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競馬予想 2008年2回京都・1回東京

フェブラリーステークス(GⅠ)

昨春から絶好調続くワイルドワンダー。前走でもしっかり折り合って、直線難無く突き抜けた。マイル迄なら主役は譲れないところだろう。大外枠はどうかと思わないでも無いが、GⅠ制覇へ向けて生涯最大のチャンス。

相手は一応ヴァーミリアンだが、川崎戦の取消は中間の調教の段階から予兆が有り、今回も万全とは思えぬ。出脚とゲートの悪さからマイルは置かれる危険も高く、この人気でも有り、嫌ってこそ妙味。

一発がヴィクトリー。近走サッパリだが、状態に問題が有るとは思えず、気性的な部分が大きい。血統と馬体からダート自体に問題は無いだろう。先行馬少ないメンバー構成、ゲート五分なら自分の競馬はさせて貰える筈。

フィールドルージュも圏内。ただ、前走川崎戦で先行出来たのは枠順と相手関係で、決して出脚が来たからでは無い。これもヴァーミリアン同様、マイルが短い嫌いも有り、毎度の如く東京でも突っ込み切れない可能性も高い。

大穴が前走でも期待したビッググラス。その前走はトウショウギアの故障に依る不利が全て。もう少し絞れて来るのが大前提にはなるが、昨年3着馬で東京がベストコース。出脚が有る点も有利。

馬単
16=15 16=6 16=11 16=13

農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

消去法的部分も大きいが、前走中山戦で本格化と見てアドマイヤフジが中心。その前走は相手関係も大概だったが、ここに来て馬がしっかりして来た。外枠から先行しても止まらなかったのが何よりの証だろう。ただ、先行タイプには辛い馬場状態。展開面は微妙。

相手はトウショウナイト。これも近況デキの良い一頭。前走中山戦にしても、挟まれて差し返して来るのだから、余程精神的に充実しているのだろう。一線級とは力量差が有るのは確かだが、その前走はコーナーの脚が無くて展開悪くした嫌いが有って、直線の長い京都に替わるのは好材料。前述の通りこのレースは有力馬に不安要素が多く、通用して不思議無し。

ドリームパスポートが3番手。前々走中山戦に復活の兆し有ったが、前走中山戦では行きたがって早目に動いて失速。年齢を重ねてマイラーの相が強くなって来た。一応、松岡騎手2回目の騎乗での慣れも期待出来るが、その前走が大幅馬体増。厳冬期でも有り馬体重は注意。

ウオッカが一応の押さえ。今にして思えば、昨春初っ端の京都戦と昨夏の阪神戦が余計。馬が苦しくなって、気性的に堪えが利かなくなって来た。下手に内枠引くよりは外枠でノビノビ走らせた方が良さそうだが、人気先行タイプでも有り、馬券上はどうか。

大穴がトウカイトリック。前走中山戦は世間的に距離不適で片付けられているが、それよりもコーナーで動く脚が無い分の方が大きそう。直線が長く、コーナーでも動き易い京都コース、この馬場で上がりが極端に速くなる事は有り得ず、追い比べならヒケは取らない。

馬単
14=4 14=5 14=16 14=15

きさらぎ賞(JpnⅢ)

将来的に血統が邪魔をして来る可能性も有るが、現状なら中心はブラックシェル。前走にしても、内枠の後方待機策で4角結構待たされた事を思うと良く差している。今迄のこの路線では、このレースのレベルが一番高く、楽では無いのは確かだが、力量は最上位。

相手が前述ブラックシェルを新馬で負かしたダイシンプラン。前走は追走もロクに出来ずサッパリだったが、状態面に問題が有った以外に無い。叩いても攻め馬気配は然程良化していない様に思うのだが、一回使って前走以上は走れる筈。

3番手がヤマニンキングリー。前走中山戦は枠の分が大きかっただろう。追い込み馬が人気集める中、先行出来る出脚が有るのは長所。距離もこの位の方が良さそうで。

レッツゴーキリシマは一応の押さえ。前走中山戦はヤマニンキングリーとは対照的に恵まれに恵まれた。距離延長も良いとは思えず、ソロソロ人気になりそうな今回は危険。

馬単
2=14 2=10 2=11

すばるステークス

前走東京戦は重賞での力量差が出たトーセンブライトだが、オープン特別へ回れば力量上位。出来に関しても良い状態を維持出来ている。57kgで競馬出来るのも有利。砂を被っても平気且つ器用さが有り、この内枠も良い方に。

