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競馬予想 2008年4回京都・4回東京

天皇賞・秋(GⅠ)

前走阪神戦は底力で後続をネジ伏せたディープスカイ。ただ、仕上がり途上の状態で、あれで勝てるのだから3歳馬の中では1枚抜けた存在と言えよう。以前よりは出脚とゲートが良化。展開は先行有利に思えるが、2番枠も無駄にはしない筈で何とかなるだろう。適距離を求めての東京挑戦だが、1週でも調整期間が稼げたのも良い方に。

相手は休み明けでもダイワスカーレット。ウオッカとは、毎回人気で負けているのに、4戦3勝。今回も相手が苦手とする外枠を得て自滅しそうな雰囲気も有り、少なくともウオッカには先着したい。この馬が出走するレースは毎回前がスンナリ流れる競馬が多く、その意味で強さを感じさせない部分も有るのだが、今回も差し馬多くそういう展開になりそう。

3番手がエアシェイディ。前走中山戦はマツリダゴッホを目掛けて早仕掛けした馬が居て、これに巻き込まれた格好。元々2200mは微妙に長く、序盤行きたがっていただけに余計に苦しくなった。ただ今年は充実の一年。前々走阪神戦でも道悪と距離で最後止まっただけで一瞬はやったかのシーン迄造った。2000mでこの枠なら折り合って肉薄。

この枠なら出脚に不安が有るとはいえアサクサキングスのハナも有りそう。昨秋から好位差しも出来る様にはなっているが、基本戦は逃げて粘った方が良い馬。決め手でやられる可能性は有るが、前走阪神戦が道悪でヨレていただけに、良馬場の方が向く。

馬単
2=7 2=3 2=1

毎日放送賞スワンステークス(GⅡ)

11月開催という事で56kgになるのは嫌な材料では有るのだが、人気でもファリダットに期待。一時は折り合い面が悲惨だったが、その辺りも3走前の阪神戦辺りからスムーズに。雨が降らなかったのも一枚違う搭載エンジンを活かす意味では好都合。

相手は一応スズカフェニックス。ただ、今季デキ自体は間違い無く良いのだが、何か違うレース振り。毎回出遅れているのと、前走中山戦にしても手前が替わらなかったのが気になる。1400mなら違った答えを期待したいのだが。

3番手がジョリーダンス。前走中山戦は不利が有って力が出し切れず終いに終わったが、前々走阪神戦が1200mにも関わらず結構良い脚が使えていて、底力を感じさせる内容だった。当然1400mも良い馬だが、揉まれ弱さは有る。バラける京都なら問題無いとは思うが、この内枠は課題。

押さえがタマモサポート。1800mで重賞勝ちの馬で、1400mの馬では無い気もするのだが、引っ掛かる気性が前面に出て来ている現状では悪くない距離だろう。前走阪神戦は全く流れに乗れずに終わっただけで、今でも入着級の能力は有る。出脚が有って、その辺りの器用さも持っているだけに展開一つ。

馬単
12=15 12=2 12=10

菊花賞(JpnⅠ)

小回りでは取り溢しも多かった馬だが、広いコースなら話は別と見てスマートギアに期待。ゲートは課題の馬だが、前走阪神戦の様に大外枠では無いにせよ、偶数枠は良かった。折り合い面に課題は無く、スムーズなら決め手はNo.1。

相手はスマイルジャック。今年は強いきさらぎ賞組。前走阪神戦は思い切り引っ掛かり、相変わらずという印象も有ったのだが、ただ前々走東京戦ではスムーズな立ち回り。この厩舎は、結構仕上げにメリハリを付けて来る傾向が有り、権利取り懸かっていたスプリングステークスがメイチで、皐月賞は東京への叩き台にされていた。調整のやり様一つで何とかなる筈。

3番手もきさらぎ賞組ダイシンプラン。新馬でブラックシェルを負かした割に今春は低迷したが、ひと夏越して本格化気配。出脚がしっかりして、前走東京戦は終いも良い脚だったが、最後逃げたネヴァキングダムを捕まえたのは位置取りの分も。タイキシャトル産駒だが、柔らかい走りの出来る馬で、距離も保つ筈。

折り合い微妙でもノットアローンを押さえたい。前走中山戦は事故レースになった影響も有るのだが、以前は逃げなければサッパリだったのに対し、折り合って差せる様になった。それでも切れると迄は行かないのだが、出脚が有って自在に乗れるのは強み。大外枠が勝つイメージの強い菊花賞だが、常識的にはこの内枠も有利。

馬単
8=10 8=17 8=2

サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス(GⅢ)

時々ポカも有るが、休み明けでもGⅢならマルカシェンクの格が上。まあ、1800m以上になると甘いレースも多いのだが、マイルなら前走新潟戦で使った決め手が期待出来る。次走京都へ向けて負けられぬ一戦。

