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競馬回顧 2021年1回阪神

第38回フェブラリーステークス(GⅠ)

カフェファラオ

オーストラリアンブリンカー。+10kg。数字分だけ腹回りがボテッと映るが、迫力は3歳時から古馬顔負けだった。ゲートは微妙に分が悪かったが、出脚で挽回して好位。ただ、道中の行き振りはそこ迄良かった訳ではなく、むしろオッツケ気味だった。直線は後ろを待たずに仕掛け、相手が来たら来ただけ伸びた印象。完勝だった。ただ、インティが出遅れ、1000m通過が58.5秒とそこ迄流れなかったことも味方しただろう。メンバーレベルも、例年と比較して明らかに低下しており、次走が試金石。前走中京戦から大分真面目に走る様になった感も有るのだが...。

エアスピネル

前後肢にバンテージ。-4kg。首でリズムを取ってキビキビ歩けていた。馬体も元々が芝馬ながらもそこ迄負けていない。ゲートは五分程度も、周囲の出方を窺いながら中段。前述した様にそこ迄ペースが速かった訳ではないのだが、たまたま近くに内の馬が居らず、上手く内に潜り込めた。直線向いてインに居た分、待たされる格好にもなったが、カフェファラオの後ろから一瞬の脚を生かした。展開も向いたが、この馬のマイルの競馬に徹したのが正解。今後もチャンスは続くが、ダートで決め手一本だと勝ち切る迄は中々難しいのもまた確か。

ワンダーリーデル

シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。下見は最後方を周回。馬自体はそこ迄悪くないが、左後肢の出が若干甘い。好発も、行く気はあまりなく中段。カフェファラオとエアスピネルの間から。これもインに居た割には揉まれずに競馬が出来た。ただ、追ってからは左手前のままだった。ジリジリとは伸びているが、手前が替わらなかった分、切れなかった印象。相手関係が軽くなった分、昨年4着から一歩前進したが、昨秋同様にエアスピネルには先着出来ず。あくまでGⅢ級。

レッドルゼル

前後肢にバンテージ。全体に重厚感が有って、馬体にケチを付けるところはないが、今日は歩様が落ちていた。好発も、距離を意識して下げつつ、出来る限り内へ潜りに行く競馬。結果的にエアスピネルと並走の位置だから、大外枠としてはまずまず上手く運べた方だろう。エアスピネルの様にインを突く形とは行かなかったが、そのロスも精々1馬身程度。手応えも大して良くなかったが、イマイチ伸びなかった。工夫さえすれば前走内容から何とか保つかと思われたが、マイルは1F長い。

エアアルマス

パシュファイヤー。シープスキンノーズバンド。後肢にバンテージ。馬装の割には落ち着いている。馬体の張りも有ったが、歩様がもう少し力強いとベスト。好発。砂を被ったり、揉まれると二束三文の馬で、迷わず行く一手。前述した様にペース自体はそこ迄速くないが、3格手前からワイドファラオに来られ、息が入らない展開になったのが痛かった。最後は完全に脚が上がっていたが、それでも掲示板は確保。条件を整えるのが難儀ながらも、性能は高い。

第55回小倉大賞典(GⅢ)

テリトーリアル

筋肉の輪郭が浮いて、しなやかな馬体。それでいて一歩一歩に力強さが有った。文句なしのデキ。好発。出脚は速くなさそうだが、押して好位3番手。前野トーラスジェミニ、ディアンドルが飛ばす展開となり、この馬より後ろで馬群が固まる形。実質的にはハナを切っているのと同じ形で馬場のいいところを選んで来れた。4角手前から外へ持ち出したが、一瞬相手をディアンドルと見て内へ寄せて行こうとしたところでボッケリーニの勢いがそれ以上にいいことに気付き、慌てて外へ寄せて行くロスも有ったが、何とかハナ差凌ぎ切った。直線の進路取りは頂けないが、馬は良く頑張っている。今日は持久力と根性で勝った印象。

ボッケリーニ

前走中京戦と大きく変わらず。現状のデキに問題が有る訳ではないが、線が細く、歩様もイマイチ頼りない。外からジワッと好位直後。全体で6番手辺りから。人気を背負った馬が前と距離が開く展開ともなれば、自力で捕まえに行かざるを得ないのは仕方がないところだが、ちょっと4角で手応えが渋くなったのが痛かったか。直線に向いてからは盛り返して際どい競馬に持ち込んでいるが、今日に関してはテリトーリアルが一枚上だった。器用さは持っているが、前走中京戦の様に内枠の方が競馬はし易いタイプ。

