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競馬予想 2009年4回阪神・4回中山

第43回スプリンターズステークス(GⅠ)

若干内過ぎる嫌いは有るが、アルティマトゥーレにとっては願っても無い良馬場に回復した。前走阪神戦は外枠勢にキツい馬場状態だった筈だが、完勝の内容。単純に強い。スリープレスナイトが出走していても本命視出来た。もっと人気集中するかと思われたが、配当面でも意外に妙味が。

相手は昨年3着ビービーガルダン。これも前走札幌戦は楽勝。北海道で強過ぎるだけに、時計面は課題になるが、格上感は有る。ただ、中山は4角で一瞬モタつく癖。この辺りは乗り役も充分に承知だろうが、格上でも能力最上位ではないだけに。

昨年2着のキンシャサノキセキが3番手。この馬の場合は走ってみないと良く分からないというのが正直なところ。少なくともコース適性云々の問題ではない。パワーは有るが、有り余るパワーが折り合い難にも繋がっている。休み明けも案外微妙。

日本調教馬は上記3頭が抜けた存在。ただ、シーニックブラストを一応の押さえにしたい。本馬場のフォームを見る限りは日本向きではない。むしろダート向きの走法なのだが、昨年の2・3着馬が未だ格上感有る組み合わせなら。

馬単
2=9 2=4 2=7

第13回シリウスステークス(GⅢ)

この中間の降雨で先行有利。若干ハンデがキツい気もするが、一応ゴールデンチケットが中心。今年の3歳戦はレース毎のレベル差が激しい嫌いは有るのだが、その中で大井戦組は一番ハイレベルだった感。そこで3着なら古馬相手でも通用して良い。ただ、前走中山戦の馬体減は気掛かり。下見には注意。

相手は当然ワンダースピード。敵はハンデだけだろう。ただ、58.5kgを背負っての時計勝負はかなり厳しい条件。元々がパサパサのダートを好むタイプだけに尚更だ。無論、性能は最上位。前走中京戦で見せた自在性も買えるが。

上記ワンダースピードの弟になるワンダーアキュートも注目。前走は準オープンで手合違い。楽勝は当然。前々走新潟戦も枠に泣いて、位置取りが悪くなっただけ。ただ、今回も外枠。どれだけ前に付けられるかが鍵。

ナムラハンターも圏内。前走新潟戦はこれも位置取りが全て。後方から差した組では最先着だったから、この5着は決して悪くない。出遅れが多いのが課題だが、スタートして皆が消極的に乗る阪神2000mなら挽回が利く筈。本来は先行タイプだ。

馬単
1=9 1=16 1=3

第57回神戸新聞杯(JpnⅡ)

前走東京戦で全く競馬にならなかったアンライバルド。逆に中山戦では全てが上手く行った感が有るにせよ、少なくとも前走は度外視出来る一戦だ。折り合い課題の馬で、2400mは歓迎しないが、逆に言えば次走よりも今回こその思いも有るだろう。巻き返し期待。

相手はリーチザクラウン。前走東京戦はジョーカプチーノのハイペースに巻き込まれる危険も有ったが、そこを折り合って2着踏ん張った。走り辛い道悪で折り合った印象も有り、良馬場で微妙な面は有るが、先行出来るのは現代競馬で単純に有利。

逆に良馬場で巻き返したいのがアプレザンレーヴ。折り合って瞬発力を活かすタイプの馬。前走東京戦の馬場では何も出来なくてむしろ当たり前。春の時点では完成度の低さも目に付いた。伸びしろだけならNo.1。

セイウンワンダーも軽視不可。徐々にマイラー色強くなって来た感も有るが、同世代相手の2400mなら一応は守備範囲。この中間はいきなりから完璧を思わせる動き。この後、マイル路線に向かうとしても地力は示したい。

馬単
5=13 5=2 5=11

第14回エルムステークス(GⅢ)

JRA全10場の中で、一番先行有利に思えるのが新潟。とにかく差し馬が伸びない。前走中京戦は競馬が中途半端で全く流れに乗れなかったウォータクティクスだが、この枠を得てスンナリの競馬が出来そうで、中心に。多少どころか、かなり歩様の硬い馬だけに、休み明けもプラスに出る筈。

相手は内を立ち回るトーセンブライト。昨年辺りは衰えも感じたが、今年はそれなりに走っている。若い頃から器用さが有るのが最大のセールスポイント。距離が若干長いのは確かだが、この枠で相殺したい。

トランセンドは3番手評価に留めた。出脚が速く、如何にも新潟向きといった印象。時計勝負に強い点にも強調出来る。ただ、ここは強豪古馬が揃い過ぎた気も。今迄は楽に先行出来ていたが、枠も遠く、スタート直後に脚を使わされる可能性も高い。

