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競馬予想 2008年2回阪神・3回中山

皐月賞(JpnⅠ)

何度か述べた様に、今年のこの路線で一番メンバー揃っていたのはきさらぎ賞。その勝ち馬レインボーペガサスが当然ここも中心に。前走はスローで差し遅れの格好。出脚が甘いので、この内枠が却って仇となる危険は有るのだが、前述京都戦の様な早目先頭なら押し切れる。

相手は同じくきさらぎ賞2着馬スマイルジャック。前走はトライアル快勝。途中からショウナンアルバに叩かれる展開とはなったが、しっかり折り合って直線抜け出した。距離に不安を抱えていたが、イメージを一新。この内容なら2000mでも問題無いだろう。ここもショウナンアルバは勿論、ノットアローンと掛かりながら行く先行タイプが居て、出脚で出すだけ出して好位抜け出しを。ただ、前走は-10kgとかなり仕上げていた感。上積みでどうか?

3番手がマイネルチャールズ。前走は出脚で勝ち取った2番手では無く、出して行った2番手。少し折り合い欠きそうになっていて、この枠でも有り中段辺りからになりそう。コース実績は買うが、その前走はメンバー手薄。この人気でも有り嫌ってこそ妙味。

一応の押さえがノットアローン。きさらぎ賞もそうだが、意外にレースレベルが高かったのがアーリントンカップ。その阪神戦は、ダンツキッスイの大逃げで、2番手から自力で捕まえに行かなければならない厳しい展開。0.3秒差なら悪くな い。ゲート五分ならここも単騎が濃厚。逃げ切りも。

馬単
5=2 5=9 5=14

読売マイラーズカップ(GⅡ)

渋化残りそうだが、道悪で狙える馬が居ない。そんな中、今季はデキが良いハイアーゲームが一応の中心に。そうはいっても行きたがって早漏がお決まりのパターンだが、内枠なら違った答えを期待出来る。道悪良くないが、以前よりはこなせる印象。57kgも比較上有利。

相手は一応カンパニー。ただ、前走中山戦が意表を突いた先行策。ゲート五分に出た点は評価出来るのだが、この手の奇襲の次走は走らないが相場。実力は断然だが、余りこの手の馬場を好まない馬が58kg。手は出し辛い。

エイシンドーバーも58kgがネック。ただ、これも今季はデキが良い。前走中山戦もイン圧倒的有利な中、外枠から2着に来ただけでも立派。当然1800mよりは1600mの方が良く、この斤量で馬場さえこなせれば。

押さえがマイネルポライト。前走もそうだが、脚の使いどころが難しい。ただその前走は負けたエイジアンウインズとはハンデ差が有った。あくまでハマればだが、この手の乗り難しい馬は昇級でも苦にしない事が多く。

馬単
5=3 5=6 5=1

桜花賞(JpnⅠ)

堅い本命と思っていたポルトフィーノが出走取消。一気に混戦ムードが漂って来た。まあ、阪神ジュベナイルフィリーズを追い込んで勝った馬は、同じプラットフォームでもアテにならないが相場だが、過去のパフォーマンスで一番高かったのはトールポピー。ただ、同厩ポルトフィーノはペースメーカーとしての役目も有った。先行有利になりそうなのがどうか。

先行有利という意味ではエアパスカル。繰り返しになるが、ポルトフィーノの回避で一番恩恵を受けるのがこの馬。取消で展開が変わる事になる訳だが、取消前の展開でオッズが動いているのか、余り人気が無い。まだブラックエムブレムは居るが、前走中山戦以外はゲートが悪く、向こうが出遅れてくれれば単騎逃げへ。

3番手がソーマジック。今年は強いアネモネステークス組。前々走東京戦はインから抜けただけだが、前述中山戦がインしか伸びない馬場で外を回して差し切る強い内容。器用さが有って、良い決め手が有る。出脚も悪い訳では無いので、少なくともトールポピーよりは前に付けられそう。

人気のリトルアマポーラは馬体減が課題。関東馬で輸送が有るだけに尚更感が有る。牡馬相手にも好走していて、強いのも確かだが、元々は皆が東京で狙う筈だった馬。押し出された感も有って...。

馬単
10=11 10=13 10=9

サンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス(GⅡ)

ダイワスカーレットへの挑戦権を賭け、好調馬が揃った。中でも前走東京戦は前が詰まったジョリーダンスが中心に。昨年の覇者だが、1400mなら牡馬相手でもソコソコの競馬が出来る。ただ、1kg背負ってどうか。

相手がブルーメンブラット。前々走でジョリーダンスと同斤でクビ差。今回1kg差を得て逆転も。前走京都戦にしても、1600mで行きたがって位置取り悪くなっただけで、使った脚自体には見所が有った。距離短縮で前進期待だが、距離が短くなったからといって簡単に前に行ける様になるとは思えず、展開頼みの嫌いが。

ローブデコルテも圏内。前走は牡馬相手で56kg、それを思えば3着で上等だが、ただ好位のインにハマり完璧な競馬が出来ただけに物足りなさも残った。今回57kgも楽では無く、良く走って連迄と見たが。

押さえがキストゥヘヴン。以前は輸送に難が有ったが、今年に入ってからは減らなくなって来た。前走中山戦は56.5kgを背負って微妙に渋い馬場、悪い内容では無い。今回、パンパンの良馬場で0.5kg減。巻き返せる。

