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競馬予想 2010年5回阪神・5回中山

第55回有馬記念(GⅠ)

この中間、意外に攻め馬走っていたヴィクトワールピサ。今年色々有ったが、全部本命にした手前、最後も中心に。勿論、昨年から武豊騎手が色々競馬を教え込んで器用に立ち回れる様になった。仏国戦よりも前走東京戦に物足りなさは有るが、再度の好枠を活かしたい。

ブエナビスタが当然次位。これも要は昨年秋から競馬を教え込んで来たのが、今季実を結んだ感。馬は間違い無く立派だが、上澄み啜る役のスミヨン騎手は降着食らって褒められた状況ではない。復帰2週、数字は上がっているが、消極的な騎乗も散見される。単勝はどうかという気もするのだが。

一発長打期待するならダノンシャンティ。絶対に中山は向かないが、中山だからこそ本来は距離不適の2500mでも競馬になる可能性が有る。骨折明けなので、手応え関係無く追い出してサッパリというパターンも当然有るのだが、坂路は力強い動き。休養前よりむしろ動きは良い。

押さえがドリームジャーニー。昨年の覇者だが、今回妙に人気薄。中間一頓挫が有り、元々コース追いで結果出して来た馬が坂路追い一本だが、前走の中山戦に復活ムード。今春は気持ちの部分でダメだった事を思えば、今回まだマシだと思うのだが。

馬単
1=7 1=9 1=12

第27回ラジオNIKKEI杯2歳ステークス(GⅠ)

例年と違い有力馬が先週の中山戦へ回っており、今年は手薄なメンバー構成。札幌で重賞制したオールアズワンが一応の中心に。ただ、レース内容そのものは確かに強かったが、馬場状態の割に時計が平凡。下記に挙げた馬以外の1勝馬にやられても何等不思議は無いが。

相手がウインバリアシオン。前走負かしたメイショウナルトとの比較から、アドマイヤサガスよりは強いという評価は出来る。そのアドマイヤサガスが先週外枠と不利が響いたとはいえ案外だったが、その前走は太かったという言い訳は有る。絞れている事を条件にこのメンバーならば。

前日売りでは何故か人気無いのだが、マーベラスカイザーも面白い存在。ここ迄重賞未勝利のディープインパクト産駒は2歳馬故仕方が無いとはいえ、他産駒よりも細かい注文の多い馬が多く、マーベラスサンデー産駒のこの馬は割と素直に動く印象。そういう意味では枠が遠いのだが、2000mなら。

枠の利も大きいユニバーサルバンクも押さえたい存在。前走はスマートロビンのスローにハマッたとはいえ、何とかして欲しかったところだが、そのスマートロビンは新馬で良い決め手を見せており、許容範囲のやられ方。これも競馬に注文の付かないタイプ。好位抜け出しは充分。

馬単
2=15 2=13 2=1

第62回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

競馬に注文が付くのが厄介なのだが、前走東京戦が圧勝だったサダムパテックが中心。意外に底の割れた馬が多く、能力面で抜けた最上位。ただ、前述の通りでゲートと行きたがる症状が中山マイルで悪い方に出る危険は高く。

相手が好枠リベルタス。ただこれもゲートと折り合いが怪しいが、力は有る筈。負かしたトップシャインがデイリー杯5着だから、出走していれば2・3着は有った計算が成り立つ。ゲート五分で好位からの競馬なら。

器用さという意味ではリアルインパクト。前走東京戦は追い出しを待たされたのが痛かった。重賞が遠く、勝利数だけが積み上がるディープインパクト産駒だが、全身使った走法はこれが一番良く出来ている。ただ、人気し過ぎの印象も。

当然リアルインパクトに先着したグランプリボスも圏内。東京スポーツ杯2歳ステークス組が人気だが、殆ど1勝馬の組み合わせでレベルだけを言えば京王杯2歳ステークスの方が上。この枠で脚の矯め方が問題になるが、内枠なら本命に出来た馬。

馬単
10=2 10=5 10=11

第5回阪神カップ(GⅡ)

前走京都戦は小細工が裏目に出たキンシャサノキセキ。要は折り合い一つの馬。控えると良くないので、好位からの競馬の方が良いのだが、また違う外国人ジョッキーが乗って、出方が読めない点は不安材料。普通に外回って押し切る競馬の方が良いのだが...。

相手がゴールスキー。これが1番人気だと思うが、勝つか惨敗になりそう。前走京都戦で行きたがっていて、これが1400mで良い方に出るかどうか。ただ元々不器用な面が有り、忙しい競馬が向くとも思えない。確率は全くの五分。

ビービーガルダンが単穴。スプリント戦で逃げる迄の出脚が無く、近走は内枠で苦しい競馬が続いていた。1400mで単騎見込める組み合わせというのは最近無かったところ。何年か前に述べた様に、マイル迄こなせる下地は有る。配当的妙味も言えばこの馬が一番面白い気もするのだが。

穴はスズカコーズウェイ。近走は新味求めてのダート戦だったが、やはり苦し紛れだった部分は有りそう。デキに関しては今季問題は無く、以前に述べた様に斤量が57sに戻る点が強調出来る。器用さ有るのでこの内枠も絶好。

馬単
14=10 14=11 14=1

第62回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

前走京都戦が牡馬相手に文句無しの強い競馬だったレーヴディソール。ただ、当時は12頭立て。阪神外回りと言えども18頭立ての大外は危なっかしさが有る。一応の軸には推すが、何かにやられる場面は一考。