ディアンドル

2人曳き。左だけオーストラリアンブリンカー。-6kg。少し完歩は小さいが、キビキビ歩けていた。トモにボリューム感も有って、雰囲気はいい。ゲートは五分程度だったが、何時も通りの積極策。ただ、トーラスジェミニも徹底先行のつもりで行ってくれて、お互いに多少なりとも力んではいたが、何とか兼ね合いは付いた。3角過ぎから後続を待たずに仕掛けて4角先頭。流石に最後は甘くなったものの、見せ場タップリの内容。最初は1200mで走っていた馬だが、今なら距離は保つ。近々、一発有りそう。

アールスター

500kgを超える大型馬だが、脚長でスカッとした造り。馬に活気が有って、しっかり踏めていた。昨夏からずっと安定したデキ。一時苦労していたゲートはすっかり安定。今日も五分に出て中段から。ただ、内枠だった分、外にずっとフタをされており、昨夏に重賞を勝った時の様な行き振りではなかった。直線向いてからは際どく差を詰めている辺りは小倉巧者の一端を示したともいえるが、本質的にはもっと軽い馬場の方が向くタイプ。

デンコウアンジュ

前肢にバンテージ。-14kg。近走が太かっただけで、これ位が本来の数字。ただ、今日は少し歩様が硬い。あまり出脚の速い方ではなく、後方に近い位置。今日の様な前の馬も外へ持ち出して来る馬場だと、あまり後方に居ては出番のないところで、イチかバチかインへ潜りに行く策。この馬自身、荒れ馬場は得意とするタイプで一発狙って一瞬見せ場は造ったが、流石に甘くなった。来週引退の鞍上は中央全場重賞制覇が懸かっていたが...。詰めが甘いのもこの鞍上らしいところ。

第71回ダイヤモンドステークス(GⅢ)

グロンディオーズ

前肢にバンテージ。+12kg。数字分だけパワーアップした。元々、馬体は雄大な割に歩様が甘かったが、今日は大分パンとしていた。気配も良かった。今日はゲート五分。出脚が速い方ではないので、少し出して中段から。結果的にオーソリティをマークする格好では有ったが、内外前後に馬が居る状態。メンタル的には決して楽ではなく、折り合いを気にするというよりは、何度かオッツケる場面が有った。勝負どころでも押しても大して進んで行かず、前に付いて行くだけでやっとという状況だったが、ラスト300m辺りから各馬が脚が上がる中、1頭だけ最後迄ジリジリ伸びて捕まえた。前走内容から距離が延びた方が良さそうだが、あとは右回りでどうか。

オーソリティ

胴長の造りだが、昨秋から完全に本格化した。歩様も一歩一歩が力強い。今日は集中力が有って、気配も抜群に良かった。好発。内の馬は叩きつつ、外から行きたい馬に行かせて好位5番手辺り。序盤は少し力んでいたが、向正面に入った辺りからはスムーズ。前の馬は何時でも交わせる手応えで2周目4角を回り、ラスト400mで抜け切ったが、そこから頭が上がって、内ラチにへばりついてしまった。この距離は長かった様。結果的にもっと大事に乗った方が良かったということにはなるが、人気を背負ってこれ以上待てないところ。鞍上は責められない。

ポンデザール

-4kg。普段から休み休み使われており、デキには問題なし。皮膚を薄く見せて毛ヅヤが冴えていた。首を使って、歩様が伸びやか。外から出たなりで中段やや後方。グロンディオーズの直後から。道中は折り合いが付いて、流れに乗れていた。2周目4角の手応えもグロンディオーズより一瞬はいい位に見えたが、いざ追ってからの反応が悪く、暫く内にモタれてラスト200mでやっとエンジンが掛かり、ラスト100mで右手前に替えてグイッとひと伸び。距離は保ちそうだが、重賞だとワンパンチが足りない。

ナムラドノヴァン

490kgの割に小ぢんまりと見せるのはイマドキの長距離向き。物見をしながらノンビリと歩いていた。ゲートは以前から出ない方で、今日も分が悪く、後方に近い位置。最初は内目に居たが、1角過ぎから一旦下げて馬群の外へ。スムーズに運んで、追い出してからの一瞬の反応も良かったが、ラスト250mで左手前になって内にモタれていた。初重賞挑戦だけに、最後は仕方がないところ。やはりディスタンス戦には適性有る。

