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競馬予想 2018年3回京都

第85回東京優駿(GⅠ)

ダノンプレミアム◎。中間一頓挫が有って、臨戦過程的にも決して恵まれたモノではない上に、更に距離不安も有って条件的には楽観視出来ないのだが、それを上回る破壊力が有るとみる。今年は例年よりレベルが低く、その点もこの馬には恵まれた。

相手はブラストワンピース。ハービンジャー産駒ということも有るが、2400mという前提で馬だけをいえばこの馬がNo.1だろう。前走阪神戦で2着のギベオンが東京で好走した点も能力を裏付ける。あとは経験の問題。

穴中の穴はステイフーリッシュ。前走京都戦で馬体回復したものの、またこの中間は減ってしまった様にも見えるのだが、一度東京を経験した点はプラスだろう。この乗り役なら逃げる形になりそうで、人気どころに差し馬が多いことを考えても、サニーブライアン以来の逃げ切りも一考を。

中山戦組ではジェネラーレウーノ。その前走は前でやり合って結構キツい展開になったが、一旦沈みそうになりながら踏ん張って3着。間違いなく一番強い競馬をしたということはいえる。枠的に2,3番手辺りとなりそうだが、やり合った2頭は何れも今回参戦しておらず、粘り込み充分。

馬単
1=8 1=10 1=16

テイエムオペラオー追悼競走 第1回葵ステークス(新設重賞)

流石にこのメンバーで1200mならアサクサゲンキが一枚抜けた存在。前走は1400mで2着だったが、地力の高さで1F堪えた形。スピードの高さはいう迄もなく、競馬に行ってのセンスも有る。内枠で出脚が鈍った時がどうかだが、57kgも基本的にはこなせる筈。

対抗はアンヴァル。前走阪神戦が案外だったが、結果的に距離が長かった様。前々走1400mで少しズブさを見せており、それが逆に距離をこなせる印象も有ったのだが、反応が良くなったことで距離延長が裏目に出た。実績有る1200mで違った答えを。

穴人気になっているが、最内枠を引いて逃げそうなラブカンプーも一発狙える。ガサがない馬でちょっとしたことがマイナスに働くタイプだが、前走阪神戦はマイルに加えて直前の雨、前走は外枠と敗因は明白。今回は直線平坦、距離1200m、良馬場、最内枠と条件が全て好転。これで負けたら仕方がないというレベル。

ペイシャルアスもここなら何とかしたいところ。前走は逃げ切りを許す形となったが、この馬自身もゲートが悪く、更にスローになったのが応えた。内枠をどう捌くかは微妙だが、立ち回り一つで来れるの能力は持っている。

馬単
2=10 2=1 2=4

第79回優駿牝馬(GⅠ)

前走阪神戦に案外感も有ったラッキーライラックだが、最内枠からスムーズに運び過ぎたという見方も出来る。序盤位置取りを確保するのに少し行きたがった分も有っただろう。昨年、ソウルスターリングが同じ2番枠から勝っている様に東京2400mになれば内枠は圧倒的有利。押し出されるパターンは一応懸念したいが、先行出来る出脚にも安定感が有る。

前走阪神戦が呆れる程強かったアーモンドアイも対抗以下には落とし辛いところ。追い込み故に捌き損ねる可能性も有るのだが、今年の東京はかつてシーザリオが苦戦した様な馬場ではなく、時計が速い割に外へ回しても届く馬場状態になっている。5年に1頭の大物という評価だが、とはいえロードカナロア産駒でこの人気は被り過ぎ。

リリーノーブル,マウレアといった阪神戦組も圏内だが、何か有れば別路線組。特にサトノワルキューレに魅力を感じる。今はまた違うが、この時はイン圧倒的有利な馬場状態だった中で、出遅れて直線大外とキツい競馬を強いられての勝利だった。馬体は440kg台でも、馬を大きく見せて世代上位。

もう1頭挙げればカンタービレ。馬体維持が鍵となるが、阪神戦スキップして今回に備えて来たのは好感が持てる。可動範囲が広いディープインパクト産駒で、距離延長、東京替わりは歓迎。ノビノビ走らせれば追い負けはしない筈。

馬単
2=13 2=8 2=5

第25回平安ステークス(GⅢ)

前走阪神戦が圧勝だったグレイトパール。長期休養明けで明らかに馬が緩く、道中もロスが多かった中でも強い内容だった。反動でサッパリというケースも考えられるが、取り敢えずは本命に。

闘って来た相手を考えればテイエムジンソクも好勝負必至。前走はマイルの流れが合わなかっただけで仕方がない敗戦。1800m〜1900mはベスト。マイルを使った悪影響と休み明けというのが懸念材料にはなるのだが、力さえ出し切れば。

サンライズソアは前走東京がサッパリだったが、出遅れて外回されてと流れに乗れなかったのが敗因。気性的に淡泊な面が有り、途中で投げてしまった。再度惨敗の危険は有るのだが、2走前の交流戦の様にゲートさえ決めれば。

穴中の穴はメイショウウタゲ。追い込み一手でやや精彩を欠いているが、前走東京戦で復調のキッカケは掴めた。0.5kgでも軽くなる点は好材料で、前がやり合う展開なら浮上も。