マチカネニホンバレは不器用さがネック。大トビで包まれる競馬になった前走札幌戦は全く動けず終いだった。この手の馬は勝つ時は強く見えるが、強敵相手には流れに乗る事すら出来ずサッパリという場面も多いだけに。

左回りでアロンダイトも巻き返したい一戦だが、前述した様に新潟ダートは先行馬が圧倒的に有利。ただ、一時よりはズブさがマシになっている印象も。外枠も下手に出脚で叩かれるよりは、パワー任せに行けるという点で良い方に出そう。

馬単
1=4 1=15 1=7 1=13

第27回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

今春は相手が悪過ぎた感の有るレッドディザイア。例年ならJpnⅠ楽勝級の馬だ。そのブエナビスタが国内戦に専念し、次走再び相見える事となりそうだが、勝って勢い付けての参戦と行きたいところ。

他にも数頭押さえるが、相手もほぼワイドサファイヤ1頭に絞りたい。前走東京戦は承知の通り除外となってしまったが、デキに関しては文句無しの状態に仕上がっていた。2歳時や早春の段階では、精神面で弱いところが馬体に現れていたが、素質馬が間に合った様に思わせた。仕切り直して、今度こそ実力を証明したい。

押さえの筆頭格がワンカラット。2000mでは距離面微妙となって来るが、世代上位の力量の持ち主。何より器用さが有る点が買える。前走東京戦はインを突いて前が詰まる不利が全て。あれが無ければ牡馬相手に馬券圏内有った筈。この馬も今度こそだ。

ブロードストリートも圏内。今春は最後迄権利が取れず、毎回メイチの競馬を強いられており、どうしても馬体が細く映った。今夏は良い休養になった筈。馬体増えて出て来る様なら尚確率は増す。

似た様な事はミクロコスモスにも言える。ただ、こちらの場合は前走札幌戦時に精神面では悪く感じなかったが、馬体の成長が案外。使った強みは有るが、追い込み一手だけにアテにはし辛い。

馬単
11=3 11=14 11=4 11=9

サマースプリントシリーズ第5戦第23回セントウルステークス(GⅡ)

当然目標は先になるが、それなりに造って来た感の有るスリープレスナイト。57kg以外は減点材料が無い。先々週ビービーガルダンが圧勝した様に、この路線は新興勢力が不在。そういう意味でも昨年の王者が今年も防衛戦へ好スパーリング見せそうだ。

相手は一応ローレルゲレイロ。ここも小細工無しに逃げるだけ。まあ、土曜日の傾向見る限りでは、例年の阪神開幕週よりは前が止まり易い気もするが、それよりも59kgで出脚が鈍らねばといったところ。ただ、メンバー的にもそうだが、枠順的にも恵まれた感は有る。

穴はアポロドルチェ。前走札幌戦は直線の不利に尽きる。毎回述べている様に、雨が降って時計の掛かる馬場は歓迎。それでもビービーガルダンには完敗の内容からこの相手では家賃高い印象も有るが、2・3着なら充分。

マルカフェニックスも軽視出来ぬ。前走小倉戦は競馬が中途半端というべきか、通った位置も悪かった。休み明けは走らないタイプでも有る様。叩いて変わる余地は充分と見たが。

馬単
8=5 8=9 8=12

第60回朝日チャレンジカップ(GⅢ)

昨年2着のトーホウアランが一応の中心。休み明けになるが、昨年2着時も間隔違えど休み明け。出脚が速くて、内を立ち回れるタイプ。その後に京都でアドマイヤモナークを退けている様に開幕週向きの馬だ。

相手は一応キャプテントゥーレ。前走新潟戦は意外に悪くない内容。+16kgでも馬は出来ていた。ただ、前有利の馬場自体は歓迎だが、前述新潟戦は渋った馬場が向いた印象も。脚元不安有る馬が時計勝負でボロが出るのは良く有るパターン。

波乱期待ならはデストラメンテ。前走新潟実績を買われて人気したが、鋭さ負けした印象。逆に言えば0.4秒差だから大きくは負けていない。キャプテントゥーレが引っ張る展開でスローは無い筈。少しでも上がり掛かる展開なら粘り込みも。

モンテクリスエスも長打力秘める存在。確かに距離は短い嫌いも有るが、今春一連のGⅠ戦は良い経験になった筈。枠も絶好。スタート決めて流れに乗れる様なら。

ブレイクランアウトも注目の存在。今年は3歳馬が古馬相手にソコソコ通じている印象が有り、世代レベルは決して低くない。前走東京戦は極悪馬場で競馬にならず。折り合い課題の馬で、追い込み一手になるが、斤量利活かして差し込める様なら。

馬単
8=6 8=13 8=2 8=11