ヒュミドール

2人曳き。前肢にバンテージ。今日は少し気負っていた。馬体に悪い印象はないが、姿勢が高く、歩様も甘かった。ゲートはオーソリティの方が速かったが、出脚で叩いて逃げ馬の番手。序盤は行きたがっていたが、2角辺りからスムーズ。ただ、直線で先頭に立つ前にオーソリティに交わされ、何とか3着の脚勢だったが、最後に甘くなり5着止まり。前走中山戦からここでも勝ち負けに持ち込めて良かったが、ワンパンチが足りず。もうちょっと落ち着きが欲しいところ。

第56回京都牝馬ステークス(GⅢ)

イベリス

前後肢にバンテージ。+6kg。数字は増えたが、馬体には張り。気配は多少気負い気味だが、手先のスナップが利いていた。ゲートは五分程度だったが、今日は出脚+気合でハナへ。1000m通過57.1秒だからソコソコ飛ばしていたが、絡まれることもなく、4角手前から突き放しに掛かり、そのまま押し切った。馬場も良く、1分20秒0の決着に持ち込んで後続に仕事をさせなかった。1200mで行ける出脚はなく、1600mを我慢する持久力もなくと、条件を整えるのが難しい面は有るのだが、今後も展開一つ。

ギルデッドミラー

+4kg。ノンビリと歩けていた。馬自体は垢抜けているが、短距離だともうちょっと歩様に力強さが欲しい印象。行こうと思えば行ける出脚は有る馬だが、今日は外枠ということも有ってか、行く気なく後方に近い位置。道中はユッタリ運べた。直線向いても手応え充分で、追い出しを少し待っていた程。イベリスが早仕掛けして、好位勢が追っ掛けバテしたのを尻目に2着浮上。外枠としてはこれしかない競馬。前走新潟戦と違って、今日は折り合いが付いたのが大きい。今後も折り合い次第。

ブランノワール

脚が長く、470kgの割に寸詰まりに見せるタイプ。それでもトモだけは厚みが有って、デキは申し分なし。ゲートも微妙に悪かったが、これも1400mだと出脚が苦しく後方から。基本的にはギルテッドミラーの後追いで、この馬自身は一瞬しか脚がないイメージだったが、最後の最後に伸びて来た印象。今日は差しが利く条件だったことも有るが、1400mだと何時も違った面が出て、これはこれで適性が有るといえそう。

アイラブテーラー

-6kg。前走中京戦は粗相が有ったが、下見は問題ない。トモにボリューム感が有って、集中して歩けていた。前走よりは出たが、今日も半馬身出遅れ。そのまま後方から。これはこれだが、ギルデッドミラー,ブランノワールの外で一手遅れた感は否めない。このメンバーでもハマれば突き抜ける力は持っているが、今日の展開ではこれで一杯。とはいえ、前走が前走だけにマトモに競馬出来ただけでもヨシとすべきところ。

シャインガーネット

前後肢にバンテージ。重戦車の様な迫力充分の造り。歩様にも力強さが有って、下見では落ち着いて歩けていた。出たなりで中段。下見とは違い、レースに行くと壁がなかったことも有ったか、道中は行きたがっていた。それでも直線向いて、一瞬は2番手浮上の場面。最後は甘くなったが、見せ場は造った。力は持っている。折り合いさえ付けば今のメンバーレベルならⅠでも足りる。

第55回共同通信杯(トキノミノル記念)(GⅢ)

エフフォーリア

シープスキンノーズバンド。ダート馬の様な腹袋がしっかりしたタイプ。もっとトモに厚みが出て来ると尚いいが、横の比較では迫力上位。この馬の出脚で好位4番手辺り。前走は1000通過63.4秒のスローでスローでかなり行きたがっていたが、今日もスローながら1000m通過61.9秒とまだマシなペースで、何とか我慢して走っていた。追ってからの反応も軽快で、上がり33秒台の勝負で、後続を2馬身半チギったのだから文句なし。現代競馬向きの決め手。現時点では中山戦直行呑み込みだが、中山を経験していない点がどう出るか。癖がないので余程問題はなさそうだが。

