンテージ。数字分だけ腹回りがボテッと映る。毛ヅヤも怪しい。ハイランドピークに少しだけ抵抗して好位直後。基本的にはリーゼントロックを目標にする競馬。コーナーの反応は決して良い様に思えず、一瞬はそのリーゼントロックに離され加減だったが、直線に向いてからジワジワ伸びて寸前で2着浮上。トップハンデ、しかも海外遠征帰りで若干デキに疑問が有ったことを思えば良く走っている。

リーゼントロック

2人曳き。-6kg。数字通り、キッチリ出来ていた。一歩一歩が力強い。これもハイランドピークに抵抗しつつ、好位の外。ハイランドピークは単騎だったが、外から行ったことで、ペース自体は平均的。ただ、切れる脚はないのでこちらも4角からステッキを入れて踏んで行った。直線入口で先頭に立ち、坂を上り切る辺り迄は踏ん張っていたが、そこからが甘くなった。とはいえ、矯めていても良いことはないタイプで、これで正解。乗りなれた鞍上が癖を掴んでいるのは大きい。

ヒラボクラターシュ

前後肢にバンテージ。-10kg。硬さもなく、馬体もパワフル。この馬主はこういうタイプが昔から多い。好発も、出脚は他に速い馬が居て、好位から。内外前に馬が居て、マトモに砂を被る位置だったが、特に気にする素振りはなかった。直線向いてからも一瞬反応してやったかの場面だったが、そこからがジリジリ。今日のところは経験不足とハンデ。近年のダートは4歳馬はまだまだ若駒。来年になれば勝てる筈。

サンマルデューク

+8kg。数字分だけ重い程度で走れる状態。気配が地味なのも毎度。毛ヅヤは良かった。例に依って出遅れ。そのまま最後方から。只管ジッとして直線だけ大外。手前が替わっていればもう少し違ったきもしないでもないが、ジワジワ伸びてここ迄。年に1回馬券に絡めば良い方の馬だが、とはいえこの着差だから今後も展開一つ。

第67回日経賞(GⅡ)

メイショウテッコン

2人曳き。前後肢にバンテージ。元々馬は良く見せるタイプ。イレ込みがマシなのが何より。今日はゲートを決めて最初からハナ。阪神も遅かったが、こちらも最初から楽々単騎の1000m通過62.8秒は勝って下さいという様なペース。流石にスロー過ぎると見て、向正面からエタリオウが進出して来たが、ペースを合わせるだけの余裕が有った。4角手前の時点で手応えが違っており、ほぼ勝負有り。次走京都へということになりそうだが、ゲート難が解消出来た点が最大の収穫。意外と距離が保たない可能性は有りつつも、内枠ならば。

エタリオウ

2人曳き。遮眼革。下見は後方を周回。-6kg。数字通り出来ていた。無駄なところが一切なく、悪くいえば仕上げ過ぎ。出たなりで中段。1周目の決勝線辺り迄は結構行きたがっていたが、ハッピーグリンを前において折り合いを付ける形。ただ、今日は前述した様にスローで、向正面から2番手へ馬が勝手に行ってしまった。流石にメイショウテッコンとは差を付けられる形だったが、それでも2着に踏ん張ったのは地力の高さ。ただ、次走3200mとなると色々工夫すべき部分も明らかになった。今日は仕上がり過ぎていた点にも若干の不安が。

サクラアンプルール

下見は最後方を周回。悪くないが、もう少し馬体に張りが有ると理想的。年齢分も有るかも。時々出遅れる馬だが、五分に出て好位直後から。多少距離は長いだろうが、インで理想的な競馬が出来た。折り合いも付いて、直線に向いた段階では3番手で出て来たが、そこから前の2頭が捕まらなかった。一応、メンバー中最速の上がりだが、距離適性の減算部分は有るにせよ、年齢を考えると全盛時の力はない。現状でGⅢレベル。

