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競馬予想 2011年3回京都・2回東京 (3回東京4日目迄)

第78回東京優駿(GⅠ)

一昨年同様、土砂降りになってしまった。こうなると差し馬は全滅だろう。ヒネッてベルシャザールを本命に抜擢。前走が少し案外だったが、出遅れたのを行かせて脚を使った面も。この乗り役はゲートに関しても信頼出来る。

相手はデボネア。一走毎に馬が良くなっていて、ダービーから逆算して上手く仕上げた印象。デットーリ騎乗で人気になっているのは減点材料だが、道悪も走法からは問題無さそう。前走は出遅れと枠不利で後方からとなったが、条件替わって本来の競馬に。

この枠でサダムパテックも当然圏内。フジキセキ産駒の上質牡馬はパワータイプに出る事が多く、この馬も例外に非ず。従って、道悪はむしろ有利。距離が若干微妙だったが、折り合いという点でも道悪は有利に働く。

オルフェーヴルはこの程度の評価。良馬場なら楽勝の場面迄有ったが、これだけ雨が降ると苦しいところ。父ステイゴールドの現役時代同様、軽量化して瞬発力を磨いて来ただけに、余計に雨は応えると思うのだが。

穴はショウナンパルフェ。あまり道悪が上手いタイプには思えないのだが、近走はそれぞれ敗因は有る。前走にしてもスロー過ぎて決め手負けした感が有り、上がりが掛かるに越した事はないだろう。デボネア同様、デビュー当時から比較すればかなり良くなっているクチ。

馬単
13=5 13=9 13=8

第47回金鯱賞(GⅡ)

UAE戦は引っ掛かって惨敗したルーラーシップだが、国内戦でゲート五分なら相手関係無く主軸。前々走でもローズキングダムやヒルノダムールを寄せ付けない強さ。京都の内回り2000mがベストではないだろうが、単純に力が違うと見て。

相手がキャプテントゥーレ。近走デキが有って、こちらは前に行ける利が大きい。それでも前走中山戦や前走阪神戦から、強力4歳勢には歯が立たないのだが、堅実は堅実。雨も味方しそう。

アーネストリーは昨年も京都で施行されたこのレースの覇者。ただ、昨年の2着はドリームサンデー。GⅠでは3着止まりだから程度は知れている。休み明けはむしろ積極的に買いたくなる位、鉄砲には良績有るが、今回は相手が強い。

上位3頭が抜けた存在だが、一角崩すならネオヴァンドーム。3歳時は未完成感ばかりが目立ったが、一息入れて前走は成長の跡も窺えた。ベストは1800mだろうが、本格化した今なら2000mでも。少し歩様が硬いので、雨も歓迎。

馬単
13=5 13=9 13=8

第72回優駿牝馬(GⅠ)

マルセリーナは少し攻め馬やり過ぎとの話も有るが、それもローテーションに余裕が有るからこそ。前走阪神戦はレース運びの失敗が有り、4角で最後方に置かれてしまったが、それでも完勝。ディープインパクト産駒にしては馬がしっかりしているので、距離も問題無い筈。

相手もホエールキャプチャ。枠順が大きいのだが、前走阪神戦はこれも競馬を失敗しており、マルセリーナとは通った位置にかなりの差が有った。その辺りも含めて、運の無さは感じるのだが、実力は当然トップクラス。長距離輸送の無い今回は巻き返したい。

穴っぽいのはシシリアンブリーズ。未完成感の強い馬が多い中、馬の造りだけなら世代上位。前々走阪神戦は前が詰まる不利が有り、前走は出脚使って行きたがって決め手負け。陣営は先行策を示唆しているが、東京2400mなら出脚使わずとも先行出来る筈。一変の可能性は充分。

そのシシリアンブリーズを阪神戦で負かしたエリンコート。レース内容としては全てに平凡だったが、相手なりに走るタイプ。戦前は距離がどうかと思われていたのだが、距離が延びるのは悪くないだろう。あとはイレ込みがどうか。

穴は昨冬から述べている通りマイネイサベル。1600m〜2000mでは掲示板確保こそ果たすものの、詰め切れない競馬が続く。ただ、このもどかしさがこの距離で我慢比べとなった時に新味となる可能性も。要はペース次第。

馬単
7=6 7=5 7=10

第6回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

マイルが若干短い印象も有るのだが、それでもブエナビスタのマイル戦は5戦5勝。東京も、降着になった昨秋ジャパンカップを含めて全て1位入線。昨年はヒカルアマランサス如きに梃子摺ったが、デキも今年の方が明らかに上。

相手も当然アパパネ。前走阪神戦は休み明け走らないこの馬にとっては良く走っている方。4歳世代は牡馬のレベルが高いのに対し、牝馬はどうかという面も有ったのだが、一線級は流石に違う様。ブエナビスタより前で競馬出来るだけに、一応は逆転含み。

