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競馬予想 2008年4回阪神・4回中山

スプリンターズステークス(GⅠ)

内枠にゲート課題の馬が揃い、そして外枠にダッシュ力有る面々が。展開からしてスンナリ行かないムードだが、そういう時は勢い有る馬が強いと見てスリープレスナイトが中心。エムオーウイナー等、出脚の速い馬に乗ってジワッと流れに乗れそう。ただこの馬、以前はゲート課題だった馬。最悪のケースは覚悟を。

相手はスズカフェニックス。前走阪神戦は出遅れて、上りが速過ぎる展開。下見の雰囲気は昨年とは全く違っていて、マトモならの感。前述した様に内枠に出遅れ癖の有る馬が居て後方からという事は無い筈。外枠の馬が先行すれば差し馬台頭は競馬の基本。

カノヤザクラが3番手。前走阪神戦は好位で流れに乗っての圧勝。GⅠ馬2頭相手に影も踏ませなかったのだから評価出来る。ただ、サマースプリントシリーズが目標となっていたのは事実。同厩スリープレスナイトとの使い分けも、当然厩舎は意識していただろう。しかも、数走前迄出遅れの常連だった馬、人気になるだけに手は出し辛い。

面白いのはキンシャサノキセキ。前走札幌戦は一番人気ながら消化不良に終わったが、直線前が詰まり気味で、元々が狭いところを割れない馬。この枠ならそういう展開にはならない筈。まあ、外枠は外枠で折り合いの課題が有るのだが、スプリントなら。

馬単
14=11 14=7 14=15

シリウスステークス(GⅢ)

この人気はイロモノ扱いなのだろうが、52kgならユキチャンに期待。前走札幌戦は芝で出脚が鈍かったが、ダートなら問題は無いだろう。コーナリングに甘さが有り、直線の長い阪神も悪くない。距離もワンラップの馬なのでこなせる筈だし、何より斤量の後押しが有る。

相手は昨年の覇者ドラゴンファイヤー。前走札幌戦は一息入っていた分も有るのだが、それよりもこの馬は直線レーサー。競馬が終わった後で目立たなかったが、直線向いてからの脚は悪くなかった。今季はデキも良い方。

3番手がラッキーブレイク。小倉の2走は惨敗だが、出脚が甘いのと、道中もズブい分で、それなりに流れる小倉は向かない。昨年2着の馬だが、距離延長そしてゆったり流れる阪神は向く。基本的に人気にならない馬、その意味でも狙い目に。

押さえがワンダースピード。ただ、この馬そんなに強いか? というのが正直な印象。重賞勝ちの京都戦は差せない馬場とフィフティーワナーの自爆が有り、前々走の中京戦が実力だろう。このハンデも比較上見込まれ加減。

馬単
4=2 4=11 4=14

神戸新聞杯(JpnⅡ)

ダービーの上位3頭がそのまま出走し、先週の中山戦より二枚位強いメンバー。その中でも強いダービー馬ディープスカイが当然中心に。その前走時にも述べた様に、追い込み馬故の取り溢しは有りそうだが、直線の長い阪神2400mは悪くない条件。使って叩いて良くなって来た馬では有るが、格好は付けたい。

2着馬スマイルジャックは、前で流れに乗って最高の競馬。まあ、あれ以上の競馬は中々望み辛いのだが、トライアルでしかもここは差し馬が多く、展開上有利。今年何度も述べて来た様に、強いきさらぎ賞組。折り合いさえ付けば。

逆にブラックシェルは不利が有っての3着。きさらぎ賞時には人気に応えられず競馬になっていなかったが、落ち着きが出て、不利を跳ね除ける勝負根性を見せた。スムーズならスマイルジャックは逆転出来て不思議は無いが、距離をこなせる血統背景が有る前述2頭と違い、こちらはクロフネ産駒。時間が経つ程、血統の距離適性が出易くなって...。

条件上がりの組では2頭に注目。1頭はナムラクレセント。ハンデ差2kg有ったにしてもスマートギアを外から差し切ったのだから素晴らしいの一言。あの決め手は距離延長で更に生きて来そう。これも実はきさらぎ賞組。当時はまだ未勝利勝って直ぐだったが、今なら重賞でも通用。

もう1頭はオウケンブルースリ。皆が承知だとは思うが、先週中山で勝ったダイワワイルドボア相手に圧勝した馬。ただ、その中山戦は事故レースになって競馬にならなかった馬が半数近く。メンバーも低調だった印象が有る。妙に人気になっている事も有り、この人気なら嫌ってみたい気も。

馬単
1=11 1=10 1=9 1=12

関西テレビ放送賞ローズステークス(JpnⅡ)

