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競馬予想 2014年4回京都

第150回天皇賞・秋(GⅠ)

今年に入り、2連敗中のエピファネイア。気性面の課題が尾を引いて、後がなくなった。しかし、香港戦は明らかにデキがなかったのも確か。この中間は確実に良化の気配を見せており、この馬の将来を考えてもここは絶対に欲しいタイトル。

対抗はイスラボニータ。前走新潟戦は完勝ともいえる内容。同世代では性能が一枚違うところを見せ付けた。2400mでも折り合いに難がある馬で、2000mはベスト。あとはこの世代のレベルが若干低く感じるのと外枠がどうか。世代レベルは案外大きそうな気もするが。

マーティンボロはこの路線で今年最大の上昇馬。前走新潟戦はビリヤード状態になりながらも突き抜けて来た。何処か弱いところが有るから、真っ直ぐ走れないのだろうが、一方で根性と性能も見せた。東京2000mは誤魔化しが利くコースで、決め手勝負なら台頭。

穴はデニムアンドルビー。牝馬戦には目もくれず、ここへブツけて来たが、これも東京の決め手勝負で強いタイプ。下手なマイル戦よりはペースが落ち着く2000m以上の方が向くのも確かだ。ドバイ遠征も有った春よりデキが悪いことは考えられず、内々上手く捌けば勝ち切る場面も。

馬単
11=5 11=10 11=6

第57回毎日放送賞スワンステークス(GⅡ)

馬券的妙味がないのも確かだが、ミッキーアイルのスピードが抜けている。前走東京戦は道悪で参考外。むしろボロ負けでダメージが少なかったと良い方に解釈したい程。強いて言うなら枠が少し外過ぎる嫌いはあるのだが、出脚で勝てる馬は居らず、スンナリハナから押し切る。

対抗はフィエロ。これも前走東京戦は参考外にするとしても、春一連の実績から充分通用しそう。京都は坂の下りで行きたがる割に、直線でモタつく癖が有るが、そういう馬だけに距離短縮はプラスに働く。

穴はニンジャ。近走はスローや枠順で殺されているだけで、少なくとも力を出し切って負けている訳ではない。勿論、仮に力を出し切ったとしてもこの相手となると若干微妙では有るが、ここに来てデキは上向いており、巻き返す余地は有る。

ベルカントは前走新潟戦で一瞬勝ったかの場面。内側の馬場が極端に悪くなっており、最後の一押しを欠いたが、マトモな馬場なら良い勝負になっていた。レース内容にムラが有り、アテには出来ないが、前走だけ走れば勝ち負け。

馬単
5=15 5=14 5=3

第75回菊花賞(GⅠ)

人気になり過ぎている感も有るのだが、内枠引いてトーホウジャッカルが狙い目に。前走阪神戦は直線でワンアンドオンリーとサウンズオブアースの間を狙ったところ、そこで前が詰まる不利。そこから立て直しての同タイム差は勝ちに等しい。2歳時に色々有って、デビューが大きく遅れており、その分がハンデになるが、この枠なら何とか。

ワンアンドオンリーも前走で力は見せた。突き離せなかったが、3角過ぎからマクりに行っており、競馬が強引だった分は有る。ただ、それよりも馬体減が気掛かり。出来過ぎていた感も有って。

サウンズオブアースは内枠が味方しそう。あの同タイム3頭の中で、内容的には一番劣るのだが、馬体からは成長も感じられた。春一連のレースも含めて、何処かタルい部分も有るのだが、そういう馬の方が3000mは向く。

全馬にサンデーサイレンスの血が入っており、似た様な血統が多く、菊花賞らしい馬が少ないのだが、一番それっぽいのはゴールドアクター。この馬自身も北海道のディスタンス戦で連勝。春は馬体減に苦しんでワンパンチが出なかったが、思い通りの調教が積める今なら。先行出来るのも魅力。

馬単
2=15 2=4 2=10

第16回サウジアラビアロイヤルカップ富士ステークス(GⅢ)

