函館2歳ステークスで4着、オーヴェールとクビ差のエイシンヴァイデン。そのオーヴェールはどちらかと言えば広いコース向きの馬、それだけに函館2歳ステークスの4着は本当の能力では無さそうで、この馬もここなら勝ち負け出来そうだ。
エイシンヴァイデン同様、内枠は嫌だが、フラワリングバンクが対抗。馬体の良さは牧場時代から目立っていて、見た目通りのスピードを見せたのが前走。追っての脚も確かな様だし、スムーズに運べるならば。
一応の押さえがツルマルオトメ。前走の新潟戦は、柴田善臣騎手がスローに落とし過ぎて、勝ち馬に早目に来られたのが応えた印象。ただ、逆に言えばそういう競馬も出来る自在性がこの外枠で脅威。新馬の時計は平凡なのだが、センスで何処迄。
ダートで7戦負け無し、ウインデュエルがここもノンストップ。サンデーサイレンス産駒だが、歩様の硬いタイプの馬、逆に言えばダートは本質では無い訳で、何処かで天井にブチ当たる可能性も有るのだが、GⅢで56kgなら突破せねば。
前走の交流戦で、実質同馬主イングランディーレを強気にマーク、タイムパラドックスが唯一の相手。この馬も、歩様の硬いタイプで、今年に入って距離をこなす様になっているのは安藤騎手の手腕以外の何モノでも無い筈。58kgの分だけが◎馬との差で、当然逆転も可能。
1000万条件とはいえ、ハンデ58kgを背負って5馬身差。レニングラードの55kgはまだ恵まれた印象だ。一昨年のラジオたんぱ賞ではカッツミーに差されるという失態を演じたが、トニービン産駒だけ有って直線の長いコースが本質。一応、最内枠は不安材料だが、先日死亡したダービーレグノに続くトニービン産駒の連覇に期待。
相手にマーベラスダンス。七夕賞は伸び切れなかったが、得意の新潟で一変。やはり小回り向きでは無かったという事だろう。ソロソロハンデが危険水域だが、コース適性を重視したい。
スーパージーンは、前走は競馬が忙し過ぎた印象。福島に実績有るが、どちらかといえばスローの差し馬で、スロー必至の新潟コースの方が向く筈。距離延長もこの馬には味方して。
能力の割にハンデ軽いのがグラスエイコウオー。馬群を嫌う馬で、バラける新潟は合っている筈だし、割と気の良いタイプ、休み明けでも充分走れるだけに。
ハンデは厳しいが、チアズブライトリーも押さえておきたい。前走はマイルだったといっても、スローだっただけに不満なのだが、2走目のポカだった可能性も。サンデーサイレンス産駒の割にジワジワ脚を使うタイプで、新潟は向く筈。
明らかに着狙いという馬が多く、人気サイドでの決着が予想されるが、ツルマルヨカニセに期待。攻め馬で、レニングラードに突き放されただけに、休み明けの影響は案ずるが、小倉は複勝圏内を外した事が無い馬。平坦向きなのは間違い無く、次開催の阪神よりは小倉で。
相手もマヤノモーリスで一騎打ちムード。ツルマルヨカニセとは対照的に逆に一回叩いた強みが有る上、闘ってきた相手はこちらの方が上。ただ、安藤騎手の乗った万葉ステークスを例外として、どちらかといえばスローの差し馬的嫌いの有る馬。それだけに、小倉よりは阪神で。
一癖有る馬が多く、上位拮抗といった印象だが、一応バランスオブゲームが中心。鉄砲云々は最近下見でギュンギュンでは無くなりつつ有るので、以前程の絶対視は禁物なのだが、それでもこの相手なら能力が一枚上と見たい。
連一番手にファインモーション。前走はレース内容以前に、デキそのものがサッパリ。それだけにここは良化度が鍵となるが、割と斤量をこなしているのは強みだし、ローテーションを考慮すれば前走以下のデキは有り得ない筈。
ローエングリンは勝てる筈のマイラーズカップを落として歯車が狂った印象で、中々楽に行かせて貰えない上、デキ自体に精彩を欠く現況。ただ、今回はファインモーションさえ掛からなければハナ切れるメンバー構成。デキは今更どうしようも無いが、単騎なら何とかなっても。
