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競馬予想 2015年5回京都

ジャパン・オータムインターナショナル 第35回ジャパンカップ(GⅠ)

今年、特にGⅠはスローの競馬が多い。馬場が以前程内が有利でなくなって、外の差しが届く様になっており、その影響も大きいだろう。一応の中心は連勝のラブリーデイだが、勝った競馬はスローが殆ど。器用さとパワーを兼ね備えており、そこに上手くハマっている。ただ、ジャパンカップは昔からハイペースが多い。距離不安が露呈する可能性も。

ハイペースになればショウナンパンドラ。前走は外枠に泣かされながら、1頭違う脚で追い込んで来た。牝馬でも、距離延長は間違いなくプラス。再度の外枠はツキがない気もするが、ペースが上がれば枠は関係ない筈。

3番手も牝馬のミッキークイーン。前走京都戦は内回り2000mの大外枠で勝利。今年は若干世代レベルに疑問も有るのだが、単純に強かった。尤も、メンバーは古馬も大概で、力的には足りるだろう。あとはガサがないだけに未だお釣りが残っているかどうか。一昨年のデニムアンドルビーの様に、軽量馬の53sは間違いなくプラスだが。

穴はラストインパクト。前走はスタート直後、エイシンヒカリに寄られて位置取りを悪くした上、直線もスローで馬群が密集した為、捌ける様なスペースがなかった。自身初の2桁着順だが、参考外に出来る。軽い馬場なら2400mの延長も歓迎。ゲートさえ決めれば。

馬単
1=15 1=111 1=6

第2回ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークス(GⅢ)

昨年から2歳重賞乱立で、有力馬も分散。今週も難解だが、馬だけをいえばロライマが最上位。レースも、2着とは僅差だったが、スローで力強いフォームで差し切っている。もう少し絞れた方が良いのは確かで、マイナス体重前提で本命に。

対抗は札幌で重賞勝って来たアドマイヤエイカン。馬はこれも見栄えするが、札幌の内容はお世辞にも威張れたモノではない。ハーツクライ産駒だけに小回りで勝ったことを評価すべきなのかも知れないが、走破時計や2着以下のその後を考えてもレベルが低そう。

3番手がリスペクトアース。新馬は東京2000mの外枠だったが、出脚が抜群に速くスッとハナへ行けた。直線も手前を何度か替える場面こそ有ったが、余裕は有った。今回は最内枠だけに更に有利。大型馬だけに叩いての上積みも大きいだろう。

福島組では2着のダンツプリウスの方を採りたい。何より馬の完成度が高いのと、前走は直線入口で少し待たされる場面が有った。少なくともケルフロイデは逆転可能。あとはそれ以外の馬との相手関係。

馬単
11=3 11=1 11=7

第20回東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅢ)

前走京都戦が負けただけに人気が下がっているが、馬が一番良さそうのはスマートオーディン。勝ったブラックスピネルとは決め手で差が有った感も有ったが、+12kgで太かった分も有るだろう。絞れさえすれば前進必至。

対抗はプロディガルサン。下見はイレ込んでいたが、中山で外から差し切ったのだから大したモノ。単純に強かった。負かしたプランスシャルマンが今月東京で500万を完勝しているのも評価を上げている。

新馬勝ちではキラージョー。逃げる馬が居らず、展開的な利は大きそう。また、前走は道中結構絡まれていた上に、道悪で内を開けざるを得ない展開。内外から来られながら振り切った根性は光った。単騎粘り込み充分。

同じ新馬勝ちでもアグレアノーブルは評価を下げた。牡馬相手に大外から上がり33.8秒で差し切っており、それなりの馬だろうが、直線で何回も手前を替えていたのは気になった。乗り役の話では遊ぶ余裕が有ったとのことだが、強敵相手で裏目に出る可能性も高い。

馬単
10=9 10=6 10=2

ジャパン・オータムインターナショナル 第32回マイルチャンピオンシップ(GⅠ)

今年のマイルGⅠは全て3枠が勝利。単なる偶然ではなく、最近の"良過ぎる馬場"を考えると、その辺りが手頃という面も有るだろう。また、マイルGⅠの際に毎回述べている通り、基本は"GⅠだけ別路線組"。この両方に合致するイスラボニータが本命。前走東京戦はステファノスにやられており、微妙な面も有るが、外枠が悪かったのも間違いない。気性面からマイルも向く筈で、巻き返しの一戦。

対抗は春のチャンプ、モーリス。春はソラを遣って際どくなっただけで内容的には完勝。気性の激しい馬だが、好位から競馬して折り合えた点も評価出来る。マイル路線の中では能力No.1は疑う余地はない。ただ、今回は休み明け。気性の激しい馬だからこそマイナスに出る可能性も有る。

