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競馬予想 2012年2回京都

第29回フェブラリーステークス(GⅠ)

トランセンドがハナ行けるかどうかが最大の焦点。再度の外枠は決して楽ではないだろう。南部杯は確かに差し返してくれたが、毎回馬にこれを期待するのも酷。底力で連は確保出来るだろうが、単は危険。

相手はエスポワールシチー。前走京都戦はトウショウフリークとヒラボクキングに行かせて持ち味発揮出来ず。内枠に差し馬揃ったこの組み合わせでハナ行けないなら話にならない。捨て身の先行策で活路を見出したい。

3番手がグランプリボス。この手の初ダート馬は中々走らないのが定跡だが、間違いなくパワーは有る。折り合い面もダートのハイペースの方が良いだろう。あとは机上の空論がその通り上手く行くかどうかだが、一発を別路線組から狙うのも定跡。

テスタマッタも圏内。例に依って折り合いは課題だが、馬力だけなら最上位。下手な重賞よりも、締まった流れになるGⅠの方がむしろ良いだろう。あとは大外枠で引っ掛からなければ。

一応ワンダーアキュートも押さえておきたい。勝ち切る場面は考え辛いのだが、スタート直後に躓きながら2着に来たりと堅実は堅実。ここ2走は何れも自力で掴んだ2着ではないだけに、勝ちに行って追っかけバテしなければ。

馬単
16=15 16=11 16=1

第62回ダイヤモンドステークス(GⅢ)

昨春中山戦時にGⅠ級と述べたギュスターヴクライ。血統通りの不器用さで中々チャンスをモノに出来なかったが、漸く軌道に乗って来た。3400mが向くとは思わない上に大外枠もどうかと思うのだが、勝たないとGⅠは見えて来ない。

相手も外枠課題ながらトパンガ。条件戦時代から長距離は堅実。500万条件で長距離戦が有るのはほぼローカル戦しかない訳だが、勝ち切っている馬は意外に出世馬が多い印象。バテない馬で初コースながら東京も向く。このハンデなら通用。

3番手がコスモヘレノス。長距離戦で一息入った馬というのはどうかと思わないでもないが、下が少しでも渋ると良くない馬。前走も良馬場ながら少し渋っていた。今回は降っても雪なら良馬場で出来るだろう。昨年2着でも有り、何とかしたいところ。

ヤングアットハートも圏内。新潟血統で東京は向く馬だが、祖母ニフティニースは関屋記念とセントウルステークスを制したスプリンター。兄シンゲンも2200mが一杯の馬で、3400mともなるとボロが出る危険は有る。東京の良馬場、これだけが頼りだが、東京は堅実無比。

馬単
16=15 16=11 16=1

第105回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

55kgが断然有利と見てトーセンラーが主軸。前走はオルフェーヴル相手に追っかけバテしたが、折り合いに不安がないのが何よりも強み。スローの決め手勝負ならこの馬にもチャンス有るだろう。そろそろ賞金の事も考えておかないとGⅠ使えなくなるので、その点でも気合の入る一戦に。

相手がウインバリアシオン。菊花賞ではトーセンラーに先着したものの、オルフェーヴルを追い掛けたトーセンラーとマイペースに徹したウインバリアシオンでは価値が少し違う印象も。逆に自力で動いた前走東京戦の方が評価出来る。ただ、勝ち切れない馬は何かが足らないというのは良く有るパターン。負けた相手が何れもオルフェーヴルだから、何かがない可能性も高いのだが。

ヒルノダムールも圏内。58sは決して楽ではないが、昨年迄なら59s。今年から規定が変わった利は大きい。前走中山戦もスローで最後内が詰まる場面。決して力負けではないだろう。その一方で、昨春は乗り易さ有るものの何となくイマイチ感も有った馬。2200mで決め手勝負になると何かにやられそうな気もするのだが。

ダークシャドウは評価を下げた。前走東京戦はハイペースで上手く行った面も。前々走はスローだったので、スローにも対応出来る筈だが、2200mとなると話は別。未経験ではないにせよ、経験の多い馬相手でどうか。

馬単
4=7 4=9 4=1

第47回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

初コースでも東京適性だけをいえばヴィルシーナが最上位。デビュー以来、3走何れもコーナーでの反応の鈍さが目立つのだが、直線向いてからはしっかり伸びている。初のマイル戦にさえ戸惑わなければ脚は使ってくれる筈。

相手がイチオクノホシ。前走阪神戦はGⅠだけ有って流石にレベルが高かった様で、正月戦で同レース3着だったサウンドオブハートの脚には度肝を抜かれた。これもその前走は序盤行き振りが悪くて下がる場面も有ったが、直線盛り返しており、脚は持っている。地元戦でイレ込みマシなら勝機は有る。

オメガハートランドも東京で巻き返したい。前走中山戦は4角で内から他馬に張られて一度立て直す場面。中山だけに致命傷になってしまったが、走法はダイナミックでこれも東京向きだろう。トーセンベニザクラが勝ってしまう組み合わせでメンバーレベルには疑問も残るのだが、GⅢなら圏内。

穴は例に依って内枠と見てカフヴァールを取り上げる。デビュー戦だったが、好位で折り合って、馬群を捌く競馬。決め手も見せたが、センスも有る。マイルでも折り合い付くなら馬券圏内有って良い。

