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競馬予想 2009年4回京都・4回東京

第140回天皇賞・秋(GⅠ)

このレース、過去に1番人気が19連敗と12連敗という期間が有り、1番人気馬が結構過小評価されている。今年の1番人気ウオッカも、この配当なら妙味有りと見た方が良いだろう。前走は出脚が速過ぎてハナへ行った分の負け。UAE戦もそうだが、ハナへ行くと脆い。今回はエイシンデピュティとキャプテントゥーレが居て、好位からの競馬が見込める。デキは文句無し。連覇濃厚。

相手はシンゲン。前走中山での3着は止む無しといった印象。東京で前進期待するのは当然だ。GⅠ実績こそ無いにせよ、能力的にも充分通用する筈だが、イレ込みが唯一ネック。GⅠは下見所の中にも関係者が入って来るだけに...。

3番手がカンパニー。ウオッカを負かしたのはマグレ感も有るが、今季はとにかくデキが良いのがセールスポイント。特に歩様のスムーズさはデビュー以来一番良い状態だ。再度の内枠でそれなりに前へ付けられる様なら。

ドリームジャーニーはガサが無いので、斤量背負うと応える筈だが、前走中山が59kg背負いながら決して悪くない内容。東京は実績の無さから妙に嫌われているが、本格化前で未知数の部分も有り、軽視は禁物。

穴はヤマニンキングリー。前走は馬体減が全て。東京は3歳時にも大幅馬体減が有り、輸送がネックだが、前走の経験は活きて来る筈。器用さ有るのでこの内枠も有利。とにかく馬体さえ戻れば。

馬単
7=10 7=3 7=12 7=5

第52回毎日放送賞スワンステークス(GⅡ)

57kgが圧倒的に有利と見てキンシャサノキセキが中心。前走中山戦は遠征馬シーニックブラストに後ろから当てられる不利。これでリズムを崩した上に、直線も前が塞がっていた。性能は勿論No.1。折り合いも前走見る限りでは問題無さそう。

相手は待望の1400mでマルカフェニックス。1200mでは中々差し込めないのだが、前走中山戦は強敵相手でもソコソコの競馬。今の京都の馬場では、外枠が悪い方に出る可能性も有るのだが、後方からという事は無い筈。

強力な先行馬不在で、イン有利の馬場。マイネルレーニアが連覇果たす場面も充分だ。先週見ても分かる通り、インしか伸びないといっても過言ではない馬場。ただ、デキが良いとは思わないのだが...。

先週3歳馬が東京で人気になって惨敗したが、フィフスペトルはあの3頭よりは強いだろう。出脚と器用さが有るので、この内枠も有利。特に最内にマイネルレーニアが居るので、好位に付けられそう。内からスルスル抜けて来るシーンも。

一応の押さえがスズカコーズウェイ。これも器用さで食っているタイプ。前走阪神戦は、それだけにスピード勝負の1200mは中々厳しい面も有った。1400mで上手く立ち回れるなら。

馬単
12=17 12=1 12=2 12=14

第12回サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス(GⅢ)

まだ馬は足りぬ印象も有るのだが、スタート直後に躓く不利が有りながら4着迄追い込んだケイアイライジンに期待。今春は東京で2000mの競馬も勝っているが、折り合い思うとベストはマイル。何度も述べている様に今年は3歳馬のレベルが高い。差しの利く今秋の東京、今度こそ。

相手も3歳馬レッドスパーダ。脚質と休み明けの分、ケイアイライジンを最上位に評価したが、実績はこちらが上。器用さも有るので、最内枠を無駄にする事は無いだろう。ほぼ単互角と見たい。

古馬では3走前に同条件で圧勝したアブソリュート。2走前の阪神で大幅馬体減。前走も馬体回復だけで終わってしまい、相手関係以前にデキが無かった。立て直して今季緒戦。下見次第だが、走れる状態なら。

ティアップゴールドも圏内。外回されながら2着に来た2走前の中山戦が秀逸。インに居たサンカルロよりは好内容だった。ただ、春は完成度の低さも目に付いた。成長は欲しい。

馬単
7=1 7=3 7=15

第14回秋華賞(GⅠ)