小回り適性は課題だが、マイネルアムンゼンも圏内。この中間、土砂降りの雨が降ったが、人気どころが苦しむ分、俄然有利になった印象。この馬、意外に落ち込むと長いのだが、エプソムカップで既にデキが怪しくなっていただけに、宝塚記念スキップは正解だろう。56kgも馬場が渋れば渋るだけ有利。
何故か全く人気が無いが、ダービーレグノは絶対に押さえておくべき馬。マイネルアムンゼン同様道悪が向くのと、コーナーで動けないトニービン産駒、同じ小回りでも函館とは違ってコーナーがユッタリしている札幌コースは向く筈。昨年勝った新潟では無くこちらに出て来た以上、それだけの勝算が有ると見たい。
ハンデ戦で無くても混戦ムードだが、一応の期待はコバノファイター。サカラートに0.6秒差の馬だが、実はこれ、マチカネメニモミヨと一緒。今回そのマチカネメニモミヨと2.5kg差を得て勝機と見たが、前走下見で細く映ったのと大事に乗り過ぎていた印象が。馬体回復の上、最内枠で積極策の条件付で。
相手筆頭に前述したマチカネメニモミヨ。コバノファイターとの比較では条件面明らかに不利だが、まだダートは4走しただけで、秘めたるモノは残っている筈。ただ、歩様が堅いので小回りの流れに乗り切れない懸念が有るのと、異様なまでに見込まれたハンデは課題だが。
ウイングラシアスもまだダートで底を見せていないクチ。前走は、落馬でカラ馬になりながら僚馬ウインデュエルをアシストする形になったが、これはご愛嬌。ただ、この馬も前走の下見で細く映ったのは多少気掛かり。
一応の押さえにケイアイダンサー。ここ数走、以前の行き脚が鈍っているのか、ハナ叩かれる展開が続いているが、この枠だしウイングラシアスさえ押さえ込めばハナは切れる筈。53kgだし、行き切れば圏内と見たい。
牡馬相手に58kgを背負ったスティルインラブは惨敗したが、同じ北九州記念で56kgを背負ってダイタクバートラムから0.4秒差のオースミコスモが57kgで登場。ガサの無い馬だけに57kgは厳しい面も有るのだが、逆にこれで人気無くなる様ならむしろ狙い目。
相手に2歳女王ヤマニンシュクル。追い込み一手で展開に左右され易く、オークスは直線で捌き損ねる不利も有った。ここは人気どころが斤量を背負って早目の競馬をしたい、ついでにいえばこの2頭は決め手というより渋太さを生かすタイプ、だけに、終い甘くなる様なら52kgが生きるシーンが有って良い筈。
その人気どころの一角、チアズメッセージが3番手評価。トモの甘いタイプで、阪神よりは平坦向きだし、中京戦で56.5kgを背負って早目2着に粘り込んだ内容が強かった。前述した通り、決め手に優るタイプでは無いだけに単は狙い辛いが、堅実は堅実。
穴人気になりそうだが、エルノヴァも一応圏内。前走1000万条件を勝ったばかりだが、ハイペースを自力で追い掛けた内容・時計共に優秀。とはいえ、別定戦でいきなり55kgというのは厳しい気もしないでも無いのだが、勢いは無視出来ない。
一応の押さえにマイネヌーヴェル。前走は小牧騎手が乗っていたが、変に自信持ち過ぎて前での競馬になったのが応えた印象。手替わりとなったとはいえ、その辺の伝達は出来ているだろうから、ここは本来の追い込みに徹する競馬で。
前走は一息入った後で競馬にならなかったが、タイセイブレーヴに期待。2走前のクリスタルカップも、タイキバカラと潰し合ってしまったが、ここは案外スンナリ行けそうなメンバー構成。元々の地力は上位だけに、少々人気薄でも。
間隔開いたが、ドリームカムカムが対抗。軽量ながら休養前はオープン特別を連勝。コース適性と外枠は正直疑問の余地も有るが、取消の影響無ければ首位争い可能。
纏めて面倒を見る可能性が有るのがリキアイタイカン。今季、それ程デキが悪い訳では無いだけに、単純に能力が衰えた印象も有るのだが、元々がCBC賞勝ち馬で高松宮記念3着馬、この相手なら地力通用と見た。
前走が上手く行き過ぎただけにここは過剰人気になりそうだが、タマモホットプレイも一応圏内。シンザン記念以降冴えなかったが、これは単純に距離の問題。トモの甘い面も有るので、スプリント転向、そして平坦コースは正解だ。