相手も東京戦組マイネルスケルツィ。その前走は伸びそうで伸びなかったが、左回りには元々実績が無い。右回りに替わって反撃期待といったところだが、馬体が絞れるのが大前提。

3番手がゼンノパルテノン。前走負かしたナナヨーヒマワリが次走で後方から差し切り、この馬の性能を図らずも証明する形。まあ、その前走はハマッた嫌いも有るのだが、京都に良績有り、ハンデ戦ならオープンでも。

エアアドニスも圏内。前走東京戦はアドマイヤスバルにトウショウギアでは相手が悪かった印象。スタート直後に躓く不利も有った。一息入れて状態面には疑問も有るが、ハンデ54kgなら恵まれに恵まれた。

馬単
4=3 4=12 4=14

共同通信杯(JpnⅢ)

阪神戦組が人気になりそうだが、狙いはホッカイカンティ。前走中京戦はテン良し中良し終い良しの競馬で、出脚が抜群に速く、暴走したノットアローンに連られる事無く折り合いスムーズ、追い出しての脚も速かった。馬体が絞れたのも大きいが、この位の距離の方が合っているのだろう。大外枠でも。

それでも一応相手はサダムイダテン。その阪神戦は派手に出遅れての直線勝負。2走しかしておらず何とも言えぬが、前々走京都戦はゲート出ていた。ただ、良い脚が一瞬しか無さそうな雰囲気が有り、東京で置かれた時には疑問の余地も。

3番手がタケミカヅチ。前走京都戦は太い分も有ったが、回り脚が無く4角置かれたのが痛かった。馬体重は下見を待つ以外に無いが、コース替わりは確実にプラスになる。

前述ノットアローンも圏内。その中京戦は確かに暴走したが、それでも終い踏ん張っていて能力は確か。加えて、前走小倉戦はスムーズに折り合えていて、成長の跡が見られた。小回りの方が競馬し易そうな面は有るが、この相手なら。

馬単
16=10 16=1 16=13

シルクロードステークス(GⅢ)

GⅠ制覇時はあくまで53kg、それを思うとハンデ56kgは妥当なアストンマーチャンだが、出脚の速さは天才的。京都の道悪は前が止まり易い点がどうかだが、この相手なら逃げ切れるだろう。

ペールギュントが対抗格。前走阪神戦は前が詰まっただけで、着順程は負けていない。近年前圧倒的有利のスプリント路線だが、その中では堅実に駆けている個性派。57.5kg背負っての道悪がどうかだが、それ以外には特に不安材料は無い。

大穴はテイエムアクション。ダートのイメージが強いが、芝でも全く問題は無いタイプ。転厩の影響で一息入ったが、休養前のデキが抜群で、元々が気の良いタイプでも有り一応は走れる筈。道悪は走っていないが、得意と思える走法。差しが利く馬場なら台頭。

アイルラヴァゲインは一応の押さえといった扱い。何故か中山でしか走らないが、相手関係と枠順の巡り合わせが良いだけという気も。ただここはアストンマーチャンに叩かれる展開が確実で、引っ掛かる気性のこの馬にとっては枠順が余り宜しくない。人気先行タイプでも有り、嫌ってこそ妙味という気も。

馬単
12=6 12=16 12=9

小倉大賞典(JpnⅢ)

今開催は雨に祟られたが、ローラー利くと見てワンダースティーブが狙い目。前走京都戦は押して無理やりだったので、出脚に関しては疑問符付くのだが、ハナへ行かないと全く競馬にならないので、迷わず行く以外に無い。距離短縮も、良いとは言えないが、バテそうでバテないのは魅力。

一応相手はマルカシェンク。2回の骨折でデビュー当時に期待された程の能力は無いと見るが、それでも前走中山戦だけ走れば充分勝ち負け。休養前は気力的にも微妙な面が有って、一息入れてこの点でも改善が期待出来る。この馬場で57kgは厳しいが、今後へ向けて賞金面でも気合が入る。

ニルヴァーナが3番手。前走京都戦は馬群を割って突き抜け、イメージ一新の競馬。まあ、上がりが掛かる馬場でも有り、33秒台の脚は無い筈だが、それは今回も同じ。前述した様にローラー掛けた馬場で枠順活かせる様なら。

オースミダイドウも侮れぬ。ワンダースティーブの存在で、ハナへは行けそうも無いが、前走京都戦はキンシャサノキセキに絡まれる展開が応えただけで、下見の気配は悪くなかった。粘り込み充分。

