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競馬予想 2006年3回中京・4回中山

スプリンターズステークス(GⅠ)

外国調教馬優位の見立てでテイクオーバーターゲットが中心。今年は日本調教馬がとにかく低調。前走中京戦はシーイズトウショウに上手く乗られただけで、内容そのものは悪くなかった。今回外枠とはいえ、更に外に先行馬が2頭も居るのは誤算だが、前に行かなければならない馬では無い。2kg減で前進。

相手は同枠サイレントウィットネス。昨年のこのレースの後、色々トラブル有った様だが、デュランダル相手に完勝の実力はこの相手なら断然。上がり目は確実に無いだろうが、現状のこのカテゴリーは香港の方が日本よりレベルが高く、核の違いで何とかなっても。

日本調教馬ではビーナスライン。最内枠で乗り方難しくなったが、前走札幌戦でインを突く競馬が出来たのは、結果的に良い予行演習になった。その前走が些かデキ落ち気配だっただけに、中京戦をスキップしたのも好感が持てる。繰り返しになるが、今年は日本調教馬の層が薄く、弱い相手としか闘っていないのが課題となるが、イン有利な馬場で枠の差活かし切れば。

馬単
13=14 13=1

シリウスステークス(GⅢ)

以前のツムジカゼは、実戦に行って競馬を投げるのが早く、それが出世を妨げていたのだが、気性面というよりはノドに問題が有った様で、前走はしっかり最後迄駆けていた。先行馬2頭を見ながら行ける絶好枠を引いて、このハンデなら中心視出来る。

相手はワンダーハヤブサ。課題の歩様面を解消出来たのも大きいが、元々実力は差の無いところだった。出脚が有るので小回り向きで、何より今季はデキが良い。55kgもまだ恵まれ気味。

メイショウバトラーも当然怖い。ただ、ここはサンライズキングとの兼ね合いが注目。両者共、ハナに拘るタイプでは無いだけに、一応折り合う筈だが、牝馬の56kgも楽では無い印象。前半少しでも擦られる様ならアッサリ失速も。

大穴にはサイレントディール。前走小倉戦はレコード決着の馬場で突っ込み切れなかったが、これは仕方が無い。今開催も時計が速いのは確かだが、今回良馬場なら少しは違うだろう。状態面も確実に良い。

馬単
5=12 5=2 5=10

神戸新聞杯(GⅡ)

メイショウサムソンはここぞというところで何故か運が向く。枠の利でダービーを勝って、日本競馬史上最強運馬テイエムオペラオーを超えたと言っても過言では無い。まあ、今回は負けても良い競馬といえばそれ迄だが、折角良い枠を引いた事も有り、一応の中心。

逆に枠順宜しくないのはアドマイヤメイン。フサイチリシャールがどう乗るかがポイントとなるが、相手は2000mでも気を遣って乗らなければならない為、喧嘩は出来まい。前半如何にロス無く乗って、小回り中京で何処迄我慢が利くか。

ドリームパスポートは骨折明けとなるが、3000mが長くて、ここが実質勝負。京都1800m辺りなら自信持っての中心だが、流石に中京2000mでフルゲートとなると、突っ込み切れない不安は有る。もう一つ言えば、意外に出脚が有ってその気になればそれなりの競馬が出来る馬。その意味で、差し馬でも内枠が欲しかった。

小回りという事で、器用さ有るタマモサポートも侮れない。前走福島戦は格が違った印象。勿論、ここへ入ると多少厳しいのと、もうちょっと内枠が欲しかったところだが、中京2000mなら差の無い競馬は。

馬単
2=16 2=13 2=9

トリトンステークス

そこ迄出脚が速くないので、この内枠がどうかだが、性能はマリンフェスタが断然。1000m戦だったが、前走新潟が好内容。少なくとも準オープンを走る馬では無い。52kgも恵まれに恵まれた。意外に人気にならなさそうなのも好都合。

実力的にフサイチホクトセイも対抗以下には落とし辛い。勿論内枠に越した事は無いのだが、外枠でもスンナリ行ける出脚が有って、好位からそれなりの競馬は出来るだろう。ただ、今季は状態面が抜群とは言い難い。

スピニングノアールも圏内の一頭。今開催の小倉は見た目程には外が利かない状態で、それを思えば前に行ったフサイチホクトセイとの0.2秒差は悪くない。あとは、この内枠をどう乗るか。

馬単
6=16 6=2

エルムステークス(GⅢ)

3連覇に期待してパーソナルラッシュが中心。前走の旭川戦にしても、ソコソコ頑張っていて、デキ自体も勿論悪くないが、何より気持ちが大事な馬だけに、コース相性は大きい筈。59kgも、本来の能力からすればこなせるだろう。

相手はトーセンブライト。昨年の今頃はまだ準オープンの身。3歳時に交流重賞を勝っているが、これは相手に恵まれたモノで、正直一戦級となると疑問の余地が。目下のデキは本物なのだが、ここは試金石の一戦。

