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競馬予想 2017年3回京都

第84回東京優駿(GⅠ)

中間は雨も有ったが、何とか良馬場で出来そう。東京向きと見て、スワーヴリチャードの巻き返しに期待する。前走中山戦は途中で位置取りが悪くなり、大外へブン回さざるを得ない展開で6着。最後の脚は光っていた。東京でこの枠なら前目に付けられる筈で、前々走の様な器用な立ち回りができる筈。

対抗はサトノアーサー。圧倒的1番人気に推されながら2着続きと見栄えは悪いのだが、馬場状態や展開等、言い訳が有るのも確か。ここ一本に絞ったローテーションは良し悪し有り、この馬自身にも大物感はないのだが、今年のメンバーなら足りる筈で、オーナーの悲願が一年越しに叶っても。

アドミラブルは文字通りの単穴。前走の競馬を時計を含めてそのまま再現ならこのメンバーでも勝ち負け出来る筈。ただ、その前走はかなりヨレていた点が気になる。昨年の勝ち馬ヴァンキッシュランも強い勝ち方だったが、反動が出てレースでサッパリだった。大外枠でも有り、勝つか惨敗か、そんな競馬になりそう。

皐月賞馬アルアインも一応押さえたい。前走は勝負どころで手応えが悪くなり、一旦は後退し掛ったところからの巻き返し。時計面も優秀だった。アドミラブル同様、反動に泣くケースも考えられるのだが、今回も時計は速くなりそうで、先行力と渋太さを生かせる展開なら大崩れはない筈。

馬単
4=6 4=18 4=7

第78回優駿牝馬(GⅠ)

前走阪神戦で初めてケチが付いたソウルスターリングだが、勿論敗因は道悪とハッキリしている。前評判では距離面を嫌う向きも有る様だが、馬格が有ってトビが大きく、極端に悪い方には出ない筈。好枠番も得て、復権のレースにしたい。

対抗はミスパンテール。父ダイワメジャーと、これだけなら距離面には疑問を残すが、母父シンボリクリスエスの影響が強く出ており、こちらも重心が低くダイナミックな走法。ダイワメジャーらしさは全くない。前走阪神戦は道悪が全て。まだ3戦しか走っておらず、未知の魅力も有る。

リスグラシューも上位争い充分。ここ迄全て馬券圏内だが、特に前々走阪神戦が秀逸。1頭で追い込んで、勝負根性を見せた。距離延長も悪くない筈だが、馬格がない点はネック。成長力の差が大舞台で出てしまう危険は有る。

アドマイヤミヤビも巻き返し可能。前走阪神戦は元々マイルが短かった上に、4角手前で既に手が動いていた。全く競馬になっていない。東京は先々週G#8544;を制したアエロリットを完封。良馬場で今度こそ。

馬単
2=4 2=14 2=16

第24回平安ステークス(GⅢ)

毎年、阪神戦の再戦ムードとなるが、そのまま決まらないのもまた実情。別路線組からハナへ行きそうなケイティブレイブに期待したい。大外枠だが、1角迄が直線の長いこのプラットフォームなら問題ないだろう。コパノチャーリーが同型で出走して来たが、この馬の方が出脚は速い筈。

対抗はダート負けなしのグレイトパール。何れも完勝といえる内容で、しかもダート4勝の内、3勝が京都1900mという変わり種だ。トビが大きく、馬振りも格負けしないものを持っているが、唯一のネックが出脚のなさ。これ迄は外を回して力任せに勝って来たが、このメンバーで後方からの競馬となると失敗に終わる可能性も少なくない。

グレンツェントは前走阪神戦がサッパリだったが、休み明け、58kgで道中の動きからして鈍かった。1番人気に推されていた様に地力そのものは上位。再度の58kgでは有るが、一度背負って経験した点も大きい筈で、巻き返しも充分。

同じく阪神戦組からロンドンタウンにも注目したい。砂を被ると嫌がる様で、4番枠から12番枠になったのはプラス。道中もズブさが有って、100mでも距離延長するのも悪くないだろう。追い比べの展開にさえ持ち込めば渋太さ発揮。

馬単
16=9 16=15 16=11

第12回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

雨次第の面は有るが、前走阪神戦が道悪で強かったミッキークイーンが中心。過去2年はストレイトガールが制し、良馬場で1分31秒台の時計を求められる形になったが、今年はそうなりそうにないのは幸いといえる。今回のメンバーはマイル適性で怪しい馬が多く、その点も有利と見る。

対抗は先行するスマートレイアー。東京マイルの適性だけならこの馬がNo.1という見方も出来る。前走京都戦でマカヒキを負かして人気になりそうなのが若干マイナスという気もしないでもないが、道悪には自信を持っており、ペース一つ。

レッツゴードンキもパワーが有って、時計勝負よりは雨が降った方が歓迎のクチ。前走中京戦にしても、内枠で岩田騎手ということも有ったが、荒れたインをスルスル伸びて来た。マイルだと折り合い面が微妙になって来るが、その点でも雨は歓迎。

