Sakura Archives

競馬予想 2005年3回京都・2回東京

京王杯スプリングカップ(GⅡ)

7枠に人気馬が集中した形だが、その中でもド真ん中テレグノシスが中心。実績有る東京と言えども、左回りは手前の替え方が下手。従って、実績有る東京といえども内枠ならマイナスなのだが、外枠なら話は別。昨秋以来、下見も良く見せる様になり、前走の阪神戦も休み明けにも関わらず一番気配目立っていた程。東京も、前が止まらない競馬が続いていて展開面は課題だが、能力は最上位でそれを出せるデキも有る。

相手は絶好の最内枠でニシノシタン。元々良く見せる馬で、デキが悪かった時を寡聞にして知らないのだが、今季も相変わらずのデキの良さ。ただ、結果が伴わなかったそれ迄とは違い、今季は結果も出した。圧倒的先行有利、そして差し馬ばかりのメンバー構成、千載一遇のチャンスだ。

ダンスインザムードも当然怖いが、東京はオークスの悪夢が蘇る。休み明けは秋華賞でも失敗し、今回は走らない材料が多いのだが、皆がそう思った天皇賞で好走し、解らないというのが正直なところ。ただ、この手の馬は、距離短縮が良い方に繋がるケースも多く、ここに望みを託す手も。

内枠をどう捌くかは課題も、ウインクリューガーが侮れない。前走の中京戦はゲートで後手を踏まされ、競馬にならなかったが、休み明け緒戦の阪神戦が中々の内容。このレースの度に述べている様に、速くなりようが無い東京1400m、リズムを大事にしたいこの馬にとってはスプリント戦よりも向く筈。前進は当然。

ダートを別すれば東京1400mは初めてのアドマイヤマックス。マイルでも走ってはいるが、時々競馬を投げる癖が有って、距離云々をいえば1400mがベスト。ただ、この手の馬はカンカン泣きする嫌いも有って、今回初めて背負う59kg。乗り難しいのは確か。

穴ならアサクサデンエン。ここ2走は追い込みに徹して結果を出しているが、ここはその気ならニシノシタンに行って貰って2番手で絶好のポジションが。まあ、前走の阪神戦はゲートが悪かっただけにゲートは課題だが、後藤騎手、この展開利をみすみす捨てるのは勿体無い。

馬単
14=1 14=15 14=5 14=13 14=2 1=15 1=5 1=13 1=2

下鴨ステークス

少頭数の割に難解だが、一応の中心はブラックカフェ。ここは前が速くなりようが無いメンバー構成で、1800mなら掛かり気味でも先行出来るこの馬に分が有りそう。3歳時はどうなるかと思われたトモの甘さも大分解消。左回りより右回りの方がスムーズな印象も。

人気のベストアルバムが対抗格。これも折り合い面に難の有る馬だが、落ち着く前に引退してしまった母ベストダンシングとは対照的に、最近イレ込みもマシになって来た。後方から行く馬で、スローを何処迄追い込み切れるかだが、京都なら単も充分。

当然インマイアイズも連圏内。前走は休み明けで馬が緩んでいて、しかも中山マイルの大外枠。アサクサキニナルに並ぶ間も無く抜かれたのは気になるが、一応、叩いての良化は見込んで良いだろう。1F長い分は課題だが、折り合いで苦労する馬では無いだけに、あとは根本の適性だけ。

正月の京都戦でインマイアイズと同タイムの競馬、アスクジュビリーも差は無い。しかも当時はインマイアイズと1kg差有って同タイム。今回、同斤で、同じ叩き2走目。少なくともインマイアイズには先着したいところ。

思ったより人気になりそうで馬券的妙味は無いのだが、スプリングダボスも怖い。開幕週のマイル戦ながら、前走の上がり3F32.9は出色の数字。2,3週目に降雨は有ったが、馬場状態それ程悪くなった訳では無いだけに、再度の決め手勝負ならの感。1800mも守備範囲だし、京都も得意。あとはマイルの脚を1800mで使えるかどうか。

馬単
5=8 5=2 8=2 5=9 5=4

NHKマイルカップ(GⅠ)

このレース、人気が割れているだけで終わってみれば順当な結果というケースが大半なのだが、今年は本当に大混戦。そんな中、前走で不利を食らい競馬にならなかったセイウンニムカウは、昨秋の東京では逃げて3着だったが、気性面の成長有って実戦で折り合う様に。逃げていた時代も、追って渋太いタイプで、今なら東京がベスト。能力一緒なら適性で抜擢。