馬単
6=7 6=12 6=8

産経大阪杯(GⅡ)

有力馬に死角有りと見てサンライズマックスが中心。ただ、前走中京戦は父内国産限定重賞にしてはかなりメンバーの揃った一戦で、そこを圧勝して来た。有力馬に器用さ身上の馬が多いのも決め手で勝負するこの馬には好都合。思い切りの良い池添騎手とも鞍が合いそう。

相手は一応ダイワスカーレット。前走中山戦は前有利な馬場を上手く運んだ感も有るが、あの相手で2着なら文句の付け様の無い競馬。それ迄は出脚で後続を抑え込んで展開を自分から有利に導いていた感は有ったのだが、前走はそうでは無かった点も評価出来る。ただ、中間一頓挫が有って、目標としていたレースが使えなかったのがどうか。眼の外傷が精神的ダメージになる危険も。

似た様な事はメイショウサムソンにも言える。こちらの場合は前走中山戦のデキが最悪。肝心の出脚から無くなっていたにも関わらず、休養ロクに取れずドバイ遠征の準備をしていた。まあ、その分乗り込んでいるという見方も出来るのだが、常識的には立て直しが必要だった筈。

一応の押さえがドリームパスポート。デキに関してはずっと問題無い筈だが、今年に入ってから引っ掛かる様になってしまった。転厩の影響も有るのかも知れぬが、元々がマイラーなのだろう。従って1Fでも短くなるのは好都合。待機策採るという話も有る様だが、ハマれば突き抜けも。

馬単
3=9 3=7 3=11

コーラルステークス

人気無さそうだが、中心はメイショウシャフト。今年に入ってからは適条件に使えていないだけ。気が悪いので前走の様な2000mは論外だろう。1800mでも走る馬だが、安定感をいえば1400m。自分より外に先行馬の居ないこの枠なら、スムーズに走れる筈。

相手がゼンノパルテノン。前走京都戦は、斤量差有ったにせよ、トーセンブライトを0.5秒負かしたのだから上等。デキに関しても文句無しだが、阪神は何故か実績が無い。1800mでは引っ掛かるので、1400mで使えたのが1回しか無い分も有るのだが...。

面白いのはピットファイター。前走阪神戦は妙にイレ込んでいたが、そういう気性だから休み明けに良績。折り合いという点でも距離短縮も良いだろう。内々立ち回るのも結構得意な馬、往時の実力は無いにしても、この相手なら。

阪神1400m3戦3勝ヤマカツブライアンが押さえ。出脚が甘いので、オープンでどうかという面は有るのだが、バテずに渋太く伸びて来る辺りが阪神向き。砂を被ると嫌気を出す面が有るので、この外枠も良い。

馬単
12=15 12=1 12=11

高松宮記念(GⅠ)

能力断然と見て一応スズカフェニックスが中心。前走阪神戦にしても斤量思えば充分に自分の仕事をしている。ただ、この最内枠は最悪。昨年のこのレースにしても乗り役が上手く乗った感は有る。スプリントは相手関係が楽になるメリットも有るが、この馬自身としてはベストでは無い。

逆転一番手がキンシャサノキセキ。前走阪神戦も相変わらず折り合い欠いて酷い競馬だったが、単の魅力となるとこの馬の馬力になろう。1200mも良いとは思わないが、スズカフェニックスとは対照的に枠順はベスト。

マルカフェニックスも単圏内。前走阪神戦は乗り役が強引過ぎて降着となったが、この馬自身もヨレている。馬はここでも通用の器。出脚が速く、1200mに変わるのは良い。あとはゲートを五分に出たい。

ローレルゲレイロが4番手評価。前走阪神戦は強い内容だったが、前が圧倒的有利な馬場状態だった面も。デキに関しては抜群で、確かに本格化した印象も有るのだが、1200mは微妙。3歳時に使っていた時はデキも無かったにせよ、向いていない様に思えるが...。

連ならペールギュントも充分。前走はマルカフェニックスに当てられる不利が全て。前々走京都で動けなかったのが気に入らないのだが、出して行ったのも良くなかっただろう。ここは控える競馬になりそうで、一雨来る予報も昨年を彷彿とさせる。

プレミアムボックスも一応は押さえておきたい。前走中山戦はきな臭い競馬になってしまったが、大外枠からスッと先行出来る出脚とあの馬場状態で外回して勝ち切った点は評価出来る。時計も仕方が無い面は有ろう。好位追走なら。

馬単
1=10 1=5 1=16 1=11 1=2

毎日杯(JpnⅢ)

先週の中山戦が証明した様に、この路線で一番レベルが高かったのはきさらぎ賞。従って3着馬ヤマニンキングリーが中心に。今年に入って馬自体もしっかりして来たが、その前走は出遅れて行き場無くとチグハグな競馬だった割には1,2着馬とも差は僅か。阪神1800mは最内枠が圧倒的有利。

相手はディープスカイ。これもここに来て馬がシャキッとして来た感。出脚がサッパリの馬だが、絶対にスローになるこの条件は良い。終いは確実で、前走でもダンツキッスイの大逃げが見事だっただけで、それなりに差して来ている。展開一つ。

この一騎打ちが大本線だが、一応の押さえがアドマイヤコマンド。頭は高いが、垢抜けた馬体は目立つ。ただ、叩き付ける走法で、芝の1800mは少なくともベストでは無い。それでも勝てば化物級だが...。

馬単
1=2 1=4