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競馬予想 2017年4回阪神

グローバルスプリントチャレンジ第8戦 第50回スプリンターズステークス(GⅠ)

ロードカナロア引退以降、未だにピリッとしない印象も有る現在のスプリント路線。特に今年は低調感が有り、ビッグアーサーのリベンジに期待してみたい。昨年は1番人気を背負いながら、直線で前が詰まって全く追えずに終わったが、パワーは今年のメンバーなら断然だ。今週の坂路で終い止まったのが気にならないでもないが、9分のデキでも不利さえなければ。

対抗は昨年の覇者、レッドファルクス。今春中京戦は歩様が硬かった上に馬体にも余裕が有り、如何にも休み明けだったが、前走東京戦が中々強い内容。歩様も見違える様に良くなっていた。今回も休み明けいきなりで何ともいえない部分は有るのだが、夏場だけに調整はし易かった筈で、好走濃厚。

レッツゴードンキも手堅い。尤も、真のスプリンターではなく、掛かり癖が有って距離が保たないだけの話。それ故、低レベルの象徴的存在となっているのだが、内枠引いて前で流れに乗れる様なら粘り込み充分。

ファインニードルは夏の上昇馬。出脚が速くて、自在に流れに乗れるのがセールスポイント。外枠から押し切れる程の迫力を感じさせる馬ではないが、器用さは折り紙付き。勢いにも魅力が有り、2,3着候補として有力。

馬単
10=8 10=2 10=13

第20回シリウスステークス(GⅢ)

芝スタートということも有り、スピードに乗る迄に馬力を要求されないのがこのプラットフォームの特徴。従って、切れる脚が有るか、芝での出脚が有るかがポイントとなる。そんな中で芝での実績No.1はピオネロ。前走札幌戦は特殊過ぎる馬場で参考外。好位の外で流れに乗れれば。

対抗は昨年の覇者、マスクゾロ。叩き2走目で、攻め馬の雰囲気も良くなっている。ただ、1年前はピオネロと同斤だったのが、今年ピオネロ56kgに対し、こちらは57.5kg。3着がアポロケンタッキーだっただけにレベルは高いレースだったとはいえるのだが、ピオネロとの比較を考えると分が悪い。

昨年4着だったミツバは今年に入ってダート2000m以上で手堅く稼いでいる。突然、逃げの手に出た昨年10月の東京戦が中々衝撃的だったが、あれで戦法の幅が広がったのは間違いない。あとは上位2頭との相手関係とハンデだろう。

穴はタムロミラクル。前走中山戦は意外な程終いが甘くなったが、ペースが遅いのを嫌って動いたのが結果的に良くなかったかも。2着以下は差し馬が台頭した点からも、早仕掛けだったことが窺える。元々連続好走はしないタイプで、凡走後の今回が狙い目に。

馬単
13=6 13=12 13=7

第65回神戸新聞杯(GⅡ)

ベストアプローチ◎。前走東京戦は特殊過ぎる競馬で参考外。スローにも関わらず徐々に番手が下がってしまう展開ではどうしようもなかった。差し一手で、どちらかといえば持続力で勝負するタイプ。差して届かずの危険も少なからず有るが、阪神2400mは最適条件。

勿論レイデオロも対抗以下には落とし辛い。乗り役のファインプレーに応えた馬自身の機動力も評価が必要では有るが、能力はまだ未知数。休み明けブッツケだった中山戦には多少のガッカリ感も有った。この後、目標がジャパンカップとのことでレース間隔が開くことも有り、マトモに仕上がっているのかどうか疑問が残る。

サトノアーサーも見直したい1頭。今春は重賞で勝ち切れず見栄えが悪い競馬が続いたが、最初の京都戦は道悪、その後の2戦はスローに泣いた。特に前走東京戦は4角16番手ではどうしようもなかった。それでも前々走阪神戦からアルアインとは少し能力差も感じるのだが、先週アルアインが中山で好走しており、この馬も勝ち負け充分。

押さえが逃げるマイスタイル。出脚にムラが有るので本当のところが良く分からないのだが、ハナへ行けさえすれば掲示板は外していない。今回も単騎が濃厚の組み合わせ。レイデオロが大事に乗って、他馬が釘付けとなる様なら逃げ切り迄。

馬単
4=8 4=2 4=9

第71回朝日杯セントライト記念(GⅡ)

アルアイン◎。人気はなかったが、今春中山戦が強い内容で、時計勝負になった場合の持続力は世代No.1だったというのは間違いないだろう。同じ中山でもコース形態が全く違う2000mと2200mだが、スローに泣いた前走東京戦よりはマシな筈。前々で流れに乗って粘り込む。

