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競馬予想 2005年5回京都・5回東京

ジャパンカップ(GⅠ)

前走はデキ一息だったとはいえ、叩けば変わりそうな気配は有ったタップダンスシチー。逃げ宣言ストーミーカフェが距離に不安有るだけに、この馬の単騎になりそうな雰囲気。往時の力は無いにしても、それは他馬も一緒。ベストの条件で一発を期待。

相手は手堅いゼンノロブロイ。3走前の阪神戦、2走前の英国戦、そして前走と、どうも今年はツキが無い印象。ただ、タップダンスシチーとは違って勝てる展開の幅が広く、どんな流れでも複勝圏内は外していないのは流石に第一人者。勝って当たり前といっても過言では無いが、今年のツキの無さを嫌って対抗迄。

一発はハーツクライ。完全な直線タイプで、前走はスローが全て。とにかくデキの良さが目立ち、ベストの東京でここは全力投球だろう。スローの競馬ばかりが続き、ここもそうなりそうなムードは有るのだが、展開乱れれば必ず台頭してくる筈。

馬単
2-8 2-16

ジャパンカップダート(GⅠ)

3歳馬よりは古馬を上位と見てタイムパラドックスを中心。小回りは取り溢しがどうしても有るのだが、直線の長いコースなら堅実無比。以前思えば遥かに良くなったとはいえ、歩様の硬い馬が使い詰めというのは良くない材料だが、無事是名馬を地で行くタイプ。気にしなくて良いとは思うが、下見は確認したい。

相手が絞り辛いが、一応の筆頭格がサカラート。近走、イマイチデキが無い様な気もするのだが、気負っていた前走の名古屋戦を別にすれば結果は出している。左回りは3戦負け無し。ただ、時々ゲートでポカが有るのがネック。

配当的妙味はパーソナルラッシュ。潜在能力は言う迄も無いだろう。如何せん中々本気で走ってくれないが、乱ペースになる交流戦よりは広い東京の方が良いだろう。ゲートさえマトモなら勝ち切るシーン迄。

良化度ではアジュディミツオー。前走は出負けしたのを出脚利かせて前を追い掛ける形。結果的にハイペースで深追いとなった分が最後止まったが、59kgも有っただけに、評価出来る内容。外枠でジワッと行ければ侮れない存在。

デキ良いシーキングザダイヤも連圏内。どちらかといえばスピードタイプで、この距離は微妙に長いだろうが、横山典弘騎手だけに差しに徹する競馬になりそう。その意味では、逃げ宣言ハイアーゲームが居て、前が速くなりそうなのは好都合。

一応の押さえがサンライズバッカス。この距離で古馬相手となると分が悪い印象も有るのだが、色々課題をクリアし、実戦上の不安は全てクリアして臨めるのがカネヒキリとは違う点。砂被っても平気なタイプで、この内枠生かし切れば。

馬単
5-11 5-12 5-14 5-7 5-3

マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

スプリントよりマイルこそが本質のデュランダル。4年連続出走出来るだけでも賞賛に値するだろう。今年も爪の不安に泣かされ、GTのみの参戦だが、漸く回って来たベストのマイル戦。少し時計の掛かる馬場もこの馬向きで、今年も大外一気で突き抜ける。

同じく4年連続の出走で、今年も天皇賞からの参戦になるテレグノシス。その天皇賞はスローに泣かされ、大外へ回さねばならない弱点を突かれた形だが、今の京都は外が伸びる馬場状態。トニービン産駒だが、右回りの方が手前の替え方がスムーズで、今季のデキなら台頭も。

同じく天皇賞からハットトリックが3番手評価。同じ追い込み不発にしても、今季はデキが良く、それと同時に実戦でのフォームが良くなった。GⅠの底力争いでどうかだが、目下のデキなら。

当然ラインクラフトも連圏内。前走の京都戦は最後の最後でエアメサイアに捕まったが、エアメサイアに完璧に乗られてしまった印象。今回、向正面からの発走となるのも有利だが、前走ゴチャついた際に引っ掛かっただけに、最内枠が課題。

馬単
14-15 14-5 14-1

東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

父クロフネはNHKマイルカップ、母フサイチエアデールはオークストライアル、そして姉ライラプスはクイーンカップと、東京血統といっても過言では無いフサイチリシャールに期待。前走、前々走とハナ切って道中スローに落としているだけに、時計は平凡だが、トビの割に出脚が中々速く、重賞のここでも同様の競馬が可能。馬体面はまだまだだが、他馬も似たり寄ったりだけに。

相手はニシノイツマデモ。道中はジャリスコライト徹底マークで乗られた前走だったが、ジャリスコライトをインに閉じ込め完全に抜け切ったにも関わらず最後差される形。ただ、前半多少行きたがっていたにせよ、この時期にあの競馬が出来る自在性が距離延長で魅力。勿論、ジャリスコライトとの力量差は相当有りそうだが、ジャリスコライトが化け物の可能性も高く。

オンファイアは3番手評価。前々走の新馬にしても、道中不利が有っての3着で、前走が本来の姿。一瞬で突き放した脚は中々だったし、馬体の良さも兄ディープインパクト以上だが、フォームが本当では無い。そうはいっても、この相手なら通用の目は充分だが、何より人気が先行し過ぎ。

面白いのはリメンオブザザン。前走の福島戦は出脚が無く、外の馬に先を越されてから立て直しての道中。小回りでどうしても乱ペースになるだけに、このパターンは流れに乗り辛いのだが、歩様の硬いタイプの割にこれが出来るのだから自在性は相当。極端に上がりが速くなった時が課題だが、堅実なタイプでは有りそう。

馬単
2-10 2-1 2-5

エリザベス女王杯(GⅠ)

