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競馬予想 2009年5回阪神・5回中山

第54回有馬記念(GⅠ)

中山2500mでどう立ち回るかがこのレースのポイント。当然内枠の先行馬が圧倒的に有利、となればミヤビランベリが中心になろう。デキの無かった札幌戦を別にすれば成績安定。前走東京戦もトップハンデで勝ち切った点を評価したい。今年は本格化の一年。ここを集大成に。

相手はセイウンワンダー。牝馬は別だが、結局現3歳世代で一番安定していたのがこの馬だった。課題の折り合い面も以前思えば遥かにマシに。その折り合い面で、広いコースよりは小回りの方が向きそう。ただ、外枠は課題。前崩れが条件。

昨年3着エアシェイディもまだまだ走れる馬。前走東京戦も、直線向いてスムーズさを欠いた事を思えば、レッドディザイア辺りとも差の無い競馬をしていた計算。昨年本格化してから冬場の中山は大の得意。2・3着は充分。

ブエナビスタは消極的4番手評価。前走京都戦は不運以外に無いのだが、とはいえ運に見放され続けて既に3走。年が替わる迄は静観した方が良い気も。この内枠も追い込み馬にとっては今年の不運を象徴する様。

あと一応の押さえがドリームジャーニー。追い込み馬だが、コーナーでの脚を活かしたい馬で、東京は不適。中山の方が向く。前々走も59kg背負っての2着なら充分。57kgになって反撃。

馬単
3=14 3=6 3=2 3=9

第26回ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(JpnⅢ)

京都2歳ステークスを勝っての参戦、ヴィクトワールピサはレース内容も確かに強いのだが、トビの高さが本物。過去にキングカメハメハとシーザリオをこの観点からベタ褒めしたが、このレベルは充分だ。問答無用の圧勝劇を期待したい。

相手も京都でオープン勝ちコスモファントム。こちらは一瞬の決め手で勝負するタイプで、スケールには差が有る。ただ、前走の時計はかなり速い。2着は確保出来る筈だが。

メイショウホンマルも案外馬鹿に出来ぬ馬。前走京都戦+12kgはほぼ成長分。ヴィクトワールピサを別にすれば馬振りも上位の存在だろう。折り合いも付いて伸びもしっかりしており、連は確保して賞金加算したいところ。

馬単
3=13 3=5

第61回朝日杯フューチュリティステークス(JpnⅠ)

戦前に混戦と評価されている場合でも、皆が分かっていないだけで、実際には能力差ハッキリというケースが多いのだが、今回は確かに混戦。ならば枠順重視が安全策と言えそう。京都で狙ったダイワバーバリアンに再度期待。前走東京戦も着差こそ僅かだが、完勝。今年は京都戦のレベルが高いのは周知の通り。当時4着だが、枠の利で逆転へ。

その京都戦2着エイシンアポロンが対抗格。前走東京戦は強い内容だったが、初の左回りに戸惑っていた感も。慣れてくればまた違うのだろうが、取り敢えず右回りに替わるのはプラス材料だ。先週2着に来たアニメイトバイオも、この馬の株を多少上げた。

人気のローズキングダムは過信禁物。一般にトモが甘い場合、坂が上れないか、末脚の持続性が無いかのどちらかに出るのだが、この血統は坂が上れない方に出がち。その意味で中山の急坂には疑問の余地が有る。とはいえ、前走東京戦は器用さも感じさせる競馬だった。立ち回りで誤魔化し利けば。

そのローズキングダムとマッチレース演じたトーセンファントムも注目の1頭。ただこちらは、東京だと直線が長過ぎる様な競馬で、中山マイルの方が確実に良いだろう。この外枠は痛恨だが、差しの利く展開なら。

馬単
2=12 2=8 2=15

第47回農林水産省賞典愛知杯(GⅢ)

前走東京戦でやられたラドラーダは間違い無く重賞級。2着でも自分の競馬は出来ていて、地力の有るところを示したヒカルアマランサスが狙い目。先週の同条件重賞でも最内から逃げた馬が2着。圧倒的に内が有利。今季初っ端の阪神戦で述べた様に、馬が本格化しており、このハンデなら距離も保つ筈。

ただ先週述べた様に、牝馬戦は牡馬相手に好走した馬を狙うのが基本。そういう観点からはクラウンプリンセスの名前が挙がる。2000mは微妙に長いのだが、平坦なら保つというのがこれ迄の実績。前走京都戦も前が残る展開だっただけで、大きく負けた訳ではない。これも今年は本格化の1年だった筈。

昨年の覇者セラフィックロンプも当然注目。当時が51kgだったとはいえ、未だに53kgで競馬出来るのは有利。前走新潟戦も52kgで牡馬相手に0.1秒差。55kg背負うと競馬になっていない辺りは本当にハンデキャップホースなのだろう。左回りも上手い印象。

同じく昨年3着マイネレーツェルも侮れぬ存在。これも小倉戦6着で牡馬相手にも差の無いところを示した。今更振り返るのも何だが、勝ったダンスアジョイは内から、この馬やエリモハリアーは外から追い込む形。内外の差は大きかっただろう。前走京都戦も展開が悲惨なだけで伸び自体は悪くない。要は差しが利く展開になるかどうか。

