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競馬回顧 2019年2回小倉

サマーマイルシリーズ第2戦 第53回関屋記念(GⅢ)

ミッキーグローリー

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。この中間は絞れている様に見えたが、増減なし。緩んだ印象はないが、休養前の京都戦が太く映っただけにやはり太い。微妙にゲートも悪かったが、例に依って出脚もなく後方から。バラけた位置で、外に馬を置かないようにしつつ、出来る限り、コースロスなく乗られた。ただ、直線向いて暫くモタついており、眼前に居たサラキアとディメンシオンの間が割れそうで割れず、結局外へ。実質ラスト200m以下の競馬でバラけてからは1頭違う脚だった。新潟ならこれでも良いということになるのだが、先々を考えると馬群を割る競馬をしておきたかったところ。これだと幾ら脚が有ってもGⅠでは厳しい。

ミエノサクシード

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。テンション高いのは何時ものこと。スカッと見せつつ、馬体を維持できたのが何より。出ッパはミッキーグローリーと似た様なモノだったが、少し出して中段の外。コーナーでジワッと動いて、新潟にしては結構強気に乗られた印象。直線も渋太く脚を伸ばして、前のソーグリッタリングをギリギリ捕まえたのだが、ミッキーグローリーの脚が異次元だった。新潟は未勝利脱出の地とはいえ、コース問わず堅実に走るタイプだが、強いていえば平坦の方が踏ん張りが利く印象も。

ソーグリッタリング

胴長でスカッとした馬体。毛ヅヤも良かったが、何よりこの猛暑の中で曳き手を引っ張って行く気配が良かった。出脚も有る馬だが、掛かり気味に先行。尤も、位置取りが決まってからは直ぐに折り合いが付いたが、結果的に早かったかも。直線向いた時の手応えが抜群で、待ち切れずに先頭。これがミエノサクシードの目標にされる形となり、追って頭が上がり気味の馬だけに最後に甘くなった。血統通り、現状だと小回りの方が良いかも。

ディメンシオン

2人曳き。舌がハミを越していたが、休ませて歩様に力強さが出た。ゲートは五分に出たが、内外の行きたい馬に行かせて中段からジックリと。外の利く今年の新潟ならこれがベスト。直線で外へ持ち出し、ジワジワ伸びている。とはいえ、ミッキーグローリーはともかく、僅差でも出来れば前は捕まえたかったところ。次走は中山戦とのことで、この内容なら再度僅差の競馬ということになりそうだが、昨冬はイレ込んでいた点が気掛かり。

サラキア

+8kg。馬体が増えるのは無条件で歓迎。これも歩様がしっかりして来た。ゲートは出たが、元々出脚が速い方ではない上に、行く気もなく前に馬を置いて折り合いを付ける形で中段から。それでも3角辺り迄は馬が行きたがっている様に見えた。3角からは何とか折り合いが付いたものの、これだけロスが有ると伸び切れないのも仕方がないところ。前走東京戦の様に逃げた方が無難とはいえ、出脚が甘く、中々簡単には行けないだろう。その点でもまずは折り合いを何とかしたい。

第24回エルムステークス(GⅢ)

モズアトラクション

2人曳き。前肢にバンテージ。充実の馬体。しっかりした歩様も目に付いた。ゲートは半馬身程後手。そのまま後方からジックリと。1000m通過58.6秒はこのレース史上最速で、滅多にお目に掛れないハイペース。ハイランドピークが先導してくれた感も有ったが、道中は基本的に内を回り、直線だけ外へ。展開もドンピシャだったにせよ、見事に突き抜けた。ただ、前走でリアンヴェリテに逃げ切られており、5回に1回位はハマることもあるだろうが、アタマ固定では狙い辛いタイプ。

ハイランドピーク

元々良く見せる馬だが、更に馬体が締まって見える。気配もこれ位なら堪えている方。今日はゲート五分。とはいえ、外枠とこのハイペースで何とか中段。馬群がバラけたことで上手く内へ潜れた。尤も、何時もはマクる馬で、今日は馬群がバラけたからこその展開だろう。モズアトラクションと比較してかなり手応えが渋かったが、最後迄止まることなく2着は確保。久々に最後迄集中して走れた。これもアテには出来ないタイプだが、昨年の覇者で札幌と相性が良いということはいえる。

