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競馬予想 2008年3回京都・2回東京

ヴィクトリアマイル(JpnⅠ)

ウオッカは昨秋から引っ掛かる癖が出て来た。昨秋阪神戦以来のマイル戦になるが、今ならマイルの方が向く。ただ、先週から逃げ馬が矢鱈に直線外へ持ち出し、外へ回すとロクな事にならない競馬ばかり。武豊騎手は、前日のスズカフェニックスでの失敗を生かせれば良いが...。

馬券上の狙い目がローブデコルテ。今季は惜しい競馬が多いが、何れも他馬より斤量が背負わされているのが第一。デキも間違いなく良く、今回同斤で前進期待出来る。ただ、出して行くと前走阪神戦の様に脚が無くなるので、この内枠は乗り難しさも。内枠に追い込み馬多いのは好都合だが。

ニシノマナムスメが3番手。前走阪神戦は勝ったカンパニーを含め、牡馬もだらしなかった嫌いは有るのだが、この馬自身はしっかりしたレース。状態面も今季は初っ端から良かった。外枠で競馬が難しい点がどうかだが、スムーズならアッサリも。

一応ジョリーダンスも圏内。揉まれ弱さが有り、この内枠は課題になるが、叩き良化型という側面も。スムーズなら強敵相手でも五分に競馬出来る底力も有り、要は展開一つ。

馬単
9=3 9=13 9=4

京王杯スプリングカップ(GⅡ)

前走中京戦はスタート直後に躓くアクシデントに泣いたスズカフェニックス。それを思えば良く走った3着だろう。マイルでは相手関係も有るのか、イマイチタルい印象も有るのだが、1400mなら役者が違う。ここは素直に中心。

相手がキングストレイル。毎年このレースの度に述べている様に東京1400mは内を回れる先行馬が有利。勝手に競馬を止める面が有り、距離短縮でこのレースに臨めるのも良いだろう。あとは真面目に走ってくれる事を祈るのみ。

同じ事はドラゴンウェルズにも。前走中山戦はサイレントプライドが捕まえ切れなかった辺りに不満も有るのだが、これも折り合いを思えば距離短縮は良い。ただ、矯めが利いた時の決め手はキングストレイルの比では無い。折り合い一つ。

馬単
13=2 13=3

NHKマイルカップ(JpnⅠ)

前走中山戦が思ったより踏ん張り利かなかったダンツキッスイ。下を気にしていたとの事で、再度の道悪は課題だが、東京の道悪はインが有利。出脚は速く、ハナは行ける筈。その前走は輸送減りしていた印象も有り、その意味で東京に替わるのも良い方に出る筈。

相手がレッツゴーキリシマ。これもインを立ち回れそうな1頭。少しでも距離短縮になるのは間違いなく良い。こういう馬場も当然向く。前走中山戦辺りは展開絶好にも関わらず伸び切れずに終わり、能力面での天井も見えて来たが、この馬場なら。

3番手がディープスカイ。前走阪神戦は圧勝。ただ、東京とはいえ、マイルに替わるのはベストとは言えない。トビの大きい走法で追い込み脚質、この道悪も課題になるだろう。スケールでは間違い無くNo.1だが、今回は割引材料多い。

馬単
18=4 18=9

京都新聞杯(JpnⅡ)

1勝馬が多く難解だが、前走東京戦からの連闘になるゴールデンルーヴェが狙い目。その前走はこのレース出走予定も有ったマゼランと並んで、インを突いて前が詰まっただけ。ここへ入れば馬も上位。出脚が甘いので、雨がどうかだが、最低2着は有ると踏んでの出走の筈。

相手がメイショウクオリア。トモがまだ甘く、その意味では2歳時からの成長が無いのだが、出脚は相変わらず速く、道悪も得意。ただ、オープンでもソコソコ走っていた実績から人気になりそう。余り食指は動かない馬。

3番手がロードアリエス。前走阪神戦は意表を突いたオースミスパークの積極策にやられた格好だが、初芝しかも道悪であれだけやれれば上等。道悪を経験出来たのは今日に繋がるだろう。馬も、走法も芝向き。前進期待して。

