夏の小倉はこれで最終週となるが、雨に祟られた昨年とは一転し、今年は馬場状態が依然良好。ならば開幕週に逃げ切ったテイエムターゲットの逃げ切りに期待したい。少し歩様が硬い点は有るので、一応下見は注意だが、前半3F32.4秒のスピードは断然。上がり掛かったのはコーナーを逆手前で回っていただけで、直線の脚はしっかりしていた。この枠も味方しそう。
相手がブラウンワイルド。前走内容に疑問符付くのだが、新馬の時計はレコード。その前走はスタート直後に口向きの悪さを見せていたのが気掛かり。特に頭数が増えてセンター枠。序盤で流れに乗れぬと後方に置かれる危険が。
前述ブラウンワイルドを負かしたシゲルキョクチョウも当然注目。ただ、出脚を言えば明らかにテイエムターゲットの方が速い。外枠なので2番手でも然程問題は無い筈だが、逃げる競馬しかしていない馬にとっては一応試練。
牝馬の56s、楽ではないが、メイショウベルーガが軸。楽ではないといっても、今春阪神戦で56s背負いGⅡ3着。平坦で直線の長いコースが良いタイプで、その意味でもこの3着は評価出来る。今春は3200mを目標にして来た格好になるが、前走阪神戦で2200mを使えたのも大きい。
相手がイケドラゴン。前走は福島でハイペース。これは参考外。近走出脚が来ている点はデキが良い証。トビが大き過ぎる馬で、決め手勝負でどうかとも思うのだが、少なくとも福島よりは新潟の方が良い。51sでGⅡ戦2着の馬が52sは恵まれた。展開的にも人気処が全て差し馬。先行馬に要注意。
気合という点ではバトルバニヤン。これでこのシリーズ3走目だが、勝たないとボーナスの5000万が手に入らない立場。ただ、行きたがるタイプの馬で、こういう気性は新潟で辛いケースも多い。展開的にも一番辛い位置になりそう。何処迄馬が頑張れるか。
スマートステージも注目。前走函館戦は良く分からぬ敗戦だったが、馬場が合わなかったという話も。前々走,3走前と東京で好走。2500mで行きたがっただけに、2000mも歓迎材料。新潟なら巻き返して不思議は無い。
押さえがドモナラズ。小倉は展開向かなかったが、福島で追い込み決まった馬だけに、新潟なら当然侮れぬ存在。52sで勝った馬が55sは若干キツいのだが、以前に述べた様に52sが恵まれ過ぎていた。これも5000万のボーナスが懸かる一戦。5着で権利発生、相手次第の状況になるのだが...。
前走函館戦は出遅れたシャドウゲイトだが、それでも最後迄諦めず伸びていた点に今年の好調振りが現れている。良馬場でも極端な時計勝負にならない札幌は合っている筈だが、この中間の雨予報は最早神風の域。GⅡへ来ると格下感有るが、強敵相手と闘った回数自体が少ない。ゲート五分で57sなら勝てる筈。
相手がアーネストリー。前走阪神戦はGⅠで初の58s背負っての3着。一線級ではないにせよ、二線級でもないところは示した。下が渋って良いタイプではないが、GⅡ戦なら大威張り出来る存在。
3番手がヤマニンキングリー。環境の変化に弱い馬で、新嘉坡遠征自体が論外。函館入厩で輸送は有るのだが、昨年も同じパターンで結果出している点は強調出来る。枠は遠いのだが、前崩れも考えられるメンバー構成。あとはデキと運の問題。
ジャミールも当然圏内。前走函館戦は内へ入れたのが裏目。競馬が後手に回ってしまった。その前走は若干太かった印象も有り、今回叩いての上積みは大。2000mを久々に経験出来た点も大きく、これもあとは運だけ。
前走新潟戦はGⅢ戦56sで3着のマルブツイースター。にも関わらず、今回53sでの出走。明らかに恵まれており、これが文句無しの中心。勿論、53sになるのはそれ以前の実績が冴えない面も有った訳だが、前走時に触れた様に今迄は使う距離も悪かった。重賞勝ちの小倉1200mは条件的に悪い筈が無く。
相手も小倉で重賞勝ちデグラーティア。ソコソコの時計勝負にはなる筈だが、馬場が荒れてきており、牝馬には若干キツい面も。ハンデは妥当と言えば妥当だが、マルブツイースターとの比較を思えば微妙に不利。古馬オープンでのスプリント戦を一度も経験していない点もマイナス。
当然サンダルフォンも同じ事が言える。ハンデは仕方が無い点も有るが、小倉のこういう馬場をこなしている点が一番。ただ、承知の通りで追い込み一手。昨年は展開ハマッた感が強く、今回も相手待ちに。
押さえがダッシャーゴーゴー。前走中京戦は古馬混合戦で2着と好走したが、内にモタれて審議対象になっていただけに、再度の外枠は歓迎。当時が52sだから2着で2s増は厳しいのだが、これも小倉で重賞2着。この点も強調材料。