サトノティターン

+10kg。大型馬で極端に太くは見せない。毛ヅヤが冴えてデキ自体は問題なさそう。気性面は相変わらずだが。ゲートをポコンと出て、そのまま後方から。これもこのハイペースで展開が向いたということになるのだが、真っ直ぐ走るのも一苦労の馬で、外を回さざるを得ず、元々回り脚でモズアトラクションやハイランドピークとは差が有って、直線向いた段階で大分差が開いてしまったが、直線に向いてからはこの馬としては比較的真っ直ぐ走れていた。着順よりも今日はこの点が収穫。

レッドアトゥ

オーストラリアンブリンカー。前後肢にバンテージ。気性面は散漫だが、一歩一歩が妙に力強い。数字の割にパワフル。ゲートは出たが、これも後方からジックリと。コーナーで外を回っていた割にコーナースピードは有った様に見えたが、グリムを目標に動いてしまった感も有り、直線向いてからは甘くなってしまった。ただ、今日の馬力勝負の展開で牝馬がこれだけ走れれば文句なし。何処かで賞金を加算して限定戦出走なら大本命級。

リアンヴェリテ

歩様に硬さは有るが、下見の外を周回していた点は好感。馬体もこの馬なりに纏まっている。外枠でも積極的に乗られて2番手。外から被されるのが嫌ということでマクられない様にずっとハイペースで、3角から前を潰しに行った。流石に直線は脚が上がったが、それでも好位勢にはやられることなく何とか掲示板を確保。ドリームキラリと枠が逆でこの馬がハナなら逃げ切っていただろう。次走狙い目。

ディープインパクト追悼競走 第11回レパードステークス(GⅢ)

ハヤヤッコ

白毛で分かり辛いが、数字の割にはしっかりした造り。歩様にも硬さはなかった。当初は先行したかった様だが、他馬の出方からペースも速くなると読んで後方から。早目の割り切りが結果的に奏功。道中はジックリ乗られて直線は大外。今日は話題性が味方しており、展開と乗り方が合致した感は有るが、中々追い込みが決まらない新潟で勝ったのだからそれなりの評価が必要。ただ、前走東京戦でマイルが短いことはハッキリしており、現状は色々注文も付く。

デルマルーブル

多少発汗が目立つのは仕方がないところ。一切無駄のない造りで、キッチリ仕上げて来た。微妙にゲートが悪かったが、人気を背負って後ろから行く訳にも行かず、出して行ったが、それでも今日の先行激化では中段から。向こう正面で番手を上げて先行馬の直後。上手く乗られたが、今日のぺースで序盤に脚を使ってしまうと踏ん張りが利かない。逆にいえば一番強い競馬。前走大井戦よりはるかに強い内容。無事なら幾らでもタイトルを取れる馬。

トイガー

気配は地味だが、大型馬の割に緩んでいる印象がない点は好感。スタート直後から進んで行かず後方から。3角過ぎから外を意識していたハヤヤッコとは違い、道中はずっとインベタ。直線も内ラチ沿いから。狭いところをコジ開けて一瞬は2着かの場面だったが、最後に甘くなった。東京2100mでも勝っているが、今日の内容だけをいえば距離が微妙に長い。2100mといっても、3歳限定戦で度外視した方が良いかも。

ブルベアイリーデ

+10kg。ダート馬としてこれから強くなって行く過程。もっと増えても良い位。出脚は決して悪くなさそうだったが、外の出方を見て引く形。道中はハヤヤッコに付いて行くイメージで乗られた。4角が回り切れず、1馬身程ロスしているが、一旦はハヤヤッコに追い付きそうになりながらラスト100mで止まった。まずはコーナリングを何とかするべきだが、距離も微妙に長いかも。

サトノギャロス

下見は最後方を周回。胴長でスケールは大きいが、ダート馬としてはもっと迫力が欲しい。好発。戦前からの作戦だったとのことだが、出脚も有って2番手から。ただ、今日は色気の有る馬が多く、序盤が特に速かった。鞍上の話だとまだ集中して走っていないとのことだが、向正面や直線入口等、何度か馬が勝手に止めそうになる場面が有り、その割には渋太く頑張っていた。今日のハイペースで唯一掲示板に乗った先行馬という点でも好印象。当面は遮眼革着用等、馬装を工夫するということになりそうだが、真面目に走る様になれば大化けするかも。

ディープインパクト追悼競走 サマー2000シリーズ第3戦 農林水産省賞典第55回小倉記念(GⅢ)