ヴィクティファルス

後肢にバンテージ。-6kg。背丈が低く、小ぢんまりと見せるタイプ。もっとトモがパンとして、力強さが欲しいところ。出遅れ1馬身不利。ただ、外枠だったのでリカバーは利き、徐々に番手を上げ、4角でエフフォーリアの直後。特に行きたがっている様子もなく、道中の折り合いも付いていた。ただ、追ってからアタマが上がり気味で、どうしても一瞬の脚がない。明らかに力量差を感じさせる内容。ただ、新馬即重賞挑戦で、他に重賞好走馬も居た中で2着を確保出来たことは高く評価したい。

シャフリヤール

2人曳き。馬自体はヴィクティファルスと似た様なスタイルだが、こちらの方がトモに厚みが有って、歩様もしっかり。気合乗りもこちらの方が良かった。ゲートは五分も、外枠ということで前を深追いせず後方に近い位置。それでもかなり引っ張りながらの追走。当初はハートオブアシティを壁にしようとしていたが、向正面で一気に前へ行ってしまい、壁がなくなったのが余計に痛かった。引っ張っている内に位置取りが更に悪くなり、スローの展開でコーナーの外を回されるという最悪の形になってしまった。それで居て、一番外から僅差の3着。これも新馬即重賞挑戦で、しかも昨年10月以来と、厩舎も一発勝負で狙って来ていた筈だが、運がなかったという外ない。力は500万どころか、重賞でも余裕で足りる。

キングストンボーイ

+8kg。今日の見た目だけをいえば多少立派だが、2歳時は筋肉の付き方が甘く、成長の過程としては好印象。歩様も悪くない。出ッパが悪く、最後方から。外に居るよりはマシだが、こちらはこちらで動くに動けない展開。直線も中々進路がなく、諦めて馬場の悪い最内を通り、ここ迄。重賞だとワンパンチ足りないのも確かだが、2着とはアタマ+クビ差だけに、もう一段前で闘えていたら2着だっただろう。惜しい。

ステラヴェローチェ

前後肢にバンテージ。胴長の造り。昨秋、東京で重賞を勝った時と大きな変化はない。もうちょっと迫力が欲しいところ。ゲートを五分に出て中段から。道中は折り合いが付き、キングストンボーイの一歩前で、直線もエフフォーリアの直後へ持ち出して、前も開いたが、追ってからがジリジリだった。他馬より重い57kgの影響が有ったにしても案外。良馬場だとダメなのか...。

第114回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

ラヴズオンリーユー

今日は馬に集中力が有った。走らなかった時でも馬体を悪く見せるということはなく、大きな変化はないが、この馬としては硬さも気にならない。出たなりで4番手辺り。スムーズに流れに乗れた。向正面ではハッピーグリンとステイフーリッシュが飛ばす展開になり、少し距離が有ったが、3角から差を詰め、4角で射程圏。スパッと切れた印象ではなかったが、最後は力でネジ伏せる様な勝ち方だった。今日のメンバーなら力が一枚違った印象。恐らくメンタル面も治っているが、若い頃の瞬発力がなくなっている。距離はもっと有った方が良さそう。

ステイフーリッシュ

+6kg。前走中山戦同様、高値安定。シャープに造り込まれて、歩様もスムーズだった。今日は毛ヅヤもいい。珍しく好発。押しても出脚がなく持ったままのハッピーグリンに主張されて2番手から。瞬発力勝負になるとダメな馬で、序盤はハッピーグリンを突いてペースを上げさせ、3角過ぎから一気にハッピーグリンを交わして先頭。登坂力の差でラヴズオンリーユーに捕まったが、2着は確保した。社台の二線級ということで鞍上が日替わりになるのは仕方がないところだが、テン乗りで馬の癖を生かした騎乗が出来たのはベテランならでは。

ダンビュライト

下見は最後方を周回。+6kg。500kgを超すと少し腹回りがボテッとして来るが、毛ヅヤピカピカ。一歩一歩が力強い。ハナへは行けなかったが、積極的に乗られて3番手。これもステイフーリッシュ同様、矯めてもいいことはないタイプで、早目早目の競馬。ただ、ステイフーリッシュに並び掛ける前にラヴズオンリーユーに捕まっており、ここで戦意喪失。そのまま雪崩れ込んで3着止まり。昨年の覇者だが、昨年は京都としては考えられない位の極悪馬場だった。最低でもハロン平均が12秒より掛かる決着にならないと厳しいところ。