馬単
6=5 6=9 6=12

第13回ヴィクトリアマイル(GⅠ)

日程的にスプリント戦からの参戦は致し方ないところだが、それ故折り合いが課題となるレッツゴードンキ。とはいえ、過去2年は二桁馬番だったのに対し、今回は1番枠。その折り合いも以前よりは大分マシになっており、インを立ち回れば何とかなりそう。GⅠでの惜敗続きにピリオドを打ちたい。

対抗はアエロリット。馬体が増えてマイラー色が強くなっており、マルターズアポジーに連られて序盤ムキになる場面が有った中で、2着に踏ん張った。左回りの方が機動力という点でもプラス。

枠は外になってしまったが、リスグラシュー自体にも減点材料はない。前々走東京戦で今年はワンランク上がった印象。前走阪神戦はスローでどうしようもなかった。東京マイルは2戦2勝と好相性。

押さえが昨年の覇者、アドマイヤリード。とはいえ、昨年は全てが上手く噛み合った感も有ったが、前走阪神戦で成長が確認出来た。4着はリスグラシュー同様、スローに泣いただけ。あとはこの枠から如何に捌くか。

馬単
1=10 1=16 1=11

第63回京王杯スプリングカップ(GⅡ)

毎年述べているが、東京1400mはコース形態から滅多なことではハイペースにならない。となれば前走中山戦が惜しい競馬だったダイメイフジに期待してみたい。その前走は、この馬の位置がゴチャついて後方に下げざるを得ない展開、4角も外へ行くしかなく絶望的な形となった中で良く追い込んでいた。出脚が甘いのが不利を呼び込んだのだが、東京1400mなら少々出脚がなくても何とかなる筈。

サトノアレスは枠番が恵まれた。前走は最内枠で出遅れても捌けたのが大きかったが、57kgが影響していた感も有った。今回は56kgと条件は好転。今回スローになる危険も有るのだが、少し力む場面が有ったことから距離短縮もプラスに働きそう。

グレーターロンドンは近走やや精彩を欠いているが、行かせると良い方に出ないのはハッキリした。前走中山戦はインを突いて前が詰まっただけで、デキ自体は問題ない。あとは東京1400mでもハマるかどうか。

キャンベルジュニアは枠が遠くなってしまったが、このメンバーなら圏内。前走中山戦は内々を立ち回って理想的な競馬が出来たが、太目が祟った分の2着。マトモなら勝てる競馬だった。今回は外厩で乗り込まれている様で、馬体さえ絞れれば好勝負。

馬単
13=1 13=6 13=17

第23回NHKマイルカップ(GⅠ)

前走阪神戦が文句なしの内容だったタワーオブロンドン。2歳時の内容からはマイル戦に疑問符が付いた中で、その不安を一掃する内容だった。課題がなくなった以上、このメンバーなら役者の違いを見せ付けたい。

対抗はプリモシーン。前走阪神戦は大きく出遅れた上にインを突いて前が詰まってしまった。その前走のデキに関して大きな問題はなかった筈だが、少しテンションが高くなっており、地元戦でで落ち着いてレース出来れば。

逃げるテトラドラクマも単級。前走は馬体が減っていた点が気掛かりながらも、息の入らない展開だった中で良く頑張っていた。先行馬が少なく組み合わせで枠番的にも単騎で行かせて貰えそう。牡馬相手とはなるが、ペース的には今回の方が間違いなく楽。

穴はリョウノテソーロ。前走中山戦で連勝は止まったが、スタート直後に挟まれて流れに乗り損ねた面も有った。好位で流れに乗れる器用さが有って、一瞬の脚は中々鋭い。距離さえ保てば。

馬単
7=5 7=3 7=6

第66回京都新聞杯(GⅡ)

前走東京戦がサッパリだったステイフーリッシュだが、イレ込んで馬体が減っていたのが響いた感も。立て直して目標とするダービーへ、間隔を開けて来た点は好感が持てる。2走前の中山戦がジャンダルムと遜色ない内容で、能力さえ出し切れば。

グローリーフェイズも今年のメンバーなら好戦必至。この中間は立て直しに手間取ってここ迄待機する形になったが、前走に関しては間違いなく好内容。出遅れて途中から動く形になったが、五分なら勝っていた競馬だった。能力面ではメンバー中、最上位クラスで、あとはデキの問題。

距離実績を買ってメイショウテッコンが3番手。前走阪神戦はスタート直後に躓いて行き切れなかったが、前々走はハナへ行っての逃げ切り勝ち。2着が先週東京で2着に来たエタリオウだから能力面の裏付けも有る。ここは先行馬こそ多いが、その気になれば行ける組み合わせで、今度こそ。

アルムフォルツァも前走で2400mを勝利。年によってレースタイトルは違うが、この開催の開幕週の500万2400m戦は好相性。内容的にも完勝といえるモノだったが、前々走阪神戦は重賞だと少し力量差を感じさせる内容では有った。

馬単
13=2 13=6 13=11

第157回天皇賞・春(GⅠ)

