先週の土砂降りでかなり馬場状態が悪くなった。しかも、台風接近で開催そのものが怪しい程、再び雨となりそう。そこでダートで勝ち上がったハルクンノテソーロを狙ってみたい。尤も、芝の新馬2着は出遅れが応えたモノ。前走新潟戦はちゃんとゲートを出ており、馬体もこのメンバーなら最上位クラス。
対抗もダートで新馬勝ちのブラックランナー。前走は3角で前の馬が故障で下がるアクシデントが有りながらの勝利。道中、追走の雰囲気からも自在性は間違いなく有りそうだ。伸びるタイプの歩様で芝も問題ない筈。
外枠の差し馬台頭ならキョウヘイ。新馬の中京戦は逃げ馬が勝つ展開で届かなかっただけで、直線に向けば確実に脚を使ってくれる。怖がりなのか、前走は4角で外へ逃げていたので、外枠も良い方に働きそう。
新馬の内容が強かったのはレーヌミノル。出脚は速そうだったが、外枠だった為、無理せず好位追走。4角を手応え充分に回って突き抜けるレースセンスも見せた。あとは多頭数の内枠をどう捌くか。一つ間違うと致命傷になるが．．．。
例外もそれなりに有るのだが、歴史を紐解けばこのレースで1分50秒を切ればちょっとしたモノ。それが新馬なら尚更でタガノアシュラを本命にしておくのが無難なところだろう。2着サトノアリシアがその後連勝している点も能力の証明となる。大型馬の割にスカッと見せるタイプで完成度が高いのもセールスポイント。出脚が速いので今回もハナへ行く形となりそう。
ディープウォーリアも前走は好内容。トビが大きい馬で、道悪は決して良くなかった筈だが、それでも早目の立ち回りで最後迄脚を使っていた。良馬場なら時計も詰まるのは確実で、好勝負に持ち込む。
アドマイヤウイナーも内容は悪くなかった。ゲートをフワッと出てしまった辺りは若さだろうが、4角で内外前が壁になるどうしようもない展開で差し切った。これも時計はまだまだ詰まるだろう。馬体もまだ緩かったので叩いての上積みも大きい筈。
別路線組でアンノートルも押さえたい。オープン戦とはいえ、前走中京戦に多少物足りなさも有るのだが、北海道が開催短縮となってレベルの低下が著しい。先週の新潟戦も中京デビューだったが、この馬でも足りる可能性は充分。
かつては一発屋が多かったこのレースだが、最近は何だかんだでGⅠ好走馬が出る様になった。ただ、今年はその可能性を感じさせる馬が少ないのだが、そんな中でキャスパリーグには少し期待が持てそう。前走阪神戦は時計こそ平凡だが、一瞬の脚に見どころが有り、抜け出して抑える余裕が有った。まだ線が細いので間隔開けたのもプラスに働く。
対抗はサンライズソア。今年はそもそも新潟マイルで走った馬が少ないのだが、2番手からの33.4秒も出色だ。ペースが速くなってどうかという部分も有るが、新潟外回りで走った馬が少ないということはスローになる確率が高い筈。ただ、馬体は明らかに太かった。狙うならマイナス体重限定。
似た様なことはマテラフィールドにもいえる。マイルではないが、外回り1800mで走って上がり33.3秒。ただ、未勝利の割に妙な穴人気しているのと、馬体の線が細い。現状で距離短縮は歓迎しない様に思えるが。
穴はアピールバイオ。前走福島戦は出脚が怪しく、押して押しての先行策だったが、終わってみれば後続に1.3秒差を付ける圧勝。ただ、新潟ならスッと行ける筈。流れに乗れれば粘り込める。
軽量馬にやられる危険は有るのだが、このメンバーならベルカントの地力が一枚抜けている。前走新潟戦は直千競馬で特殊要因も有るが、直千を苦にしないネロ相手に格の違いを見せ付ける内容だった。後先考えず、サマースプリントシリーズのボーナスを貰っておきたいところ。
