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競馬予想 2020年5回阪神

第65回有馬記念(GⅠ)

前走東京戦は出遅れと接触で組み立てが難しくなった面も有ったクロノジェネシス。マトモに走ってアーモンドアイに先着出来ていたかどうかは微妙なところだが、道中は馬が怒って行きたがっており、スムーズならフィエールマンには先着出来たという計算は成り立つ。今回も微妙な枠になってしまったが、五分の発馬さえ決めればあとは何とかなる筈。

対抗はそのフィエールマン。馬が緩い印象も有り、結果的にユッタリ運べる3000m以上の競馬が合っていたということになるのだが、種牡馬入りした際の"箔"も欲しいところで、今回は欲しいタイトル。あとは追い込み馬だけに、展開がハマるかどうか。

有馬記念お馴染みの穴パターンは内枠の先行馬。当然、バビットは軽視し辛いところ。前走京都戦はキメラヴェリテの暴走にやられただけで参考外。10着でも良く粘った方。キセキ次第だが、出脚は単純に一番速い筈で、最内枠も生かして粘り込みたい。

更に大穴となればクレッシェンドラヴ。これも内枠を引き当て、セコい競馬が出来そう。流石に前走東京戦は厳しかったが、相手関係だけでなく、左回り自体が実績が一息で仕方ないところ。得意の右回りに戻って、回り脚や器用さを行かせる展開に持ち込めば。

馬単
9=13 9=1 9=3

第37回ホープフルステークス(GⅠ)

先週同様、重賞好走馬が頼りない印象も。ヨーホーレイクで足りるとみて本命視したい。前走京都戦は重馬場で明らかに下を気にしながら走っていたが、それでもクビ差凌ぎ切り、根性を見せた。馬も一戦毎に良くなっている。

ランドオブリバティも、このメンバーだったら勝ち負け必至。新潟の新馬戦、前走オープンの中山戦と何れもスローで何ともいえない部分も有るのだが、出脚で先行して早目に押し切るセンスの有る競馬が出来ている。今回は徹底先行タイプが不在で、この枠ならハナ切っての単騎逃げに持ち込めそうな点も有利。

重賞好走馬ではお馴染み、東京スポーツ杯2歳ステークス組のダノンザキッド。馬自体は世代トップクラスの見栄えでレース内容も強かった。ただ、気性面で前向き過ぎる点がネック。追って頭が上がる嫌いも有り、中山とはいえ、距離延長がプラスに働くとは思えず。

シュヴァリエローズも押さえておきたい。前走京都戦で、負かしたワンダフルタウンが阪神で重賞勝ち。当時はデキに差が有ったとはいえ、前で流れに乗ってメンバー中最速の上がりを使えたのだから文句なし。あとは2000mだけこなしてくれれば。

馬単
2=3 2=10 2=13

第72回朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)

実績上位馬に怪しさが有り、久々に1勝馬でも勝てるとみてグレナディアガーズに期待してみたい。まだトモが甘い気もするのだが、今週の坂路は自己ベスト。1戦毎に良くなっている。折り合い面に残すタイプだけに、前を壁に出来る内枠も有利に働きそう。

対抗も重賞参戦組からではなく、500万を勝って参戦となるドゥラモンド。その前走中山戦はゲートが悪かったが、直線一気に決めた。当時、開幕週ということで、この週は先行馬有利だったが、その中で勝てたことも評価したいところ。これも内枠を引いたことも有り、脚の使いどころひとつ。

重賞に使っていた組ではステラヴェローチェが筆頭格。前走東京戦は不良発表と特殊な馬場状態では有ったが、マイルで1分40秒近い決着ともなれば走り辛さは皆一緒で、2着との3馬身差がそのまま能力という気もしないでもない。良馬場でどうかだが、今年のメンバーなら力は足りる筈。

バスラットレオンも今年のメンツなら何とかしたいところだろう。前走は+20kgと、差し決着の展開が応えた印象。前々走札幌戦も強引な競馬がアダとなったが、当時1,2着のソダシとユーバーレーベンが先週に強い内容で1,3着。今年は牡馬牝馬の差が少なそうで、脚さえ矯められる様なら。

馬単
2=5 2=7 2=11

第6回ターコイズステークス(GⅢ)

前走東京戦に案外感も有ったフェアリーポルカだが、一応道悪を敗因に求めたい。前々走札幌戦にしても、外を回らされたのが応えただけ。GⅠの牝馬戦なら実力上位とみて良いだろう。マイルは意外にも初めてとなるが、器用さは有るので内枠を無駄にすることはない筈。

対抗はスマイルカナ。マイルのスピード勝負なら現役ではトップクラスだろう。同型のトロワゼトワルが大外枠の57kgだけに無理に競り掛けて来るとも思えず、この点も楽が見込める。単騎逃げさえ叶えば簡単には止まらない。

ランブリングアレーも力を付けて来た。特に前走京都戦は2着ボッケリーニが先週の中京で重賞初制覇、3着ヴァンケドミンゴも福島で2着と、その後に重賞好走馬が出たことも評価が上がるところだろう。あとは、マイルへの対応。フェアリーポルカと違って、マイルが未経験という訳ではないが、2年前の新馬、500万の話。仕掛けのタイミングに難しさが有り、詰めの甘ささえ露呈しなければ。

逆に距離適性という点ではドナウデルタがクローズアップされる。昔は操縦性の宜しくない馬だったが、前走中京戦はマイルでちゃんと折り合いが付いていた。今回も外枠ではなかっただけに、ある程度ロスなく運んで一瞬の脚を生かしたい。

