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競馬回顧 2019年3回中京

サマーマイルシリーズ第1戦 第67回トヨタ賞中京記念(GⅢ)

グルーヴィット

キビキビした歩様。今日に限った話ではないのだが、馬体にもメリハリが有って、下見は抜群に良く見せる。ゲートは五分だったが、出脚が不足していた様で、多少押し気味に好位。道中はずっと手応えが怪しく、4角手前でステッキが入っていた程。直線も追い通しだったが、それでもヘコたれることなく最後迄伸びて、クリノガウディーの猛追を凌ぎ切った。このメンバーで52kgなら勝って当然だが、決め手を生かすイメージの馬だっただけに意外な内容。案外もっと奥の有る馬かも。

クリノガウディー

-8kg。絞れたのは良い傾向。馬に集中力も有って、しっかり踏めていた。出脚はグルーヴィットより速かった位だが、行きたい馬に行かせてグルーヴィットをマークする様な格好。結果的に勝ち馬をマークした形だから競馬としては正解だったが、この馬の方が外を回された分が有ったにせよ、相手の渋太さが一枚上だった。とはいえ、昨年暮れの阪神戦の様に内枠を生かせる器用さが有るのは強み。今後もチャンスは続く。

プリモシーン

2人曳き。-4kg。何とか堪えてくれていたのが何より。基本的にはシャープな造りの馬だが、トモにボリューム感が有って迫力も感じさせる。出たなりで中段やや前辺りから。基本的には折り合いの付く馬だが、今日は珍しく持って行かれそうになる場面も有った。4角でジワッと前と差を詰め、ラスト100mで先頭に立ったが、そこからが踏ん張り切れなかった。惜しい内容。とはいえ、牝馬の55.5kgでこれだけ頑張れば上等。折り合いさえ付けば一線級。

ミエノサクシード

シープスキンノーズバンド。前後にバンテージ。+8kg。デビュー以来、最高体重だが、太くは見せない。もう少し歩様が伸びてくれると理想的だが、馬は良くなっている。この枠で出脚もなく後方から。ただ、戦前の想定より馬場が乾いたことも有って、道中は内ラチ沿いに寄せて、直線だけ進路を探す様な格好。暫く待たされた上に、多少内にモタれていた様にも見えたが、勝ち馬と0.1秒差だから惜しい。枠が内でもう一段前なら更に際どくなっていた。このメンバーなら展開一つ。

グランドボヌール

間隔は詰まったが、歩様はスムーズ。馬体だけならマイルでも問題はない造り。戦前の想定ではこの馬がハナだったが、ツーエムマイスターが何が何でもの構えで行って2番手。この馬の2番手としては我慢して走っていた方だろうが、それでも気を遣っていた様に見えた。4角手前で並び掛けて、一旦は突き放す場面迄造ったが、坂を上り切って甘くなった。ハナならまだ違っただろうが、この形だと1F長い。

第51回函館2歳ステークス(GⅢ)

ビアンフェ

明らかにまだ馬は緩いが、毛ヅヤが良くて現状のデキ自体が良さそう。馬体の雰囲気にキズナらしさも有る。1頭ゲート内で暴れて、ゲート入りをやり直したが、1回目でこの馬も相当ゴネており、2回目は先入れ。ゲート内では何とか我慢していたものの、案の定出遅れ。しかし、出脚が抜群に速く、300m走らずにハナ。あとはスピードが違った。出遅れながら前半3F33.6秒をほぼ持ったままで行って、直線もオイデオイデの楽勝だった。ハナへ立つ迄に内が開いていたツキは有ったにせよ、単純に強い。課題が多過ぎて次走以降何とも言えないが、そこさえクリア出来れば歴代覇者の中でも最強クラスかも。

タイセイビジョン

脚長の馬体。素質は有りそうだが、全体に力が付き切っていない。ゲートも甘かったが、出脚もサッパリで後方から。阪神1400mで勝って来た影響なのか、道中も追走に汲々。置かれそうになる場面すら有った。腹を括って4角迄インを回り、2歳戦で馬群がバラけ易かったことも有って、何とかラスト100mが開いて2着浮上。今日の競馬だけをいえばもう少し機動力が欲しいということになるが、前走は引っ掛かりそうになったとのことで大事に乗っていた。先々を見据えるならむしろ良い傾向だろう。最低でもマイル迄は保ちそう。

