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競馬予想 2015年5回阪神

第60回有馬記念(GⅠ)

レベル云々は一先ず脇に置くとしても、今年のシーンを彩ったメンバーが揃った印象。平成初期はこういった構成が多かった。予想も古典的に行くなら、本命はリアファル。前走京都戦はマクり合戦の最中に居ながら、踏ん張っての3着。地力とスタミナを見せた。先行力の有る3歳馬というのも歴史をなぞる。

対抗はゴールドシップ。引退レースが有馬記念、しかも優勝で終わるというのも良く有るパターン。まくリ身上の馬に、外枠も良い方に働くだろう。序にいえば、ラブリーデイを筆頭に今年は出走回数の多い馬が目立つ。秋2戦のみでフレッシュなのも強調材料。

一発はアドマイヤデウス。中山の馬場の大分悪くなっており、ダート血統の活躍も多くなって来た。ここ2戦は外枠が応えたのは明らか。乗り役もそうだが、インを突くのは得意にしており、上手くハマれば台頭。

ゴールドアクターもパワーでは負けていない。前走東京戦は道悪で完勝。勿論、良馬場でも走れるが、昨年北海道で勝ち上がって来た様に、時計勝負よりは今の中山程度の馬場の方が向く。まだ強敵相手と闘った経験が少ないのも魅力。まだ底を見せていない。

馬単
12=15 12=5 12=7

第10回阪神カップ(GⅡ)

リピーターが強いレースだが、世代交代色が強いメンバー構成になった。来年以降、最もリピーターとなりそうなのはアクティブミノル。阪神は走る機会が多く、それなりに走っている。2歳時の5着も他馬に競られながらのモノ。この乗り役でゲートを決めれば逃げ切れる。

対抗はビッグアーサー。前走京都戦は捌き損ね。オープン迄上がって来ると中々前も止まらず、特に前走の様にスローにされるとどうしようもない。今回もその可能性は有るが、1400mに替わって坂もある阪神なら届いても。

ダンスディレクターも差して来ては届かないレースが多いが、これも確率をいえば1400mの方が高い。差す馬にとっては外枠も悪くない筈。今回、骨折明けの影響は案じられるが、下見の動きは悪くなかった。

押さえがウリウリ。今年は一皮剥けたレースが続いており、昨年の4着とは違った答えが期待出来るのかも知れないが、その昨年は使える脚が短過ぎたのが敗因。軽い馬場ならまだしも、冬場の馬場は少しキツい様な気もする。

馬単
7=1 7=115 7=5

第67回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

最強クラスが数頭中山に回ってしまったが、それでもフルゲート揃わなかった様に実力差が激しいメンバーとなった。中でもエアスピネルは前走京都戦が完勝、折り合いも付いて、ケチの付け様がない内容だった。乗り役の件で話題になっている分が若干マイナスという気がしないでもないが、マトモなら突き抜ける。

対抗はシュウジ。前走京都戦はエアスピネルに完敗だったが、+10kgと折り合いを欠いたのが応えた印象。自爆で負けた印象が有る。スピードだけをいえばこのメンバーでも最上位。ゲートを決めて、折り合えば巻き返せる筈。

3番手がリオンディーズ。シーザリオ、キングカメハメハ共に高さと飛距離が有った馬だが、この血統らしいトビの良さはこの馬も持っている。引っ掛かる気性も血統故だが、あくまでノビノビ走らせてナンボ。内枠よりは外枠の方が良い。

押さえがイモータル。前走東京戦は勝ったブレイブスマッシュに上手く乗られた格好。ハナ差だけに前の馬がフラついて内外迷っていなければ届いていただろう。ただ、どちらといえばもっと距離が有った方が良さそうな印象も有る。マイルは少し短い。

馬単
11=12 11=15 11=7

第1回ターコイズステークス(新設重賞)

今年から重賞に格上げとなったが、メンバーは似た様なモノか。無難な本命はカフェブリリアント。前走東京戦は最後の最後で甘くなってしまったが、1800mが1F長かった影響も有ったか。マイルに戻れば牡馬相手でもソコソコ走っている。外枠は課題だが、あとは展開次第。

対抗はノボリディアーナ。このレースは3年連続参戦となり、過去は2,5着。着が落ちたのは枠が外になった影響も有るだろう。今年は一昨年と同じ3番枠。前走京都戦は距離が長かったが、東京戦よりデキは上向いていた様にも見えた。

一発はゴールデンナンバー。ムラ駆けだが、ドンジリ強襲がこの馬の武器。ハマらない場面も多いにせよ、中山の最内枠なら可能性が少し高くなったといえそう。前走東京戦もそれ程デキが悪いとは思わなかったが、叩き2走目で上積みも見込める。

押さえが逃げるノットフォーマル。前走福島戦は最初から行く気がなかった様だが、外から寄られて流れに乗れなかった。ハナでなくとも競馬出来るパターンも有るのだろうが、揉まれ弱さが有り、この枠で行き切ってくれるなら。

馬単
12=3 12=1 12=4

第67回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

近年の"牝高牡低"の流れに沿って、明らかな好素材馬が数頭出走するのが毎年のパターンだが、今年はそういった馬が少ない。波乱含みでは有るのだが、その中で一番マシなレースを見せているのがメジャーエンブレム。前走東京戦は大外枠からハナを切ったものの、飛び道具にやられた格好。2番手でも競馬出来る馬で、好枠を得てインで折り合えば突き抜ける。

