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競馬予想 2005年2回中京・3回東京

中日スポーツ賞 ファルコンステークス(GⅢ)

難解というよりは、馬場が悪くて道中の位置取り一つというのが正直な印象だが、一応外枠が無難と見てカズサラインが本命。前走は1F長かったし、前々走にしてもシルクトゥルーパーには並ぶ間も無く差し切られたにせよ、テイエムチュラサンとは同レベルの内容。もう少し馬体が締まって来れば更に確実性が増す。

相手は最内枠フェリシア。勿論、外枠の方が確率は高いのだが、昨日の傾向を見る限り、最内も全くダメでは無かっただけに、この枠でも可能性は有る。2歳時だが、中山1200mで重賞勝ち、前走の阪神戦はマイルで力を出し切れなかったが、スプリントなら。

コパノフウジンもチャンス。前走の東京戦はマイルでの力が足らなかったが、これもスプリントには実績が。ディープサマーはともかく、アイルラヴァゲインに0.5秒差ならここでは上位の馬。

一発はマルブツブリザード。前走の京都開催は雨の降り始めで、未だ影響の無かった時間帯だが、この時期の1分7秒台は速い。フェリシアの項で述べた様に、最内が全くダメという訳では無いだけに、荒れ馬場を嫌ってマークが甘くなる様なら怖い。

馬単
17=1 17=14 17=4

ブリリアントステークス

前走の中京戦は大外枠で全く流れに乗れなかったブラックコンドル。今回は好枠を得て、ハナも望めそう。東京は初コースだが、行き切れさえすればそれなりに渋太い馬。多少でも下が渋って時計が速くなりそうなのも好都合。

相手には東京2100mのレコードホルダーハードクリスタル。前走の中山戦はデキ落ちも有ったが、クーリンガーが勝つ様な力の要る馬場はダメ。今回、仕切り直して改めての期待だが、折り合い面は常に課題。

面白いのはシロキタゴッドラン。前走の中京戦は後方に位置しながら中々の伸び。タイムパラドックスと似た様な位置に居て、同馬と0.1秒差なら悪くない内容。今回、直近のハンデ戦より1kg増となったのは課題だが、意外に渋った馬場も強そうで、前崩れなら一気台頭も。

前走の東京戦は休み明けの影響なのか行きたがったベラージオだが、折り合いさえ付けばベストの東京2100mで見直す手だ。その行きたがった前走は、外枠で前に壁が無かった影響も有るだろう。今回はその点は心配無さそうな枠だが、オープンだと多少甘いところも有って、ハンデ55kgで何処迄相殺出来るか。

大穴はアグネスアラシ。前走は芝のスプリント戦だったが、これはハンデ戦出走の為に仕方無しの出走で、先々週の欅ステークス除外も、想定の範囲内だろう。まあ、前走でもソコソコには出来ていたし、叩いての今回、型通りの良化なら53kg生きるシーンも。

馬単
6=11 6=12 6=7 6=5 11=12 11=7 11=5 12=7 12=5

農林水産省賞典 安田記念(GⅠ)

デュランダルが回避し、香港調教馬が参戦。難解ムードが更にといった印象だが、一番の期待は絶好枠のダイワメジャー。前走の中山戦はあれだけ行きたがりながら押し切る辺り、地力が違ったとしか良い様が無い内容。ノドの手術が当たって、歩様も良化の皐月賞馬、サイレントウィットネスが引っ張る流れで折り合えば。

相手に香港調教馬ブリッシュラック。クルーズ調教師、サイレントウィットネスはスプリンターズステークスへの予行演習で、100万ドルのボーナスが掛かるこの馬が本命だろう。前走の香港戦でもサイレントウィットネスをペースメーカーに良い脚を長く使えていて東京向き。ヤル気と東京適性のジャパンカップは日本調教馬のレベル向上で死語になってしまったが、今年の相手なら。

当然テレグノシスも連圏内。前走の東京戦も、直接的には捌き損ねという事になるのだが、ただ毎回述べている様に左回りは内にモタれる癖が有って、間接的にはこの馬にも原因が。ただ、今回は大外枠。仮柵明けの馬場で馬群がバラけ難い分がどうかだが、少なくとも枠順はこの馬向き。

ダンスインザムードも侮れない。前走の東京戦は敗因不明に近いが、競馬がチグハグだったのは確かで、1F延長で少しでも追走がスムーズなら、デュランダルの2着だった昨秋の京都戦の内容を見直す手も。ただ、前走の様なヘマは左回りで目立つ嫌いも有るのだが。

単はまず無いが、連下という意味ではバランスオブゲームも一考の余地。昨年のこのレースもジワッと先行して3着とまずまずの内容。GⅠには何時まで経っても手が届かない馬だが、今年は今迄とは違って得意の休み明け。昨年より一枚落ちるメンバー構成で前進可能。

馬単
3=17 3=16 17=16 3-5 3-8 17-5 17-8 16-5 16-8

ユニコーンステークス(GⅢ)

ダートで負け無しの馬が5頭、中でもカネヒキリは雄大な馬体に豪快なフォーム、芝でもと思わせるのだが、現状はダートがベスト。内に先行馬が置いて、ジワッと行ける絶好枠。他馬とは時計のレベルが違い、時計の速い馬場になりそうなのも好都合。圧勝を期待。

逆に相手難解も、シンメイレグルスが一応の筆頭格。前走の中京戦は4角でステッキが入っても全く反応せず、直線向いても中々手前を替えずと、酷い内容だったが、それでいてこの時計なのだから能力は相当。まあ、その前走は多少重く映っただけに、今回反動を案ずるケースでは有るのだが、型通りに良化してくれて、ズブさが誤魔化せる東京なら。