プリンスリターン

腹回りがボテッと映る。気配は良かったが、まずは馬体を絞るのが先決。ゲートを決めて、出脚もソコソコ有って好位から。先行争いに首を突っ込まなかったことも有ったが、追走も楽だった。最後甘くなったのは絶対能力の差ということになるだろうが、競馬が上手くて癖がないのは強み。現状の天井は未知数だが、少なくとも馬体が絞れればもっとやれる筈。

パフェムリ

前肢にバンテージ。420kgの馬だが、背丈が低く、寸が詰まった重戦車系の造り。出脚は速い方ではなさそうで、道中は中段から。流れに乗る迄に時間が掛かっていた。ただ、走法が走法故に、内の悪い馬場を気にしない様で、バテた馬を交わした時以外は、只管内ラチ沿いを通ってここ迄。明らかにスピード不足でも、根性は有りそう。道悪になった時が狙い目。

レッドヴェイパー

前後肢にバンテージ。410kgの馬としてはしっかりした造りだが、造りの割に歩様が非力。出遅れ2馬身不利。出脚は悪くなさそうで直ぐに流れには乗れていたが、後方から。ただ、道中でずっと内にモタれていて、マトモにコーナーが回れていなかった。直線で間誤付いている間に、更に後方に居たタイセイビジョンに進路を譲ってしまい、こちらは伸びずバテずの5着止まり。馬格がないので、初戦が例の大量除外騒動で一週延びた影響が出たかも。

サマー2000シリーズ第3戦 農林水産省賞典第55回函館記念(GⅢ)

マイスタイル

遮眼革。-8kg。デキや気配に変化はないが、ここ目標に絞って来た。出脚が抜群に速いという訳ではないが、前走で控えて失敗しており、今日は何が何でもの構えでハナ。鞍上の気合に他馬が遠慮してくれた様で、先手を奪ってからは誰も付いて来ず、1000m通過が59.8秒と、結果的に前後半が全く同じ平均ペースにも関わらず大逃げに近い形。3角から徐々に差を詰めて来たマイネルファンロンに直線入口で交わされそうになっていたが、差し返して初重賞制覇。今後へ向けては出脚が欲しいということになるが、ハーツクライ産駒だけにまだまだ強くなる筈。

マイネルファンロン

叩いて順当に良化。歩様がキビキビして、馬体の張りが一変した。ほぼ持ったままで楽に2番手。馬がその気になっていた為、全開ではないものの、緩目に行かせる形。手応えに任せて3角過ぎから前のマイスタイルを追って、一旦は捕まえているのだが、最後は差し返された。勝てた競馬を脚の使いどころひとつで負けた感も。前々走中山戦が2200mで逃げて勝った反面、前走1800mで引っ掛かっていたことを考えると、現状のベストはハナなのだろうが。

ステイフーリッシュ

2人曳き。馬体に大差はないが、滞在の分なのか、前走阪神戦と比較して落ち着いていたのが何より。接触こそなかったが、スタート直後に思いっ切り外へヨレながらも、結果的に外の馬を掃除する形となり、好位から。道中の折り合いは付いていた。斤量を背負っているので、一気に動かずジワジワ動いて行ったが、直線もジリジリだった。それでも前走を考えれば明らかに内容は良くなっている。一応は復調気配。

ドレッドノータス

数字はないものの、背丈も低い馬。その分、馬体に迫力が有るといえるのだが、もう少し絞っても良いかも。前走はゲート内の駐立が悪かったが、特訓したとのことで今日は五分。ソコソコ出脚は有りそうだが、これもマイスタイルの徹底先行の構えに諦めて好位から。これも道中の折り合いは問題なかった。3〜4角中間からステイフーリッシュと一緒に上がっていたが、直線で踏ん張り切れず4着止まり。昨秋に京都でオープン特別を勝った際は重賞でも足りるかと思われたが、今日も含めて今年に入ってからの内容だと完全に頭打ち。