3番手は3歳牝馬のアルビアーノ。春は先行していた馬が、前走は差しに回って快勝。マグレと取る向きも有るだろうが、ガタガタだった歩様が明らかに良くなっており、下地は有った。ただ、マイル自体はこなせても、距離延長が裏目に出る可能性も。

押さえが昨年の覇者、ダノンシャーク。こちらはアルビアーノとは違い、距離短縮がプラスとなりそう。とはいえ、前走東京戦も、1800mとはいえ見せ場タップリのレース。末脚が長く続かない弱点が出ただけ。外枠だけに乗り方は鍵となるが、イチかバチかが出来る岩田騎手なら。

馬単
5=15 5=7 5=16

ジャパン・オータムインターナショナル 第40回エリザベス女王杯(GⅠ)

3年連続の参戦となるラキシス。2,1着と来ると何処にも居ない確率が高いのが競馬の常套だが、基本的にやられているのは牡馬相手。今年に入って、今夏阪神戦で動けなかった以外は牝馬に負けていない。他にこれといった馬も居らず、本命が妥当。

3歳ではタッチングスピーチ。前走はもう少し頑張って欲しかったところだが、直線一本の馬で、内回り2000mでは仕方がない部分も有る。外回り2200m、特にこのレースは決して差しが有利ではないのだが、条件好転は間違いない。

ヌーヴォデコルトもマイナス材料はない。春はマイルが合わず、番狂わせの陰の立役者となってしまったが、秋の2200mは文句なく適距離。ケチを付けるなら、前走中山戦でショウナンパンドラに完敗した点だが、このメンバーなら。

押さえがルージュバック。潜在能力が世代最上位は疑う余地がない。先月使えなかったのは痛いだろうが、春は馬体細化に苦しんでおり、増えていてくれるなら春以上は走れて不思議ではない。

馬単
10=8 10=18 10=15

第50回デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

単純に一番強いのはシュウジ。前走小倉戦はハナへ行けず、序盤はどうなるかと思ったが、普通に折り合って普通に突き抜けた。マイルも経験済みで減点材料を探せば枠と道悪程度だが、パワー有るだけに問題はなさそう。

対抗は人気を二分するエアスピネル。完成度という点では明らかにシュウジの方に分が有るのだが、レースセンスは確かに有りそう。直線向いてハリケーンバローズが迫ると、その分だけ伸びていた。折り合いに問題がないのも強み。

基本的には上記2頭の一騎打ちだが、穴を探すとウインムート。前走は折り合いを欠いてしまい、競馬にならず。基本的には現状逃げるのがベスト。シュウジが速いのは確かだが、今回は最内枠が恵まれた。ゲートさえ決めれば。

馬単
14=13 14=1

第6回みやこステークス(GⅢ)

逃げ馬は如何に楽が出来るかがポイント。特に最初のゲート、1/4馬身違うだけでも結果が大きく変わる。その点でモンドグラッセの前走中山戦はむしろ分が悪い位の中で押して行って5馬身差。強い内容だった。ただ、負ける時は何処にも居ないだろう。単限定で。

能力最上位はクリノスターオー。被されるとモタつく癖が有る馬で、前走札幌戦は正にそのパターン。この手の取り溢しは止むを得ないところでは有る。ただ、似た様な癖が有ったナムラビクターも、2回続けて失敗する場面は少なかった。今回は走る番という見方も。

ダノンリバティも勿論圏内。ただ、毎年のパターンだが、3歳馬がこのレースで苦戦。勝つ迄がない。芝スタートの競馬は3歳馬が通用するのだが、フルダートだとそうではないという傾向が有る。2000mは長い印象で距離短縮はプラスに働くのだが...。

もう1頭探せばカゼノコ。安定感がないのは確かだが、差し一手では仕方がない面も有るだろう。この馬にとっては頭数が少なくなったのが何より。久々ハマる場面が有っても不思議ではない。

馬単
3=9 3=11 3=4

第20回KBS京都賞ファンタジーステークス(GⅢ)

終わってみれば前で決着というのが毎年のパターンだが、今年は馬場が比較的差し有利。どちらの目に出るか微妙だが、両方対応出来るという点ではワントゥワン。新馬の中京戦は少し出遅れたが、急かして挽回。それで居て外から突き抜ける味な内容。ハンドリングが良さそうなのも強調出来る。

対抗はメイショウスイヅキ。やはり今回と同じ京都1400m外回りで勝っているのは安心感が有る。前走は派手にゲート遅れただけに、頭数増えて微妙な面も有るのだが、内から一瞬で抜け出した決め手は鮮やかだった。

ブランボヌールも実績上位。前走函館戦は間違いなく圧勝だった。例年だと函館組は苦戦するが、今年はやや牝馬が低調なことを考えると、何とかなって不思議はない。ただ、歩様が硬いのは確か。スプリンタータイプには見える。

馬単
7=9 7=6