中央転厩後サッパリの競馬が続くモエレアドミラルだが、どうやら芝が合わない様。ただ、馬体がここへ入っても上位だし、前走の東京戦は課題の歩様が良化。地に堕ちた道営最強馬だが、本来のダートで何処迄。

馬体も含めて強さを感じさせないドンクールだが、とにかく実戦に行って強か。ただ、その勝負強さを生かすのにはあまりに不都合な大外枠。接戦ならとは思うが、カネヒキリは並ぶシーンすら造らせてくれなさそうで。

アグネスジェダイ迄は押さえておきたい。今回人気どころが外枠を引いて無理には来なさそうだし、この馬自身も絶好の内枠。ダッシュ力には定評有るところで、3角で2〜3馬身差有る様だと他馬も大事に乗って来そうなだけに、大仕事も。

馬単
11-13 11-14 11-16 11=2

東京優駿(GⅠ)

前走の中山戦はアワヤ落馬のディープインパクト。まあ、不安はゲートと先週シーザリオが梃子摺った内枠だけだろう。前々走酷かった歩様も、前走で良化。馬体が本当では無く、この程度の馬で勝てるのだから、今年はレベルが低いという事なのだろうが、それでも他馬が弱過ぎる。

相手にはニシノドコマデモ。昨年の話になってしまうが、東京スポーツ杯2歳ステークスがこの馬のハイライト。昨年、現3歳世代の中で、東京で一番強い競馬をしたのがこの馬だ。それから一時デキ落ち気配も有ったが、暖かくなって立ち直りムード。手前の捌きさえスムーズなら影は踏めて良い。

馬単
5-2

金鯱賞(GⅡ)

このレース3連覇が懸かるタップダンスシチーだが、過去の2年は手前を替えるのが遅かったり、右へ左へヨレてみたりと、すんなりとは行っていないのが実情。とはいえ、ここは力任せにハナ切れそうなメンバー構成。所詮この頭数だが、一完歩目が遅く、大外枠も好材料だろう。過去2年本命に推していないだけに、気の引ける部分も正直有るのだが、それでも今年は逆らえそうに無く。

相手はシルクフェイマスの方を上位に。2走連続に雨に泣いた形となったが、今度こそ良馬場で出来そうで、ならば昨年暮れの中山戦で0.2秒差の力量を見直す手だ。今回他馬が背負っているだけに、57kgというのも結構有利。

同じ天皇賞組アドマイヤグルーヴも抑えておきたい。その前走はシルクフェイマス同様引っ掛かってしまったが、2000mは昨年のこのレースが好内容。中々牡馬相手だと自分の競馬をさせて貰っていないのだが、57kgもそろそろ背負い慣れた頃だし、この頭数なら今度こそ。

馬単
10=5 10=1

優駿牝馬(GⅠ)

前走の阪神戦は不利に泣いたシーザリオ。その前走時に述べた様に、跳びと馬体から、この世代では抜けた存在で、距離云々を論ずるのは圧倒的能力差の前ではナンセンス。父スペシャルウィークのダービー同様の圧勝劇を期待して。

相手にエアメサイア。前走,前々走の阪神戦にしてもそうだが、マイル以下では追っての甘さが目立つ現状。スローしか有り得ない近年のオークスで、距離延びても変わらない危険は有るが、常識的には優位だ。

ジョウノビクトリアが東京で浮上。道悪の中、牡馬相手に好走の中山戦が秀逸。その中山戦は手前の替え方がスムーズでは無く、次走の東京戦ではスムーズだっただけに、左回りも良いのだろう。あくまで常識的にはというエクスキューズは付くが、距離延長は有利。ただ、理想をいえば一雨が欲しい。

馬単
4-5 4-14

農林水産省賞典 目黒記念(GⅡ)

前開催の東京はとにかく行った者勝ち。今週からCコース使用となっても、然程傾向が変わるとは思えないのだが、それでもこの相手ならチャクラが中心。前走の京都戦は折り合い欠いて失速の形も、今季はデキが良く、折り合えさえすれば巻き返し可能。57.5kgでも連覇に期待。

相手にラヴァリージェニオ。前走の阪神戦は直線向いて一瞬狭くなるシーン。それでも天皇賞馬に先着したのは立派の一言。何故か左回りは良績無く、この点は課題だが、2500mはベストの条件。休み明けで力強さに欠けた歩様も、ここに来て良化。左回り実績の無さを嫌われて人気が落ちる様なら却って狙い目。

面白いのはスウィフトカレント。前回のオープン挑戦も同じ東京2500mだったが、折り合いを欠いて直線伸びず。ただ、当時と同じ53kgは恵まれた部類だろう。力量的には差は無く、折り合いさえ付けば一発有って良い。

毎回狙ってその度にサッパリだが、アクティブバイオも56kgならば。原因は、以前の先行力が無くなった事に尽きるが、この枠でこれだけ先行馬の少ないメンバー構成、この枠でも有り先行さえ出来ればもうちょっと粘って良い。

距離延長は課題も、アサクサキニナルも侮れない。先週のアサクサデンエンもそうだったが、器用さ身上の馬で、今の東京でこれは大きな武器。ただ、内枠ならもっと厚い印で狙いたいのだが、外枠引いただけに評価は手控えざるを得ない。柴田善臣騎手、手腕の見せ所だ。

馬単
9=8 9=12 9=3 9=11