馬単
9=12 9=8 9=2

第52回きさらぎ賞(NHK賞)(GⅢ)

前走中山戦は初の長距離輸送でイレ込んでいた上に、内を突いて前が詰まったローレルブリット。これがレース行くとズブい面が有り、1800mに戻るのも悪くないだろう。地元戦ならイレ込む事もない筈で、エンジン掛かってからの決め手は鋭く、今の馬場状態なら何とかしたい。

人気のワールドエースは対抗止まりに。前走は5頭立ての最後方から進んだが、相手を舐め過ぎた感。内回りにも関わらず、直線迄待ってから追い出していては話にならない。重賞で外回りに替わって真面目に乗れば突き抜けても良いが、人気になり過ぎの感も有って。

ジャスタウェイが3番手。前走東京戦は馬場が悪過ぎて能力測定出来ず。良馬場でマトモに走らせれば新潟戦位は走れるだろう。ただ、その東京戦は少し馬が緩く見えた。もう少し馬体が締まって出て来て欲しいところ。

逃げそうなマジカルツアーが押さえ。新馬の前走は少し太く見せる位だったが、好発切っての逃げ切り。当時逃げ絶対有利の馬場状態だった点は有るものの、追っての脚はしっかりしており、絞れてハナなら何とかなって良い。

馬単
7=9 7=8 7=10

第46回小倉大賞典(GⅢ)

今週からCコース替わり。先週の京都ではないが、傾向一変も有ると見て狙いは逃げるオースミスパーク。前走はシルポートに捨て身の逃げを打たれ、逆に追走で一杯になってしまったが、1800mでこの相手ならハナへ行ける筈。人気どころに差し馬が多い事も有り、馬場状態不利な報道が有る時こそ狙ってみたい。

相手も2番手に付けそうなエーシンジーライン。2000mの距離自体は問題なかった中山戦だが、阪神がそうで有る様に急坂となると脚が鈍ってしまう。小倉に替わるのは勿論プラス材料。内に出脚のない馬が揃って、序盤急かさずに行ける点も好都合。当然これも勝機十分。

3番手がコスモファントム。ハンデ差有ったとはいえ、前走中山戦の内容に少し物足りなさを感じたのは確か。冬場に太く見せるのは昨年と一緒で、デキに関してはそれ程問題なかっただけに尚更案外感が有った。それでも堅実には走っており、ローカル戦なら圏内だが、勝ち切る場面も想像し辛い。

ダノンスパシーバの前走阪神戦は相手が悪かった。スローペースで先行していた形だが、決め手勝負になってしまい、その差がモロに出てしまった。ただ、勝ったのは有馬記念でも競馬になっていたレッドデイヴィス。相手も悪かっただろう。ダンツホウテイとの比較でハンデも恵まれた印象有り、枠不利ながら圏内に。

馬単
10=7 10=12 10=16

第55回京都牝馬ステークス(GⅢ)

前走牡馬相手に好走したアスカトップレディ。スムーズに回って来れたとはいえ、大外枠を克服しての3着は決して恵まれた訳ではない。限定戦で、折り合いスムーズなマイル戦なら今度こそ突き抜けても。

相手が52kgが魅力のドナウブルー。昨秋休み明け初っ端の阪神戦で内にモタれておりどうかと思ったのだが、使っている内に良くなったのか、ここ2走は真面目に走っている。ゲートに関してはまだ不安有るものの、五分なら好勝負持ち込める。

昨年の覇者ショウリュウムーンも勿論圏内。一息入ったものの、前走の段階で出来ており、デキに関しては問題なさそう。ただ、何となく道中のズブさを感じたのも確か。叩いた今回はまた違うのかも知れないが、ペース速くなると追走に骨を折る危険が。

レディアルバローザも巻き返したいところ。前走は距離が全てと見て良い。秋は状態面も有ったが、距離面でもマイルがベスト。マイルなら昨年ヴィクトリアマイル3着の実績が光る。昨年はスローに泣いての4着だったが、差しが利く展開なら肉薄。

馬単
11=3 11=4 11=8

第17回シルクロードステークス(GⅢ)

出脚の違いで逃げるエーシンダックマンが中心。ヘッドライナーも速いが、58sなら出脚負けもないだろう。先々週逃げ一辺倒だったのが、先週の雨でどう変わるかだが、Bコース替わりで極端には変わらないと見て。

相手はロードカナロア。これも出脚が抜群に速く、先に好位置確保し、後続を蓋する格好にして、スローに落とすのがこの馬の手。ただ、エーシンダックマンが逃げた時にスローになるかどうかは微妙な面も。序盤流れると案外脆さも有りそうだが。

グランプリエンゼルの54sは比較上恵まれた。ここはエーシンダックマンが逃げ馬で、これに付いて行けば外枠でも好位確保出来るだろう。あとは良績ない冬場がどうか。硬い馬場は向かない印象が有って。

穴は内で上手く立ち回った時のマジンプロスパー。前走は初の1200m戦だったが、意外にスムーズに立ち回れた。アドマイヤコジーン産駒らしく、距離短縮も苦にしないタイプなのだろう。この乗り役でも有り、少なくとも枠は活かしてくれる筈。

馬単
13=7 13=14 13=4