アメリカズカップ

+4kg。少しでも増えたのは良い傾向だが、まだガレて映る。馬に活気が有って、歩様にも問題はないのだが。序盤は次から次へ前へ行かれたことも有って掛かり気味。落ち着いたのは向正面に入ってから。無茶した前走とは違い、今日は大事に乗られたが、その分直線に脚が残っており、何とか掲示板を確保。現状のこの馬としては上手く乗った方。若い頃から時計の掛かる馬場は得意としている。

サマー2000シリーズ第1戦 第55回七夕賞(GⅢ)

ミッキースワロー

胴長の馬体。成績はムラだが、3歳時と比較して大分力強くなった印象。出脚はない筈だが、スタート直後から大して急かしてもいないのに引っ掛かりそうになっており、宥めつつ後方から。ずっと馬場の良い外を通り、3角手前から徐々に進出。この回り脚が速く、4角でほぼマクり切っていた。直線もクレッシェンドラヴの追い上げは有ったが、余裕を持って押し切った。直線の長いコースだと脚の使いどころに難しさが有るが、小回りの方が小細工なく乗れる分、向いている。次走も中山戦なら有力ということになるが、この馬で3歳時に失敗続きだった今日の鞍上ではアテにし辛い。

クレッシェンドラヴ

前肢にバンテージ。+8kg。馬体はこれで良いが、少し姿勢が高い。その分、歩様の力感を欠く。スタート直後から全く進んで行かず後方から。ただ、今日の馬場で追い込む形だと外枠の方がレースは組み立て易かっただろう。基本的にはミッキースワローに付いて行く形だったが、3〜4角での回り脚の差が最後迄詰まらなかった。ほぼ小回りでしか走っていない馬で、器用さには自信有っただろうが、相手の底力が一枚上。重賞で勝ち負けするにはもう少しパワーアップが必要。現在5歳でも、ステイゴールド産駒ならこれから変わる余地は有る。

ロードヴァンドール

遮眼革。明らかにパワータイプで、トモの迫力は際立っている。歩様もしっかりしていた。戦前に想定されていた通り、マルターズアポジーが逃げて、2番手タニノフランケルに次ぐ3番手から。1000m通過が58.0秒。先行馬にはキツいペースとなり、更にミッキースワローのマクりで余計に苦しくなったが、ミッキースワローの強さを知り尽くした鞍上だけに4角で割り切って少し矯める場面が有ったのが終いの粘りに繋がった。この馬自身もスタミナ,馬力タイプだが、鞍上の手腕も光る3着。

ゴールドサーベラス

2人曳き。前肢にバンテージ。全体に非力な印象。馬体もそうだが、歩様にも力強さを欠く。ゲートをポコンと出て後方から。道中は只管我慢。ただ、何度も述べている様に回り脚勝負の展開で、4角でその脚がなく、アウトライアーズに内から入られたのが痛かった。この分、余計に外を回されてしまった。タラレバだが、ここがスムーズなら3着有った。GⅢで頭打ちの馬だが、少しずつ着を上げているのも確か。何か有るなら回り脚を問われない広いコース。

アウトライアーズ

一息入ったが、出来ていた。腰高の割に歩様はスムーズ。毛ヅヤも問題かった。出脚がサッパリなのは何時ものこと。最初から外へ持ち出していたのは、戦前からの決め打ちだっただろう。そこからミッキースワローやクレッシェンドラヴに付いて行きたかったが、これもコーナーでの脚の差が出た格好。基本的には小回りのマクりで食っている馬だが、上には上が居た。

第24回プロキオンステークス(GⅢ)

アルクトス

前後肢にバンテージ。大型馬で、このメンバーでも馬は最上位級。その分、歩様に重たさは有るが、スムーズには歩けていた。出脚はマテラスカイの方が速かったが、それに乗りつつ、揉まれない位置迄出して好位。良いポケットが400m程走ったところで出来たのが大きかった。とはいえ、4角でステッキが入り、置かれそうになっていたが、ここでインを回れた利が生きた。直線もほぼ全馬の脚が上がっている中で、トビが大きく、バテない強みでミッキーワイルドの猛追を退けた。今日の様なハイペースなら間違いなく強いだろうが、今後へ向けては、ペースが落ちた時の決め手が課題となりそう。直線でラチを頼りたそうにしていた点も、弱点となるかも。基本的にはトビが大き過ぎて詰めの甘い2,3着タイプ。