メールドグラース

遮眼革。+4kg。少しでも増えたのは良い傾向。それでもまだ馬は貧弱だが、大分落ち着きが出て来た点は好材料。ゲート内の駐立が悪く、余計にダッシュが付かず後方から。前を壁にして、道中の折り合いは付いていたが、外にもアドマイヤアルバが壁。スローで馬群が密集しており、4角は一瞬マズい場面だったが、そのアドマイヤアルバが早仕掛けしてくれて直線入口で大外に持ち出せたのが大きかった。トップハンデを背負って、今日の展開で外から差して来ているのだから馬も強い。ただ、競馬が相変わらず下手。前走阪神戦で述べた様にGⅡは見えているが、それ以上はどうか。

カデナ

-10kg。函館からの転戦だが、特にギスギス感はなかった。歩様も悪くない。元々出脚のない馬だが、スタート直後にメールドグラースと接触して更に出脚が鈍り、後方2番手。ただ、その分、腹を括ったレースが出来た。基本的にはメールドグラースをマークする形で、直線入口でアドマイヤアルバとメールドグラースの間へネジ込めた点も絶好の形だった。逆にいえば僅差でも完敗の内容。無論、一時期は競馬にならなかっただけに、最悪は脱しているということもいえるのだが。

ノーブルマーズ

シープスキンノーズバンド。-9kg、気配が地味なのは毎度。トモの甘さも感じさせず、この馬としてはスッキリ見せていた。好発。といっても2000mだと出脚が厳しく、押して速い馬に行かせて好位の外。小回りのスロー故に、早仕掛けしてプレッシャーを掛けて来る馬も居たが、これらが直ぐに脚がなくなっていたのが幸い。4角をタニノフランケルと並走で回って、直線半ば迄先頭。最後は決め手の有る6枠2頭に屈したが、最後の最後にタニノフランケルを凌いで3着確保。決め手はないが、渋太さを生かした格好。要は、出脚がないので、如何に序盤を運ぶかがポイント。

タニノフランケル

前後肢にバンテージ。-6kg。昨夏の当地戦以来となる542kg。最低体重タイ。冬場は絞り辛いのだろうが、見た目はこれ位で丁度。押しても当初は全く進んで行かず、ストロングタイタンを行かせての2番手。良馬場で1000m通過60.4秒とスローの流れ。基本的にはストロングタイタン、ノーブルマーズと並走しており、4角でストロングタイタンの脚がなくなり、ノーブルマーズとの一騎打ち。決め手の有るメールドグラースやカデナにやられるのは仕方がないにしても、ノーブルマーズに競り負けたのは頂けないところ。先行馬の割に淡白というのか踏ん張りが利かない部分が有る。

クリノヤマトノオー

2人曳き。前後肢にバンテージ。少し煩いが、筋肉の輪郭が浮いて、デキ自体が良さそう。スタート直後から位置取り構わず内へ潜りに行って、結果的に中段やや後方から。覚悟していたとはいえ、今日はずっと前が壁だったが、直線入口でノーブルマーズとタニノフランケルが一瞬後続を突き放す場面が有り、そこで進路を取れたのが大きかった。もうちょっと早目に捌けていれば馬券圏内有っただろうが、ギャンブル騎乗だけに文句はいえないところ。

サマースプリントシリーズ第3戦 第19回アイビスサマーダッシュ(GⅢ)

ライオンボス

オーストラリアンブリンカー。前肢にバンテージ。短距離馬にしては胴長の造り。歩様スムーズ。落ち着きも有った。好発。出脚も有って、スタートして1Fでほぼ外ラチへ寄せていた。これでかなり競馬が楽になったのだが、道中の手応えが渋く、カッパツハッチの方が明らかに行き振りが良かった。最後は差し返した様な形で3/4馬身差V。例年の勝ち馬と比較してやや異質。実績上は1000mしか走っていないのだが、今なら芝ダート問わず1200,1400mの方が良い気もしないでもない。

カッパツハッチ

パシュファイヤー。前肢にバンテージ。+6kg。煩いのは毎度。間隔は開いたが、キッチリ出来ていた。好発。出脚、道中の行き振りとも抜群に速く、一旦は先頭に立ち、やったかの場面だったが、そこからはライオンボスの渋太さが一枚上だった。こちらの方が例年の巧者といった印象。もう少し時計が速い馬場ならまた違うのだろうが、今日の馬場だと最後は枠の差という気もしないでもない。