3番手以下接戦だが、一番面白いのはエーシンリターンズ。アパパネ以外の4歳馬と差の無い競馬をしていたのだが、馬体細化にずっと悩まされており、休み明けこそが狙い目。

アニメイトバイオも圏内。先週は外からの差しも決まっていたが、Bコース替わりが思いの外利いており、内が有利過ぎる印象。これも調整間違うと直ぐに馬体減りするので、休み明けは悪くない筈。

馬単
13=16 13=11 13=2

第56回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

前走阪神戦は不利に泣いたジョーカプチーノ。折り合いの付くスプリンターで、1400mなら問題は無い。状態面は何とも言えぬところだが、ロクに走っていないだけに、極端に悪いという事も無いだろう。58sも比較上有利。

相手も実績上位サンカルロ。前走阪神戦は位置取りの差が大きかった。良く差しては来ているが、1200mは微妙に忙しい分が辛い。従って1400mに替わるのは悪くないが、昨年が案外の競馬。その昨年とはデキが違うとはいえ、この馬にとって東京は直線が長過ぎる気もするのだが...。

面白いのはストロングリターン。前走阪神戦は準オープンとはいえ、フルゲートの競馬を58sで勝ったのだから文句無し。その前走は1800m戦だったが、東京1400mは不利が有りながら大外突き抜けた昨春の競馬が光る。あとは位置取りとゲート。

フラガラッハも東京1400mがベストと言える条件。普段はスロー必至の東京1400mでも、出脚の無いシルポートがこの枠からのハナならスローは考え辛い。これもストロングリターン同様、ゲートが悪くて折り合いが怪しいという現代競馬に向いていない馬だが、今の東京はイン絶対ではない。この点にも望みが。

馬単
7=6 7=5 7=10

第16回NHKマイルカップ(GⅠ)

ここ2走がだらしないグランプリボスだが、全ては折り合い。ただ、折り合いで絶対に諦めない外国人騎手に替わるのはプラス。だらしないと言っても大負けしていないのが地力の高さ。仮令一番人気でも、このオッズなら。

相手がプレイ。こちらは逆に乗り役がGⅠ騎乗9年振りになるそうだが、前へ行って流れに乗れる自在性は強み。近走ハナへ行った方が良い結果が待っていたと思える競馬も有ったのだが、今迄我慢させて来た事がここで出れば。

3番手がエーシンジャッカル。前走阪神戦は出遅れながらの追い込み。馬体が地味で下見からは手が出し辛い馬なのだが、実戦に行って渋太い。ただ、出遅れは前走に限らない。折角の内枠が無駄にならねば良いが。

押さえがリアルインパクト。前走阪神戦がサッパリだったが、休み明けで下見がサッパリだった。急に変われるとは考え辛いのだが、今週の攻め馬は動いた。最内枠で出脚が有る馬でも有って。

馬単
12=1 12=5 12=11

第59回京都新聞杯(GⅡ)

結果的に桜花賞馬と皐月賞馬を負かしていたレッドデイヴィス。折り合いが距離延長で課題となり、前走阪神戦と違って外枠引いたのも良い条件ではないのだが、力が違うと見て主軸視。次走は古馬相手だそうだが、3歳馬同士なら負けられぬ。

相手がダノンフェニックス。このレースで毎年絡むムーニーバレーレーシングクラブ賞組だが、終いの脚はこの馬が一番良かった。馬格の有る馬ではないが、バネの利いた歩様とレースに行ってのトビの高さが上質ネオユニヴァース産駒の特徴。その前走は道悪で出脚鈍っただけに、良馬場で出来る点も強調材料。

前述ダノンフェニックスに前走先着したクレスコグランドも圏内。アプリコットフィズの下だが、父がタニノギムレットに替わり、馬格が有るのは生産者にとっても狙い通りだっただろう。その馬格が有る割に現状の完成度も高く、あとは良馬場での決め手の問題。

実績馬ユニヴァーサルバンクは一応の押さえ。前走阪神戦は本来先行すべき馬が出遅れてしまい、負けたのは仕方が無いところ。ただ、今春の競馬から底が割れ気味。距離には問題無く、自在性で何処迄。

馬単
12=1 12=5 12=11

第143回天皇賞・春(GⅠ)

色々細かい問題が積み重なっており、距離面も有って全幅の信頼は置けないのだが、今年この路線で一番強い競馬をして来たのは間違い無くトゥザグローリー。雨予報も有るが、パワーが有るのでこれは問題無し。そのパワーで距離も何とかなると見て。