GⅠとなると別路線組にやられるのがお約束となりつつ有る今のマイル路線だが、一方でGⅡの相場はかなり固まっている。この中で入ればダノンシャークがそれで、良馬場見込でも有り、素直に中心視したい。前走新潟戦はクラレントに不覚を取ったが、58kgは言い訳となるところ。1kg減で必勝態勢だ。

対抗はクラリティシチー。前走新潟戦は距離で度外視するとして、前々走福島戦にしても、開幕週の馬場でウインマーレライに上手く乗られた感が強い。少なくとも一番強い競馬をした2着だった。今年は3歳馬のレベルが多少怪しい部分は有るのだが、3歳馬ではNo.1。

トーセンレーヴもこの相手なら何とかしたい。昨年から休んでばかりだが、前走阪神戦は9ヶ月振りの割には悪くない競馬。スローで皆上がりは速かったが、それなりの脚は持っているところを示した。最内枠でも有り、上手く立ち回れば久々V迄。

ブレイズアトレイルば追い込みに徹してから好結果が出る様になった。ダイワメジャー産駒だが、かなり毛色が違うタイプだ。今の東京は時計こそ速いが、内一辺倒ではない為、追い込みも届く。

馬単
14=5 14=1 14=13

第19回秋華賞(GⅠ)

上昇度、という点では目ぼしい馬が少ない。そこで、ほぼ全部の条件を度外視する形になるが、ハピネスダンサーを買ってみたい。前走新潟戦は+26kg。トモにボリューム感が出て、抜群に馬が良くなっていた。元々春はトモが甘い状態で走っていた馬、単勝万馬券なら狙ってみる価値は有る。

無難な本命となれば勿論ヌーヴォデコルト。ただ、1戦毎にレース内容が良くなっており、これも上昇度は感じつつも、前走阪神戦に関しては馬体減が気になった。器用さは世代屈指で。京都2000mで内枠ならそれで充分とはいえ、何かにやられそうな感は有る。

レッドリヴェールは前走阪神戦がサッパリに近い内容。無理矢理敗因を探すなら外でスムーズに回し過ぎたか。2歳の札幌戦が1800mで2分に近い馬場で勝利する等、揉まれたり、厳しい条件になった方がむしろ燃えるタイプで、この中枠はプラスに働く。

ブランネージュも穴っぽい存在。リラヴァティ相手となると妙に分が悪いが、何れも阪神。平坦京都なら何とかなるかも。デキが良いのと、下見で気負うので折り合い面を考えると最内枠は歓迎。立ち回り一つで。

馬単
15=4 15=8 15=1

第62回府中牝馬ステークス(GⅡ)

案外東京1800mベストの馬が少ない。適性だけならディアデラマドレが一番上か。前走札幌戦の負け方に情けない印象も残ったのだが、小回りよりは広いコースの方が力を出せる。あとはデキの問題。前走は下見が感心出来なかった。

対抗はウリウリ。前走は逃げ切りの競馬。大外枠から内に潜ったとはいえ、33.4秒の上がりで16着なら位置取りが悪かったとしかいい様がない。しかも16着でも勝ったヴィルシーナからは0.9秒差。鉄砲は利く筈で、この16着で人気を落とす様なら馬券的にも妙味十分。

キャトルフィーユは東京であまり走っていないが、スローを前々で立ち回ればそれなりに渋太い。先行馬だけに好走時は内枠が多く、今回は条件が揃った。あとは相手関係。少なくとも前走札幌戦は恵まれた感も有った。

スマートレイアーは評価を下げた。前走札幌戦は良い脚で追い込んでいるものの、最後微妙に失速して3着。脚は持っているのだが、持続性に欠ける嫌いが有る。どちらかといえば小回りをマクる競馬の方が向いている気もするのだが、東京で我慢させるだけ我慢させれば新味が出る可能性も。何れにしても人気で買いたい馬ではない。

馬単
5=4 5=2 5=3

第49回農林水産省賞典京都大賞典(GⅡ)