対抗はクロコスミア。ガサのなさがネックとなるものの、北海道戦以来、何度も強調して来た様にトビの良さがウリ。あとは使い詰めの影響と、前走東京戦は少し最後が甘くなった様に見えた分がどうか。余り長い直線は歓迎しない様な気もする。

重賞に使っていない組ではアットザシーサイド。前走京都戦は-10kgだったが、決して太く見せず、むしろ丁度良い位の馬体。皮膚を薄く見せて、デキが良さそうなのも印象的だった。ゲートが少し悪かった割には出脚のリカバーも利いていた上に、直線向いて暫く前が壁になりながらも、アッサリ突き抜けて最後は抑える余裕が有った程、瞬発力も非凡。今年のメンバーなら通用しても。

押さえがウインファビラス。前走東京戦がもう少し頑張って欲しかったところだが、前が壁になって暫く待たされる場面は有った。どうも一瞬の反応に難が有る様。ただ、ちゃんと追えれば新潟戦の様に渋太い脚を使ってくれる。立ち回り次第。

馬単
2=7 2=9 2=13

第66回チャレンジカップ(GⅢ)

かつての初秋と違い、この時期に開催すると頭数は揃うものの、メンバー的にやや低調な感も否めない。どれも決め手に欠くのだが、単純に考えればトップハンデが一番強い。57.5kgのワールドエースは冷静に考えても実績上位。叩いて3走目。前走東京戦は僅かに届かなかったが、ベストの1800mで今度こそ決めたい。

対抗がマイネルミラノ。行きたい馬が何頭か居るが、出脚と枠を考えるとこの馬になりそう。同型が少々居たとしても、他力の差し馬が多く、逃げる馬が有利なのは間違いない。前々走中山戦の止まり方から1800mも悪くないだろう。

ヒストリカルも前走東京戦の勝ち方が強かった。3歳時は人気になって飛ぶだけの馬だったが、今年はオープンで2勝。体質がしっかりして来たのが大きい。ただ、阪神1800mは春に勝っているものの、3〜4角中間で引っ掛かる場面が有った。結果的に鮮やかな勝ち方になった面も有るのだが、危なっかしさは残る。

デウスウルトは昨年の2着馬。勝ったのがトーセンスターダムだからメンバーは昨年も大概だったということになるのだが、今年1番人気になりそうなフルーキーと同着に持ち込んでいる。斤量も、フルーキーが55kg→57kgに対し、こちらは54kg→55kgと恵まれた。

馬単
14=3 14=10 14=17

ジャパン・オータムインターナショナル 第16回チャンピオンズカップ(GⅠ)

新興勢力少なく、昨年の再戦ムード。勝った負けたは時の運だが、強い弱いをいえばコパノリッキーの方が上。スムーズな先行さえ叶えば、毎回後続を寄せ付けず完封している。中京1800mは昨年スタート直後に躓いてボロ負け。また悪癖を出す可能性も有るが、対策は立てている筈。

馬券に絡む確率をいえば、ホッコータルマエが勝る。前走大井戦はホッコータルマエに突き放されたが、休み明けでデキが一息だった分も有った。叩いて上積みが有れば巻き返し可能だが、前々走大井戦も決して良く見せなかった。UAE遠征の影響が未だ尾を引いている気もしないでもない。下見次第。

新興勢力を探せばノンコノユメ。兎に角、毎回強烈な脚を使って追い込んでおり、古馬相手でも決め手は通用しそう。ただ、最内枠はやはりネック。中京も追い込みが利くコースではない。毎回何となく人気がなく、馬券的妙味は有りそうなのも確かだが...。

穴はグレープブランデー。前走東京戦はマトモに引っ掛かっており、5着でも地力を示した5着。近況実績から1800mは微妙に長いのも確かだが、今年は妙にデキが良い。この鞍上で、折り合い付けば一発充分。

馬単
7=13 7=1 7=10

第51回金鯱賞(GⅡ)

ひと夏の成長が思いの外大きそうなレーヴミストラル。春は貧弱なだけの馬で、素質で勝っていたが、前走東京戦は道悪の中で33秒台の脚を使って3着。見た目もパワーアップしているが、道悪をこなしたのが何よりの成長の証だ。開幕週だけに展開に泣かされる場面も考えられなくはないが、ここは通過点にして厩舎ラストの中山にチャレンジしたい。

ディサイファもこのメンバーに入れば地力上位。前走東京戦も大きく負けた訳ではなく、0.5秒差。上がり勝負で位置取りが悪くなった分が応えたと見たい。中京2000mは春にハンデ57kgで勝っているが、この時も最内枠。内々立ち回れば大崩れはない。

3番手がミトラ。低レベル関東で好勝負といったレベルの馬だが、以前の中山マイル限定馬から競馬が上手くなって距離に融通性が出て来た。ここは先行馬不在の組み合わせ。中京だけにそれでも厳しい可能性は有るが、ペース次第では粘り込み充分。

押さえがベルーフ。この馬もレーヴミストラル同様、春からの成長が有った3歳馬。前走は崩れたが、流れに乗り切れていない様にも見えた。前々走中山戦もスローで展開不向き。少頭数でスムーズに走れれば食い込める。

馬単
5=1 5=10 5=8