馬単
6=4 6=1 6=9

根岸ステークス(GⅢ)

内枠引いてややこしさは有るが、中心はワイルドワンダー。前走東京戦は元々が距離不適の上に早目先頭に立たされる展開。競馬としては悪くなかった。昨春から唸る様なデキを維持。適鞍で反撃。

タイセイアトムの逃げも要注意。同型トウショウギアも気になるが、弟の吉田隼人騎手騎乗という事で、競り合いにはならないだろう。1F延長でコース替わりは当然課題だが、出脚が抜群に速く、抜けた単騎で道中楽出来る可能性大。

3番手がビッググラス。昨年は人気薄での勝利だったが、その後のGⅢ好走を見る迄も無く、フロックでは無い。転厩の影響が微妙では有るが、昨秋の東京戦2走も敗因は明白。馬体絞れれば好走必至。

一昨年の覇者リミットレスビッドも圏内。常識的に9歳馬...という部部分は有るが、それ以外特に嫌われる要素が無い。前走園田戦も59.5kg背負ってプリサイスマシーンを競り落とした内容は悪くなかった。58kgも比較上有利。ワイルドワンダーを別にすればメンバーも昨年より一枚落ちる。

一応の押さえがマイネルスケルツィ。前走阪神戦は相手関係も大概だったのだが、砂を被っても問題無く競馬が出来る事が判っただけでも収穫有った。1400mもベスト。ただ、ここは一気の相手強化に。

馬単
4=16 4=10 4=1 4=7

京都牝馬ステークス(GⅢ)

ハンデ戦では無いにも関わらず、全馬にチャンス有りの激戦。その上に雨と難解を極める。良馬場なら重斤の実績馬とも思ったが、こんな馬場ならシェルズレイの逃げが狙い目。近走自分から止まっている印象も有って、精神面に疑問の余地も有るのだが、距離短縮で一押しに期待して。

ブルーメンブラットも当然単級。前走阪神戦の相手で3着なら大威張りの実績。道悪でも勝っているが、この時結構上手く運んだ面も。アドマイヤベガ産駒でも有り、良馬場時の様な信用度は無い。ただ、斤量的には有利。

アドマイヤキッスも限定戦ならこれ以上評価落とし辛い。56kgも比較上有利。こういう馬場も比較的こなせる筈だが、前走中京戦が57kg背負っていたにしても案外。状態面に疑問符は付く。

今年の4歳牝馬のレベルが高いというならカタマチボタンも押さえておいた方が良いだろう。決め手という点ではもう少し欲しい部分も有るが、出脚も有って堅実。昨春は頼りない面も有ったが、夏を越して確実に成長。差せない馬場で粘り込む。

同じ理由でザレマも一応注意。前走中山戦は外枠で厳しい面も有ったが、差は僅か。これもここに来て成長有った一頭。近走差しに拘っている点が裏目に出る危険も有るが、馬場を苦にしなさそうな点も好材料。

馬単
2=14 2=3 2=9 2=5

東京新聞杯(GⅢ)

58kgは楽では無いが、カンパニーの格が一枚上と見て中心に。前走京都戦にしても、前も同じだけ伸びているだけで、脚は使っている。開幕週でも有り、ここも届かぬ危険は有るが、京都よりは東京の方が良い筈。

相手はハイアーゲーム。3歳時の東京戦の印象でクラシックディスタンスを使われるよりはマイルの方が競馬し易いのは確か。56kgが恵まれ、東京も向くが、7歳にして初出走のマイル戦で余り人気になる様だとどうか。条件好転で上位に推すが、後述エイシンデピュティと能力上は五分。

エイシンデピュティが3番手。予想の上では別路線組を上位に採ったが、この路線では大将格。ただ、東京に替わって58kg。前走京都戦は56kgでの競馬でも有り、確実に条件は悪化。

当然ジョリーダンスも圏内。近走の内容から揉まれるとき厳しそうで、この枠ならスムーズに競馬が出来る筈。能力的にも遜色無いが、折り合いは一応課題。マイル自体は問題無くとも、距離延長になるだけに。

穴がタマモサポート。前走中京戦もそうだが、近走は引っ掛かって終いの伸びを欠く競馬ばかり。デキ自体に問題は無く、距離短縮とこの枠で折り合う様なら。

馬単
5=12 5=8 5=10 5=1