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競馬予想 2012年1回阪神

第60回阪神大賞典(GⅡ)

この中間は急仕上げ気味、土曜日に坂路一本有ったのもどうかと思うのだが、それでも中心はオルフェーヴル。昨年は年度代表馬に輝き、戦績に関しては説明不要。馬場が悪いのも他馬が苦しむ分だけ有利に。

相手がギュスターヴクライ。55sがこの距離で俄然有利に働きそう。前走東京戦も勝ち切れなかった点に不満は残るものの、1頭だけ自力で追い込み、あの相手では力が違う感も有った。道悪は微妙だが、連は確保して賞金は加算したいところ。

ヒルノダムールが3番手。こちらはギュスターヴクライ以上に道悪が向かない。その点で今の阪神はどうかと思うのだが、逆に言えば前走京都戦もその点が大きかった。デキに関しては馬体も回復して問題はなさそう。馬場が乾くのが大前提に。

最後に昨年の覇者ナムラクレセント。前走京都戦は+14kgが全て。折り合い面に課題の有る馬が、馬体増で出脚が鈍って押して行く羽目になってしまい、折り合いを欠く悲惨な展開に。この相手ではベストで2着の馬だが、馬体さえ絞れれば大崩れはない筈。

馬単
12=1 12=2 12=6

第26回フラワーカップ(GⅢ)

前走東京戦は武豊騎手の17,000回騎乗に花を添える形になったメイショウスザンナ。当時のようにハナへ行くかどうかは微妙ながら、先行する競馬が出来たのは大きい。直線での二枚腰も見事だった。馬体も、数字がない割にはメリハリが有り、大物感タップリ。限定戦なら重賞でも。

同じく前へ行くキャトルフィーユが相手。前走阪神戦は2着止まりだったが、数字こそ問題なかったものの、馬体の緩さが目に付いた。叩いた今回は馬体も締まって来るだろう。イン絶対の中山で粘り込む場面は十分。

穴は未勝利上がりのセシリア。前走小倉戦はスタートに失敗し、行きたがる場面も有りながら、自力で動いての1着。中々強い内容だった。重賞へ入っての相手関係は有るのだが、限定戦なら通用する下地は有りそう。あとは経験の問題。

押さえも関西馬マイネボヌール。前走京都戦はサウンドオブハートの決め手ばかりが目に付いたが、前々で立ち回って器用さは見せた。この枠で今の中山ならそれなりの競馬はしてくれる筈。ロージズインメイ産駒は今開催コスモオオゾラが弥生賞を制覇。逆に課題は距離経験の無さ。

馬単
7=6 7=10 7=4

第46回報知杯フィリーズレビュー(GⅡ)

決め手が活きる馬場状態でプレタノートの追い込みが届く。ゲートの悪さは気掛かりながら、掻き込みの力強いフォームで、坂を上るのが得意なタイプ。前走東京戦は4着だったが、スローの影響が大きいだろう。1400mで前が速くなりそうなのもこの馬には有利に働く。

相手がイチオクノホシ。前走東京戦でプレタノートに先着。これは評価出来るが、折り合いに課題が有って中段からの競馬を余儀なくされ、直線向いてヴィルシーナと同じ脚。内を立ち回った利も有って、1400mで引っ掛かる事はないにしても、プレタノートとは力量差ない気がするのだが。

アイムユアーズは強さを感じさせない内容が続く。前走もGⅠで2着だからそれなりの評価が必要なのだが、兎に角地味。この手の勝負強さで食っている馬は使い込んで初めて競馬になるケースが多く、その点でも今回の休み明けというのは絶好の飛ばしどころだろう。

穴人気気味だが、レッドクラウディアが押さえ。馬体は確かに重厚感有るのだが、血統からはむしろ芝向きで、馬体も芝で悪い方に出る事はないだろう。前走小倉戦から1700mが少し長い印象も有り、1400mに替わる点もプラス。あとはペースに戸惑わねば。

馬単
9=16 9=4 9=2

第49回報知杯弥生賞(GⅡ)

フェノーメノは前走東京戦が500万での一戦ながら強敵揃っての一戦。負かした相手がスピルバーグにストローハットだからこの相手でも楽に通用する存在だ。トビが大きくて一瞬の機動力に難が有り、中山が少し課題になるが、先行さえ出来れば。