日曜日の東京戦よりも、このレースの方が地盤沈下が先に来た感も。ただ、コレといった上り馬もいない。となると、昨年の覇者、ヒットザターゲットに期待するのが無難。正直、前走阪神戦に関してはデキそのものは感心しなかったが、それでも身上の器用さを発揮して4着。まずまずの内容だった。外枠どうかだが、この頭数なら内に潜り込める筈。

対抗はラストインパクト。それぞれ前走の下見の気配を全頭見比べて、この馬が一番雰囲気が良かった。とはいえ、前走新潟戦は勝ったマーティンボロと同タイムとはいえ、力負け感も残る3着。距離延長と軽い馬場、そして1kg減と条件は好転。この部分に望みを託したい。

当然、トーセンラーも圏内。前走東京戦のボロ負けは当然の結果。むしろ下手に好走するよりダメージが少なくて良かったという見方すら出来る。京都は勿論だが、軽い馬場も好むタイプ。あとは58kgがどうか。

押さえが先行するデスペラード。基本的には自分の形に持ち込めないとサッパリの馬で、如何に淡々としたペースに押し込むかがポイントとなるが、ここは楽々単騎の組み合わせ。馬体の雰囲気も今春以上だ。

馬単
12=7 12=2 12=8

第65回毎日王冠(GⅡ)

サイレンススズカ、エルコンドルパサー、グラスワンダーが激突した時代とは変わり、一線級は海外遠征や天皇賞ぶっつけが当たり前の時代になった。その影響でこのレースの地盤沈下も否めないところ。となれば格よりデキ。狙いはエアソミュールだ。前走は強敵相手に真っ向勝負を挑んでやられただけで、むしろ良い経験になりそう。GⅢレベルでは勝ち負け出来るところを示しており、実績も有る東京で賞金を加算したい。

対抗がディサイファ。前走はマイネルラクリマど同タイムだから程度が知れている部分も有るのだが、とはいえ東京1800mのこの条件で結果を出せたのは大きい。器用さ身上の馬で、開幕週の馬場と最内枠もプラスに働きそう。

ダークシャドウは前走でディサイファにやられたが、59kgを背負ってのモノ。正直、馬体からは年齢を感じる部分も有るのだが、レースに行けばまだまだ走りは若い。56kgに戻るのは勿論大歓迎。あとは時計勝負でどうか。

ワールドエースやグランデッツァも怖いが、穴はロサギガンティア。土曜日の2歳戦マイル戦で1分33秒5のレコード。その他にも好時計が続出しており、何時もの東京開幕週の様相を呈している。若い馬程時計勝負に強いというのは何度か述べている通り。フジキセキ産駒自体がスピード競馬に強く、1分44秒台なら台頭充分。

馬単
2=1 2=12 2=11

第1回いちょうステークス(新設重賞)

前走札幌戦は無理矢理ハナへ行った結果、暴走してしまったミッキーユニバース。東京で流石に同じ轍を踏むことは考えづらい。今回は急かさず好位で折り合いを付ける形になりそう。良馬場で力を出し切れば何とかなる筈。

サトノフラムは前走阪神の新馬戦が好内容。上がりも速かったが、中々フォームがダイナミックで、素質自体が高そう。ただ今週の攻め馬を右回りでやって内にモタれ気味。初の左回りでしかも外枠。試練は多い。

函館からの転戦だが、タケデンタイガーもマイルはこなせる筈。最内に居た利は大きいのだが、馬群を平気で割って来れるのは強み。トビが大きいので、東京もむしろ向きそう。あとは相手関係。前走の相手は近年の中でも低レベルだった。

穴はグァンチャーレ。今年の小倉は最終日を除いてイン有利な馬場状態が続いていていたが、この馬は大外から差し切っている。4角で前から7〜8馬身程離れており、ゴール前の着差は僅かだったが、外から差して掴まえただけでも大したモノ。一気の4kg増だが、斤量さえこなせば義騎手の初重賞制覇の場面も。

馬単
7=8 7=2 7=12