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競馬予想 2017年3回阪神

第58回宝塚記念(GⅠ)

特に古馬になってからは内枠ばかりとクジ運の良さが際立っているキタサンブラック。それを生かす先行力も備わっており、有る意味、現代競馬に最もマッチした馬ということがいえる。今回は2年前のダービー以来、2回目のピンク帽となるが、他に先行馬が居ない点が恵まれた。あとは前走京都戦の疲れだけということになるだろう。

道悪前提で対抗はミッキークイーン。前走東京戦が案外で、過去に脚元を痛めた関係で左回りに問題が有るとのことだが、馬場が特殊で外を回され過ぎた面も大きい。阪神2200mなら一発秘める。

3番手がサトノクラウン。これも道悪巧者で、前々走京都戦が圧勝といえる内容。3歳時は距離面に疑問も有ったが、2200mで強かったのも心強い。ただ、阪神はイマイチ。前走が典型で登坂力に疑問も残る。

もう1頭選ぶならシャケトラ。前走京都戦に案外感も有るのだが、出遅れて無理矢理先行したのが3200mで裏目に出た感も。最後は全馬がバテバテの展開だっただけに序盤に脚を使ってしまったのが尚のこと応えた。走り慣れた距離で巻き返したい。

馬単
10=8 10=11 10=6

第22回ユニコーンステークス(GⅢ)

難解というより、主力どころに全能力が出し切れるのかどうか微妙な馬が多い。一応の期待は能力最上位と見てサンライズソアだが、気性面で危なっかしく、前走にしても抜け出してから止めそうになっていた。その前走は-8kgで少し細く映ったのもマイナス材料。プラス材料を探せば再度の外枠位か。

リエノテソーロも取捨選択に困る馬。前走は確かに強い内容。芝でもあれだけ時計が速くなると、最後は馬力勝負になるモノで、迫力を感じさせるに充分の競馬だった。ただ、GⅠ、しかも東京マイルの激走後は人気背負っても凡走がお約束。

一発はダート2戦2勝のサヴィ。京都の新馬に関しては先行して押し切っただけで、特別強い印象はなかったが、前走の500万が強い内容。出遅れながら馬群を苦にせず伸びて来た。ただ、2走共重馬場だった。線が細いので、良馬場のパワー勝負となった時が微妙だが、決め手比べなら。

押さえがハルクンノテソーロ。前走は、外をスムーズに回ったサンライズソアと違い、こちらは馬群を捌いての2着。最後は脚色一緒になっており、サンライズソアとは能力差有りそうだったが、多頭数の内枠でも有り、この器用さが生きれば。

馬単
15=4 15=5 15-2

第22回マーメイドステークス(GⅢ)

毎年述べている様に、このレースは極端な脚質が幅を利かせている。中でも確率が高いのは前へ行く方で、トーセンビクトリー本命が無難な選択ということになるのだろう。前走阪神戦は道悪で参考外。梅雨場だが、何とか馬場も保ちそうで、自力で行くか、プリメラアスールの2番手からになるか、何れにしても4角先頭には持ち込んで押し切りたい。

そのプリメラアスールもこのハンデなら狙いは立つ。近走はハナへ行ってもサッパリだが、2歳時から実績を残しているのは殆ど夏場。寒い時期になると殆ど着外の競馬になっており、典型的な夏馬といえる。前走京都戦時点でも下見の雰囲気は本物ではなさそうだったが、ソロソロ一発有っても。

ビッシュもこのメンバーなら何とかしたい。昨秋京都戦でケチが付いて、前走中山戦が案外だったのにもガッカリ感は有るのだが、一応休み明けは言い訳になるか。前述京都戦は初西化が敗因。今回もレース場が替わるだけに微妙な面は有るのだが、一度経験した面も大きい。

マキシマムドパリも牝馬戦なら力量上位。前走に関しては牡馬相手という以前に、直線での不利が痛かった。そんな中でも、この馬とて33.2秒の脚を使っているのだからどうしようもない。正月の中京戦で勝った様に、2000mが苦にならないのが一番の強み。源泉は折り合い面の不安のなさ。

馬単
5=3 5=11 5-10

第67回農林水産省賞典安田記念(GⅠ)

今年のメンバーなら外国馬にやられる可能性も少なくないが、日本調教馬の中で無難な本命という意味ではエアスピネル。近走は脚元をスクわれる様な競馬が多いが、前走京都戦はイスラボニータのコース取りにやられただけで、内容そのものは悪くなかった。左回りは折り合いの心配がない点も強調したい。

対抗はディサイファ。前走阪神戦は休み明けが敗因。基本的には鉄砲が利かないタイプで、今回は叩いての上積みが期待出来る。昨秋京都戦は不利が有って競馬にならなかっただけでマイルにも対応出来る。内枠さえ生かせば好走充分。

サトノアラジンの前走は道悪が敗因と明白。これも昨秋京都戦は不利に泣いたクチ。何かGⅠとなると迫力不足を感じなくもないのだが、今年のメンバーなら何とかなっても不思議はない。

押さえが毎度御馴染みステファノス。GⅠでもGⅡ以下でも2,3着の馬だが、前走阪神戦はこの馬としては積極的に乗られて2着確保。これ迄で最も好内容のレースだった。マイル戦も東京なら大きな減点材料とはならない筈で、この相手なら勝ち切る場面も有っても。

馬単
8=2 8=14 8-16

第70回農林水産省賞典鳴尾記念(GⅢ)

このメンバーならデニムアンドルビーの突き抜けに期待したい。マイル自体がこの馬にとって元々短いが、更に道悪が加わった前走阪神戦は参考外。55.5kgを背負って5着迄追い込んだ中山1800mの前々走を見直したい。ガサがない馬だけに斤量が軽くなるのも有利。

対抗はラストインパクト。近走は適条件ではなく、参考外。新味を求めてダートに使ったものの、結果は出ず。そんな中での中京1800mで0.6秒差は地力を見せたともいえる。昨秋の2400mは1F長く、1800m辺りがベスト。一瞬の脚を生かすという意味では最内枠も良いのでは?

鞍上で人気を集めるバンドワゴンは走ってみないと何ともいえないところ。気性面にムラが有り、引っ掛かる時も有れば、折り合っても追ってサッパリという場面も少なくない。序にいえばゲートも悪いが、少頭数になるのはせめてもの救い。

スマートレイアーも上位争い。前走東京戦に若干の案外感も残るのだが、微妙な馬場状態になったのと、休み明けの分、積極的に乗れなかった影響も有ったか。近況は少し長目の距離適性にシフトしている感も有り、1800mでゆったり運んで粘り込む。

馬単
6=1 6=5 6=8