別路線組ではミッキースワロー。能力そのものは持っているが、前々走京都戦は早仕掛けが祟り、更に前走福島戦は追い込んで届かずと、展開に恵まれていないだけ。正直なところ、乗り役の騎乗に甘さが有った面が否めない。今回は乗り替わりで勝負の一戦。

クリンチャーの東京戦は競馬が中途半端になってしまったのが敗因。レイデオロが動いていなければまた違っただろうが、スローにも関わらず包まれて何も出来ずに終わってしまった。今回はその轍を踏まえての競馬となる筈。あとは中京の新馬で惨敗の雨がどうか。レーススタイル的には向いていそうだが。

人気はないだろうが、サンシロウに長打力を秘める。前走新潟戦は一瞬鋭い脚を使っての勝利。未勝利をダートで勝ち上がったが、馬はオープンでもヒケを取らず、今年のメンバーなら通用しても。

馬単
17=6 17=4 17=2

第35回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ)

雨で開催そのものが微妙だが、能力最上位はファンディーナ。前走中山戦はイレ込んでいたのが敗因。4角先頭に立って見せ場タップリの内容だった。終いで失速したのがイレ込んだ分だろう。今回もイレ込んでしまう危険がない訳ではないが、牝馬同士なら圧倒的な力の違いで。

対抗はリスグラシュー。先週の中山でオークス4着のディアドラが着差こそ僅かでも完勝といえる内容。当時、この馬は5着だったが、ゴチャつく不利が有ってのもので、能力そのものはこちらが上という見方も出来る。あとはガサがない馬なので成長力の問題。

ミスパンテールも巻き返したいところ。今春は、休み明けだった阪神戦のみが中々の内容だったが、あとの本番2走は案外。とはいえ、道悪や距離等で力を出し切れていない感も有る。今回も馬場状態が微妙では有るが、この時期の道悪は路盤が硬く、大きな問題とはならない筈。

モズカッチャンも勿論押さえたい。内枠だった利が大きかった気もするのだが、それでも2着は立派のひと言に尽きる。再度の内枠を引いたツキも有る。雨が降って内枠の利が有るかどうか微妙な部分も有るが、立ち回りの上手さを生かして。

馬単
17=6 17=4 17=2

サマースプリントシリーズ第6戦 第31回産経賞セントウルステークス(GⅡ)

ファインニードル◎。3歳春にシンザン記念に出走しているが、前走小倉戦は古馬重賞としては初チャレンジで5着。とはいえ、直線で前が壁になって完全に脚を余してしまっただけで、決して格負けした訳ではない。差して来る馬だけに開幕週の馬場が裏目に出る可能性も高いのだが、デキも良いだけに期待してみたい。

定跡通りの先行馬という点ではフィドゥーシア。枠が遠いのがどうかだが、直千でも楽に先行出来た出脚はこのメンバーなら断然。その前走新潟戦は早仕掛けで失速。一般論としては1F延長を歓迎しないとはいえ、周回コースで脚を残せる形になれば。

このメンバーならダンスディレクターは実績断然。GⅠへ行くと案外、若しくは骨折で使えずとツイていないのだが、GⅡ以下なら掲示板はほぼ毎回確保出来る。あとは開幕週の馬場がどうか。昨年のこのレースが7着、条件時代にも取り溢した前科が有る。

もう1頭探せばアルティマブラッド。前走小倉戦は絶好位に居ながら伸びを欠いて案外感も有るのだが、勝ったダイアナヘイローとはゲートで半馬身差が有って、出脚で無理した分が最後の脚に響いた感も有った。今回はフィドゥーシアと枠の差が有り、出脚を出来るだけ温存出来れば粘り込み充分。

馬単
7=14 7=13 7=3

第2回紫苑ステークス(GⅢ)

オークス組が人気になりそうだが、レース内容として一番評価出来るのはマナローラ。勝ったソウルスターリングは確かに強かったが、2番枠の恩恵は多少なりとも有った。こちらは16番枠の後方から進めて8着。本来は前へも行ける筈で、休み明けの影響さえなければまず勝てる。

ディアドラはオークス最先着。とはいえ、インから来た馬は評価し辛い展開では有った。更に前走札幌戦を叩いたものの、-12kg。見た目には問題なさそうでは有ったが、一応は反動が出易いパターン。

ホウオウパフュームもオークス組だが、ソウルスターリングから2.6秒差と競馬にならず。前々走東京戦も好内容とは程遠く、重賞だと明らかに甘いのだが、更に3走前の中山戦が強い内容。右回りで一変する可能性は残す。

カリビアンゴールドも圏内。オークスは11着と微妙な着順だが、コースロスをなくそうと内へ潜りに行った結果、マトモに揉まれ込む位置に付けてしまった。これはこれで17番枠がアダとなっている。5戦してメンバー中上がり最速が3回有り、決め手は持っている。如何にノビノビ走らせるかがカギとなりそう。

馬単
12=16 12=8 12=11