近走2秒以上負け続けているスマートボーイだが、この相手なら単騎、しかも楽な逃げが打てそうだ。57kgで競馬出来るのも好材料といって良く、このレース3連覇の可能性大と見た。
昨年4着ビワシンセイキが相手筆頭。その昨年は道中折り合いを欠き、スマートボーイの逃げ切りを許してしまった形になったが、近走長いところを使われ、この点もかなりマシになった印象。少なくとも昨年よりは良い競馬になる筈。
穴っぽいのはマイネルブライアン。最近は交流重賞ばかりを使われ、中央のファンには馴染みが薄い馬になってしまったが、地力は健在。1400mを使い続けた効果で、少しでも前に付けられる様なら更にチャンスは増す。
押さえでミツアキタービン。中京の前々走は1000万条件だったとはいえ、圧勝といえる内容。この路線の4歳馬は多少低調な嫌いが有り、相手関係は微妙だが、勢いで突破する可能性も。
一息入った形になるが、シャイニンルビーを支持したい。前走は一枚重かった嫌いも有ったものの、それでも昨年に入ってイレ込む癖が解消されたのは良い傾向。準オープンのマイル戦でも比較的楽なメンバーで、ここはチャンス。
相手にはグロリアスサンデー。堅実な反面、勝ち切れない面は否めないのだが、ここ2走は勝ち馬と同タイムの競馬に持ち込んでいて、今回辺りはソロソロの感も。馬体さえ絞れていれば。
一発秘めるのはメジロマイヤー。このメンバー、行きたい馬が不在で、この馬の単騎が濃厚。前走は58kgを背負った上にハナ切れずと、これは度外視して良いだろう。とにかく重賞勝ちの有る馬、距離延長の今回は一変して不思議無し。
タイガーモーションはここが試金石といえそう。昨春はまあ全体的に馬が緩い印象で、今回その点さえ解消されていればソコソコには通用する筈。まあ、準オープンなら解消されていなくても何とかしないといけないのだが．．．。
中々絶妙なハンデが付けられているが、中でもダービーレグノに期待したい。まあ、他馬を思えばハンデも恵まれたし、最近は距離適性も長目になってきた印象。ここ一連の経験生かして。
相手にタガノマイバッハ。前走はブルーイレブンに絡まれる展開になっただけに止むを得ないだろう。ただ、元々が掛かり気味に行くタイプの馬、この距離延長はあまり良い方に出ない筈で、休み明け叩いた良化度で何処までカバー出来るか。
面白いのはシルクフェイマス。準オープンとはいえ、前走負かしたナムラサンクスはオープンの万葉ステークス勝ち。ナムラサンクスも決め手をいえばソコソコの馬で、その馬に決め手で優ったこの馬ならばここでも通用して良い筈。あとは一息入っての折り合いだけ。
良馬場の時計勝負でタニノエタニティが浮上。近走道悪に泣いたし、前走にしても休み明け。従って55kgのハンデは過小評価といって良く、他馬が背負っている今回は余計に有利。京都外回りも実績が有り、穴で一考。
1200mは行き切れない危険も有るのだが、この相手なら何とかなると見てギャラントアローに期待。まあ、昨年一連のキャンペーンも素晴らしかったが、中でも馬場の悪かった中京で58kgを背負って圧勝したファルコンステークスの内容が一番良かった印象。幸騎手、とりあえずハナには拘ってくれる筈で、ならば持ち前の渋太い粘りを発揮して。
相手難解も、一応の筆頭はドローアウター。前走のCBC賞は先行して終い伸び切れなかったが、相手も揃っていた事だし、単に家賃が高過ぎた印象。今回は、行く馬がギャラントアロー1頭で、しかもジワッと行ける外枠、この54kgも恵まれただけに。
一発有るならギャラントアローにクリスタルカップで完勝したワンダフルデイズ。1400mでも長いイメージだが、出遅れて道悪に泣いたアンドロメダステークスも参考外にして良いだろう。コズむ傾向の馬で、この中1週がどうかだが、歩様良い様なら突き抜けても。
昨年の覇者キーンランドスワンも無視出来ないだろう。このレースを勝って休養に追い込まれたが、その昨年はカフェボストニアンやローマンエンパイア相手に圧勝ともいえる内容。テンシノキセキに0.1秒差、今をときめくデュランダルと同タイムの競馬と、実績自体もギャラントアローと遜色無いモノ。気の良いタイプで休み明けを苦にしない可能性も高く、これも単の可能性充分。
