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競馬予想 2018年2回京都

第35回フェブラリーステークス(GⅠ)

脚質面を考えて、無難な本命はインカンテーション。芝スタートを苦にせず、好位でスッと流れに乗れる出脚が有る。前走大井戦は案外だったが、現状だとマイルがベスト。金沢の2100mは勝っているが、相手が弱かった上に、不良馬場が味方した感も有った。マイルでも出来れば一雨来るのがベストだが、今年のメンバーなら。

ゴールドドリームは昨年の覇者。昨年のこのレースはともかく、前走中京戦に関しては全てが上手く行った感も有った。鞍上は心強いが、気性面を考えると全面信頼も避けたいところ。勝たれても仕方がないが、評価は対抗扱い。

テイエムジンソクも大きな減点材料はない。近況の安定感は抜群で、楽にハナへ行ける出脚が有って直線も渋太く頑張ってくれる。馬場の良否を問わない点も強調出来るが、やはりマイルに経験がない点が引っ掛かる。芝スタートも未経験で。

このレースはダートにしては若い馬の方が強いだけに4歳馬のサンライズノヴァも押さえたい。前走も好内容で、直線入口で一瞬待たされる場面が有りながらノンコノユメとハナ差。3歳時は同馬主のサンライズソアの方が明らかに馬が良かったが、この馬成長して来た。時折ポカが有ることを考えると大外枠もスムーズに運べそうな点で歓迎では?

馬単
6=14 6=10 13=16

第53回京都牝馬ステークス(GⅢ)

どれも一長一短だが、ブゼットジョリーの復活に期待してみたい。3歳時は精彩を欠いた面も有ったが、昨春は馬体が増えず、成長面でイマイチ、昨秋は春の無理使いのツケを払わされた印象も。再度立て直して、見た目は明らかに良くなった。1400mさえ対応出来れば。

対抗はミスパンテール。500kg有って見栄えする馬体を持っている割に、中々生かせない競馬が続いていたが、前走中山戦は狭いところをコジ開けて一瞬の脚を生かし切った。ただ、気性的に集中力が続かない印象も。1400mに短縮されるのは一般論として悪くないということになるが、人気でも有り、アテにはし辛い。

ワンスインナムーンは昨年2着。レッツゴードンキに完敗だったが、430kg台だと流石に細い印象。昨夏に福島、新潟、中山と好走出来たのは馬体が増えていたのが最大の要因。その意味で香港戦が435kgだったのは気掛かり材料では有るが、馬体さえ増えていればこのメンバーなら勝ち切る場面迄有って良い。

逃げそうなソルヴェイグが押さえ。行き切れさえすれば格好が付くが、前走の様に何かに先を越されると自分から止めてしまう様なところが有る。ここはエンジェルフェイスさえ制すれば何とかハナへ行ける組み合わせ。

馬単
5=8 5=2 5=3

第53回デイリー杯クイーンカップ(GⅢ)

牝馬ながら540kgの雄大な馬格に恵まれたツヅミモン。前走京都戦は雨降りの中で2着だったが、今回も渋化が残りそう。出脚が有って先行力が有る点にも安心感が有り、今年のメンバーなら何とかなりそう。

対抗はレッドベルローズ。出遅れ、乗り役に反抗とまだまだ子供だが、坂を上る一瞬の脚に見せ場が有った。例年その後が案外のフェアリーステークスだが、今年は久々にレベルが高い印象。東京の方がマトモに走れる確率は高い筈で、スムーズに運べば。

マウレアは阪神戦ジュベナイルフィリーズで3着。直線でラッキーライラックが内にモタれて逡巡してしまった面も有ったが、この馬自身も登坂力が欲しい印象も有った。それだけに坂の緩い東京の方がまだ向いているということになるが、力が要る馬場だと馬力のなさが影響する危険も。

新馬上がりではフィニフティに注目したい。多少行きたがる面は有ったが、スッと好位を確保する出脚が有り、抜け出す一瞬の脚も速かった。数字は420kgだが、背丈が低いだけでトモにボリューム感も有る。この造りなら相対的に道悪も有利に働きそう。