相手がマイネルキッツ。2400m辺りでの真っ向勝負となれば4歳馬に分が良いのは仕方が無いところだが、それでもソコソコの競馬。3200mになれば4歳馬にも隙が出来るのは間違いなく、逆転は充分。雨も歓迎。

4歳馬で一番この距離を得意とするのがビートブラック。前走阪神戦は相手関係も有ったが、逆に2〜3走前は立ち回りで失敗した面が。底がまだ割れておらず、最内枠活かせる展開ならば。

前走阪神戦は3000mでの勝利ナムラクレセントも圏内。時間は掛かったが、トモがパンとして本格化。単純に示すパフォーマンスも上がっているが、出脚が強化されたのが大きい。前で流れに乗れる筈で、4歳馬との相手関係だけ。

押さえがジェントゥー。良馬場ならどうかと思うのだが、雨が降ったのは他馬が苦しむ分だけ有利。前述した様に、この距離を得意とする馬がビートブラック以外に居ないだけに。

馬単
9=8 9=1 9=3 9=5

第18回テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)

まだ狙うのは早いだろうが、面白いのはギュスターヴクライ。両親共ジャパンカップ2着馬という珍しい組み合わせの馬だが、未完成でも馬振りの良さが目立ち、父ハーツクライに有ったアンバランスなフォームではないのが良い。前走中山戦も外回った割には僅差の競馬。未来のGⅠ馬へ先物買いを。

相手が前走中山戦でギュスターヴクライに先着したショウナンマイティ。昨年暮れは案外に思わせた時期も有ったが、馬体絞った前走はまずまずの内容。コーナーでの脚が無いタイプで、折り合って前走の伸びなら東京で届く。

トーセンレーヴが3番手。前走阪神戦は下見からイラついており、その通り競馬でも引っ掛かった。あの辺りがディープインパクト産駒の悪い面。とはいえ、それでも3着に粘った内容から、能力は高い。ここも折り合い一つ。

リフトザウイングスは一応の押さえ程度。前走阪神戦は見た目には分からなかったが、直線入り口で躓いたとの話も。勿論、東京に替わるのは悪くない。スムーズならもう少し走れても。

穴はカーマイン。前走阪神戦は後方待機の競馬で、ハイペースも向いたのだが、時計が何より優秀。その前走は道中少し忙しい様な印象も有り、距離が延びたこその馬だったのだろう。ゆったり流れる東京で決め手発揮。

馬単
13=9 13=10 13=16 13=7

第71回皐月賞(GⅠ)

中山なら本命ではなかったサダムパテックだが、東京で施行されるなら中心に。中間の降雨でパンパンの良馬場迄は回復しない雰囲気だが、馬場の良否は問わないタイプ。前走中山戦で折り合い付く様になっていたのもプラスと見て。

相手がトーセンラー。開幕週でどうかだが、これも東京に替わる方が良い。今のところ、走法が一番ディープインパクトなのはこの馬。そのディープインパクトは道悪も全く問題無くこなせていた。ただ、乾き掛けの東京は極端な内有利になる場合が。例え内枠でも走法から内へ入れるのは得策ではないだけに。

3番手がダノンミル。人気薄での勝利だった前走阪神戦だが、前時計は抜群に速かった。馬体も世代上位の造りをしており、今年のレベルなら通用して良い。器用さ有るので内枠も無駄にしない筈。

押さえがベルシャザール。これも馬自体が上位。ジワジワ脚を使うタイプで、一瞬の決め手が無いのだが、中山よりは東京の方が良いだろう。そういうタイプだけに、下が渋った馬場も向く。

馬単
4=16 4=6 4=11

第46回サンケイスポーツ賞フローラステークス(GⅡ)

ヒネった狙いだが、未勝利上がりでもセレブリティを本命に抜擢。未だトモが甘い歩様ながら、馬振りは如何にも血統馬。ここはメンバー手薄と見て、将来性に賭けてみたい。ただ、開幕週の内枠は一見好枠だが、行けないと惨敗の可能性も。

相手がダンスファンタジア。中一週云々よりも、気性面に問題が有り過ぎてロクに調教出来ていないのがネック。それでもここはメンバーが手薄。前走阪神戦では折り合いも付いており、距離も問題は無いだろう。

ピュアブリーゼが3番手。牡馬相手に4着と健闘した昨秋中山戦が好内容。近走は500万を勝ち切れぬ競馬が続いているが、勝負所での反応が悪く、器用さが無いのが仇になっている印象も。重賞でも東京ならば。

人気になりそうなマイネイサベルはこの程度の評価。前走阪神戦で決め手の甘さが露呈。ただ、前を深追いし過ぎた印象も有り、乗り役も失敗している。本当に左回りで変われるのかどうかは微妙だが、じっくり乗って違った答えも。

馬単
2=12 2=5 2=13