相手にラインクラフト。トライアルを見た限りでは、末脚の持続性に難が有る様に思えたのだが、前走がシーザリオに不利が有ったとはいえ、前へ行って粘る意外な内容。今回、再度差しの手だろうが、今なら有る程度長く脚を使ってくれるだろう。ただ、前走の直前にアクシデントが有って出走を迷った程。こういうケースは反動も大きいだけに。

3番手にアイルラヴァゲイン。今春の中山は例の不利という事になるが、前走の阪神戦がただただ強い内容。人気が無いのはマイルの経験が乏しい分で、大一番でこの点は成る程不安だが、こなせない訳では無いだろう。折り合い面も問題無い筈だ。

ビッグプラネットも圏内。皐月賞の止まり方が意外だが、距離と判断するならセイウンニムカウをマイルで完封した実績は上位。ただ、ゲートでとにかく煩い。今迄たまたま出てくれているが、不安は何時も付き纏う。

人気のシンザン記念1,2着馬は何れも末脚の持続性が課題だが、まだペールギュントの方が目が有りそう。そのシンザン記念が対マイネルハーティーで能力差感じさせてくれたし、今年はスプリングステークス組の層がソコソコ厚い。坂は不得意だが、坂の緩い東京なら可能性はゼロでは無い。

馬単
3=12 3=4 3=14 3=2

京都新聞杯(GⅡ)

皐月賞上位馬が不振だが、時計勝負の馬場を前で受けた馬が飛んでいるだけで、差し馬ならまた話は違う筈。今年の皐月賞最上位馬アドマイヤフジは、最内枠から一旦下げる不利が有りながら、直線追い込んで5着と、内容自体も悪くない。若葉ステークスから一気に馬体が良化。まだ馬自身もフレッシュと思えるだけに、力を見せ付けてくれるだろう。

ケージーツヨシが相手。前走の京都戦はハイペースで時計そのものが引っ張られたし、折り合い面でも良い方に向いたが、時計が時計。京都の外回りも、この馬には良い筈で、再度時計勝負なら。

インティライミは評価を手控えた。前走の阪神戦が圧勝という事で人気になりそうだが、馬体が纏まっているといえば聞こえは良いが要は小じんまり。ここへ入ると馬自体が足らない嫌いも有って、器用さ生かして何処迄といったところ。

一発ならシルクネクサス。昨年暮れの阪神戦から今春の皐月賞トライアル迄4走、逃げてサッパリだったが、前走の中山戦が新境地切り開いた形。スロー必至の今回、前で流れに乗れるのも有利で、前走の脚が使えるなら面白い。

馬単
14-3 14=7 14=5

天皇賞・春(GⅠ)

春の天皇賞がフルゲートになった年は荒れるというのが相場。その際に、どちらかといえばステイヤータイプが台頭するケースが多いのだが、たまには他力本願タイプに期待してサンライズペガサス。距離は確かに長いだろうが、前走は折り合い面マシになっていたし、何より相手が相手。行く馬不在のメンバー構成、マクり合戦になる様なら末脚一気決まる。

相手にヒシミラクル。前走は重馬場で60kgを背負わされながら伸び掛かる辺りに地力の一端が。昨秋に復帰以降、良い状態で使えているし、少しずつレース内容も良化。当然、京都のディスタンス戦で更に前進期待、という事になるのだが、この馬にとって些か時計の速い馬場になってしまったのと、マクるタイプが多くて競馬が難しい点がどうか。

面白いのがチャクラ。正月の京都戦で、アイポッパーには完敗の形だが、前走の東京戦が秀逸な内容。トップハンデ背負いながら、前残りの展開を3着迄差し込んで来る形で、後藤騎手、もしこの時の反省が有るならば、真っ先に動く形が予想され、これは展開上意外に有利。今季、歩様が良いのも好材料。

マカイビーディーヴァもこの距離なら圏内。前走は時計勝負の前残りで59kg。これではどんな馬でも無理で、その中でも伸び掛かっていたのだから、内容は悪くない。天気が保ちそうなのがこの馬にとってどうかだが、3kg減で積極策なら。

連の軸としてならシルクフェイマスが最適かも。前走は思いの外サッパリだったが、それだけに今回良馬場で出来るというのは願ったり適ったり。器用さ生かすタイプで、この枠も良い。

馬単
14=8 14=9 14=12 14=7 8=9 8=12 8=7

テレビ東京杯 青葉賞(GⅡ)