混戦だがブラックエンブレムが狙い目。前走東京戦は馬体減、距離延長と暴発系のウォーエンブレム産駒にしては厳しい条件だったが、しっかり折り合って4着粘った。今回。1800mに距離短縮、しかも前半がスロー確実の阪神1800mは向く。賞金的には足りる馬だが、粘って連は確保。

桜花賞馬レジネッタは前走札幌戦で底力を見せての敗戦。ただ、良い脚が長く続かない嫌いが有りジックリ乗らなければならない弱みも。阪神1800m、ましてやトライアルとなれば尚更だろう。意外に売れていない印象も有るので、これから入る手も有るが、常識的には対抗迄。

オークス馬トールポピーはもっと手を出し辛い馬。その前走はデキが良くなっていた上に、折り合いもしっかり。ただ、4角からがあまりにも行儀悪かった。乗り役の強引さだけでは無く、この馬自身もヨレる面が有り、今回、最内枠でもインを突けるとは思えない。まだ外回すと厳しい馬場でも有り。

一発はメイショウベルーガ。後方からの競馬は何時も通りとはいえ、前走札幌戦は、開幕週の馬場でレジネッタの後追いでは厳し過ぎた。条件的には今回も似た様なモノだが、ここは権利取りの為に気合は相当。賞金足らない組では一番強い筈で、何とか3着には食い込みたい。

馬単
7=11 7=1 7=5

朝日チャレンジカップ(GⅢ)

上位拮抗といった印象。殆ど差は無いが、死角の無さだけを言えばキャプテンベガが一歩リード。前走福島戦も、人気背負って早目の仕掛けが応えただけ。下見の気配もトモがパンとして本格化ムード。ただ、力量的には抜けている訳では無い。あくまで減点材料が少ない、ただそれだけの話。

次位はドリームジャーニー。性能だけならこれが最上位。ただ前走小倉戦はメンバー低調だった上に、ハンデも恵まれていた。今季、デキ自体も然程良いとは思えない。頭数少ないのはせめてもの救いだが、追い込み利かない開幕週でも有り、この人気なら評価を下げたい。

3番手がトーホウアラン。1800mは多少距離が短い印象で2000m、しかも比較的ペースの落ちる阪神は向く。力量的にも何等問題は無い筈だが、休み明けはイマイチの印象も。下見を要確認。

人気薄だが、サンバレンティンは必ず押さえたい。昨年秋からずっとデキが良い。近走も、相手が強力だったり展開向かずと敗因は有る。今回この相手で別定戦。ドリームジャーニーの項で述べた様に展開は課題だが、何時走っても不思議は無い状態。

馬単
12=7 12=8 12=11

サマースプリントシリーズ第5戦セントウルステークス(GⅡ)

差し馬故、苦しい部分も有るが、ファイングレインよりは出脚速いスズカフェニックスが中心。昨年はデキが怪しかったが、今年は問題無さそう。地力は間違い無く断然。ここはメンバー恵まれた感が有り、格の違いに期待して。

相手はヒネッた狙いだが、スプリングソング。前走東京戦は外を回される馬にキツい展開。それで6着なら上等だ。今年は酷い3歳馬だが、GⅠ馬2頭を除けばメンバー低調。時計にも対応出来る筈。

3番手も3歳馬アポロドルチェ。2歳時は競馬になっていない部分も有ったが、スプリントで集中して走る様になり、常識に掛かる馬に。直線競馬の前走新潟戦は最内枠で厳しい面も有った。しかも少し置かれる場面も有り1000mは短過ぎ。1200mで前進期待。

一応ファイングレインは押さえるが、積極的には手が出し辛い。今夏は猛暑と豪雨で却って芝の生育が良かったのか、中山も凄まじい高速馬場。阪神も同じ状況が考えられ、59kg。出脚が甘く、後方になってどうか。

馬単
8=12 8=10 8=11

エルムステークス(JpnⅢ)

昨年の上位2頭がそのまま出走。当時制したメイショウトウコンが斤量変わらず出走出来るのだから、当然中心に。今春の京都戦等、馬場が合わない時はサッパリという状況も有るのだが、今年は追い込み利く札幌なら問題は無い筈。とにかく右回りはコーナーでの脚が特別速いのが長所。

昨年2着マコトスパルビエロは3kg増になるが、56kg背負い、フィフティーワナーに早目来られながら2着粘った中山戦が秀逸。前述した様に今の札幌は差し馬有利だが、折角の先行力は生かしたい。

3番手がトーセンブライト。重賞では少し足らない嫌いが有るのだが、それでも充分掲示板確保出来る能力は有る。上位2頭とは多少差を感じるが、自在に立ち回れる強みが有る。

馬単
1=9 1=7