相変わらずゲートに入る迄は大変だが、今年に入ってからのスイープトウショウは、休み明け以外は展開面で着順が違うだけで、発揮しているパフォーマンスはほぼ同じ。ゲート悪くとも今年はそこからの出脚が良く、中段位には付けられるだろう。とにかく牡馬相手にGⅠを勝った馬、限定戦では負けられない。

相手がヤマニンアラバスタ。ハンデ戦のGⅢと格が落ちるが、この馬も牡馬相手に重賞勝ち。この馬も、ここに来て出脚が良化し、前で競馬出来る様になったのが大きい。新潟のスローで折り合った位だから、折り合い面でも今年は進境著しく、あとは輸送がどうかだけ。

3番手評価が3連覇が懸かるアドマイヤグルーヴ。元々牡馬相手では今一歩足らない馬で、しかもスロー。前走の東京戦は度外視して良いだろう。スイープトウショウは別だが、限定戦なら上位の馬。今春の牡馬相手の競馬も、それ程能力の減退有ったと思えず。

一番人気エアメサイアは4番手評価。前走の京都戦にしても、一つのミスも無い完璧な競馬でやっとクビ差。乗り役が乗り役で3戦連続で完璧な競馬をしているが、それでも3走前の東京戦は不利食らったシーザリオにやられた。加えて、前の馬を捕まえる競馬は比較的上手いのだが、負ける時はアッサリ差される傾向。今回この馬の後ろで競馬する馬が多く、この点も微妙。

馬単
8-12 8-3 8-11

京王杯2歳ステークス(GⅡ)

馬場状態微妙だが、狙い目はイースター。馬体そのものは前走の京都戦の段階で出来ていて、上積みという点でどうかだが、全身使った走法で決め手は中々。東京1400mの絶好枠。捌き切れれば突き抜けても。

逆に大外枠のトーヨーエーピーが相手。前走の中山戦は切れたが、手前の替え方がスムーズでは無く、ベストは前々走で見せた左回りの脚。前走の相手関係から、オープン勝ちでも能力面で半信半疑だがが、このメンバーなら。

穴っぽいのはゲイルワン。フォーティナイナー産駒で前走がダートという事でここは人気にならないが、前走は抜け切ってから遊んでいた。ゲートも良くなかったが、その割に出脚良く2番手付けられたし、数字以上に強い内容。東京1400mでこの枠なのも有利。

馬単
1=10 1=2

KBS京都賞 ファンタジーステークス(GⅢ)

一応の中心はラッシュライフ。前々走の函館戦は逃げての勝利、前走は牡馬相手にマクる競馬で2着と、それぞれ違う内容で結果を出した点を評価。良い脚を長く使えるタイプで、京都に替わるのも良い。

相手にブラックチーター。まだ馬体の造りとして、一本芯が通っていない様にも見えるのだが、その分柔らか味は現状でも中々。相手関係別にして、中段から直線抜けて来る脚は中々速かった。この時、やや重だった点も今日の馬場で有利。

前々走で道悪をこなし、前走の阪神戦で斤量をこなしたアルーリングボイスは評価を下げた。良い脚が長く続かない嫌いが有って、これが京都外回りでネックなのと、相手関係にも今迄恵まれていた印象。

ニシノフジムスメは前走の新潟戦が悪くない内容。ショウナンタキオンには完全に突き放されたが、これが別格なだけで、この馬も例年の水準に近い程度は有るだろう。加えて前走引っ掛かっていただけに、少しでもペースの速くなりそうな京都1400mに替わるのも好都合。

面白いのはグランプリシリウス。前々走の小倉戦でも期待したが、道悪の影響なのか全く動けずに終わってしまい、これは参考外。前走の東京戦で前の馬を詰めた脚は案外捨てたモノでは無く、下見で落ち着いている様なら、もう少しやれて良い。

馬単
4-9 4-2 4-12 4-13

カシオペアステークス

右回り云々はジンクス的側面も有るハイアーゲームだが、それでもコーナーが2つしか無いのは気分的に楽だろう。伸び負けした形になった前走の東京戦にしても、最後迄諦めずに走っていて、この相手で少しでも上がり掛かれば差し切るシーンが有って良い。距離は意外に追走梃子摺っている嫌いが有って、1800mは短い可能性も有るのだが、メンバー的にここは早くなり様が無い分で相殺して。

相手にエリモハリアー。これも前走の東京戦はスローで決め手の差が出た形。今夏のデキが無い面は有るのだが、一時期よりは持ち直して来た印象。歩様も良くなって来て、手前の替えるのもスムーズになった。ただ、これも上がりが掛かってこその馬。

先行の利が有るのがエイシンニーザン。上記2頭もそうだが、このメンバー上がりが掛かってこその馬が多く、出脚が武器のこの馬にとっては願っても無いメンバー構成。あとは、外回りに替わる分がどうかだけ。

似た様な事はエイシンチャンプにも言える。今季、地味にデキが良く、ダートの前走は4角での不利が響いた。芝なら先行出来る脚は有り、ここは前述した様に先行馬が圧倒的有利な展開。他馬が軽い分、58kgが不利だが、これさえこなせば。

グレイトジャーニーも連争い。前走の京都戦は良馬場発表ながら雨の影響残る馬場状態で、非力なこの馬にとって、背負いながらこういう馬場をこなせたのは割とセンセーショナル。これをトモに力が付いたサインと見るなら、ゲートも五分に出られる筈だ。

ボーンキングも一応押さえておきたい存在。前走にしても案外の内容で、不甲斐無い競馬。ただ、前々走の阪神戦と、今春初っ端の東京戦のパフォーマンス通りなら勝てる筈。デキも良いと思うのだが...。

馬単
1-10 1-5 1-8 1-11 1-7