ルージュバックも圏内。マイルよりは2000m前後がベストという感も有るのだが、時計が掛かればまだ何とかなる余地は有る。昨秋はイマイチデキがなかったが、今年は良さそう。昨年以上なら馬券には絡める筈。

馬単
11=2 11=14 11=7

第62回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

かつてのニッポーテイオー、ダイナアクトレスといった時代は本命サイドのレースだったが、本番と直結しなくなり、近年はロクな結果にならないレースになっている。更に今年は雨も有って更に波乱含みだが、一応の本命はレッドファルクス。前走中京戦は休み明けと道悪が敗因だが、道悪といっても東京の道悪ならそれ程悪くはならない筈。58kgは多少気になるが、地力は一枚上の筈で、この外枠も却って有利では?

対抗はダッシングブレイズ。昨年冬の東京戦で落馬が有り、その後が案外だが、漸く復調気配。前走京都戦は上位馬が32秒台で上がっているだけに、この馬の33.4秒でもイマイチ感は有るのだが、道中で引っ掛かっていたのが応えた印象も有る。距離短縮、道悪と条件は好転。上がりが掛かれば尚良しだ。

サトノアラジンも実績上位。香港戦はともかく、前々走京都戦は直線での不利が全て。馬は本格化しており、昨秋はデキの良さが目に付いた。あまり下が渋るとどうかだが、良馬場に近い1分20秒台で決まるなら。

先行馬少なく、キャンベルジュニアが一応の押さえ。前走中山戦の内容に物足りなさがない訳ではないのだが、前向きな気性でダッシングブレイズ同様に距離短縮と道悪は向く。あとは馬場状態。今週からBコース替わりだが、先週はインを開ける場面が目立った。

馬単
10=13 10=4 10=3

第22回NHKマイルカップ(GⅠ)

雨は何とか保ちそう。混戦だが、一つややこしいファクタが減った感は有る。良馬場なら牝馬有利と見てアエロリットに期待。出脚がないのと外枠が裏目に出る危険は有るのだが、前走阪神戦は大外へ行かざるを得ない展開の中で良く伸びていた。このメンバーなら決め手が一枚上。

対抗も牝馬のカラクレナイ。前走阪神戦は道悪だった分も有るが、少し距離が長い様な負け方。ただ、前々走で負かしたレーヌミノルが勝った以上、この馬も能力は持っていると推測出来る。良馬場でこの内枠を生かせるなら。

3番手も牝馬でミスエルテ。前走阪神戦は動けなかったが、道悪、休み明けと仕方がない面は有る。ただ、前々走が競馬にならないレベルでイレ込んでいた中で、比較的落ち着いていた点が収穫。GWの長距離輸送さえこなせば纏めて面倒を見る場面が有っても不思議はない。

牡馬はどれも決定打に欠くのだが、1頭挙げるならボンセルヴィーソ。前走中山戦が連対外した点に不満がない訳でもないのだが、中山マイルの大外枠から先行して3着に残った以上、それなりの地力は持っていると見たい。基本的にペースを問わず堅実に走っている点も評価出来る。単勝は微妙だが、3連系の軸としてはこの馬がベスト。

馬単
16=4 16=12 16=6

第65回京都新聞杯(GⅡ)

年が明けて重賞を走った馬が1頭のみと、例年にない低レベル感が有るのだが、このメンバーならミッキースワローが中心。前走福島戦が下見で最後方を周回していた様に、多少気性面で問題は有る様だが、追い出してからのフォームは全身が使えており、距離延長は良い方に出る筈。あとはデビュー2年目の鞍上。勝てば初重賞制覇ということになるが...。

前述の唯一重賞を走っていた馬がプラチナムバレット。その前々走阪神戦は4着だったが、勝ったアルアインはその後皐月賞を制しており、レースレベルは高かった。尤も、完敗の4着だった上に、首が使えない走法ということで距離延長は明らかにマイナス。

先行馬ではダノンディスタンス。前走阪神戦は内枠から行く馬が多くて中段からの競馬となったが、これだと伸び切れない。やはりベストはハナ。まだ腰高で馬は若いのだが、ここはハナへ行ける組み合わせ。

インヴェクタもまだ馬が緩い状況だが、前走阪神戦に関してはタガノアシュラが造ったペースにアダムバローズが乗って押し切られ、前の組に上手く運ばれた印象。差し馬には苦しい展開になった。現状は前半ゆったり行ける方が良さそうで、その点で距離延長は悪い方には出ない筈。あとは展開。

馬単
8=11 8=2 8=4

第155回天皇賞・春(GⅠ)

昨年の様に1番枠ばかりという訳ではないキタサンブラックだが、それでも3番枠と相変わらずのクジ運の良さ。2000mだと前走阪神戦の様に何かに行かせた方が競馬がし易いのだが、3200mなら出脚でハナへ行くのみ。誰も鈴を付けに来る馬も居らず、昨年の様に後続を釘付けにして押し切る。