ミッキーワイルド

前後肢にバンテージ。ダートに使い出してから良くなった馬で、デビュー当時とは迫力が別馬。手先のスナップも利いている。流石に芝での出脚は有りそうだったが、無理せず中段から。このペースの割に道中の行き振りも良く、このハイペースで馬群がバラけたことで、3角迄には自然とアルクトスの直後に付けていた。直線向いて、一瞬は勝ったかの脚だったが、ラスト100mで甘くなったのは馬力の差だろう。この馬とて510kgだが、相手はそれ以上で仕方がないところ。この決め手が有れば何処かで勝てる筈。

ヴェンジェンス

ダート馬としてはスカッとした造り。毛ヅヤが冴えて歩様もキビキビ。ゲートは分が悪い方だったが、押して被せに来たウインムートとマテラスカイの間にネジ込む形。尤も、その内からサクセスエナジーが来たのは少し誤算だったかも。道中も追走に余裕がなく、3角過ぎにステッキが入っていた程だったが、手応えの割に渋太く粘って3着に踏み止まった。追っ掛けバテし易い展開でこの内容なら文句なし。間違いなく馬を強くする内容でも有る。

サンライズノヴァ

前後肢にバンテージ。-6kg。数字分だけ締まった印象。多少チャカつくが、力強い歩様でケチは付けられない。ゲートも悪かったが、出脚も一息で後方から。道中は2秒以上離されていたが、単純に行く気がなかっただけで手応え自体が悪い様には見えなかった。直線向いた段階でも完全に圏外だったが、メンバー中最速の上がりでここ迄。見た目だけなら次走狙い目となるところだが、現実問題としてこれしか出来ないなら中々出番は回って来ない。

マテラスカイ

前後肢にバンテージ。歩様が硬いのは何時ものことで、目を瞑るとしても、馬体の張りが甘い印象。出脚でスッとハナ。結果的に直線で止まったということになるのだが、道中は一応単騎で運べた。ただ、1000m56.0秒で行った割に、2番手に結構付いて来られた感も有り、馬にもそれを気にする素振りは有った。離して逃げる形の方が良さそうだが、56.3秒の昨年以上に速いペースで行って付いて来られたら仕方がないところ。逃げ馬で人気を背負う辛さが出た。

第68回ラジオNIKKEI賞(GⅢ)

ブレイキングドーン

-6kg。馬体は張りが有って悪くないが、雨を気にしていたのか、集中力に欠く。ゲート内で内のゴータイミングが横を向いていた際に連られてしまい、この馬も微妙に出遅れて後方から。尤も、今日の馬場で最初から外を回すつもりだった様で、結果的に影響はなかった。向正面で番手を上げ、3角過ぎから外をマクって進出。直線も力任せに押し切った。道悪で他馬がどれだけ苦しんでいたかは未知数だが、見た目だけなら単純に強い内容。3週目に行われていた時代は、馬場が悪化していたことも有ってステイヤータイプが強かったが、久々にその手の馬が勝った印象も。正直、前々走迄の内容は2000mが長い印象だったのだが、馬が変わって案外秋になって出番が有るかも。

マイネルサーパス

遮眼革。前後肢にバンテージ。大分馬体が締まって来た。今年の中では一番の状態。好発。行きたい馬に行かせて好位のイン。今日は雨の影響で内枠有利とは言い難い馬場状態だったが、流れには乗れていた。先行勢では勝負どころの手応えも一番良さそうで、そのまま抜けて来たが、外から勢いを付けて回って来たブレイキングドーンには敵わず。道悪も走れない訳ではないだろうが、得意とも思えず、今日のところは短手綱でノメらない様に乗った乗り役の技術でカバーした形。基本的には良馬場がベスト。出脚と器用さが有るのが現代競馬向きで、ウインブライトの後継者になれるかも。