当然サカラートも圏内。一時期気配落ちだった事も有ったが、ここに来てそれなりに競馬出来る様になって来た。ただ、以前より出脚が甘くなっているので、パーソナルラッシュやトーセンブライトに叩かれた時が課題。

一発はワイルドワンダー。前走の東京戦は上手く行ったが、それ迄が脚の使いどころの難しさを露呈した様な内容。無論、東京だから競馬し易かった分も有るだろうが、それでその辺りの癖も理解出来た筈。人気が無いだけに、無欲で乗れれば。

馬単
9=8 9=7 9=11

関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

ムラ駆けに見えるフサイチパンドラだが、デキが安定しないからそう見えるだけ。一息入れて、態勢は整えて来た筈。折り合い面も、前走東京戦ではそれなりに進境有った。揉まれた時に課題は有るが、性能は断然。

相手はアドマイヤキッス。前走東京戦は距離適性と底力の差が出た印象。器用さは有るので、中京2000mになって前々で誤魔化す競馬ならフサイチパンドラを逆転出来て良いが、あまり成長力の有るタイプには見えないのがどうか。

逆に成長力ならシークレットコード。正確には成長力というよりは、単に今春がダメだったというだけなのだが、本来の能力はこの世代でも屈指。枠が遠いだけに、勝ち負け迄はどうかだが、次走以降も含めて追いかけて損は無い馬。

馬単
8=13 8=17

ニューマーケットカップ

上位が能力拮抗していて軸馬不在ムードも有るが、一応の中心はブライトトゥモロー。小倉戦は1000万条件だったが、力の違いを見せ付ける内容。準オープンでも圏内だったピカレスクコートが前で完璧な競馬をしていたにも関わらず差し切った。ゲートが時々甘いのがどうかだが、関東の準オープンなら素質の違いで。

相手はマイネルデュプレ。前走札幌戦は休み明けだったが、絶好調告げる馬体。最内枠でゲートさえ決めれば勝てた筈だが、出遅れては何ともならなかった。重賞でも実績が有り、前述した様に絶好調。これも課題はゲートだけ。

逆にコスモマーベラスはちょっと評価を手控えたいところ。重賞でも実績有るが、何れも内で器用に立ち回っただけだし、近走はスルーレートに翻弄されている。まあ、その器用さが中山1800mで活きるという話も有るが、ここはハナも有りそうなメンバー構成。案外競馬が難しい。

馬単
6=4 6=3

サマースプリントシリーズセントウルステークス(GⅡ)

根拠は全くと言って良い程無いが、テイクオーバーターゲットが中心。ギャラントアローが行って、内を掃除してくれそうで、好位からスムーズな競馬が出来そう。札幌戦を見ても解る通り、1800mの限定戦で通用しないチアフルスマイルがアッサリ勝ってしまう程、今のスプリント戦は低レベル。サマースプリントシリーズの5000万円より、グローバル・スプリント・チャレンジの100万ドルだ。

相手難解だが、前走小倉でも狙ったリボンアートが一番手。前走小倉戦は前が止まらない馬場状態で突っ込み切れなかった。まあ、中京の開幕週も前が止まらないといえばそうだが、展開有れば小倉よりは差し易い筈。前走の馬体増は成長分も有るが、多少重かったのも事実。絞れれば更に。

ウインレジェンドは前走と一転しての外枠。その前走は荒れ馬場で、ハンデ貰っていただけに、行き切る以外に手が無く、参考外の一戦。承知の通り、下見から乗り役が騎乗しないといけない程、気性の難しい馬だが、だからこそ休み明けが狙い目となる。

一応の押さえがシーイズトウショウ。枠が遠過ぎるといえばそうだが、内に先行馬揃って、少なくとも巻き込まれる心配が無いのは良い。ただ、以前にも述べた様に、今季はデキに疑問。得意コースで気合入る一戦だが、割引必要。

馬単
11=10 11=17 11=18

朝日チャレンジカップ(GⅢ)

それぞれに持ち味を発揮し辛い枠に入り、乱戦ムードが有るのだが、それだけにスズカフェニックスの一発に期待。前走札幌戦は前の馬に良い様にやられ、直線向いてからも立て直すロスが有る等、競馬になっていない。相手関係楽では無いが、折り合えれば。

相手は一応コンゴウリキシオー。ただ、このレース、出脚の有る馬が内に数頭。小倉と違って、中京の開幕週は先行有利だが、圧倒的人気になりそうな気配も有るだけに、1角迄にロスが有りそう。まあ、前走の小倉戦はヴィータローザに早目に来られた分が応えていて、これは度外視出来るのだが。

ケイアイガードは、新潟よりは中京で前進見込める。マイルも余り良くなかっただろう。ただ、前走新潟戦は歩様の硬さが目に付き、デキには疑問。器用さ有って、地力も上位だが。

斤量キツいのだが、ツルマルヨカニセに一発。好位のインが取れそうな枠順とメンバー構成。休み明け初っ端はデキがイマイチに見えたのだが、前走小倉戦は大分良化していた印象。トモの甘さも以前思えばマシになっている。

馬単
12=11 12=8 12=3