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競馬予想 2001年4回京都・4回東京・3回新潟

天皇賞(秋)(GⅠ)

どうも天候微妙で、昨年同様に雨が降りそうな気配も有るのだが、良馬場前提にメイショウドトウに◎。ただ、並ばれたらオペラオーに分が有り、その意味ではこの内枠と、得意の左回り、勝負所でもスッと反応してくれる2000mの距離と全ての条件が揃った。とにかく如何にオペラオーから逃げるか、この一点に懸かっている。

これで各馬仕掛けが早くなれば、そこを満を持して差すロサードに食指が動く。不利続きで中々実力発揮出来なかったが、この馬本当に強くなった。58kgと距離を課題というならば、この馬の成長がそれらを帳消しにしてくれる筈。坂路自己ベストで少なくともデキは最高、そして絶好の最内枠。あとはパンパンの良馬場を祈るのみ。

流石にテイエムオペラオーの評価はこれ以上落とせない。それでも、最早良馬場でやる分に於いては、勝負所でモタつく癖に関しては如何ともし難い。前走は超スローの競馬、そこから時計勝負の東京2000mで沈むシーンは今に始まった事では無くて。

前走失格も、内容で圧勝のステイゴールドが東京2000mで更に上昇の余地、といったところだが、前走はあまりに走り過ぎた嫌い。従って反動を案ずるのだが、スペシャルウィーク以降、サンデーサイレンス産駒でも、この点はあまり気にしなくて良くなったのかも知れない。それでも、前走出来過ぎていた感も有っただけに、上がり目という点で見劣る点がマイナス。

これまで長い直線には疑問も感じていたのだが、前々走の新潟戦でイメージ一新、イブキガバメントを穴で一考。前走は自分から捕まえに行く競馬で、地力強化の跡歴然。橋口厩舎親子丼までを見込んで。

馬連
1-2 2-6 2-4 2-8 1-6 1-4 1-8

毎日放送賞 スワンステークス(GⅡ)

前走は必勝体制で有るが故に、大事に乗り過ぎて墓穴を掘ったダイタクヤマトだが、今回はそんな競馬をしても勝てる相手。あまりデキに変動の無いタイプ、昨年はインから抜け出したが、今年は堂々の横綱相撲を。

相手筆頭はビハインドザマスク。昨年もそうだったが、今年もスプリンターズSは前が詰まってアウト。まあ、前走もソコソコには仕上がっていた訳で、その程度のデキでも、この相手ならば一つ間違えば、の感。時計勝負に関しては、ダイタクヤマトより適性が有るだけに、如何に前が引っ張ってくれるかが最大の鍵。

タイキトレジャーの評価に迷うが、函館だと馬が違って見える程、水が合っている感じだけに、少なくとも函館の実績は鵜呑みにし難いのは確か。距離はそれ程気にならなくとも、時計勝負も疑問で。

これも時計が無いだけに難しいのだが、左回りは外に逃げるキタサンチャンネルには右回りで一変の期待が掛かる。怖い怖い3歳馬というのは魅力。気性的には休み明けはむしろ歓迎で。

単騎濃厚のエイシンルーデンスは何時走るのか良く分らない怖さが有る。定跡通り良化気配は有り、この距離3勝の実績が有るだけに。

馬連
8-10 8-12 8-13 4-8

菊花賞(GⅠ)

ダービー2着馬は菊花賞過去10年で6勝を数えるそうだが、今年のダービー2着馬ダンツフレームは、堅実無比の安定感を誇る。時計こそ平凡だが、併せ馬を意欲的に消化し、絞れて順当に良化。これだけ手替わりが激しい中でも堅実に駆けている辺りに、気性の素直さが窺える。今度こそ、乗り慣れた武騎手で逆転へ...。

相手は前走に自力強化の跡歴然のサンライズペガサス。インで折り合え、馬群を割って来れる気性。そして意外にインで我慢させたら上手い池添騎手とそれを生かせる絶好枠。勢いではダービー馬よりも上。

3番手評価はダービー馬ジャングルポケット。前走は仕上がり途上で、馬にも走る気が無かった。流石に攻め馬気配は一変、今回はあんな事は無いのだろうが、競馬の巧さを要求する菊花賞で、馬群に突っ込めないのはネック。他馬の成長も著しいだけに。

