差して届かずの競馬が多いブレイズアトレイルだが、中京ならば思う存分、末脚が生かせそう。3走前の中京戦は引っ掛かったが、これはあくまで距離。左回りは中京に限らず、新潟でも勝ち鞍が有り、得意としている。55kgも比較上有利。
対抗はクラレント。オープン昇格当初は非力な馬という印象だったが、走っている内に少しずつパワー強化されて来た印象。器用さも決して落ちていない。ただし、今の内が悪い中京で包まれた時がどうか。パワー強化といってもあくまでマシになったレベルで。
このレース連覇中のフラガラッハも怖い。前走阪神戦で好走しただけに馬券的には妙味がないのだが、最近は出遅れ癖がマシになって来て、確実性が増している。ただ、57.5kg以上は全て2桁着順。カンカン泣きしなければ良いが。
穴はオリービン。中京は準オープンだが、58.5kgを背負っての2着。酷量克服の実績が有る。今回55kgは恵まれた印象。外枠で良いところを選んで来れるなら好走十分。
例に依って混戦だが、何時もの伏兵多数というより、上位拮抗ムード。その中でもアンコイルドに期待した。前走はもう少し走って欲しかった印象も有ったが、一叩きして攻め馬からは本調子。昨年の2着馬だが、今回は勝機。
グランデッツァの前走東京線は極悪の不良馬場で参考外。むしろ好走していればジャスタウェイの様に反動を案ずるところ。遠回りは有ったが、今春は本来の状態迄戻っている。ただ、3歳時は2000mでも長い印象が有った。基本はマイラーで洋芝,57.5kg,外枠の三重苦。合わせ技一本となる危険は有る。
バウンスシャッセは距離問わずに堅実に走ってくれるタイプ。前走東京戦は3着だったが、勝ったヌーヴォデコルトより直線での捌きに一手間分、梃子摺っており、実力的には遜色がない。3歳牝馬では一線級の力が有り、あとは古馬との相手関係。
押さえがアドマイヤタイシ。昨夏は重賞で5戦連続2着という成績も有ったが、兎に角手堅い。これだけ2着が続きながらハンデが56kgで止まったのも恵まれた。これ以上2着が続くと57kgになる筈で、今回は先々を考えると勝っておきたいところ。
逃げて勝った馬が例年より多い。従って前崩れの危険も有るのだが、大外枠でも楽に行き切ったマイネルエスパスの出脚は一枚違う印象。4角でも他馬がオッツケている中、この馬は持ったままだった。この中間は抑える競馬を練習しており、これが裏目に出る危険も有るのだが、ここではスピードの次元が違う。
対抗はトウショウピスト。新馬戦は出遅れた影響も有ったが、出脚で好位を確保して、直線突き離す味な競馬を披露。実際はノーステッキだったが、追っての脚がしっかりしているのがセールスポイントだ。単純なコースロスを別にすれば、大外枠も苦にならない筈。
別路線組ではクールホタルビ。2番手からの競馬だったが、出脚に余裕が有った上に、道中はむしろ掛かり気味。それで突き離すのだから強い。下見からテンションが高い為、輸送が裏目に出る可能性も有るが、上手く折り合えば重賞でも。
穴は道営エンターズスフィア。馬格が有る馬で、フォームに迫力は有る。スケールだけをいえばこの中ではNo.1。将来はハッピースプリントに近い活躍が出来るだろう。1200mの芝となると厳しいのも確かだが、ハッピースプリントとは違い、前走が1200mだけに何とかなるかも。
例年のパターンに則るなら、外枠有利。阪神だろうが中京だろうが一緒だ。要は一度でも被されるシーンが有ると苦しくなるケースが多い。となれば先行力も有るノーザンリバーを本命にするのが妥当。ただ、この馬自身は器用さが有るので本来は内枠の方が得意としている。その分、全幅の信頼は置き辛いのだが。
対抗は逃げるコーリンベリー。2番枠だが、当然ながら逃げてしまえば被されることは有り得ない。先週は雨の影響で逃げ有利だったが、今日も幸いにして雨が降った。前走東京戦が+20kg。反動を案ずるパターンだが、見た目には太くなかっただけに、力は出し切ってくれると見たい。
ベストウォーリアーは評価を下げた。出脚は有る方だが、ゲートが少し悪く、この枠で包まれる危険が少なからず有りそう。決め手は明らかに最上位だが、あとは前が開くかどうかだ。
穴はサマリーズ。2歳の交流戦とはいえ、何と言ってもGⅠ馬。今季は明らかにデキが良くなっており、前走阪神で勝ってキッカケも掴んだ。渋った馬場も、左回りも歓迎。
ハンデ的に恵まれたのはトーホウアマポーラ。勿論、前走阪神戦の惨敗が有ってのことだが、その前走はベストではない1400m戦。前々走で1400mを勝ったことで人気にされたが、本質ではなかった。改めて今回1200mに出走。地元馬主だけに、陣営も相当な気合で臨んでいる筈。
エピセアロームは同レース4着。GⅠでは通用しないものの、GⅡ以下では堅実なところを見せており、この相手なら格上と見て良い。ただ、牝馬で55kgと実質的にはトップハンデタイ。どちらかといえば器用さで走っている印象が有り、パワー感に欠ける馬でも有り．．．。
ルナフォンターナは目下3連勝。1000万から一気にオープン迄勝ち切って来た。中京は1回走っただけだが、先行して甘くなり4着。当時より末脚がしっかりして来ているのが最も成長している点だ。多少ハンデが重たい気もするが、今年のメンバーなら。
穴はニンジャ。寒い時期はサッパリの馬で暖かくなって明らかに成績が上向いて来た。ルナフォンターナとは前々走京都で対戦しており、当時は1kg分、こちらの方が重かったが、今回は1kg軽い状態で出走出来る。中京なら外枠も有利となる筈で、混戦になれば台頭も十分だろう。