オールポッシブル

遮眼革。前肢にバンテージ。トモにボリューム感が有り、歩様もキビキビ。今日は外枠に速い馬が少ない組み合わせだったが、その中ではマシだった様でライオンボスの直後から。本来なら逃げたかった筈で、一瞬だけライオンボスと外ラチの間へネジ込めそうになっていたが、相手が一枚上だった。逆にいえば、その割に良く踏ん張っているともいえる。オープンだとハナへ行くのも厳しい状況が続いていたが、大分そういう場面に慣れて来た感も。

トウショウピスト

遮眼革。前後肢にバンテージ。歩様が伸びず、馬体も窮屈に映る。1000m戦では出脚が足りず、早目に腹を括って外ラチへ寄せつつ、最後方から。最近は中途半端な競馬で終い保たない場面が多かったが、久々にメリハリの有る競馬がハマった印象も。ただ、下手な先行より、追い込みの方が良いことが分かったとしても、今日は外枠の利も大きく、1200mでハマる可能性は低い。

レジーナフォルテ

多少気負っていたが、1000mならこれはこれ。毛ヅヤも悪くなく、デキとしては悪くない。出脚はライオンボスの方が速かったが、枠の並びでライオンボスと一緒に外へ寄せて行く形。これもカッパツハッチと同様、途中の手応えはライオンボスより良かった様に見えたのだが、最後に失速。終いが甘いのは何時ものこととはいえ、前走福島戦と連続で道中落鉄していたとのこと。

第67回北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)

ミッキーチャーム

前後肢にバンテージ。+10kg。少し余裕残しだが、毛ヅヤ冴えていた。気配も、この馬としてはまだ大人しい方。新潟直千が外枠圧倒的有利なら、こちらは対照的に内枠有利だが、ゲートは多少悪くとも仕掛けて好位。前がバラけてくれたことも有って、コースロスがなくなった。多少力んでいた様にも見えたのは致し方ないところだろう。4角手前からジワジワ自力で前を捕まえに行き、直線入口で先頭。最後迄フォームが乱れることなく押し切った。切れるというイメージではないが、トモに力が有って持続力で勝負するタイプ。とはいえ、北海道2場で4戦4勝は偶然という気もしないでもないが、関東圏への輸送はやってみないと分からない部分が有り、滞在の方が無難といえば無難。

スカーレットカラー

前肢にバンテージ。-6kg。数字分だけスカッとした印象。一歩一歩が力強い。以前と比較すればゲートはマトモに出る様になっており、出たなりで中段やや後方。本来はもう少し前へ付けたかった様だが、外枠から先行した馬が多く、その分だけ後ろになった。また、1角時には内ラチ沿いへ寄せていたが、ペースは速くなかったにせよ、これも微妙に行きたがっていた。道中はしっかり脚を矯めており、直線向いてから進路を探す形。上手く捌いて一瞬の脚を生かし切った。前走阪神戦の内容から2000mの坂越えが微妙に長い印象も有ったのだが、1800m平坦なら堅実。

カリビアンゴールド

-6kg。多少細くなった気もするが、ステイゴールド産駒だけに問題なし。ミッキーチャームに付いて行く形で中段の外。前に壁がない割に折り合っていたが、その分、外を回された感も有る。ミッキーチャームを目標に乗られて一旦は2番手だったが、内から一瞬の脚が有ったスカーレットカラーに交わされて3着止まり。枠が応えてこの内容なら充分だろう。何より現状のシステムで迂闊に賞金を加算して良いかどうか微妙な部分も有る。3着ならまだまだ準オープンに使える。

ウラヌスチャーム

前肢にバンテージ。+10kg。緩んだところはなく、馬体は増えていたが、ほぼ出来ていた。手先のスナップが利いていた点も好感。例に依って、ゲートが開いても進んで行かず後方から。コーナーで動かされるのは小回り故に仕方がないところで、今日の馬場で外を回ると限界が有る。とはいえ、重賞でも限定戦なら大分堅実に走る様になって来た。前走中山戦でハナ差屈したフロンテアクイーンに先着した点も好感が持て、今後も展開一つ。

エイシンティンクル

前後肢にバンテージ。+6kg。特に太い印象もなく、まずまず。ただ、気配も含めて強調すべき点もなかった。本来は逃げたかっただろうが、出遅れたことで後方から。こうなると距離に関係なく行きたがるのは何時ものパターンだが、その割には最後迄諦めずに走っていた。馬がフレッシュだったことも有るだろうが、意外な印象も。これが板に付けばまだ稼げる。