馬単
1=16 1=5 1=9

第61回阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnⅠ)

牝馬戦は牡馬相手に闘った馬を評価するのが基本線。JpnⅡで2着、アニメイトバイオが中心に。その前走東京戦はスタート直後に躓く不利が。スムーズなら際どい競馬になっていた。限定戦で中段辺りからの競馬なら突き抜けて不思議無し。

相手はタガノエリザベート。前走京都戦は大外から1頭次元の違う脚。捌き損ねた前々走でも最後の最後で脚は使っているのだが、距離短縮が裏目に出なかった。マイル戦に戻るのは大歓迎。坂の有る阪神も向く筈。

3番手がシンメイフジ。少なくとも新潟戦勝った段階では、牡馬含めてもNo.1と言える存在だった筈。その後結構良い馬が出て来ているだけに力関係微妙だが、アッサリ有っても。ただ、新潟戦組は毎年評価が難しい。過大評価も避けたい。

穴はジュエルオブナイル。1200mで勝っただけの馬で、マイルで凡走は良く有るパターンだが、人気どころがあまりに差し馬に偏っている感。この枠から好位で折り合い付く様なら。

馬単
6=8 6=16 6=2

第45回中日新聞杯(GⅢ)

実績思えば若干ハンデが見込まれ加減だが、馬券的妙味はミッキーパンプキン。今春は先行してタルい印象の強かった馬だが、前走京都戦は終い切れた。これを本格化のサインと見たい。ハンデ見込まれ加減と行っても相対的には有利。

相手はアーネストリー。前走東京戦は、好位で流れに乗って勝ったかの場面をミヤビランベリに差し返される競馬。斤量面でもアドバンテージ有ったかに思えただけに、物足りなさが有った。距離短縮に望み託したいところだが...。

実績No.1はタスカータソルテ。ただ、その分ハンデもキツい。元々は非力なタイプで、平坦コースは悪くない条件だが、ハンデが他馬以上に応える可能性が有るのと、中間の土砂降りもマイナス。

ナカヤマフェスタもこのハンデが鍵。この路線の3歳馬の中では上位5頭に入れても良い位の馬だが、古馬並の56kgは見込まれ過ぎだ。アッサリなら確かに来年が楽しみになるが、今回は過信禁物。

馬単
11=7 11=4 11=10

ジャパン・オータムインターナショナル第10回ジャパンカップダート(GⅠ)

中央ダートGⅠはスピード馬が強い。そして、ジャパンカップも高速決着が目立つ。その結び、ジャパンカップダートはもっとスピード馬が強い。これは距離短縮で更に顕著になった。スピード勝負ならサクセスブロッケンだ。前走東京戦はスローで折り合いを欠いたのが全て。毎年述べている様に、ジャパンカップダートは超ハイペースが相場。一変期待。

とはいえ、単純なスピードだけならエスポワールシチーの方が上。ただ、ティズウェイが逃げ宣言。2番手からでも競馬出来る馬だが、逃げ馬の最内枠は案外乗り辛さが有る上にハイペース。この一番人気も厄介。

ヴァーミリアンは地力で何処迄差せるかといったところ。昨年はゲートで若干後手を踏み、1角でゴチャついて展開苦しくしてしまった。今回もこの枠で似た展開は考えられる。頭数が多いのも差し馬には案外辛い。

スピード優先という観点からはスーニに注目。前走名古屋戦はスプリントと銘打っているが、コース1周する1400mの競馬。1800mのハイペースで折り合えば我慢出来る筈。

馬単
2=1 2=4 2=13

第62回農林水産省賞典鳴尾記念(GⅢ)

サンライズマックスの適距離は本来この辺り。今春3200mで好走したのは地力の為せる技だ。前走東京戦も、大外ブン回しには辛い馬場状態になった影響大。ハンデも厳しかった。今回別定戦に替わり、この相手で56kg。圧倒的に恵まれた感が有る。

相手はスマートギア。前走東京戦の敗因が不明だが、行かせたのが結果的に悪かったかも。軽さで勝負するタイプの馬は東京2500mに向かないイメージも有る。本来は相手なりに走るタイプ。条件替わって巻き返しと行きたい。

人気のイコピコはこの程度の評価が良くも悪くも妥当。前走京都戦は確かに最後良く差して来たが、実際は競馬が終わってからの話。前々走も明らかに展開が向いた。基本的にはハンドリングが良いだけの馬。開幕週の馬場で前で闘えるなら別だが、出脚も然程速いとは思えず、距離短縮で決め手の有る馬が出て来ると怪しい部分が。

ナムラクレセントは一応の押さえ。今季4戦3勝で、一気にオープン迄勝ち上がり、勢いは一番。競馬の内容も結構強い。ただ、前々走東京戦で述べた様に、下見をマトモに歩く事すら出来ない馬。これを見てしまうとかなり手が出し辛い面が有る。

穴はレッドスパーダ。前走東京戦は休み明けで太目が祟ったのと、外差し決着の馬場で、内で器用さ活かすこの馬には向かなかった嫌いが。開幕週で叩き2走目。能力面で微妙なところが有るのは春に述べた通りだが、後退も無い筈。

馬単
10=5 10=7 10=11 10=6