一線級と当たっていない点は微妙なのだが、タマモホットプレイのレースセンスを支持。好位にサッとつけて抜け出す競馬で、正直器の大きさという点では疑問の余地も有るのだが、この相手ならそれで充分通用する筈。今年の京都は意外に前が止まらず、この点も好材料。
相手にはナムラシーザー。前走のラジオたんぱ杯2歳ステークスは相手が強力だった上、距離も長かった嫌いが。実績有る京都のマイル戦、極端な時計勝負は歓迎しないとしても、前が崩れる様なら単まで可能。
この相手ならグレイトジャーニーの力を無視出来ないが、現段階では一線級との間に明らかな差を認めなくてはならない。加えて兄ノーリーズン同様に歩様の硬いタイプの馬、それだけにハイペースの見込めない今回は苦しい印象だ。
アーバンエスケープは長いところばかりを使われ、マイルは未経験だが、スローにハマって何も出来ないよりはマイルで決め手を生かす方が向いている可能性も。折り合い付く様なら一発有っても不思議無し。
この相手ならセピアメモリーが何とかハナ切れそうなメンバー構成。前走1秒差を付けたジュメイラビーチも準オープンで勝ち負け出来る馬、あとは家賃の問題という事になるが、ハンデ53kgなら勝ち切るシーンまで見込めそうだ。
相手はマイネルセレクトが筆頭格。まあ、サウスヴィグラスと同タイムだけに、58.5kgは有る程度止むを得ないところ。あとは、人気に推されて控える競馬になりそうなのがどう出るかだけ。
一発の魅力ならシャドウスケイプだ。昨年のこのレース2着だが、オープンでソコソコに駆けているにも関わらず同斤で競馬出来るのは有利。ただ、近走ゲートが安定しないのと、中山1200mの追い込み馬だけにアテにはし辛い。
盛岡で漸く初重賞制覇のディバインシルバーだが、1400m保たせる為に色々やった影響でダッシュ力が鈍り気味。まあ、57kgなら恵まれた部類だし、外枠だけに無理に行かなくても良い点は好材料だろうが、中山はコース相性も良くない。
押さえに大井所属のハタノアドニスを。南関東のアジュディケーティング産駒とは良く言ったモノで、移籍して見違える様に走っているが、中央時代は中山を得意としていた馬。ハナ望めない以上、枠が多少内過ぎる嫌いは有るのだが、地方馬という事でこのハンデに留めて貰っただけに一概には。
意外に難解なのだが、ナムラサンクスを最上位の見立て。前走の中日新聞杯は小回1800mで独特の忙しい流れに戸惑った形。3000mは未知数とはいえ、京都の長距離戦は実績を残していて、平坦なら切れる。今季はトモに力が付いて本格化著しく、前走の悪影響さえ無ければ負け様が無い。
相手はステイヤーズステークス2着のエリモシャルマン。重賞実績という点では明らかにこちらが上になるが、前々走はハンデ戦だったし、前走は相手が弱過ぎた印象。決め手という点でも◎馬に分が有り、追い比べになればこちらが不利。
この2頭で堅い気もするのだが、一応の押さえにマヤノモーリス。シースルオールが逃げる説も有力だが、安藤騎手だけに、案外この馬が逃げる展開になりそう。有力2頭が後方で牽制し合うケースも充分考えられ、そのケースなら逃げ切りも。
昨年はサイドワインダーと3kg差有ったグラスワールドだが、今年は2kgのアドバンテージが有る。使い込んで良くないタイプで、中々安定した成績が残せないが、休み明け2走共マトモに競馬をさせて貰っていないだけに、ここはチャンス到来。テン乗りの鞍上は不安なのだが、馬だけなら狙い目。
相手筆頭にはエイシンツルギザン。ハンデもこれなら恵まれた部類で、堅実に差す脚はここでも上位。時計の無さと休み明けで厳しい競馬を強いられた影響が課題と言えば課題だが、マイルで連を外したことが無いだけに。
サイドワインダーはこの評価に留めたい。前走は確かに面白い競馬だったのだが、元々が見込まれ加減の馬だけに、GⅢ戦3着でのハンデ増量は痛い。昨年の覇者で京都マイルはベストの舞台、昨年を思うと相手も軽くなった印象も有り、勝って何等不思議は無いのだが。
一変の期待を掛けられるのはイーグルカフェだ。とにかく前走のマイルチャンピオンシップが好内容。多少硬い歩様も前走時はマシだったし、間隔を開けて使われている今回も然程心配しなくて良い筈。まあ、ハンデはかなり厳しいとはいえ、メンバーはとにかく弱い。
枠が内ならオースミコスモ本命でも良かった程だが、この外枠では厳しい印象。前走は明らかな不利を食らい、ツキが無さ過ぎただけに変わり身必至なのだが、真っ向勝負で勝ち切れるまでの力は。