パッピーグリン

重心の低い馬で、馬に活気が有る。ゲートを五分に出て、少し促して好位の外。最近は中央のスピードに付いて行けない地方馬というのも少なくないが、スローでも全く問題なく流れに乗れていた。直線向いてから伸びることはなかったにせよ、ゴーフォザサミットとの際どい4着争いには競り勝った。相手はGⅡ勝ち馬。地方馬、主にマイネルが2,3歳戦で好走するパターンは有っても、古馬となってからはサッパリというケースが大半だが、この馬なら何処かで馬券圏内有っても驚けない。ジャパンカップ7着の奨励金2000万も中々大きいが、今回の1000万も地方馬にとっては宝くじモノ。

ゴーフォザサミット

2人曳き。+18kg。数字は増えたが、小ぢんまり。逆にいえば全部成長分。ゲート五分。メイショウテッコンに有る程度付いて行って、その番手から。何とか我慢して走っていたが、直線は伸びずバテず。今日はスローでこれ以外の策はなかったが、下の緩い馬場はあまり良くなさそう。やはり東京戦の様に軽い馬場が理想。

第66回毎日杯(GⅢ)

ランスオブプラーナ

前走京都戦も悪くなかった。胴長の馬体で、落ち着きが有る。ゲートは五分程度だったが、出脚と枠の利でハナ。距離経験が少ないだけに、最初から矯めて逃げる様な形だったが、2番手のダノンテイオーがガッチリ控えてくれたことで、1000m通過が1000m60.7秒。序盤を楽に行かせて貰った上でのこのペースは楽。ただ、それでも基本的には只管引き付けて坂下から脚を使って突き放した。今日は能力判定不能。前走京都戦で内にモタれていた点がマシになっており、ラチを頼った方が良いのは確か。

ウーリリ

+16kg。数字は成長分。歩様にも力強さが有る。若干ゲートが悪かったが、ランスオブプラーナが行ってくれたこととこの馬自身の出脚でカバーして好位のイン。このスローでも折り合いは問題なく付いていた。直線向いて少し待たされたが、坂下自然と前が開いてランスオブプラーナ猛追したものの僅かに及ばず。あそこ迄行ったら勝たないと値打ちがないところだが、今日はランスオブプラーナが楽をし過ぎていただけに仕方がない面も。2戦目の馬が引っ掛からずに好位のインから競馬出来ただけでも良しとすべき。

ヴァンドギャルド

-8kg。馬体減自体は気にならないが、これだけテンションが上がってしまうとキツい。下見でテンションが上がっていたことも有り、最初から後方に下げて馬を前に置く形。それでも微妙に行きたがっていた。勝負どころからはマイネルフラップに付いて行く形で、少し追い出しを我慢。途中で右手前に替わりながらも良く追い込んで来た。もう少しペースが流れていたら勝っていただろう。やはり良馬場の方が間違いなく良いタイプ。ただ、今日の展開で追い出しを我慢していたのは若干の疑問も。距離が微妙に長いのか、末脚の持続性がないのか、何か目に見え辛い課題が有る。

ケイデンスコール

前後肢にバンテージ。馬体に大きな変化はないが、大分重心が下がって来た。その分、歩様もしっかり。横から見る分にはそこ迄気にならなかったが、左右のバランスが悪いとのことで急かさず中段のイン。4角迄はウーリリの直後を付いて行く形。直線だけ馬場の3分どころへ持ち出し、一瞬の反応は良かったものの、坂が上れずヴァンドギャルドに捕まって4着止まり。確実に馬は良くなっているが、本格化はまだ先。

マイネルフラップ

シープスキンノーズバンド。毎度のことながらテンションは高い。トモに迫力も有るが、短距離の差し馬。人気を背負っていたことも有り、少し出して行って中段やや後方から。意外と折り合いは付いていた。少し早目に動いたとはいえ、4角の手応えは決して悪くなかったが、直線向いてからが案外。内にササり気味になるのは今更としても、やはりもっと矯めた方が良さそう。距離ももっと短い方が良い。