馬単
13=12 13=10 13=2

第111回農林水産省賞典京都記念(GⅡ)

次走海外遠征を控えている上に、ルメール騎手が騎乗停止に依る乗り替わりと、決して状況は楽観視出来ないレイデオロだが、少なくとも前走東京戦は一番強い競馬。昨秋勝ちまくった現4歳世代の中でも最強の能力を示した。何か飛び道具にやられる危険は有るのだが、連は確保したい。

その飛び道具候補筆頭が先行するクロコスミア。展開上はプリメラアスールが大逃げを打って、その2番手となりそうだが、それ以下は差しタイプが多く、ハナでなくとも楽が出来そう。単勝の妙味はコレ。

アルアインはディープインパクト産駒の割にパワーが有って道悪をこなせそう。前走は良くも悪くも参考外だが、少なくとも3000mが長かったのは確か。2200m迄なら我慢して走ってくれる筈で、折り合い一つ。気が良いタイプなので休み明けも苦にならない。

モズカッチャンは一応の押さえ。前走は上手く行き過ぎた面も有った。フルゲートだけに尚のこと立ち回りの上手さが出た形で、少頭数の真っ向勝負で勝ち切る場面は想像し辛い。

馬単
6=7 6=10 6=5

第58回きさらぎ賞(NHK賞)(GⅢ)

良くも悪くもゴール後のインパクトが強烈だったダノンマジェスティ。とはいえ、新馬の内容は圧勝といえるモノ。多少怪しいながらも中段で我慢させて、直線は若干外にモタれ気味ながらも、最後は流していた。今年は全馬1勝馬となったことも有り、自身が失敗しなければ通過点に出来る筈。

対抗はカツジ。マイラー体型では有るが、前走は外でも折り合いが付いており、1F延長は問題とはならない筈。その前走は最後に外へモタれてジャンダルムの強襲を許す格好となったが、ジャンダルムは翌中山戦で2着と好走。世代トップクラスの実力を示した。馬のスケールではダノンマジェスティの方に分が有るが、器用さを生かして。

前走新馬を逃げて制したサトノフェイバーが3番手。15頭立ての14番枠で、15番の方がゲートは速かったのだが、それでも抜群の出脚で制してハナに立ち、マイペースを守って押し切った。526kgの割にまだ力が付き切っていない感も有るが、ここは単騎が見込める組み合わせでも有り、逃げ粘りも充分だろう。

押さえがグローリーヴェイズ。鞍上の所為で人気になっている点はマイナスだが、前走中京戦で見せた決め手はオープンでも通用するモノ。アタマ差屈したカフジバンガードはシンザン記念で5着だったが、流れに乗れていなかっただけに、レースレベルも低くなかった筈。

馬単
9=10 9=3 9=8

第23回シルクロードステークス(GⅢ)

懸念された降雪も影響なく、良馬場見込みならイン有利とみてファインニードルが中心。前走中山戦はGⅠの壁に阻まれた感も有ったが、GⅢのメンバーならスピード上位だろう。好位のインで流れに乗って直線入口を上手く捌けさえすればまず勝てる筈。

対抗は昨年2着のセイウンコウセイ。復調に手間取る状況だが、前走は7着といっても0.2秒差と最悪は脱している。2kg増は流石にキツいのも確かだが、少し時計が掛かる馬場になっている点はまだマシといえそう。

馬場適性という意味ではキングハートにも注目。前走の8着は1分7秒台の決着が向かなかった形で、基本的には時計が掛かる馬場や道悪の方が手堅い。冬場にも良績が有り、ハンデ56kgも比較上有利。

一発はロードクエスト。マイルで結果が出ず、スプリント戦へ矛先を向けて来たが、初戦の前走中山戦を3着と好走。何とかキッカケは掴めた。大外枠は一般論でいえば不利だが、追い込み一手だけにこの馬に限っては歓迎材料。

馬単
1=7 1=9 1=17