対抗もサトノダイヤモンドで仕方がないところ。雄大な馬体は昨春より成長を感じさせ、折り合い面を含めた走りに無駄がないので距離が保つ。ただ、昨年暮れの中山戦はキタサンブラックと2kg差有って同タイム。今回初の58kgと外枠がマイナス材料。

一角崩すならシャケトラ。前走中山戦が強い勝ち方で、2強への挑戦権を得た格好。インを立ち回る競馬を今年に入ってやっておらず、最内枠が本当に生かし切れるかどうか微妙な面も有るのだが、立ち回り一つ。

この距離ならアルバートも軽視不可。昨年は6着だったが、3000m超は鬼といえる存在。その昨年はイン逃げの競馬で決まり、今年もそうなる可能性が高いのだが、昨年より枠が内になったのと、58kg3回目で前進必至。

馬単
3=15 3=1 3=7

第24回テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)

今年の牡馬路線の体たらくを考えると前売単勝1倍台は被り過ぎの感が有るアドミラブルだが、前走阪神戦は早目に動いて直線は追うところなしの圧勝。強い内容だった。馬体も500kgを優に超える雄大な造りで、完成度も高い。このメンバーなら何とかなって良い。

対抗はベストアプローチ。前走中山戦で勝ったカデナは次走凡走したが、ハナ差同タイムのダンビュライトが3着。4角で捌き損ねたことを考えると能力的にはむしろ上という評価も出来る。広い東京もプラスに出る筈。

一発はタガノアシュラ。出脚のない逃げ馬で、条件が整わなければモロいが、ここはその気になれば行ける組み合わせ。この手の馬は距離が延びれば延びるだけ有利で、決め手負けした場合は仕方がないが、バテることはない。

ダノンキングダムも一応圏内。こと瞬発力だけをいえば甘い面は有るが、馬体を併せる展開なら渋太い。これも出脚は怪しいが、この頭数で前々で流れに乗れる展開なら粘り込む場面が有っても。

馬単
10=9 10=8 10=5

第48回読売マイラーズカップ(GⅡ)

土曜の傾向を見る限り、この開催の京都開幕週にしては比較的時計が掛かっているといえるだろう。本命は何れにしてもエアスピネルだが、この馬場になってくれた点は安心感が有る。前走東京戦で弾けなかった点に多少の不満は有るのだが、上がり3F32.3秒なら仕方がない面も有るだろう。56kgも有利だ。

そのエアスピネルを負かしたのがブラックスピネル。これも血統からあまり時計が速いとどうかというクチ。前走はエアスピネルを完封したが、ハナへ行った利が大きかった。ただ、ゲート内が若干怪しく、出脚は有ってもフタを開けてみないと分からない部分も有る。好位からでも競馬は出来るが、対エアスピネルを考えるならハナがベスト。

穴ならヤングマンパワー。これも前走が東京戦だったが、スロー過ぎて引っ掛かってしまったのが裏目に出た格好。再度掛かる危険がない訳ではないのだが、マトモなペースなら折り合いも付く筈。好位で流れに乗れさえすれば渋太い脚が使える。

イスラボニータも57kg以外は大きな減点材料はない。昨秋は3走とも2着だったが、一昨年よりは遥かにデキが上向いていたのが大きかった。古馬となって以降、春シーズンの結果が悪いのは多少気掛かりだが、京都も問題はなく、力を出し切れさえすれば勝ち負け。

馬単
4=8 4=6 4=11

第14回福島牝馬ステークス(GⅢ)

能力上位馬は総じて大トビで小回り向きではないのがネック。未勝利、500万ながら福島2戦2勝のブルガアルタに期待する。前走中山戦で負かしたクィーンズベストは詰めが甘いだけで1000万では実力上位。少なくともこの馬も準オープンは突破出来る力が有る。ガサがないだけに前走の馬体増も好感。休み明けでもここ目標に仕上げている。

デンコウアンジュも一発秘める。距離面が多少怪しい馬で、2000m以上だと追い込み一手ということになるが、1800mなら中段辺りに付ける出脚は持っている。前走阪神戦の馬体増は成長分が大半で、敗因は道悪。馬場は保ちそうで内枠生かせる展開なら。

長打力ではウキヨノカゼも負けていない。こちらは完全な追い込み一手だが、前走中山戦はデニムアンドルビーと同タイム、勝ったトーセンビクトリーとも0.2秒差の競馬。デニムアンドルビーの方が一歩前で競馬していたことを考えても評価出来る。ペース次第では有るが、過去の実績から平坦の方がキレが良い印象も。

先行馬に気を付けるならペイシャフェリス。1400m以下だと出脚が通用しないものの、前走阪神戦の様にマイルだとハナへ行ける。また1800mとなると距離が課題となりそうでは有るが、ここは単騎が濃厚なだけに。

馬単
11=3 11=6 11=12