当然エイシンドーバーが対抗格。出脚が速く、この枠を生かした競馬が出来る馬。東京にも良績有るが、元々が冬場に強い馬。最近は6月辺り迄保つようになっているにせよ、秋は不振というパターンが多い。デキには注意。

3番手以下は3歳馬。中でもレッツゴーキリシマが筆頭格。前走中山戦は近年珍しいハイペースになったが、それを好位のインで堪える味な競馬。今回もこの枠なら出脚を生かす競馬が可能。ここはハイペースは見込めず、更に有利に。

ドリームシグナルも面白い存在。前走阪神戦は休み明けという面も有ったが、それ以前に馬場が悪かったのと出遅れた分も。この中間、結構雨が降ったのは気になるが、デキ自体は決して悪くなく、マイルでやれば力も足りる筈。

最後はフサイチアソート。前走中山戦も含めて、今年に入って長いところを使われているが、1600m〜1800m辺りがベスト。こちらは逆に多少馬場が渋る位で丁度。デキも間違い無く良い。

馬単
7=3 7=2 7=8 7=16

秋華賞(JpnⅠ)

展開が読み辛い。ただ有力馬に差し追い込みタイプが多く、狙いは先行馬。前走阪神戦で推したブラックエンブレムに再度期待だ。その前走は、馬場の影響有るにしても負け過ぎ感有るのだが、叩いて出脚が来ればスムーズに流れに乗れる筈。成長度にも甘さを感じるが、この内枠でも有り、今回一気の人気落ち。

次位も人気薄メイショウベルーガ。これも前走阪神戦は道悪に泣いたクチ。大きく出遅れたのも響いた。追い込み一手で難しさは有るが、瞬発力だけなら上位馬とも差は無い。ゲート五分なら。

一応レジネッタが3番手。前走阪神戦は早目の策が裏目。今日の競馬も当然意識に有っただろうが、やはりこの馬は脚の使いどころに難しさが有る。ワンペースで流れ易い京都2000m、外枠引いた事も有り、ダラダラ脚を使わされそう。

当然トールポピーも圏内。前走阪神戦で動けなかったのは馬体増の影響が大きい。不器用さ全快の馬で、京都2000mが向くとは思わないが、今春東京戦の粗相から気合だけを言えばこの馬が一番。下見には注意されたいが、それなりの調整は為されている筈。

押さえがオディール。前走阪神戦の評価が難しいが、イマイチタルいという先入観を無くせば、外差しの展開で先行馬が唯一踏ん張っていたという見方も。歩様が甘いので平坦に替わるのも悪くないだろう。あとは枠順だけ。

馬単
4=16 4=17 4=11 4=18

デイリー杯2歳ステークス(JpnⅡ)

このレース、毎年結構差しが届くイメージ。そこで狙い目はキングスレガリア。前走小倉戦は、道中中段のインから直線だけ外へ持ち出してアッサリ突き抜けた。実質追ったのは100m程。最後は抑える余裕も有ったから時計は全く気にしなくて良いだろう。セイウンワンダーに1.1秒の馬だが、セイウンワンダーの存在感を思うとそれでも通用しそう。

相手はシェーンヴァルト。前走札幌戦は馬っ気にイレ込み。頭も高く、如何にもジャングルポケット産駒といったところ。まあ、初戦ならまだしも2戦目だから戴けない面は有るのだが、それでも勝ったのは能力の証明。馬振りも中々。

アラシヲヨブオトコにも注目。出脚も速かったが、デビュー戦の前走阪神戦は上がり3F33.4秒と出色の数字。下見は神経質な素振りも有り、この手の馬は少し相手が強くなるとコロッとやられるケースも多いのだが、マンハッタンカフェ産駒らしい雄大な馬体には可能性が。

馬単
9=6 9=4

農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

前走阪神戦は道悪に泣いたアルナスラインだが、手応え良かったのに伸びなかったのはアドマイヤベガ産駒の道悪。良馬場ならあの相手でも勝ち負けになっていた筈。今春から馬体が充実し、昨年とは別馬。有馬記念スキップが結果的に正解だった様子。57kgも比較上有利だろう。ここは負けられない一戦だ。

相手はアドマイヤジュピタ。前走は最後にフワッとしてメイショウサムソンと僅差になったが、早目に抜け切ってしまった分だけ。競馬としては完勝だった。ただ、アルナスラインと比較して59kgが楽では無く、中間攻め過程が怪しいとの話も。

3番手がポップロック。前走の惨敗はデキの問題だろう。昨秋一連の影響は多少なりとも有っただろう。夏の阪神戦や海外遠征を止めて充電期間は充分。一流厩舎だけに立て直して来れる筈。距離も3000m以上が駄目という訳では無いが、2400m位がベスト。

馬単
4=6 4=1