ジナンボー

-6kg。気配にムラの有る馬だが、今日はノンビリと歩けていた。トモに丸みが有って、見た目も悪くないが、歩様に力強さが欲しい。出脚も元々そこ迄速くない馬だが、押して行く気もなく、最初から内へ潜りに行く策。向正面で何とか前に馬が居ない中段迄持って来れた。この鞍上らしく、上手く枠ハンデを誤魔化したが、直線向いてステイフーリッシュとダンビュライトの間が割れず、その位置のままで終わってしまった。本当に一瞬の脚が有る馬なら割って来れるだけの微妙なスペースは有ったが、この馬の決め手では中々そこが割って入れない。

ワグネリアン

2人曳き。喉の手術明け。緩いという訳ではないが、もうチョイ絞ってもいいかも。数字上はこれで走っているのだが...。一息入ってテンション高いのもマイナス。ゲートでヨレ気味に出て、出脚が鈍り、後方から。道中の行き振りはちょっと力んで走る何時ものこの馬の姿。ただ、いざ追ってからがダメで、せめて同馬主のジナンボー位は捕まえたかったところ。暫く掛かりそう。

第56回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

アカイトリノムスメ

脚長。もっと馬体が増えるに越したことはないが、今日のメンバーだとまだ立派に見せている方。落ち着きが有った点も好印象。半馬身出遅れも、出脚でカバーして好位。出遅れた割に折り合いが直ぐに付いたのが大きかった。直線は芝の生え揃った少し外へ持ち出し、切れるという印象ではなかったが、抜け出してからは相手が来たら来ただけ伸びた。全身を使った伸びやかなフォームが印象的だった。次走は阪神戦直行ということで、ここで初めて右回りを走るということになるが、競馬に癖がないのが何より。ただ、それだけに能力そのものが未知数。

アールドヴィーヴル

2人曳き。前後肢にバンテージ。-18kg。今日の見た目だけをいえば腹は巻き気味だが、馬自体は良く出来ている。歩様もしっかりしていた。ゲートは五分程度。出たなりで中段から。基本的にはアカイトリノムスメをマークする形。道中はスムーズだったが、4角を持ったままで回って来たアカイトリノムスメに対し、こちらはズブさを覗かせていた。それでも前が開いてからはエンジンが掛かり、ジワジワ伸びてここ迄。直線はちょっと外にモタれそうになっていたが、中々渋太い。あとはクラシック前にこの馬体減がどう出るか。

ククナ

シープスキンノーズバンド。前後肢にバンテージ。トモに厚みが有って、このメンバーなら馬は上位。気配も何とか堪えていた。出遅れ1馬身不利。出脚で挽回して中段から。急かした分、向正面では少し力んでいた様にも見えた。直線に向いて、アカイトリノムスメの直後。従って、前は開いたが、ラスト300mで左手前になって、ひと伸びを欠いた。出遅れも痛かったが、それを差し引いても案外感の残る内容。ただ、馬の能力というよりは、結果的に前走中京戦で決め切れなかった影響の方が大きいだろう。クラシックが苦しくなって来た。一発で決めたアカイトリノムスメとは対照的。

エイシンヒテン

-10kg。デビュー以来、最低体重。前走阪神戦がイマイチ緩く、これでいいのだろうが、如何せん見た目が貧弱過ぎる。毛ヅヤも冴えない。ゲート自体は速くなかったが、押してハナへ。誰も行く気がなかったことも有り、楽に行けた。道中は物見をしていたとのことで少しフワフワ走っていた様に見えたが、結果的にいい息が入った。直線入口で突き放す脚も有り、ラスト100mで甘くなったものの、見せ場充分だった。明らかに未完成と思える馬体で走るのだから素質は高い。先々はオープンでも走れる筈。

イズンシーラブリー

前後肢にバンテージ。数字がないのは寸詰まりの体型の影響も。馬の造り自体は悪くないが、ちょっと歩様に力強さを欠く。出遅れ1馬身不利。出脚も他馬の方が速く、後方から。道中の行き振りもお世辞にもいいとはいえなかった。直線向いて、暫く前が壁。ラスト200mでやっと進路が出来て、ここ迄追い込んで来た。手応えが悪くなるのは、馬群を気にするとのことだが、力は持っている。500万なら楽勝級。