ガンコは前走中山戦が強い内容。道中はキセキに掻き回される展開だったが、自分の競馬に徹して押し切った。相手関係の問題は有るとしても、気力とスタミナがないと出来ない芸当といえる。今年のメンバーなら充分太刀打ち出来ると見たい。

対抗はこのレースの常連、カレンミロティック。一昨年のこのレースで2着と好走した後は精彩を欠いていたが、前走阪神戦でやっと復調気配。デキに関しては問題ない状態に押し上げて来た。ヤマカツライデンが逃げる形になりそうで、展開的にも絶好。枠の並び上、叩かれる形にはなるが、2番手のインさえ確保出来れば。

チェスナットコートも同様に枠の利が大きい。前走中山戦はガンコにこそ届かなかったものの、サクラアンプルールのマクりを堪えて差し返す好内容。スタミナは間違いなく持っている。内で立ち回る競馬も条件戦自体に何度か出来ていた。

アルバートも巻き返したいところ。前走阪神戦に案外感は有るのだが、乗り替わりが裏目に出た感も。長距離戦だけに外からでは見えない細かい部分でのロスが積み重なって伸びあぐねたという推測は出来る。この鞍上は2度乗っており、癖は掴んでいる筈。

馬単
6=4 6=2 6=14

第25回テレビ東京杯青葉賞(GⅡ)

決め手を評価してダノンマジェスティ◎。前々走京都戦こそ引っ掛かって競馬にならなかったが、前走中京戦は何とか我慢して本来の決め手を発揮。右回りだと外へモタれる悪癖も有ることから再度の左回りもプラスとなる筈。2着グレートウォリアーが強い内容で先週勝っている点も強調材料。

オブセッションは前走中山戦が4角で逸走して競馬にならず。とはいえ、東京は一度経験しており、乗り役も今回は気を付けて乗る筈で問題はないとみたい。これも決め手は中々のモノ。ただ、若干人気になり過ぎた感は有る。

面白いのはカフジバンガード。重賞だとイマイチの成績だが、後方から行く馬にも関わらず一脚が使えていないのは距離が短かったのかも。これ迄道悪の方が良さそうな印象が有ったのも、距離適性故という見方も出来る。今回、最内枠も有利で、中段辺りで流れに乗れる様なら一発。

もう1頭穴を挙げるならミッキーポジション。新馬の芝は競馬にならなかったが、まだ馬が緩く後方からの競馬を余儀なくされた中で、上がり33秒前半の展開では致し方ないところ。ダート2戦を連勝して、当時とは別馬になっている。ディープインパクト産駒だけに本来は芝の方が向いている筈。

馬単
12=8 12=1 12=7

第49回読売マイラーズカップ(GⅡ)

前走は鞍上のケガで乗り替わりとなったエアスピネル。勝ちパターンの競馬には持ち込みながらも、ペルシアンナイトの120%の競馬をされてハナ差2着。ツキのなさは馬の問題ということになってしまうが、乗り慣れた鞍上に戻ったのは安心感が有る。メンバー的にも昨秋と似た様な顔触れで、GⅡなら何とかしたい。

モズアスコットは昨秋からの上昇馬。ただ、マルタンガールを着用している様に、何かロスが有って重賞では取り溢している。新興勢力不在のこのメンバーなら勝ち負けして不思議はないのだが、時計が究極に速くなり易い時期でも有り、瞬時のロスが致命傷となる危険も。

正月京都戦を勝ったブラックムーンも好勝負必至。GⅠ5着が有ったとはいえ、重賞未勝利でハンデ57kgは見込まれていたが、能力を証明する内容。追い込み馬にとっては頭数が少なくなった点も好材料。

ヤングマンパワーは昨年3着。当時は余り人気はなかったが、平坦の時計勝負なら踏ん張りが利く。近年太り易くなっており、休み明けは歓迎材料ではないが、馬体さえ出来ていれば大崩れはしない。

馬単
4=9 4=10 4=1

第15回福島牝馬ステークス(GⅢ)

トーセンビクトリーは非力な面が有ってカンカン泣きし易いが、今回54kgでの出走。となれば文句なしで本命だ。小回りの内枠は最も得意とするところ。良馬場見込みも歓迎材料で、好位で流れに乗れさえすればまず勝ち負け。

対抗は前走中山戦が鮮やかだったカワキタエンカ。その前走は外枠から行ってのモノだったが、今回は内枠。1kg増えても、枠の利でもっと楽に先行出来る筈。あとはノットフォーマル次第。何が何でもの構えで来られると苦しくなるが。

デンコウアンジュは昨年のこのレースで4着。トビが大きく、小回り向きの器用さがないだけに無理矢理動く形となったが、今年は外枠となり、スムーズに運べそう。先行激化が期待出来る組み合わせでも有り、展開一つ。

レイホーロマンスも前走中山戦は良く頑張ったといえる3着。3角過ぎから外を動いて、良い脚を長く使えていた。ただ、-12kgでこれ以上は減って欲しくないところ。調整もそれを意識しているが、若干手緩い感も有り、下見は注視したい。

馬単
5=4 5=12 5=3