馬単
1=11 1=5

天皇賞(春)(GⅠ)

正直ピンと来る馬が居ないのだが、変わり身期待出来そうなのはトウカイトリック。前走阪神戦はスローで何ともならない展開になった面も。今回、飛ばして逃げたい馬が居て、前走の様なスローという事は無い筈。GⅠでコーナーで動けないのがキツいが、京都の方がまだ向く。

対抗がアサクサキングス。これもペース速くなるのは歓迎のクチ。昨春は逃げなければ競馬出来ない馬だったが、ひと夏越してからは好位からでも競馬出来る様になっている。ただ、前走阪神戦が大幅馬体増。2000mだから競馬になった面は有り、絞れて居ない様だと...。

アドマイヤジュピタが3番手。前走阪神戦は58kg背負って勝ち切った点と、初の3000mでしっかり折り合った点は評価出来るのだが、最内枠から好発切って好位が取れる最高の競馬が出来た。今回大外枠でも有り、少なくとも前走の様に行くとは思えず。

押さえがポップロック。ディープインパクト相手の有馬記念2着は下手な菊花賞馬より余程評価出来ると思うのだが、今回何故か人気薄。前走阪神戦は確かに力んで走っていたが、初めての3000m超で止むを得ぬ面も。最後差し返したのはこの馬の底力。この相手ならアッサリでも不思議無し。

馬単
11=13 11=14 11=10

テレビ東京杯青葉賞(JpnⅡ)

スプリングステークスは中山が合わない印象も有ったアルカザンが東京2400mで巻き返しの一戦。今年、きさらぎ賞組が一番強いと何度か述べて来たが、その1,2着馬が出走したスプリングステークスも中々ハイレベル。その前走は道中の手応えが悪く、この部分を東京2400mに替わって改善期待。出脚は速く、決してズブいだけの馬では無い点も良い。

相手はマゼラン。前走は馬場も良かったが、単純にこの時計は速い。ただ、トビが大きいので、スムーズに競馬出来ていた面も大きかった。今回、この頭数で休み明け。過剰人気は確実で過信禁物。

3番手がニシノエモーション。大挙出走のシンボリクリスエス産駒ではこれに一番食指が動く。その父同様、中山2200mの特別を勝っての参戦だが、その前走は外枠から好位キープして押し切る文句無い内容。ただ、枠は遠い。

馬単
9=8 9=15

アンタレスステークス(GⅢ)

追い込み故に人気にならないが、確実に一番強いのはメイショウトウコン。左回りよりは右回りが良く、コーナーでの脚が速いのも強み。58kgは楽では無いが、京都なら何とかしたい。

相手はフィフティーワナー。前走中山戦はマコトスパルビエロに早目絡まれる展開が応えた。あの展開で3着なら地力を見せた方だろう。その前走はハンデ戦で56kg。別定で今回斤量が2kg軽くなるのも俄然有利。ただ、この馬の場合は気性的な脆さも同居。今回は出脚速い馬が居らず、ハナへは行けそうだが。

ロングプライドが3番手。以前は人気の割に頼りない印象だったが、ここに来て回り脚がしっかりして来た。前走東京戦にしても出遅れながらのこの着差。上位ともほぼ差は無い。

馬単
2=5 2=3

福島牝馬ステークス(GⅢ)

2節消化したのみだが、とにかく馬場が悪い。ローラー利いて来る可能性も有るが、常識的には外枠有利と見てヴィクトリアアイを狙う。前走阪神戦はスローペースの中、外からしっかり差し切る強い内容。馬体もそうだが、血統的にも力の要る馬場は向く。このレースは下手な実績馬より上昇馬。

ただ他にコレという馬居らず最内枠でもピースオブラヴが相手。これも馬力有りそうで、この手の馬場はこなせるタイプ。一息入ったのはマイナスだが、休養前はデキの良さが目立っていた。

3番手がヤマニンメルベイユ。前走中山戦は相手も恵まれていたが、デキも良かった。もう一丁の期待は大きいが、56kgがこの馬場で余計に応える可能性が。出脚が速く、優等生過ぎる競馬も却って差し馬の餌食になりそうで。

馬単
14=1 14=7