相手がアヴェンチュラ。前走札幌戦は引っ掛かって外回る競馬。最後は雪崩込むだけになってしまったが、牡馬相手にロスが大き過ぎた。1F短縮は現状悪くない筈で、ゲート五分で折り合えば結果は違う筈だが。

ダンスファンタジアも圏内の1頭。強かったというよりは楽勝だった印象。攻め馬もそうなのだが、目一杯走っていないだけに、何とも言えない部分が有る。再度の楽勝でも不思議は無いのだが、この血統レース行って全くダメというケースも考えられ。

ファンタジーステークス組からはホエールキャプチャに注目。骨折したホーマンフリップは別にして、これが馬も一番良いのだが、直線で右往左往の場面が有った。ゲートがアテに出来ないが、力は有る筈。

馬単
11=1 11=14 11=4

第46回中日新聞杯(GⅢ)

平坦小回りの5場の中では、小倉は比較的マクりや差しの利くコース。そこに波乱の余地は有るのだが、先行力買ってコスモファントムが中心に。前走東京戦は外枠から先行して失速も、相手関係思えば仕方が無かった。今回人気の馬とは常に僅差の競馬。単でどうかだが、連の確率をいえばこの馬が一番高いと思うのだが。

相手はトゥザグローリー。ハンデ利加味すれば力はこれが一番。ただ、前走京都戦が中一週。GⅠでもそれなりには走っていたが、下見で苦しい様な素振り。今回アッサリの場面は有って良いが、サッパリの場面も警戒したい。

差し馬ではヤマニンキングリー。この馬とにかく輸送に弱く、毎回輸送で減っていたのだが、前走東京戦は+12s。伸び切れなかったが、馬体の張りも有り、デキは悪くなかった筈。この相手なら台頭充分。

ナムラクレセントも圏内。前走福島戦は内枠でロクな競馬をさせて貰えず。これは度外視出来る。以前にはトモが甘い印象しかなかったが、今年に入って大分マシになって来た。これも今なら勝ち切って不思議は無い。

馬単
8=1 8=16 8=9

ジャパン・オータムインターナショナル 第11回ジャパンカップダート(GⅠ)

ヴァーミリアンを別にしてGⅠを勝ち切る迄の底力に欠く馬が多い印象。新興勢力も多いのだが、それ故低調感が有る。本命に推すトランセンドも同じ穴のムジナ的印象は有るのだが、出脚が速く、この枠で単騎逃げが濃厚。ハナへ行った時の渋太さは証明済み。乗り役の顔触れ見渡しても、競り掛けて来る確率が低い点も強調出来る。

相手がシルクメビウス。小倉でチャンス掴み本日誕生日の田中博康騎手、追い込み一手で乗り難しさは有る筈だが、今春京都戦でも丁寧な騎乗で前述トランセンドにクビ差先着。昨年2着時もエスポワールシチーが好位勢を追っ掛けバテさせての展開。トランセンドにも近い面が有り、競馬としてはし易い筈だが。

前述ヴァーミリアンは3番手の評価。この相手なら何とかなって良いが、中央戦では出脚で苦しいのが正直な印象。メンバーは弱くなっている一方で、若い馬が多く、出脚という点では更に厳しくなる事も考えられる。かといって瞬発力という点でも甘いのだが、ただ唯一追っ掛けバテは有り得ず、要はトランセンドのペース如何。

ラヴェリータも圏内。ハンデ戦の今季初っ端に、キングスエンブレム56s、この馬56.5sで先着されたのだが、定量戦の今回は2s差。普通に逆転出来るだろう。当時はスローでキングスエンブレムに展開が向いた面も有った。元々交流戦で力を付けて来た馬で、トランセンドがソコソコが引っ張る展開なら台頭。

押さえがダイショウジェット。前走東京戦はベストの条件だったが、大型馬の休み明けで全く動けず。ただ大型馬だが、砂を被っても全く怯まず、内々立ち回れる器用さは有る。今年の相手なら馬券圏内有って良いが。

馬単
3=1 3=10 3=5 3=6

第63回農林水産省賞典鳴尾記念(GⅢ)

休み明けになるが、ルーラーシップで単不動。前走東京戦は行きたがっていた上に、内で窮屈な競馬。昨春はそれ以前にも他馬が故障したアオリを食らう場面が有り、これで権利を逃して使い詰めとなったのも痛かった。この馬に対しては毎回述べている様にトビが大きいので、今回の少頭数は歓迎。開幕週で変なスローにハマらなければ。

その変なスローを警戒してシルポートを対抗に。中山2200mで負けるのは仕方が無いのだが、前々走東京戦が案外。今季は休養前より走れていないイメージも有って状態面に疑問。ただ、昨シーズンに述べた様に、コーナー2回の1800mは間違い無く合う。坂も普通に上がって来れる筈だが。

3番手がヒルノダムール。前走京都戦はかなりの太目残り。この冬場で目標レースの後、状態面で万全は期待し辛い。ただ、その前走は入りたいところへ他馬に入られて不完全燃焼の競馬。あれ以上は走って不思議は無いのだが。

押さえがセイクリッドバレー。関西初出走で意外に人気が無さそうだが、要は東京や新潟向きの馬。ただ、中山でも勝っており、右回りでも直線の長いコースなら自分の力は出せる。どの距離でも似た様なモノだが、マイルで勝ち切る場面は期待し辛いだけに、それを思えばまだ1800mの方が。

馬単
11=9 11=10 11=8