トライアル勝ちエアエミネムは、距離面はそれなりに対応出来る様な気がしているのだが、前走はほぼ完璧な競馬にも関わらず、出遅れたサンライズペガサスと同タイム。あのレースを見る限り、能力面でのアドバンテージも無く、距離伸びれば、少なくともサンライズペガサスには適わない計算も成り立つ。伊藤雄二調教師、1000勝とクラシック完全制覇の記録が掛かっている様だが、この馬では足らないと思うのだが。

馬連
7-11 11-13 8-11

富士ステークス(GⅢ)

前走はハナ切らされて、ムキになって走っていたマグナーテンだが、それでも最後まで集中して走っていた辺りに好感。ここは先行馬が揃って願ったり適ったりの展開になりそう。無敗のマイル戦で確勝とも思えるが、前走目一杯の競馬でその反動も若干案じられて...。

相手は当然一応骨折明けでもダイタクリーヴァ。今年の安田記念が余程激しい競馬だったのか、安田記念で凡走した馬がその後活躍し、好走した馬がその後全くダメといった感も有る。本来使うべきだった安田記念だが、その分今秋にはフレッシュさでやってくれそうな気もするのだが。

3番手評価はその安田記念で7着だったタイキブライドル。今春の京王杯スプリングCでも休み明けでもインを突いて、前をカットされながらも渋太く食い下がっていた内容が素晴らしかった。ちょっと枠が外過ぎるだけにあの時と同じ競馬が出来るかどうかは疑問だが、東京でこの競馬をさせたら第一人者と言える程、競馬が上手いだけに。

NHKマイルカップ2着馬のザカリヤもそんな競馬が上手い一頭。前々走でキッカケ掴んで、確実に良化。前走は時計が速過ぎたのも応えた。今開催の東京はあれ程の馬場では無いだけに、この絶好枠でニュージーランドトロフィー4歳S以来の勝機。

アドマイヤカイザーは、前走は全く見所無く失望だった。とはいえ、中一週でも意欲的に攻め馬を積んできただけに、良化気配は有ると見たい。マイル戦でも突っ込んで来れる脚は有る筈で。

前走トップハンデで、しかもかなりキツい競馬で2着のクリスザブレイヴは間隔をあけて使われ、一戦一戦が全力投球。ただ、ここは先行馬揃ってかなり展開キツい。その分割り引いて。

馬連
1-11 7-11 3-11 9-11 11-14 1-7 1-3 1-9 1-14

秋華賞(GⅠ)

下手に使わなくて正解だった様に思えるテイエムオーシャンの速力が一枚も二枚も上。昨年より1週繰り上がって施行されて、前が止まらない馬場。あの展開不向きな中でのオークス3着は、スピードだけでは無く、この馬の力がそれだけ上だという事。絶好枠を利し、逃げ切り濃厚。

対抗はこの夏の上昇馬、ドリームカムカム。3走前にNHKマイルC3着馬を破っていて、決して相手に恵まれたものでない。根性有る馬で、この多頭数も苦にしないだろうが、枠が外過ぎる事と、輸送でイレ込まないかどうかの懸念は残る。

フローラルグリーンは大外枠でブリンカー。となると、極端な競馬になりそうだが、前走でも動いた稽古が今回の中間は更に上昇ムード。前走は馬が緩かったし、自分で競馬を止めた様で、これで締まってこれば、穴に一考。

オークス馬レディパステルが弱いという訳では無いのだが、とはいえ多頭数で揉まれ込んだ経験も無い。この馬自体がエンジンの掛かりの遅いタイプで、しかも内枠。一つ間違えば、二桁着順も有り得る話で。

あくまで大穴だが、デキだけを言えばシルキードルチェ

馬連
2-14 2-17 2-6 2-12

デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

2歳戦でフルゲート。ただでさえ難解だが、既知の部分だけでも有力馬にそれぞれ死角。ちょっとヒネって、トーセンサクシードの上昇度に期待。デビュー時から20kg増えた馬体に好感。インの絶好枠を生かし切れるセンス。強い新潟デビュー組の余勢も駆って。

