前走京都戦は出遅れに泣いたゴールドシップ。しかし、その中でも追い上げる脚は悪くなかった。京都の馬場で勝ち切っていたかどうかは不明だとしても、馬券圏内は有っただろう。阪神で外枠というのは条件が好転。今回は勝てる。
対抗がウインバリアシオン。最早ここ迄来ればツキの問題だけだろう。前走京都戦はフェノーメノに上手く内をスクわれてしまっただけだ。阪神コースに良績ない点が多少気掛かりだが、それも含めてツキの問題。
穴を探せばホッコーブレーヴ。有馬記念もそうだが、このレースは回り脚がしっかりしている馬が有利。馬場がそれなりに悪化して来ただけに、最内枠が有利とも思わないのだが、器用に立ち回って粘り込む。雨予報も有利だ。
ジェンティルドンナは評価を下げた。東京での強さは圧倒的だが、やはり右回りではパフォーマンスが一枚落ちる印象。道悪も牡馬相手のパワー勝負となれば良いとは言えないだろう。前走UAEで勝ったのは意外だったが、昨年のジャパンカップで出涸らし感も有った馬だけに。
梅雨場で一雨来そうな天気予報。となると、スピードの有るアジアエクスプレスにとっては有利となる。前走中山戦後は最初からここを目標に待機。芝、ダート問わず、スピードの違いを随所に見せ付けており、あとは勝ち方の問題。
芝で走っていたという点ではコーリンベリーも該当。前走はダートで2着だったが、前々走が桜花賞で先行力を見せており、スピードだけならここでも通用する。東京マイルだが、今開催は良馬場でも時計が速く、牝馬でもパワー差に苦しむことはない筈で、雨なら粘り込みは充分。
コーリンベリーを前走京都で負かしたメイショウパワーズも圏内。ただ、その前走の評価が難しい。今迄は先行していたのだが、芝で出脚が付かず、マクる競馬。荒っぽい競馬だっただけに、東京でどうかという面が有る。3走前に東京マイルは走っており、エキマエの2着。この時は逃げており、ここはハナと見たが。
レッドアルヴィスは前走が古馬相手。4着だったが、早目早目の競馬で悪い内容ではなかった。時計にも有る程度対応出来るのを示したのも大きく、実力だけなら充分互角。あとは中1週になるので、デキの問題。
例年荒れるパターンは道悪だが、阪神はここ迄3日間全て良馬場。かといってイン絶対有利でもなく、力通りに決まる馬場状態になっている。といっても、本命はヒネッてフロアクラフト。時計勝負には難も有るが、阪神で51kgなら渋太い脚が期待出来る。この内枠も有利だろう。
対抗は一応フーラブライド。前走東京戦は枠順も有り、度外視出来る。実績断然だが、基本的に走っていたのはハンデ戦。同斤ならアッサリだろうが、この馬がハンデ頭となるのは初めてで、決め手鈍らねば良いが...。
穴はウエスタンレベッカ。ダートも走る馬だが、前走京都戦は休み明けは言い訳になるだろう。叩いて攻め馬の雰囲気は大分戻った。暮れの中京戦でフーラブライドと同斤で0.3秒差。今回4kg差だけに、少なくともフーラブライドには逆転出来る算段が成り立つ。
ディアデラマドレも十分通用する馬。前走京都戦はトーセンソレイユの決め手に屈したが、時計勝負で血統のポテンシャルの差が出た格好。とはいえ、半年の休み明けであの競馬ならここでも十分通用する。あとは距離。休養前のエリザベス女王杯では2200mが少し長い印象も有った。1800mが限界という気もしないでもなくて。
土曜日よりはマシなのだろうが、良馬場より3秒以上掛かる馬場状態。こうなると道悪の巧拙というよりはむしろ単純なパワー勝負。といっても、ジャスタウェイの本命は揺るがない。前々走中山戦の先行策からパワー面にも疑う余地がない。前走UAE戦は別にして、国内戦は5戦連続最速の上がりをマークしている点も特筆出来る。
焦点は相手探し。パワーだけを重視するならグランプリボスが筆頭になる。攻め馬サッパリだったが、結果とは連動しないタイプ。唯でさえ休み明けで分からない部分も大きいのだが、折り合い面でも道悪はプラスに働く。
ミッキーアイルは前走詰められたのがどうかだが、54sが道悪で圧倒的に有利。とはいえ、東京マイルで勝ち切った後。この馬場で同じだけ走れば何とかなる計算も成り立つが、あとは疲れがどうか。
クラレントも押さえたい1頭。基本的にはスムーズに運べればそれなりに走る一方、ちょっとでも機嫌を損ねるとサッパリというタイプだったが、前走は少し掛かりながらも粘り込んでの2着。成長が窺える内容だった。
実績馬が皆休み明け。一筋縄では行かないレースになったが、狙いはアドマイヤタイシ。道悪になりそうだが、元々得意としており、デキ自体も叩いて上昇。開幕週の阪神で先行力も生きる筈。
対抗はトウカイパラダイス。本当のベストコースは中京だが、前走はこの条件でエピファネイアに先着したのは大威張り出来る。ただ、前走は最高に乗られての結果。あれ以上を期待するのも酷。道悪も微妙。
トゥザグローリーは前走京都戦でキッカケ掴んだかも。終いは止まったが、マクりの手に出て、4角先頭の形は造った。休み明けがどうかだが、万全という前提で、阪神内回りであの形に持ち込めるなら、そう簡単には止まらない。
押さえがトーセンジョーダン。高齢になっただけに難しい部分も有るだろうが、若い時期は鉄砲も利いた。能力そのものはここへ入れば断然。道悪も問題なく、あとはちゃんと走れるかどうかだけ。