相手がアダムスピーク。前走阪神戦でゴールドシップを負かして評価が上がっているが、当時のレース内容はゴールドシップの方が上だった。従って、フェノーメノより強いという評価は成り立たない。競馬センスが有るので、中山向きでは有るのは間違いないのだが。

3番手がクラレント。一気に人気落ちしてしまったが、前走は出遅れ、前々走東京戦は馬場状態に泣いた。3走前京都戦は稍重をこなしており、今回極端な馬場状態は考えられず、馬場に問題はないだろう。多少機動力に欠ける点から距離が延びる点もむしろプラスに出そう。

穴はメイショウカドマツ。先週もそうだが、今の中山は極端にインが有利過ぎる。今回と同じプラットフォームの前々走は粘り切れなかったが、多少太い影響も有っただろう。権利取りの為に今回はキッチリ仕上げて有る筈で、しかも人気どころは皆差し馬。先週シルポートの再現は有って良い。

馬単
8=12 8=13 8=1

第19回チューリップ賞(GⅢ)

先行馬居らずスロー必至だが、2歳女王ジョワドヴィーヴルの強みは折り合いに不安がない点。メイチで仕上げていないにしても、終いはキッチリ脚を使ってくれるだろう。ただ、先週、良発表だったにも関わらず、馬場の乾きが悪く実質は道悪の競馬。強いて課題を探せば馬場状態で、経験のなさがどう出るか。

相手はジェンティルドンナ。馬体の雰囲気や血統からこれも道悪で良い印象はないのだが、牡馬相手に重賞勝った点は評価出来る。今回熱発明けで、スローだけに折り合い面にも疑問の余地を残すのだが。

3番手がエピセアローム。前走はもう少し走ってくれても良かったが、外枠で行きたがったのが応えてしまった。再度の外枠は当然課題になって来るのだが、当時述べた様に小倉戦がパフォーマンスとして秀逸。力さえ出し切れば無様な競馬はしない筈だが。

馬単
5=1 5=14

第56回阪急杯(GⅢ)

前走東京戦は上手く行き過ぎた感も有るのだが、阪神1400mの内枠で再現可能と見てガルボが主軸。ただ、東京戦に関してはデキもかなり良くなっていた。あとは坂を上がる脚が有るかどうか、この点には若干疑問の余地を残しており、連は確保出来るにしても何かにやられる可能性は高い。

逆転一番手はサンカルロ。単に開幕週の外枠が不利というだけでなく、気性的に馬が諦めてしまうのか、外枠になると結果がイマイチなのだが、土曜日に外回りながらジャスタウェイが大外一気。届かない馬場ではない。この馬には今回で28戦目の騎乗となる吉田豊騎手、上手く工夫出来れば。

ヘッドライナーが3番手。最近はズブくなって来たにせよ、元々出脚は現役トップクラス。1400mなら何とか行けるだろう。デキ自体は良さそうで、56sで一踏ん張り。

穴はタマモナイスプレイ。復帰2走がダラしなさ過ぎる面は有るのだが、少し時計が掛かる阪神1400mはベスト条件。1200mベストの馬が揃った一戦で、器用さと距離適性で誤魔化し利くなら。

馬単
4=16 4=12 4=8

第21回アーリントンカップ(GⅢ)

前走京都戦はスローで先行したものの、坂の下りで他馬に来られて苦しくなったローレルブリット。自分から出て行く形ならまだしも、数字以上にキツい展開となってしまった。同じGⅢながら一気の相手弱化で何とかしたい。

相手は逃げるチャンピオンヤマト。芝は1回走っただけだが、3角で他馬が外へ逃げ、その煽りを食っての4着。500万だったが、参考外だろう。ここは問題なく単騎で行ける組み合わせ。前述した様にメンバー低調なだけに、逃げ切り十分。

ダローネガが3番手。前走中山戦に関しては中山マイルの外枠で競馬にならず参考外。2歳時に成長の余地が少なく見えていた点がどうかだが、脚はそれなりに持っている筈。あとは折り合い次第。

オリービンは前走京都戦が案外だったが、一応はメンバー最速の上がり。最後伸びては来たものの、一瞬の反応が悪かった。その辺りまだ成長途上といったところだろうが、仮令条件戦でも阪神ではここ迄連を外していない。その内、マイル戦が3走。この経験も大きいだろう。

馬単
8=5 8=9 8=2