馬単
3=8 3=14 3=7

第72回農林水産省賞典阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

例年の様な傑出馬が不在。その中で、危うさは有っても、迫力の有るレースが出来たといえるのがサトノレイナス。ディープインパクト産駒らしい研ぎ澄まされた馬体の持ち主で、気性面で前向き過ぎる部分やゲートが怪しいのも父譲りだが、全身を使ったダイナミックなフォームも父譲り。不利なく運べさえすれば突き抜ける。

対抗はソダシ。馬券の連軸としてはこちらに期待する方が無難だろう。前走東京戦は少し早目の追い出しだったが、最後迄確かな脚取りで押し切ってみせた。ただ、1分34秒9が現代競馬としてはあまりに平凡。時計勝負は歓迎しない。

ジェラルディーナはジェンティルドンナの娘。1年上の兄はデビューすら出来ず、中々難しい面も有りそうだが、こちらは馬格こそないものの、それなりにしっかりした造り。僅差だったが、前走で折り合い面等の課題が解消出来た点は大きい。この鞍上で内枠からセコく運んで抜け出したい。

新馬の1戦のみだが、シゲルピンクルビーも押さえたい。その新馬は多少緩い様にも見えたが、ゲートをちゃんと出て、道中もしっかり流れに乗れた。追ってからもしっかりしており、競馬に注文が付かないタイプ。マイルへ1F延長となるが、馬が戸惑わずにセンスの良さを生かせる形になれば。

馬単
7=6 7=3 7=10

第56回中日新聞杯(GⅢ)

トップハンデだが、このメンバーならヴェロックスが負けられないところ。前走小倉戦に案外感も有ったが、小回りの忙しい競馬が絶望的に向かなかった面も強い。広いコースに戻って、改めて地力の違いを証明して、来年への足掛かりにしたい。

対抗は昨年の覇者・サトノガーネット。ハマるかどうかはやってみないと分からないところなのは仕方がないが、今年は様々な距離を使われたことで、昨年の様なズブさがマシになったということはいえる。最内枠がどう出るかは鍵だが、末脚を生かせる形になれば。

サトノソルタスも中京は堅実に駆けている。昨年の5着は直線で行き場がなくなる場面が有ったのが応えたが、マトモに走ればサートゥルナーリアの2着に来れるだけの地力は有る。サトノガーネットとは対照的に大外枠が微妙だが、一瞬の脚がないだけにスムーズに運べる点はメリット。

一昨年の覇者・ギベオンも軽視はし辛い。その後は案外だが、昨春の同条件で4着と、やはり中京2000mは好相性。前走東京戦の様に馬場が悪い時は全くダメだが、今回は良馬場見込みでも有り、久々の一発が有っても。

馬単
9=1 9=18 9=5

ジャパン・オータムインターナショナル 第21回チャンピオンズカップ(GⅠ)

流石に国内無敗のクリソベリルを本命にせざるを得ないだろう。昨年のこのレースだけカタカナ着差だったが、あとは全て2着に2馬身以上の差を付ける圧勝。あとは外枠だけにゲートで失敗しなければ。

対抗はクリソベリルとの対戦がないカフェファラオ。2走前の大井戦は序盤に躓いたことも有ったが、1900m戦の前走が思った程突き放せず、2000m近くなって来ると距離が長い印象。今回は好位勢が固まる展開となりそうで、その直後から上手く決め手を生かしたい。

連勝式にはチュウワウィザードも絡めておきたいところ。昨年4着は仕掛けのタイミングや一瞬の反応の悪さがアダとなったが、馬券から外れたのはその1レースのみ。先行馬が多くてペースが微妙だが、追い比べに持ち込めば大崩れは考え辛い。

穴は前崩れとなった時の一昨年2着ウェスタールンドタイプだが、今年は残念ながらそういうタイプが不在。可能性が有るとすればモズアスコットか。前走東京戦は本気で行こうと思えば行けた筈だが、控える競馬。決め手を生かす馬が59kgを背負って伸び切れなかったのは仕方がないところだろう。1800mは明らかに長いのだが、57kgに軽化して前走の経験を生かせれば。

馬単
15=7 15=11 15=12

第71回チャレンジカップ(GⅢ)

ここならブラヴァスが何とかしたいところ。初重賞勝ちとなった前走新潟戦にしても、ソコソコメンバーが揃っていた中で完勝といえる内容。阪神も条件戦ながら2勝しており、坂もしっかり上れる。休み明けにはなるが、GⅢのメンバーの中でもとりわけ低レベルの今回はチャンスとみる。

対抗は負けなしのレイパパレ。前走京都戦は最後迄持ったままだった。準オープンでは出脚からスピードが違っていた。ただ、ちょっと線が細いのと、気が良過ぎる感も。阪神2000mに替わってマークがキツくなると、終い失速の場面も。

3番手がヒンドゥタイムズ。マトモだと重賞で足りる馬ではないが、翌週にも中京で2000mの重賞が組まれており、メンバーが低調。前走中京戦は人気を背負って説教的に乗ったのがアダとなったが、人気が落ちて本来の矯める競馬に徹して巻き返したい。

サトノクロニクルは一昨年の覇者。集中力の問題なのか、中々結果が出ないが、今回は遮眼革を着用。攻め馬ではそれなりに走れており、デキ自体に問題はなく、力さえ出し切れば。

馬単
11=7 11=1 11=9