対抗はマイネルエテルネル。これも前走は新潟戦だったが、こちらは初の直千が裏目に出た格好。今回は一度使った上積みも見込め、上昇度ではこの馬がNo.1だろう。小倉でも2勝している点も評価出来る。
ラヴァーズポイントは前走中京戦が好内容。時計勝負の馬場が味方した面が有るとはいえ、今回も条件は似た様なモノ。その前走は多少出脚の甘さが気になったのだが、外枠で帳消しとなりそうなのも恵まれた。
穴はメイショウライナー。小倉は5戦して2勝2着2回と良績を残している。前走中京戦に多少負け過ぎ感も有るのだが、秒差にすれば0.7秒差。ベルカントの出脚にやられて何時もより位置取りを悪くした分も有った。今回は枠が逆になったのも有利に働く。
ヒネった狙いだが、サトノギャラントに◎。今年に入って一息の競馬が続いているが、1秒以内に留めており、大きく負けている訳ではない。特に前走東京戦は前で決まる展開も応えただろう。最内枠引いてベストのマイルなら巻き返して不思議はない。
対抗は牝馬で新潟は2歳時に連勝しているマジックタイム。他に新潟で良績の有る馬も居るが、時計に天井の有る馬が多そうで、牝馬のこの馬は時計にも対応出来るのが魅力。ここ2走1分32秒台で走っている。
ラングレーは前走東京戦がダラしなかったが、1800mが敗因で、やはりベストはマイルだったということになるだろう。マイル戦のオープンクラスでマトモに走っていないので力関係が不明な部分も有るのだが、このメンバーなら何とかなっても。
昨年の覇者、レッドアリオンも抑えておきたいところ。それ以降がサッパリでは有るのだが、負ける時は淡泊なタイプ。前走に関していえば、スローと外枠が応えた感も有る。ベストの条件で巻き返したい。
夏競馬の開催が短縮となり、例年少頭数となりがち。マーティンボロにチャンス到来と見て本命視する。前走福島戦はペース自体は早くなかったが、前2頭が引っ張る展開の中で自力で前を捕まえに行く形。後続の機関車役になってしまった。今回も逃げ馬が2頭居て再現してしまう可能性も有るのだが、このメンバーなら。
対抗は前述の福島戦2着のダコール。アルバートドッグに2戦2敗と巡り合わせの悪さも感じるが、今回は目の上のタンコブは不在。最近はハンデ58kgが定番となっている中では良く走っているといえるだろう。ただ、今回は大外枠。夏場の高齢馬の中3週と悪条件が揃ってしまった感も無きにしも非ず。
サトノラーゼンもこの相手なら何とかしたいところだろう。休み明けだった前走の新潟戦は動けなかったが、1回叩いて攻め馬には良化気配も有った。基本はマイラーで2000mはギリギリだが、内々立ち回るのは上手い。
ベルーフは昨年の2着馬。その後、正月中山戦の暴走でケチが付いたか、波に乗れないレースが続いているが、好相性の舞台なら巻き返しても不思議はない。陣営は矢鱈泣いているが、これは何時ものこと。むしろ買いだ。
昨年に続き。このレースお馴染みの3歳牝馬が不在。ならば単純に一番強いと見てネロを本命視。前走は1番人気で2着だったが、この条件は斤量を背負うと圧倒的に苦しい。57.5kgは相当応えたと見たい。今回は56kgに戻って力を発揮。
対抗は昨年の覇者ベルカント。昨年は秋以降がサッパリだったが、前走中京戦でマトモに走って改めて夏馬というところも示した。あとは1kg増。持ち時計はNo.1だが、これが案外応える。
3番手はプリンセスムーン。前走はハンデに恵まれた感も有ったが、55kgで2勝しており、54kgは問題なさそう。上位2頭がかなり抜けている感も有るのだが、どちらかが不発に終わる様なら一角崩しも。
穴は直千3勝のブライトチェリー。前述プリンセスムーンにも先着した実績が有り、実力は遜色ない。前走は道悪の影響も有った筈。54秒台で走れるスピードは持っており、勿論今回の馬場なら時計短縮する可能性も高い。