ゴータイミング

+6kg。見た目はもっと増えても良い位。馬に活気は有ったが、歩様にも力強さが欲しい。前述した様にゲート内で集中力がなく、出遅れ1馬身不利。そのまま最後方から。ちょっとでも内に入れるとノメっており、基本的にはずっと外を回る形。3〜4角中間から追い出したが、この時点でブレイキングドーンと2馬身程有った差が最後迄詰まらなかった。2歳時と違って、折り合いが付く様になったのは収穫だが、もう少し前で流れに乗れる様にならないことには。

ダディーズマインド

後肢にバンテージ。バランスの取れた馬体。ただ、若干トモが非力かも。出脚はマイネルサーパスの方が速かったが、押してハナへ。馬場が悪いとはいえ、単騎で1000m61.0秒だから速いペースではなかった。そこからも小回りコース故に多少早目に来られている部分は有るにせよ、4角は一応単騎の形だっただけに、何とかしたかったが、踏ん張り切れず。今日の馬場でパワー差が出た格好。

アドマイヤスコール

前後肢にバンテージ。メリハリのある馬体だが、トモの送りが硬いのは気になった。出遅れた影響か、スタート直後から引っ掛かりそうになっており、ならばと折り合いを付ける為に1角から内ラチ沿いへ。今日の馬場で内ラチが開いていたことも有って徐々に進出。3角で中段、4角でマイネルサーパスの直後。追ってからもそれなりに最後迄伸びている。気性面を考えると、馬場はプラスに働いた印象。ただ、良馬場だと引っ掛かりそうで、基本はマイラー。

サマースプリントシリーズ第2戦 第55回CBC賞(GⅢ)

レッドアンシェル

2人曳き。パシュファイヤー。寸詰まりの体型。デビュー時より30kg以上増加し、今年に入っての成長が著しい。キビキビ歩けていた点も好感。ゲートを五分に出て、ジワッと行かせて中段から。ほぼ枠なりに外を回って来た。流石にこの雨で切れるという印象ではなく、ラスト100mで手前は替わっていたが、最後迄ジワジワ脚を使って突き抜けた。道悪も苦にしないのだろうが、中々強い内容。もう少し出脚が有るともっと競馬が楽になりそうだが、能力そのものは高い。秋も展開一つ。

アレスバローズ

前肢にバンテージ。トモに迫力が有って、一歩一歩が力強い。行きたい馬に行かせて中段から。この豪雨の中、内ラチ沿いの中段は前もロクに見えない筈だが、ヘコたれることなく、インから伸びて来た。道悪は基本的に走法とメンタルだが、実績が示す通り、その両方を兼ね備えていそう。57.5kgもやはり問題はなかった。この後は連覇を狙って小倉戦とのことだが、今だと斤量を背負っての時計勝負になるよりは、時計が掛かってくれた方がチャンス有りそう。

セイウンコウセイ

馬体はスカッとしてこれで良いが、もう少し歩様に柔らか味が欲しい。58khでもソコソコ出脚が速く、少し押してハナへ。単騎で、道中はそれ程急かすことなく、4角迄回って来れた。直線向いてからも、直線が長過ぎただけで良く頑張っている。結果は3着とはいえ、0.1秒差。同斤なら勝っていた競馬。無論、道悪は鬼だが、58kg背負ってとなるとやはり出脚が鈍る。直線に坂が有って、他馬が積極的に来ない中京ですらこれだから、平坦で道悪になる様なら、人気を見越して嫌ってみるのも一つの手。

キョウワゼノビア

シープスキンノーズバンド。前肢にバンテージ。-14kg。連闘。数字分だけスッキリしたが、硬さがないのは何より。出遅れ1馬身不利。道中はそのまま後方から。4角手前から手が動いており、決して楽ではなさそうだったが、レッドアンシェルの後を追う様に伸びて来た。冠号キョウワは中京に地縁が有って昔から強かったが、名義は変われど、連闘で結果を残す辺りはまだ当地に意識が有りそう。

ビップライブリー

+10kg。輸送の有った中山で減っただけで、マトモならこれ位で丁度。手先のスナップも利いていた。好発。内から行きたい馬に行かせて好位の外。掛かる位の行き振りだった様に見えたが、いざ追ってからがサッパリだった。道悪はダメそう。