負けて気を引き締め直した格好の2頭。特に前走札幌戦は決して悪い内容でなかったブエナビスタ。マツリダゴッホの更に外では厳しかっただろう。3歳牝馬で古馬相手でもそれなりにやれるところを見せたのは今のところこの馬だけ。無論、ベストの条件ではないのだが、以前よりは前で競馬出来る様になっている。底力の違いに期待して。

逆にレッドディザイアは前走阪神戦に不満。馬の造りには余裕が有り、この点での上積みは見込めるが、相変わらずゲートと出脚に課題。内枠が仇になる危険が少なからず有りそう。その点ではブエナビスタとも悪い意味で差は無い。左手前で伸びないのもどうか。

穴はクーデグレイス。前走阪神戦は中々の内容。レコード決着のハイペースを先行勢唯一の粘り込み。京都内回りに替わって、ヴィーヴァヴォドカが控える素振りも。まだ他にもホクトグレイン等の先行馬が居るが、2番手でも競馬は出来る。

ワイドサファイヤの巻き返しも充分。枠は遠いが、前走阪神戦は内を突いて詰まる不利。とりあえずスムーズな競馬は出来る。何度も述べている様に、今春の東京戦の段階で本格化。昨年暮れからのイメージは捨てた方が良い。決め手勝負の馬ではないので、京都2000mも比較上有利。

パールシャドウも穴で注目。出脚が有って、この枠を活かした競馬が出来る。前走札幌戦はスタート直後に挟まれる不利も大きかった。馬は春と一変。前述クーデグレイスに勝っている点も強調出来る。

馬単
3=5 3=10 3=17 3=2

第44回デイリー杯2歳ステークス(JpnⅡ)

例年のパターンではオープン好走馬が中心になるが、馬振り目立つダイワバーバリアンの将来性に賭けてみたい。前々走小倉戦は行きたがっていたが、距離短縮で折り合った前走阪神戦は前が開いてからの伸びは強烈。決め手で負ける事は無い筈。あとは自分との闘い。

相手は新潟戦2着のフローライゼ。若干トモが甘い気もするが、直線平坦の京都で、何とか良馬場で保ったのは良かった。その新潟戦は早仕掛けで終いが甘くなっただけに、ジックリ乗って末脚活かしたい。

穴っぽいのはラブグランデー。馬は目立つ存在ではないが、前走阪神戦は惜しい競馬。道中内に居て、直線外へ持ち出そうとしたが前が開かず、そこから内へ切り替えての競馬。最後の脚は間違い無く一番良かっただけに、最初から内を狙っていたら2着も有った筈。控える競馬でいきなり結果が出たのも収穫。再度の待機策から。

人気のリディルは若干過剰人気気味。馬振り含め、他でソコソコ人気になっている1勝馬とも互角程度の馬だ。ただ、ここは先行馬が少ない組み合わせ。好位で競馬出来る利は有る。

穴はエイシンアポロン。前走阪神戦はレースの上がりが33.5の展開で、4角大外。これでは競馬にならない。この馬もそれなりの脚は使っていた。この枠でセコい競馬が出来るなら。

馬単
7=13 7=3 7=5 7=1

第44回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

選手権距離のカテゴリーが手薄になるに連れ、このレースも混戦に。ただ、実績はオウケンブルースリが最上位。菊花賞も評価出来るが、ジャパンカップ5着が光る。春はサッパリだったが、完成度の低い馬だけに成長を促すという意味で、1戦で止めたのが良い方に出そう。巻き返し期待。

相手もGⅠ馬マイネルキッツ。中山は向かない馬で、広いコースで乗り易さを生かすタイプ。今春の例を挙げる迄も無く、京都は合っている。ただ、前走阪神戦が馬体減。馬体回復が大前提に。

昨年の覇者トーホウアランも単圏内。ただ、前走阪神戦はもう少し走って欲しかった。前述した昨年にしてもインを立ち回る利がそれなりに有り、力で勝ったとは言えぬ。叩いての上積みは見込めるが、昨年よりはメンバーレベルが上がっているだけに。

距離延長でモンテクリスエスも今度こそ。前走阪神戦は太目が祟った感。今春京都戦も外を回された影響が大きい。馬体さえ絞れさえすればもう少しやれて良い。

人気のジャガーメイルは一応の押さえ程度。決して能力が低いとは思わないのだが、このレースムラ駆けタイプが揃い、安定感の有るこの馬が押し出されて人気になっている印象。連軸としては良いが、単勝はどうか。

馬単
2=10 2=14 2=7 2=8