相手は前走末強烈だったダイワファルコン。ただ、時計平凡で能力がどうのという問題の前に、この馬場で前が止まるのかといった問題の方が大きい筈。まあ、差せる馬が今年は総じて好結果なので、このトレンドに乗っかる手も有るが。

そのダイワと同週に同タイムで未勝利を勝ったボーリングマシンだが、前で上がり3F34.8の脚を使えた点は評価したい。加えて、前走スローで掛かったとの事。京都のマイルは前半が速くなるだけに、折合えば更に脅威。

マイネヴィータの2着があるファストタテヤマは見た目に非力。それだけに京都の軽い馬場はプラスだろう。一応、揉まれての課題は残るのだが。

スターエルドラードは見た目がスプリンターで、果たしてマイル戦がどうかといった疑問が残るのだが、実績上位なだけに一概には、といったところ。

馬連
1-6 1-7 1-10 1-3

毎日王冠(GⅡ)

これまでは脚が続かず、東京で走る時は常にノーマークにしてきたが、エプソムカップの好走でその印象も大分変わったロサードが中心。土曜日の傾向を見る限り、意外に差せる馬場。そして、インで死んだ振り得意な横山典騎手。時計勝負の馬場で他が背負っているだけに、この57kgも有利。

相手は勝たないと天皇賞へ使えないアメリカンボス。前走はまだ緩かったが、中一週でも終いしっかり反応して、良化しているのは確か。とにかくやる気は買うのだが、やはり課題は時計勝負。エプソムカップ2連勝の東京1800mでどこまでゴマカせるか。

そのエプソムカップの今年の覇者アドマイヤカイザーもインから抜け出せる絶好枠。激しい気性で、休み明けも関係無い筈だが、とはいえいきなりから1分45秒台が叩き出せるのかは疑問で、その意味からは一枚割り引いた方が良い気もするのだが。

前走のメイショウオウドウは一回前が壁になったのを、立て直して来た3着で、それなりの評価は必要なのだが、ただ、その前走は結局ブレイクタイムを別にすれば、先行勢総崩れの展開で、殿にいたこの馬に展開が向いたのは事実。加えて近走のイメージからは1800mは既に長い印象も。

ジョウテンブレーヴは、ピリッとした脚が使えないだけに、マイルよりは1800mの方がこの馬向き。時計勝負も歓迎するが、今回に関しては、スローの決め手比べになりそうなだけに、果たしてどうかという疑問も残る。まあ、サイレントハンターの2番手辺りで、自分からペースを造りに行くというならば、話は別なのだが...。

穴は一応トーホウドリームなのだが、ブツけられて怒りながら競馬した方が余程結果が良くなる様な馬で、広い東京が逆にマイナスにならないか危惧しない訳でも無い。その意味からは、少々掛かろうが、スローで団子の展開が理想で、その通りにはなるのだろうが、果たしてこの馬がやる気を出してくれるのかどうか。

馬連
2-5 1-2 2-7 2-10 2-6

夕刊フジ杯 大原ステークス

どうもハンデ見込まれた印象なのだが、トップハンデを承知で連闘、スターリングローズにはそれだけの勝算が有るのだろう。ただ、時計の速い京都で、重斤は意外に応えるのが。

昨年の覇者シアトルフレームは、昨年同様の外枠。被されるのを嫌うので、外のリンクスオブタイムが目障りだが、連闘で遮眼革、行き切れば昨年同様の逃げ切り劇。

関東から遠征のクロッサンドラは追って甘いが、それでもアッミラーレの2着が有るだけに、ここでもの感。ただこのクラス、関東圏での競馬もことごとく関西馬が勝っている。それだけに、このハンデは微妙に見込まれた気も。

昨年一番人気でコケたコンタクトだが、あの時の敗因は未だに分からないまま。ゴールデンスパーT以来、芝をメインに使われているが、やはり本質はダートだろう。今回辺りソロソロ目覚めそうなのだが。

一応ハマればホシオーなのだが、このクラスでもそう上手くいくかどうか?距離も微妙なだけに。

馬連
7-11 3-7 9-11 8-11