昨年の覇者ハイアーゲームを髣髴とさせる歩様で、距離延長は歓迎しないのだが、2400m迄ならダンツキッチョウの決め手が一枚上。前走の阪神戦は相手関係も有ったが、2番手で折り合って直線アッサリと抜け出しただけに、その意味からも2400mは守備範囲だ。絶好の最内枠、姉サマニベッピンが一番強い競馬を見せた東京で。

相手にニューヨークカフェ。弥生賞は下見に実戦とまだまだと思えたモノだが、前走の自己条件が下見の良化振り通り、中々の内容。これなら重賞でもと思わせてくれただけに、ベストの2400m戦で、改めて真価を。

ニシノドコマデモも押さえておきたい。東京,中山と、出遅れ以前に気配そのものが薄かった。良化気配も窺える今回、2歳時の内容から能力が高いのは解り切っている事で、距離延長も良い。まずは下見に注目も、マトモなら全部面倒見るシーンも。

馬単
1=5 1=10 5=10

アンタレスステークス(GⅢ)

実績馬を採るか上昇馬を採るか、それだけでも難解だが、間を採ってヒシアトラスが本命。平安ステークス時にも述べたが、暮れの中山戦の内容が優秀。勿論、フェブラリーステークスも中々好内容だったのだが、船橋戦のやられ方を見ると、まだ体質面が万全では無さそう。平安ステークスと同じ内枠でも有り本命にはしたが、前売も売れ過ぎの嫌いが有って、全幅の信頼と迄は。

人気無さ過ぎるのがハギノハイグレイド。休み明けの中山戦下見は悪くないのにサッパリ動けなかったが、休み明けの場合は先行力が落ちているケースが多く、叩いて先行策なら面白いだろう。爪に不安の有る馬で、暖かくなって来たのも良い方に出てくれる筈。

一発はピットファイター。平安ステークスは外枠で3角からマクりに行ったが、流石に強引過ぎた。今度こその内枠なら、武蔵野ステークスの決め手を京都で再現出来て良い。また、時計的に天井有るタイプで、パサパサの良馬場は好材料だし、イレ込み易い気性の馬の割に、休み明けの方が落ち着いている傾向で。

サイレンスボーイの取捨選択に迷う。阪神戦は、スローをハナ切った展開が向いた感が強く、今回大外枠からどう乗るのかが微妙。加えて昨年のこのレースの際に述べた様に、直線逆手前のまま走る嫌いが有って、これが距離延長で課題。ただ、それで昨年2着に来ている様に、力は有るだけに。

一応タイキエニグマも押さえておきたい。前走の中山戦はゲートアオッたにせよ、不可解な惨敗。ただ、砂を被ると良くないのはハッキリしていて、これを敗因に求めるなら今回外枠で巻き返しも可能。真っ向勝負の今回が正念場。

馬単
5=2 5=6 5=16 5=14 2=6 2=16 2=14

オーストラリアレーシングボード賞 オーストラリアトロフィー

毎年このレースと秋の大原ステークスの度に述べているが、京都は開幕週と言えども差し馬が優勢。今年も差し馬マイネルアムンゼンに期待だ。休み明けの中山戦はスローで上がりの競馬。中段から上がり3F34.0秒で4着なら悪い内容では無い。元々が休み明けは走らないし、暖かくなってこそのタイプ。昨年の2着馬が今年こそは。

相手はサイレントディール。不利な先行馬だが、地力が地力。休み明けの大阪城ステークスはスローにハマッた形だが、前走の大阪杯は下見から良化気配窺え、トーセンダンディにコスられながらソコソコの粘り。1F短縮も良い方に出る筈。

ツルマルヨカニセも連圏内。京都は実績無いのだが、トモの甘いタイプの馬で、むしろ阪神で勝てる方が不思議な位。逆に言えば前走の強い勝ち方を本格化のサインと見て、ベストの平坦コースでオープンでもという考え方も。

一応の押さえがチアズメッセージ。牡馬相手の56kgは楽では無いが、前走の中山戦が白眉の伸び。これもツルマルヨカニセ同様にトモが甘く、急坂の中山で差して来れたのだから、べストの平坦ならばといったところ。ただ、その中山戦は歩様が硬く、ワンペースの競馬が向いたのは確か。一度やり合ったトーセンダンディとサイレンドディールが再度やり合うとは思えないのだが、スローになれば出番は無い。

馬単
3=10 3=8 3=9